女という理由で騎士になれませんでした――と、思ったら第三王子の妃候補に! ここから王子を守って見せます!

かざはなよぞら

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将軍との因縁・共闘

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「助太刀いたす」

 突然都合良く現れたハール殿に私はビックリしてしまった。

「ハール殿!? なぜ、ここに……!?」
「……答える義務はない」

 答える義務はないって、ここアル様の屋敷……それも第三王子の屋敷に、唐突に現れること自体がおかしな話だ!
 それこそ暗殺のために現れた将軍みたいに説明が欲しい!

「ぼ、僕がハール殿をお呼びしたんだよ。ちょっと話があるって言ってね」
「そういうわけだ」

 そういうわけの割には随分ととってつけたような印象を受けるけど……。

「それよりも将軍。オレは貴公のことを尊敬していたが、それは間違いだったようだ」
「……平民風情が、エラそうに! 陛下のスリーアラウンドなんぞに生意気に選ばれよって!」
「……先王の時代から、貴公は野心家であった」

 しかし、と呆れたように首を振るハール殿。

「確かに実力もあろう。年季もあろう。騎士団長になることも不思議ではない。だが、貴公には変化への対応も、思慮も足りぬ。ゆえに、先王の時代から今に至るまで、名誉あるスリーアラウンドまで選ばれなかった」
「ええい、キサマのせいでワシは選ばれなかったのだ! キサマが不正をしたからじゃ! 平民の分際で!」
「……スリーアラウンドは三枠もある。もしオレが不正で一枠を奪い取ったとしても、その残りの二枠に選ばれなかった時点でたかが知れているな」
「黙れ黙れ!」

 ふん、と鼻で笑うハール殿。
 私も将軍の実力には疑うつもりはない。
 けど、王子を相手に、横暴な態度を取る人間が騎士団長だとは思えない。
 その出世には、私は疑わざるを得ない。

「どの道、知られたからには生かしておかぬ! キサマを殺し、ワシが陛下のスリーアラウンドに任命される! 覚悟するがよい!」

 私が剣を握りしめているのと同じように、ハール殿も剣を握りしめる。

「レイア……貴公に背中を任せる」
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