零からスタートの終わりなき果へ

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第2章 自分磨き

国王(2/2)

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ノアとも相談して色々考えた結果、俺はステータスを見せようと思った。でも、本当のステータスを見せるわけじゃない。もちろんお父様に見せてしまったステータスを少しだけ変えて信用される程度に誤魔化すつもりだ。見せる人ももう決めてある。お父様、国王様、宰相の3人だ。王妃様にも見せていいかもと思ったがまだ早い。もちろんリフィアにもだ。リフィアに俺の強さを知られたら嫌われるかもしれないしまだ5歳児に見せるにははやすぎる。この世界で初めてできた友達だしね。いずれは話そうと思っている。

そうと決まれば早速ステータスの偽装を変えていく。国王様にステータスを見せて欲しいと言われてからこの考えに至り、ステータスの偽装を終わるまでの時間はわずか1秒だ。これなら国王様に怪しまれる心配もない。少し罪悪感はあるがまだバレるわけにはいかない。

「分かりました。ですが見せるのはお父様と国王様と宰相の方だけにしてください。それと俺が話す内容はたとえ信頼している人でも絶対に口出ししないでください」

「ふむ。妻と子供にもダメだということだね?」

「申し訳ありませんがそういうことです。いずれは見せようと思っていますが今はまだ···」

「分かったよ僕に見せてくれるだけでも嬉しいからね。じゃあ済まないがこの部屋からででくれるかな?」

「分かりましたわ」

「ネル様がそう仰るなら仕方がありません。ですがいずれはちゃんと見せてくださいね?」

「分かりました」

それでこの部屋にいるのは俺を含めた4人だけとなり、この部屋にも盗聴器の類がないことを確かめてから防音の結界などを使って見せることになった。

─────────────────────

名前:ネル・ネロリア

種族:人族

レベル:46
HP:460,000/460,000
魔力:460,000/460,000
攻撃:460,000
敏捷:460,000
幸運:46,000

【ユニークスキル】
”神眼”(神)Lv10
”ステータススイッチ”(神)Lv10
”無限収納庫”(神)Lv10
”無限魔力庫”(神)Lv10
”LvMAX取得”(神)Lv10
”大罪”(神)Lv10

【スキル】
”剣術”(神)Lv10
”全属性魔法”(神)Lv10
”空間魔法”(神)Lv10
”飛行魔法”(神)Lv10
”雪魔法”(神)Lv10
”多重詠唱”(神)Lv10
”無詠唱”(神)Lv10
”気配遮断”(神)Lv10
”空歩”(神)Lv10
”鍛冶”(神)Lv10
”錬金術”(神)Lv10
”成長補正”(神)Lv10
”完全耐性”(神)Lv10
”自己再生”(神)Lv10
”言語理解”(神)Lv10
”召喚魔法”(神)Lv10
”従魔魔法”(神)Lv10
”精霊魔法”(神)Lv10
”悪魔魔法”(神)Lv10
”念話”(神)Lv10

【加護】
絶対神ヴァンの加護
破壊神レミィの加護
魔法神ミリィの加護
鍛冶神ゲイルの加護
知神ノアの加護

【称号】
ネロリア辺境伯家次男
神の使徒
転生者

─────────────────────

「俺の本当のステータスはこうです。お父様、嘘を言っていてすみませんでした」

「「「・・・・・・・・・・」」」

2人が固まってしまった。
でも、我に返った国王様が一言言う。

「ネ、ネル君は使徒様なのかい?」

「はい。俺は使徒です。強い理由はこれですね」

これはノアと一緒に決めた。使徒もすごく上の存在なのだが神よりはマシだし、強さの秘密も分かるだろうということで、この称号を付けた。

「ネ、ネル君。いや、ネル様。僕をどうしたいですか?殺しますか?それとも、この国を渡せばいいですか?」

「え?何を言っているんです?」

「神の使徒様と言えば伝説なのです。神の使いで、僕みたいな国王よりも上の存在だ。使徒様が何か言えば僕は従わなければならない。転生者ということもうなずける。転生者は強い者が多いからね」

え?国王様より偉いの?俺そんなの知らなかったよ?

『面白いと思ったので言いませんでした』

『え?何してるのさ。国王様を困らせちゃったじゃないか』

『そこはネル様が何とかしてください』

『そうするしかないんだけどさ。怒るよ』

『申し訳ございません。次はないようにします』

『本当?』

『はい』

『分かった。今回は許してあげるよ』

「あー、落ち着いてください国王様。俺は全然上だと思ってもないですし、殺したりなんてまずしません。このままスティフィア王国を良い国にしてください。もちろん俺に対してもいつも通りにしてください」

「で、でも」

「いつも通りにしなかったらそれこそバツを付けますよ。お父様も分かりましたね?」

「「分かったよ」」

「それと絶対に他言無用だからね?」

「うん」

「うむ」
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