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第十六話
グルコとお犬様
しおりを挟む「そなた。犬派か猫派か答えよ」
国道隕石災害の復興支援の一端 被災者による魔法工事が完了して3週間
シンケー領に国王がお忍びで隕石現場の視察にやって来た
豪華絢爛な贅の限りを尽くした6頭引きの馬車 近衛騎士団20名がビラビラ飾られた馬に跨り 街道をプチパレードしてやって来た
フンッ「グズでノロマな亀が来るぞ」
ケッ「何だいありゃ。お忍びじゃないのかい」
「アノ人の備忘録にはお忍びについて載って無いんですね。」
「そーだな」
「おっと、そうだ。瑞宝章は返さないよ。アタシのもんだ」
「いーのいーの。あんなもん付けて出迎えたら余計つけ上がるでしょ。」
国王からの前触れがあったのは3週間前だった 王都を出発したと連絡が入ったのは2週間前だった
王都から領主邸まで通常ならば一泊二日で到着する行程だ 嫌な予感しかしない
「あの、やっぱり体調が悪くなりそうなので帰らせてください」
「グルコ君、王命に逆らうのかね」
領主さんが言うと冗談にしか聞こえないよね
「臣民らしく平に平にあの馬鹿に頭を下げなさい。」
「すいません。どちら様ですかね?」
どこかで見たことあるような無いような
「元国道大臣です。」
名前を聞いたのに
「臣民のグルコです」
「知ってます。」
名乗らないつもりだな
「領主さん、泥団子隕石の説明に立ち会って欲しいって事でしたが、どなたが俺を指名したんですか?」
この人でしょ?名前教えてください
ケッ「アタシだよ」
「はあ?」
領主さんから聞き出そうと話しを振ったのにまさかの店長
「泥団子魔法を秘匿にしたのはアンタだけだからね」
ぷぷ「拷問されても吐かないでしょ?」
拷問?
「あっ 思い出しました。元国道大臣さん。あなた、モルヒさんですよね?」
「やっとですか。忘れん坊さんですね。」
「魔塔の面接試験で1回会っただけですよ」
「そうでしたっけ。」
「そうですよ」
これはヤバいぞ モルヒさんは魔塔の諜報員だ 拷問のプロだ
何でここにいるんだ?
領主さんと店長は知ってるのか?
俺にバレてる事を知られたらどうなる?
秘匿魔法を交わして口封じか?
一般人になった今 諜報員と秘匿を交わしたら確実に監視員が張り付くぞ
せっかく無条件で魔塔を退職できたのに元の木阿弥だ
冗談じゃない
「帰りたいです」
「おや?顔色が悪いですね。」
「上級ポーションだよ」
店長め
ハァー「後で給料引きにしときます」グビグビ
「真面目ですねぇ。うちに欲しい人材です。」
「絶対嫌です」
フンッ「私も嫌だね。こんなケチケチ細かいのはごめんだ」
んん?モルヒさんは領主邸で働いてるのか?
「守銭奴が婿養子に出てやっと自由になれたのによ」
「まさかの婿養子でしたね。同時に憲兵番所案が破棄されて幸いでした。」
「ぞっとしねーな」
「隕石に潰されていた可能性がありますからね。」
「そーいうわけでグルコ君は必要無いぞ」
どうして最初にちゃんと紹介しないんだよ
うちって言うから魔塔の諜報員に誘われたのかと勘違いした 語るに落ちる とかヤバいだろ
「俺はポーション配達員をやりたいんです。薬局は絶対辞めませんよ」
ぷぷっ「わかりました。お誘いしません。」
なんだなんだ?
俺に正体がバレてる事に気付いてるのか?
からかってるのか?
「絶対に誘わないでください」
〈ペンッ〉
「何です?」
ケッ「バカタレ」
〈コンコン〉
「旦那様。お出迎えのご準備をお願い致します。」
ニコニコ「グルコ君、楽しみましょうね。」
「何をですか?」
「揚げ足取りですよ。得意でしょ?」
「国王相手じゃ勝ち目ありません。モルヒさんのお知恵があると助かります」
「勝たなくて良いんです。引き分けを狙いましょう。」
「それも厳しいです。俺、ゴールが見えない試合は苦手です。どこに向かって突き進むべきか、道標が欲しいですね」
「んー。ここまで、各地の領主邸やらギルドやら寄り道しては何か質問しながら来たそうですよ。」
「なるほど。それで2週間もかかったんですね。情報ありがとうございます」
〈ペンッ〉
「何です?」
ケッ「ネチネチネチネチ」
「謁見の時もその調子でお願いしますね」
〈ペンッ〉
ぷぷっ「名コンビですね。」
「面白いだろ?BARだともっと凄いぞ」
「薬局です」
「そーだな」
〈ぷぷっ〉
領主邸の正面玄関に馬車が2台横付けされた 豪華絢爛の後ろに地味な馬車 ボリルのベッドと同じ色艶をしている 多分オーク製だな 地味だけどお高いんだろうね
長い馬車の真ん中らへんの窓 真紅のカーテンからチラッと国王が顔を覗かせた
目が合った
サッとカーテンを閉じる 感じ悪い
誰も何も言わない 国王の出迎えってこんなんだっけ?
執事さんとか邸宅の従者とかがズラリと並んでおいでやすとかしないのかな? お忍びだからこれで良いのかな?
しばらくして後部扉から宰相さんが降りてきた
「首を長くしてお待ちしてました」ぺこりんちょ
完璧な不敬罪
山奥の辺境伯も同じ公爵位だが歴史が浅い
宰相さんは建国以来の伝統ある公爵家当主
領主さんより遥かに高位だ
オホン
「表を上げよ。」
とっくに上がってる
「私は忙しいので先に用件をお話しください」
オホン
「その親子が何故ここに参列したか答えよ。」
俺と店長が親子に見えるのか ガリガリ以外は似ても似つかないのに
「この場に必要と思い呼びつけました」
説明するのめんどくさいんだな 店長はずっと地味な馬車にメンチ切ってる
オホン
「その者の仕事は?」
「薬局の店員です」
良かった BARのマスターじゃなくて
オホン
「どのような住まいか、収入は安定してるのか答えよ。」
《?》
オホン
「答えよ」
コソリ「グルコ君」
ああ 俺が直接話しても良いんだな
コホン
「庭付き一戸建てに住んでいます。良く働く良い領民です。ガリガリですがとても健康です」
〈ぷぷっ〉
コソリ「自分で言うか?」
コソリ「間違っちゃいないよ」
オホン
「そなた。犬派か猫派か答えよ。」
なるほど これが本題か
私と仕事どっちが大事なの?とか 鍋の締めはうどん派?ご飯派?とかそーいう感じの質問ではない
ネチネチ作戦開始だ
「犬派、猫派って何ですか?」
犬派猫派は知っているし ずる賢い大人が質問に質問返しするのでもない
質問の意図を掴んでから答えないと取り返しがつかない事になる
オホン
俺を舐めるような視線で品定めしてる
オホン
「犬が好きか、猫が好きかを訊ねております。」
丁寧な口調に変わった 魔力感知したな
「動物の犬猫どちらが好きなのか、という事ですか?」
オホン
「左様でございます。」
「それは確かですか?あなたの認識が間違っている事は無いんですか?」
オホン
「間違いございません。」
「それが国王様の意向に沿った質問で相違ないんですね?」
大事な確認
オホン
「相違ございません。」
よし
これが最後
「忌憚なくお答えしても良いんですね?」
「忌憚なくお答えください。」
この言質が欲しかった
「では、お答えします」
オホン
「申してみよ。」
「俺は馬派です」
〈ペンッ〉
あ 宰相さん固まった
子供がジャンプして親の後頭部をスリッパで叩く珍百景
コホン
「忌憚なくお答えしましたが何か問題でも?」
ハッ「ああ、はい、いいえ、大丈夫です。」
オホンって言わないんだ
「そなた、名は何と申す。」
「グルコです」
「ではグルコ。国王がそなたに褒美を遣わす。何の褒美かは秘匿だ。遠慮なく、速やかに受け取りなさい。受け取り拒否、返品は不敬罪。良いですね?」
なんじゃそりゃ
〈パンッパンッ〉
宰相さんが手を叩くと地味な馬車の扉がゆっくり開き 従者が二人豪華な宝箱を抱えてソロリソロリと出てきた 傾けないよう歩調を合わせてゆっくりゆっくり
これはダメなやつだ
「宝箱だけください。中身はいりません」
「絶対ダメ。不敬罪で監獄にぶち込みますよ。」
「受け取ってもいいですけど、何かあっても責任取りませんよ」
「無責任な事したら監獄にぶち込みますよ。」
「もー。ほんとにいらないですから」
従者が宝箱を持ったまま俺の横でニコニコしてる
「ダメです。あなたが貰ってくれたらこのまま王都に帰れるんです。」
豪華な馬車が視界に入る
真紅のカーテンから国王が顔を覗かせていた
目が合うとサッとカーテンを閉じた
「あのですよ。国王様は何故降りてこないんですか?」
「秘匿です。」
俺の頭に視線
そっか 黒い髪は忌み色という迷信 国王なのに人種差別をするんだ
「申し訳ございません。」
「いえいえ。慣れてますから」
領主さん達はシレーっとそっぽ見てる
店長がうんうんとうなずいた 受け取れって事か? 俺は知らないからね
「俺が最後なんですか?」
〈ブルブルッ〉
〈ガッガッガッガッ〉
馬がイラついて土を蹴る
騎士が馬上から抉るような視線を飛ばしてくる
「はい。最後です。」
「宝箱は幾つあったんですか?」
「秘匿です。」
胸元で指を1本立てた
たったひとつの宝箱の為に2週間かけてここまで来たのか
ハァー「わかりました。置いてって良いです」
「よし。では、これにて一件落着です。ごきげんようさようなら。」
静かなダッシュで馬車に乗り込んだよ
俺の足元に宝箱が静かに静かにそっと置かれた 蓋に麦餅を挟み隙間を空けている
従者が深々と頭を下げた
コソリ「大事にしてね」
コソリ「お願いします」
手を振りながら馬車に乗り込んでいった
突然
「ハイヨー!シルバッ!」
〈ヒヒーーーンッ〉棹立ち
「うおっ!なんだなんだ!?」
《ドカッ ドカッ ドカッ ドカッ》
近衛騎士団が馬車を置き去りにギャロッピングで走り出した
「おいおいマジか?護衛はいーのかよ」
ハァー「ありえませんね。死刑ですね。」
走り去る馬車から国王が身を乗り出した
「達者で暮らせよぉーーーーーー」
フンッ「お前に言われたくないわ」
「国王にあるまじき馬鹿丸出しの捨てゼリフですね。」
「どれどれどんなお宝が入ってるのかな」
「黒い毛皮ですね。珍しい。」
「おおおっ! モゾモゾ動いたぞっ!」
「おやすみマーヤ魔法が解けたんですよ」
「はあ?」
「なんて?」
〈クゥーン クゥーン クゥーン〉
「バカやろおっ!仔犬の里親探しかよっ!」
ハァー「想像を遥かに超える馬鹿ですね。」
同意
「隕石現場の視察はついでですね。通り過ぎるだけで終了です」
〈クゥーン クゥーン クゥーン〉
「店長、最初からわかってたでしょ?」
ケッ「黒い獣は嫌われる」
忌み色の仔犬
〈クゥーン〉
「残りもんだよ」
里親が見つからなかったんだ
「黄色い瞳。ボリルみたいだね」
「なんだとっ!?」
「どら、ばっちゃんと帰ろうかね」
へえー 犬派なんだ
〈クゥーン〉
「おいで」
子供と仔犬 無敵感
「なあなあ私にも」
〈パッ〉
消えた
「私にも触らせろぉーーー」
「あーあ。グルコ君、置き去りですね。」
「ボリルもこんな風に黙って連れてくんです」
フンッ「自分勝手な奴め」
「領主さんから注意してくださいよ」
「西には逆らえん」
「意気地なし」
フンッ「歩いて帰れ」
ぷぷっ「私の馬車でお送りしますよ。」
「お願いします」
〈フンッ〉
「そんなことより領主さん。なんか犬の餌ください。何を食べるかわかりません」
蓋の開いた宝箱を向ける
「知らないのか?」
「俺、本物の生きた獣の犬、初めてなんです」
国立博物館で剥製は見たことがある
「私も初めてです。」
「そーか。皆んな初めてなんだな」
お犬様は貴重な生き物だったのか
「見に行くか」
「そうですね。」
街道を走る領主さんの馬車は乗り心地がサイコーだった 腰に響くガタガタを感じない 地固めを丁寧にしたと聞いてたが こんなに違うのか
「領主さん、町馬車の路面も工事してくださいよ」
「んー。考えてはいるんだがなぁ」
「人夫の手配がうまくいったら取り掛かります。お待ちくださいね。」
領主個人の諜報員は亡命者の手引きを担う だいたいが工事現場の人夫に仕立て上げる
「蛇の道は蛇ですか?」
ギョッ!
領主さんはびっくりだよね
「おやおや。」
「面接の後俺にコッソリ話しかけました。人夫の手配はお手の物だって自慢してましたよ。女神信仰に似合わないスキルだから覚えてます」
「ああ、それ嘘です。王都ではその方が活動しやすかったので。」
フンッ「この男ガッツリ山神信仰なんだよ」
「そうなんですね。まんまと騙されました」
「私こそ騙されましたよ。グルコ君が高位の魔術師だと勘違いして、自分のスキルをペラペラ話しちゃったんですね。」
「あー、よくあります。高位な方ほど勝手に勘違いしますね」
ふふ「褒め言葉として受け取りますよ。」
魔塔の諜報員は死ぬまで抜けられない 誓約魔法に雁字搦めにされている
大臣職ならともかく諜報員を掛け持ちとかあってはならない事だ
魔塔主がシンケー領の東さんだからできるんだな
「しかしまあ、隕石現場より仔犬の里親探しが大事とか、あの男、ヤベーだろ」
「宰相が不敬な近衛騎士団を咎めないのは異常事態です。国王、そのうち寝首をかかれますね。」
「ところでグルコ君。来年度、工事の給与が支払われたら、やっぱりアレか?」
「アレ?」
ニヤリ「プール付き温泉施設を建てます」
「おじいちゃんですか?」
「だろ?」
「違います。俺はプールに入りたいんですよ」
「どなたに運営させるんですか?」
「え?自分でやりますけど」
「配達員は絶対に辞めないんでしょ?多角経営は難しいですよ?」
考えてなかったわ あ
「ライフセーバー魔法の使える人とか、魚獣人とか?」
「それは職員ですね。」
「しかも溺れる前提かよ」
「泳いだ事がないので一応見守りを付けたいんですよ。
だから運営もできる優秀な魚獣人を雇います」
「魚獣人なんていねーよ」
「この広い世界のどこかに居るかもしれませんよ」
「誰が見つけに行くんだ?」
「シンさんとかドロイとか?」
「当てにならない二人だな」
「あ。そしたら俺の腕の長さくらいの浅いプールにします」
「クロールで泳ぎたいんですね。」
「いえいえ、俺はザバッザバッてバタフライをやりたいんです」
「君、腰痛持ちですよね?」
「だから温泉に浸かって治します」
「⋯⋯⋯。」
「どうよ?すげぇだろ?」
ハァー「想像を遥かに超える魔力無しですね。」
「まだ先の話だ。考える時間はある」
「有効活用してくださいね。」
「ハイハイ」
「旦那さま~隕石で~す」
御者席からバリンさんが告知した
街道の両脇に泥団子隕石がドカッと腰を据えている
「バリンさんの子供達、まだ隕石ダメですか?強い磁場でしたっけ?」
この辺りでは体がふわふわした感じになる
「あの双子は三半規管が鋭すぎるんです。成長と共に鈍りますので、しばらくご家族で北の森に住むことになりました。」
「シンさんの所ですか?」
「ああ。バリンの仕事中は従業員が世話してる。羨ましい」
「同じ種族の方がお二人いらっしゃるんです。グルコさん、ご存知なのでは?」
「さあ。知りませんね」
秘匿魔法です 話せません
ぷぷっ「わかりました。」
悪趣味
フンッ「元気ならそれでいーさ」
淋しいくせに強がっちゃって
「犬の名前付けさせてあげますから。元気出してください」
「ボリル2世」
「却下です」
山神峡谷は山神の峰中腹に位置するシンケー領と隣国との国境線を担っている
何人にも統治されない峡谷の森
古代兵器魔女の昔馴染み達が暮らす秘密基地
「おう西」
「どーしたどーした」
「またワシらに子守りさせるのか?」
「隕石の磁力について分析が終わったよ」
「ほんとか?」
「磁力だけ取り除けるのか?」
「いや。金属物質、全部だ」
「するってーと」
「石、岩か。岩になるんだな?」
「ああ。これが魔術式だ。アンタらの技術で発動させとくれ」
《うひょーーーーー》
「西、お前天才だな!」
「すげぇ~すげぇ~」
「わかりやすいな」
「できる」
「面白そう~」
「それと、低い石塀を作っとくれ。完成図だ」
「ふむふむふむふむ」
「転がらないな」
「いい知恵だ」
ポイッ「やるよ」
「銀の玉?」
「分析に使った。もういらん」
「ありがとう」
「工事費いくら出せる?」
「犬を飼いたがってただろ?」
「おう」
「手に入ったのか?」
「まあな」
「嘘をつくな」
「偽物は通用しないぞ」
「そーだそーだー」
「この大陸じゃ馬鹿朕と帝国のお姫さんしか飼ってない」
「その馬鹿朕からグルコが貰ったのさ。ついさっきな」
「相変わらず運を掴むな」
「いい奴だいい奴だ」
「交渉成立だな?」
「勿論だ」
「今夜実行する」
「結界掛けてくれ」
「お安い御用さ」
「犬はどこにいる?」
「外でボリルと遊んでる」
「行こう行こう」
「何百年ぶりだろ」
「お犬様」
~グルコとお犬様 完~
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