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第4話
第4話 10
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特別見たいっ!
って言うものがない為に、二人は花街をグルリと一周することにした。
最初は沢山並ぶ花で飾られた鳥居の場所。
鳥居にたいした思い入れはないが、何となく背筋が伸びてしまう感覚になった。
最後の鳥居の場所におみくじを引く所があり、試しに引いてみたが二人とも末吉。
なんともパッとしない結果だ、つまらなさそうにしている藤麻を他所にシュリは楽しそうだ。
次は、赤色のアーチ状の小さな橋。
下を流れる小さな川が涼しげで気持ちいい。
シュリは目を凝らして魚を探していたが、浅い人口の小川に魚がいるわけもなく籐麻に引かれてその場をあとにした。
次は商店街を抜けて、宿屋が並ぶ場所。
戦のような和風な造りの建物と、エルトリアのような造りの建物が並ぶ二つの場所に分かれておりなんだか外国にきたような気持ちになる。
和風な造りのコーナーだと、足湯があり二人はアイスを口にしながら足をつけて少し休んだ。
シュリは、上機嫌でアイスを齧っている。
「ウチ、同じくらいの歳の人と遊ぶの初めて。
今、すごく楽しい。」
シュリは興奮を抑えきれていないのかバシャバシャと足湯の中でバタ足をしている。
流石に他の人の迷惑になるので、籐麻は足を触りシュリを静止した。
椿や楓が人の肌に触れて物事を教えている為、無意識にシュリの肌にさわったが特に彼女が気にしている様子はない。
今後は気を付けなければ。
そう思いながら自分の足に視線を戻す。
…同世代と遊ぶのが楽しいか。
ほんの少し前まで自分も同じだったから気持ちは痛いほど分かる。
「次はどこにいこうか?」
シュリはそういいながら濡れた足を布でふいていった。
花街の大きさはそんなにない。
裏道は特に面白そうじゃないしから、あと行けそうなのは…。
藤麻の視線は一つの大きな建物に向けられる。
大きな1つの和風の建物だ。
花街主要の場所なのか花街で一番豪華で綺麗な建物だった、おそらく蓮が言っていた遊郭はそこなのだろう。
「あそこにいって、皆を迎えにいかない?
驚かせてみようよ。」
「うーん、俺は反対かな。
安全な場所なら俺達を置いていく必要がないからね。」
それでもシュリが折れる様子はなく好奇心で目を光らせて藤麻に手を伸ばした。
「大丈夫、2人いれば怖くないよ。」
「わかった、危ないと思ったらすぐ逃げるからね。」
なんだかガキ大将が言いそうな台詞を恥ずかしげもなくシュリは言い放った。
藤麻は少し考えた後に呆れたような表情を浮かべて返事を返す。
目を離したうちに1人で行かれても困るし…最悪、自分が背負って逃げばいいだろう。
腰にある武器をちらっとみた後にシュリの手をとって遊郭に続く坂を上っていく。
って言うものがない為に、二人は花街をグルリと一周することにした。
最初は沢山並ぶ花で飾られた鳥居の場所。
鳥居にたいした思い入れはないが、何となく背筋が伸びてしまう感覚になった。
最後の鳥居の場所におみくじを引く所があり、試しに引いてみたが二人とも末吉。
なんともパッとしない結果だ、つまらなさそうにしている藤麻を他所にシュリは楽しそうだ。
次は、赤色のアーチ状の小さな橋。
下を流れる小さな川が涼しげで気持ちいい。
シュリは目を凝らして魚を探していたが、浅い人口の小川に魚がいるわけもなく籐麻に引かれてその場をあとにした。
次は商店街を抜けて、宿屋が並ぶ場所。
戦のような和風な造りの建物と、エルトリアのような造りの建物が並ぶ二つの場所に分かれておりなんだか外国にきたような気持ちになる。
和風な造りのコーナーだと、足湯があり二人はアイスを口にしながら足をつけて少し休んだ。
シュリは、上機嫌でアイスを齧っている。
「ウチ、同じくらいの歳の人と遊ぶの初めて。
今、すごく楽しい。」
シュリは興奮を抑えきれていないのかバシャバシャと足湯の中でバタ足をしている。
流石に他の人の迷惑になるので、籐麻は足を触りシュリを静止した。
椿や楓が人の肌に触れて物事を教えている為、無意識にシュリの肌にさわったが特に彼女が気にしている様子はない。
今後は気を付けなければ。
そう思いながら自分の足に視線を戻す。
…同世代と遊ぶのが楽しいか。
ほんの少し前まで自分も同じだったから気持ちは痛いほど分かる。
「次はどこにいこうか?」
シュリはそういいながら濡れた足を布でふいていった。
花街の大きさはそんなにない。
裏道は特に面白そうじゃないしから、あと行けそうなのは…。
藤麻の視線は一つの大きな建物に向けられる。
大きな1つの和風の建物だ。
花街主要の場所なのか花街で一番豪華で綺麗な建物だった、おそらく蓮が言っていた遊郭はそこなのだろう。
「あそこにいって、皆を迎えにいかない?
驚かせてみようよ。」
「うーん、俺は反対かな。
安全な場所なら俺達を置いていく必要がないからね。」
それでもシュリが折れる様子はなく好奇心で目を光らせて藤麻に手を伸ばした。
「大丈夫、2人いれば怖くないよ。」
「わかった、危ないと思ったらすぐ逃げるからね。」
なんだかガキ大将が言いそうな台詞を恥ずかしげもなくシュリは言い放った。
藤麻は少し考えた後に呆れたような表情を浮かべて返事を返す。
目を離したうちに1人で行かれても困るし…最悪、自分が背負って逃げばいいだろう。
腰にある武器をちらっとみた後にシュリの手をとって遊郭に続く坂を上っていく。
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