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第3話
第3話 2
しおりを挟む「そんな情報があるなら、さっさと言いなさいよ!
今までの時間が無駄足になるでしょうが!!」
「まぁまぁ、原因がわからない死因とかを調査してるみたいだし僕らが変な病気にならないように避けてたんだよ。」
ムキーっと怒る楓をなだめる空。
どっちの味方よ!
そう楓に八つ当たりされている空を無視して藤麻はお茶を啜る。
巻き込みたくないのは本心だとしても、原因不明の事件や死があるのは異常事態だ。
なにより、領主の護にも言わないのは不自然だ。
自己紹介で説明までしたのだ、知らない分からないはありえない。
…考えてもしょうがない。
調べればわかるだろう。
「病気の可能性があるなら医者に話を聞いてみよう。
あとは…他の領地から来た商人や護様の城の役人の人にも聞いてみよう。
スーだけならともかく、楓や空もいるんだ無下にはしないだろう。」
「ここから近いのは…お医者さんの所かしら。
ついてきて。」
「まってよ、楓。」
空とじゃれつくのを止めた楓は、先頭に立って道を案内する。
楓がやや早歩きで向かう中、出遅れた空は楓を追うように走り出したが不注意で躓いて転びそうになった。
思わず出た空の声に全員が振り向くと、空を受け止めてくれた女性がいた。
その女性もとっさの行動で体全体で受け止めるような感じで支えている。
「大丈夫、ボウヤ?」
女性は、色っぽい声色で心配そうに空に声をかけた。
大きくまとめて肩にかけている黒い三つ編み、背も高く戦では珍しいヒールのある靴、そして何より目を引くのは誰もが振り返るような豊満な体付きをしている。
服も体にフィットするようなものを着ており、より女性のボディーラインが際立つようになっていた。
そんな女性の胸元にダイブするような形で転んだ空。
思春期の彼には、あまりにも刺激的なことだったらしく声をかけられてもフリーズして動く気配はない。
これがラッキースケベというやつか…。
籐麻がそんなことを考えていると、楓が空の元にダッシュで駆け寄った。
「このスケベ!
なにやってんのよ!!」
放心状態の空の胸元を掴み前後に振りながら楓は叫んだ。
空を怒る前にいうことがあるだろうに…。
藤麻はそう呆れると、女性に謝るために歩き始めるとすでにそこにはスーがたっていた。
藤麻が気が付いた時にはペコっと頭を下げている状態だった。
「ごめんなさい、連れを助けてくれてありがとう。
君は怪我はしてないかな?」
ふざけていることが多いがこういう時は素早くうごけるのか。
藤麻は素直に関心した様子でスーを見ていた。
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