女装マニアな魔法使いが愛を伝道する

清十郎

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初体験の章

第3話 ふたりの孝子

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(これまでのあらすじ……)

 今回は新しいパートナーとなった中学生の私自身との初めてのお出かけです。私達は街角を歩く女性達の姿を楽しみながら、目の前の女子高から出てきたお目当ての女子高生の姿を見つけます。そして、深夜の住宅街の中から、その孝子という少女の部屋に侵入して彼女を眠らせます。今回は私の新しいパートナーたる少年の希望を入れて、初体験のお相手を務めていただこうという目的でした。彼は彼女に後ろから抱き着くと、少女の香りを堪能しながら乳房の弾力を手のひら一杯に楽しみます。

**********

 少年が後ろから少女を抱きかかえるように両腕を回し、更に、親指と人差し指で両方の乳首をつまむと、コリコリと小さいながらしっかりとした固さの可愛い乳首をしているのが分かります。 

 思った通りの素晴らしい素材である少女に、自ら彼女を選んだ少年はとても嬉しくなったようです。

「可愛い乳首だなぁ、赤ちゃんのようにお姉さんに甘えたい。」

 心から嬉しそうに喜んでいる少年に、わたしも丁寧に手ほどきをしてあげます。

「そうね、お姉さんの乳首を、舌の上でコロコロ転がすと美味しそうだわ。きっと、お姉さんも喜んでくれるわよ。」

(……ぁ……ぁぁ……、……ぁ……。)

 あまりの気持ち良さに、つい時を忘れて少女の乳房を陶然としながら揉み続けていますと、少女の口から吐息ともつかない息づかいが更に漏れてきました。

 その嬉しい反応に、隣で見ているわたしも、つい笑みをもらしてしまいました。

「なかなか反応のいいお嬢さんね。これは益々楽しめそうだわ。」

 この時、既にこの部屋にはわたしが結界を張りめぐらしており、どんなに激しい行為が行われても、どんなに快楽の嬌声を上げても、家の外はもちろん、他の家人にさえもまったく気付かれないようになっていました。

 もっとも、わたしは野蛮なSMや暴力的なレイプは好みません。もちろん、彼女を初体験の相手に選んだ少年にしてもそんなことはしないでしょう。

 可愛い制服少女とやさしく抱擁しあえれば、それだけでわたしは幸せなのですし、その想いは少年も同じです。そして、そのお礼に、少女には経験したこともないような未知の楽しみを教えてあげる、それだけなのです。

 ただ単にイチモツをねじ込み、精を放つだけのことを求める身勝手で野蛮な行為を、わたしも少年も望んでもいません。そんなささやかな慎ましいわたしたちの願いに、誰が異を唱えるものでしょう。わたしは少女達に真の喜びを伝道する良い魔法使いなのですから。

「孝子ちゃん、今夜はおねえさんと可愛い男の子と、三人で一緒に楽しみましょうね。」

 年はすやすやと眠る孝子の上半身を抱き起こすと、孝子の唇にその唇を重ね合わせました。舌を差し入れるでもなく、孝子の舌や唇をねぶるでもなく、唇を重ねただけの中学生らしい優しく可愛いキスでした。

 まるで時間が止まったかのようにしばらく唇を重ねていた少年は、ゆっくりと顔を上げました。すると一体どうしたことでしょう!その瞬間、それまで少年が着ていた白シャツにズボンの男子中学生の制服が瞬時に雲散霧消してしまったのです。

 しかも、変化はそれだけにとどまりませんでした。少年自身の顔が孝子と瓜二つの顔に転写されていたのでした。それこそ眉毛のホクロの位置まで、すべてに寸分違わぬもう1人別の孝子の姿がそこにありました。

 つまり、私は、顔だけでなく、身体そのものも含めてすべてを少年に転写してあげたのでした。わたしの目の前には、間違いなく二人の孝子がそこに出現していたのです。これもまた、朝飯前のわたしの能力のひとつです。

「どう、こんな趣向は。今日はあなたの初体験だけじゃなく、あなたに女のコとしての喜びを教えてあげる。」

 わたしはそう言いながら、ドレッサーの隣にある姿見鏡を引き寄せて、少年にその姿を見せました。

「これが、……ぼく?」

 少年は鏡に映る自分の姿に驚きました。そこには自分でありながら自分ではない、彼が望み選んだ孝子お姉さんとまったく同じ少女の姿があったのです。

 少年は自分の豊かな胸を自分でおさえます。そこにずっしりした質感の肉のかたまりが感じられました。そして、同時に体中がピリピリと痺れるような快感が駆け巡ります。

「すごいよ!お姉さん!ぼく、孝子さんとそっくりになっているんだね。身体も全部!」

 自分の胸に感じる性感も含めて、まったく同じように再現されているのが彼にもわかったようです。胸を揉んだ時の心地よさ、乳首をクリクリしてみたときの、初めて感じるビクンとする快感に彼自身、夢中になっています。

「そうよ。どう、お姉さんと同じ体になってお姉さんと愛し合いたいと思わない?もちろん、きみの男の部分はそのままにしてあげてるわよ。」

 わたしの言葉に改めて自分の身体を見つめた少年は、とても驚いて自分の股間を見つめました。そこには隆々と屹立した自分の印が鎌首をもたげています。少年は改めて自分のものを握り、自分の感覚を再確認しています。

「すごいすごい!お姉さん、ぼくのおちんちんもしっかり気持ちよく感じているよ。すごい、孝子さんと女の子同士で愛し合いながら、男の子として孝子さんを喜ばせてあげられるんだね!」

 まったく孝子と同じ姿になった少年が、大喜びしています。

「きみに喜んでもらって、わたしもやった甲斐があるわ。さあ、これからもっと楽しませてもらいましょう。」

 わたしは、オリジナルの方の孝子を抱きかかえてベッドの上に寝かせてあげました。

「さあ、孝子ちゃんをベッドの上に寝かせてあげましょうね。きみも準備ができたら、孝子ちゃんと仲良くしてもいいよ。」

 すると、早速のこととて、少女の姿をした彼が驚いたように聞き返します。

「え?もう、いいの?……ぼく?」

 そのとぼけた物言いに、わたしもつい可笑しくなってしまいます。

「何言ってんの、そのために来たんでしょ。まあ、楽しく前戯を始めればいかが?」

 てっきりわたしからの順を追っての手ほどきがあると思っていたのか、聞き返します。

「え?お姉さんは?」

 わたしはウィンクをしながら、悪戯な笑みを浮かべて答えます。

「わたしはね、用事があるの。ちょっと待っていてね。おねえさんはお召し替えをしてくるから。」
 
 そう言うと、わたしは孝子のクローゼットに向かいました。

 なんだろうかとしばらく私を見ていた少年でしたが、しかし、さすがに目の前にいる魅力的な誘惑には勝てません。いつしか二人の孝子は体を重ね合わせていました。孝子となった少年は、孝子の体中を貪り尽くそうとするかのように、貴子の体中に舌を這い回らせています。

 一方のわたしは、さほど奥行きのない作り付けのクローゼットを開けはなちます。すると、その中から孝子の香りがふわっと漂ってきます。

 これが中年を過ぎた女性のクローゼットとなると、防虫剤の強烈な匂いや濃い香水の香りが猛烈に襲ってきます。しかし、十代の少女のクローゼットにはそんな防虫剤臭も香水臭もなく、柔軟剤の優しい香りと少女そのもののほのかな甘い香りが、私には心地よく感じられます。まさしく、味も香りも、作り物の養殖物と自然のありのままの天然物との違いほどに大きく異なるものなのです。

 私はその淡い清らかな香りのするドレッサーの中に身体ごとダイブして、少女の制服やワンピースやスカートの衣類にまみれたくなるほど、少女のクローゼットが大好きなのです。

 そのクローゼットの一列に並んだハンガーの右側の端に、ミニ箪笥のような何段かの引き出しがありました。

 一段目にはハンカチやフェイスタオル、カチューシャやリボン飾りなどが収納され、二段目にはソックスやパンストが、三段目には可愛い色柄や清楚な刺繍のブラジャーが綺麗に並び、四段目には可愛いキャミソールや白いスリップが綺麗にたたまれていました。そして、五段目の引き出しを開けると色とりどりのかわいいパンティがひとつひとつ丁寧に丸くたたまれてカラフルに並んでいました。

 パンティこそ色柄のプリント物や無地物もありましたが、孝子の下着は、総じて孝子の性格をあらわしているのか、おとなしめの淡い色目の下着が多かったようです。

**********

(おわりに)

 少年は少女に長い口づけをします。すると、私の魔法の力により、少女の顔が彼に転写されたのです。それも顔だけでなく体そのものまで。しかし、彼の初体験のため、彼の男性自身だけはそのままでした。そして、私はというと、乳繰り合う二人の孝子をベッドの上に残し、少女のドレッサーに向かいます。心地よい少女の香りの充満したそこには、少女の可愛らしい色とりどりの下着がありました。
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