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第4話
第4話 9
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「…ウチ、知らない人から食べ物貰っちゃダメって言われてるの。」
「君の名前は?」
そんな姿の女の子を聞いて籐麻は名前を聞いた。
女の子はポカンとした表情になったが、下を向いて少し考えた後に口を開きた。
「…〝シュリ〟。」
「俺は籐麻、よろしく。
これで知らない人じゃない、遠慮はしなくていいよ。」
籐麻が、そういうとシュリはパァッと表情を明るくさせていただきますっと言って肉まんを食べ始めた。
この謳い文句はあまりよろしく無かったかなぁ。
言った後に少し後悔したが、やましい気持ちもないし…シュリの満面の笑みを見ていたらどうでも良くなった。
そんな気は毛頭ないが…空腹で倒れる女の子を無視したとなれば、仲間達が黙っていないだろう。
「ご馳走様、美味しかったぁ。
ありがとう籐麻。」
「お粗末様。」
ニカーッとシュリは笑ってそういった後にペコっと下げる。
こんなことは初めてだから、反応はそれでこれであっているのか不安のまま籐麻も頭をペコッと下げる。
「ところでシュリは、なんで倒れてたの?」
「お腹すいたから?
〝オルト兄様〟と、〝リア様〟と一緒にここに来たんだけど…オルト兄様に君はここでお留守番って言われてここで待ってたんだぁ。」
足をパタパタとさせながらシュリはそういった。
お留守…おそらく遊郭とやらに行ったのだろう。
自分と同じなら、何かかしら待っている間の食料とかお金とか渡している筈。
もしや、物取りにあったのか?
そんなを考えたが一瞬で答えが出た。
「お金だとひったくられそうだから、お弁当を渡しておくねって言われたんだ。」
シュリが指さした先には、山積みになった弁当箱があった。
かなり燃費の悪い体なのだろう…。
籐麻は会ったことのないシュリの保護者に少し同情をした。
「籐麻はなんでここに?」
「父様の付き添いでここまで来たんだ。
君と同じでお留守番って言われんだよ。」
そっか。
短く相槌をした後に素早く足をパタパタさせた。
少しの沈黙の後に意を決したようにシュリはピョンと軽やかに跳んでた立ち上がりクルリと籐麻の方に向く。
「それなら、探検しよぉ。
お留守番同士仲良く。」
ニカーッと笑ってシュリは手を籐麻に向かって差し出した。
探検か。
情報収集していたといえば、蓮達も納得するだろう。
「勿論、喜んで。」
何より同世代と未知の土地の探検なんて心躍るものはない。
籐麻は、シュリの手を握りながら立ち上がりそう言った。
まだお金は多少はある、最後にアイスを買って探検を終えるのもいい。
そんなことを考えながら籐麻はシュリに引かれて歩き始めた。
「君の名前は?」
そんな姿の女の子を聞いて籐麻は名前を聞いた。
女の子はポカンとした表情になったが、下を向いて少し考えた後に口を開きた。
「…〝シュリ〟。」
「俺は籐麻、よろしく。
これで知らない人じゃない、遠慮はしなくていいよ。」
籐麻が、そういうとシュリはパァッと表情を明るくさせていただきますっと言って肉まんを食べ始めた。
この謳い文句はあまりよろしく無かったかなぁ。
言った後に少し後悔したが、やましい気持ちもないし…シュリの満面の笑みを見ていたらどうでも良くなった。
そんな気は毛頭ないが…空腹で倒れる女の子を無視したとなれば、仲間達が黙っていないだろう。
「ご馳走様、美味しかったぁ。
ありがとう籐麻。」
「お粗末様。」
ニカーッとシュリは笑ってそういった後にペコっと下げる。
こんなことは初めてだから、反応はそれでこれであっているのか不安のまま籐麻も頭をペコッと下げる。
「ところでシュリは、なんで倒れてたの?」
「お腹すいたから?
〝オルト兄様〟と、〝リア様〟と一緒にここに来たんだけど…オルト兄様に君はここでお留守番って言われてここで待ってたんだぁ。」
足をパタパタとさせながらシュリはそういった。
お留守…おそらく遊郭とやらに行ったのだろう。
自分と同じなら、何かかしら待っている間の食料とかお金とか渡している筈。
もしや、物取りにあったのか?
そんなを考えたが一瞬で答えが出た。
「お金だとひったくられそうだから、お弁当を渡しておくねって言われたんだ。」
シュリが指さした先には、山積みになった弁当箱があった。
かなり燃費の悪い体なのだろう…。
籐麻は会ったことのないシュリの保護者に少し同情をした。
「籐麻はなんでここに?」
「父様の付き添いでここまで来たんだ。
君と同じでお留守番って言われんだよ。」
そっか。
短く相槌をした後に素早く足をパタパタさせた。
少しの沈黙の後に意を決したようにシュリはピョンと軽やかに跳んでた立ち上がりクルリと籐麻の方に向く。
「それなら、探検しよぉ。
お留守番同士仲良く。」
ニカーッと笑ってシュリは手を籐麻に向かって差し出した。
探検か。
情報収集していたといえば、蓮達も納得するだろう。
「勿論、喜んで。」
何より同世代と未知の土地の探検なんて心躍るものはない。
籐麻は、シュリの手を握りながら立ち上がりそう言った。
まだお金は多少はある、最後にアイスを買って探検を終えるのもいい。
そんなことを考えながら籐麻はシュリに引かれて歩き始めた。
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