女という理由で騎士になれませんでした――と、思ったら第三王子の妃候補に! ここから王子を守って見せます!

 レイア・マルテル。
 王国に騎士になるための試験を受けに来たのに、試験すら受けられなかった。

 理由は一つだけ。

 女だから。

 男装して忍び込もうにも、そんな自信はないし。
 国のために戦いたいケド、もう試験すら受けさせてくれないし。
 あーあ、どうしようとトボトボ帰っていると、泥棒が。
 レイアは鍛えた剣の腕で泥棒を捕えると、ある青年貴族に屋敷へ招待される。

 そして、彼は言ったのだ。

「王子を守る三人の騎士、スリーアラウンドは、王子に近しい人間であればなれる」

 つまり、

「王子である僕の妃候補となれば、騎士になれるのだと」

 妃なんて一切考えていないのに、私、どうなっちゃうの!?

 騎士を夢見る少女と王子の波乱の幕開けです。
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