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第一章 異世界召喚編
10 王太子と公爵令嬢
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真那はメラメラを抱いてシャルと並んで通路を歩いていた。二人の後ろにはユリカが付いている。ついでに言うと、シャルはユリカの手によって、半ば無理やりにオレンジ色のパフスリーブドレスに着換えさせられていた。
「こういうドレスとかって苦手だなぁ」
「お茶会にあのような服装でいくなど、とんでもない事です」
「マナとご飯食べてる時は何も言わなかったのにぃ」
「それは、マナ様がお楽しみの様子でしたので、水を差さないようにしていました。今度は他にお客様もあるのです。友人同士の食事会とはわけが違います」
昼食の後に、午後に中庭でお茶会を開くと王妃付きの侍女から伝言があったのだ。
「王妃様から招待されたお茶会かぁ、大丈夫かなぁ」
シャルが何やら心配している。シャルは真那と目が合うと、えへへと誤魔化すように笑う。
「王妃様って優秀な人なんだけど、ちょっと変わってるんだよね。国民からも信頼されているし、薬師としての腕も一流なんだけど、どこか抜けてるところがあるっていうか」
「王妃様が薬師? 薬を作る人?」
「そうだよ。知らならなかったんだね。王妃様は元は薬師だったんだよ」
王妃に薬というのが、真那は不思議な組み合わせだなと思う。真那の知る限りでは、そんな組み合わせはゲームや小説にはない。
そんな真那の気持ちを汲み取るように、ユリカが言った。
「ロディスでは薬学が発展しているのです。この国には多くの薬師がいます。そして、特に優秀な薬師には、貴族に匹敵する権限が与えられています」
「そのせいで、大変な事もあったみたいだけどね」
真那は何となく、シャルの言う大変な事が気になった。けれど、何でもかんでも質問するのが悪いような気になってしまう。聞いてみようかと迷っているうちに、通路から中庭に入り、誰かの話し声が聞こえてきた。
「アルメリア様、また侍女をお取替えになったのですか?」
「ええ、そうですわ、役に立たない者ばかりで困っていますの」
その声を聞き、池の中心の東屋にいる令嬢の姿を遠くから見た真那は足が止まっていた。真那の内を一気に言いようのない恐れが染め上げる。顔も見ていないというのに、遠くからの立ち居振る舞いと声色が、どうにも受け付けられずに、嫌な蟠りを胸に抱え込んだ。何でそんな気持ちになるのか、自分でも良くわからなかった。
「マナ様、どうかなさいましたか?」
「な、何でもないよ」
池に掛かる橋に差し掛かると、東屋のテーブルの周りに二人の女性と一人の男性の姿があった。それを見たシャルが苦笑いを浮かべる。
「うわぁ、まずいっしょ、この面子は……」
シャルが思わず小声で呟いていた。
東屋の外に数人の侍女が控えていて、テーブルの周りには長いブロンドをサイドアップにした赤いドレスの令嬢と、漆黒のロングヘアで青いドレスの令嬢がいて、彼女らの間に挟まれる位置に、真那が先程この場所で見た美丈夫の姿があった。
彼は立ち上がると、颯爽と真那の前まで歩いてくる。真那からすれば、物語の世界から飛び出してきたような王子様が、いきなり目の前に立って、思考がショートした。
「やはり、君が五人目の妃候補なんだね。さっき見た時に、すぐに分かったよ」
真那が棒のように立ち尽くしていると、彼がじっと見つめてきて、恥ずかしくなって目をそらしてしまう。
「綺麗だ、君の瞳」
彼が急に真那の前に片膝を付いて右手を差し出す。そんな状況に、真那は混乱するばかりで声も出なかった。
「お手を拝借してもよろしいか?」
「は、はい」
真那が左手を出すと、右腕だけで抱かれる状態となったメラメラが、手足を脱力した可愛らしい姿で、眉目秀麗な青年をじっと見つめていた。彼が真那の左手に口づけをすると、周囲で見ていた令嬢たちの間から無言の驚嘆が広がった。それが侍女たちの間に、肌で感じるくらい強く伝わった。
「あ、ああ、あの、その、ええっ!?」
混乱と驚愕に強い恋慕が混じり、心臓がどうにかなってしまいそうな程に鼓動が早くなる。そんな彼女の背後で、シャルが青ざめていた。その視線は二人の令嬢の方に向いている。
「僕は、アルカード・ミク・ロディス、この国の王太子だよ」
「殿下、何もそこまで礼を尽くさなくとも」
「彼女の目を見ていたら、どうしてもこうしたくなったんだ」
殿下に苦言を呈した黒髪の令嬢が、エメラルド色の瞳を細めた。その鋭い視線は真那に突き刺さっていた。真那は彼女と目が合うと、言い知れぬ怖さを覚えて緊張する。
「何をしているのですか! あなたも殿下にご挨拶なさい!」
「ひっ」
黒髪の令嬢の声が、真那に直接殴るような衝撃を与える。思わず背筋を正した真那は体を折り曲げて頭を下げた。
「み、己ノ瀬真那と申します。よ、よよ、よろしくお願いします!」
「何という事でしょう、挨拶もまともにできないなんて」
「ごめんなさい……」
真那は王太子の前で恥をさらして、もう逃げてしまいたいと思った。
顔をしかめた黒髪の令嬢が、さらに畳みかけるように言った。
「それに何ですかその人形は! 殿下の前にそのような私物を持って現れるなど」
「あ、あの、これは人形じゃありません!」
「あう?」
真那に抱かれているメラメラが怒っている令嬢を見つめる。人形だと思っていたものが動いて、黒髪の令嬢は絶句した。
「あー、この子はメラメラって言ってね、フェアリーなんだよ」
シャルが真那をフォローしようとして言うと、メラメラが真那の懐から飛び上がって黒い翼を開いた。全員の視線が小さな黒天使に集まった。するとメラメラは、急降下してアルカードの頭の上に腹から乗った。
「なあっ!?」
「ひえぇ!?」
黒髪の令嬢と真那の悲鳴に近い声が重なった。当の王太子は満更でもなさそうに微笑している。
「だだだ、駄目だよっ、メラメラ!!」
真那が慌ててアルカードの頭からメラメラを抱き取ると、その様子を黒髪の令嬢が、汚らしいものでもあるような目で見ていた。
「殿下の頭に乗るなんて、なんて野蛮な生き物なの……」
「いいよ別に、気にしてないから」
メラメラのとんでもない行動で混乱の極みにあった真那だったが、アルカードの優しい言葉で少し落ち着くことができた。
「本当に、申し訳ありません」
「もうしわけ、ありません~」
メラメラが真那の口真似をすると、金髪で赤いドレスの令嬢が可憐に笑った。
「本当に可愛らしい子ですね」
「見た目がどうあれ、殿下に対する不敬は何人たりとも許されません」
「何人って言っても、メラメラは人間じゃないしねぇ」
そう言うシャルを黒髪の令嬢が睨む、対してシャルはわざとらしく目を逸らした。
「アルメリア、もう許してあげようよ」
「殿下がそう言われるのであれば……」
アルメリアと呼ばれた黒髪の令嬢は、まだ不満がありそうだった。
メラメラが許されて真那がほっとしたのもつかの間、アルメリアが真那の目の前に来て、宝石でも目利きするように見つめてきた。真那はまた背筋の伸ばしてしまった。すると令嬢がドレスのスカートを摘んで美麗に挨拶する。
「アルメリア・ミク・ロディスと申します、どうぞよろしく」
真那が面食らって、また頭を下げようとすると、
「挨拶は結構ですわ、先ほどお名前は伺っていることですし、それに」
真那よりもだいぶ背の高いアルメリアは冷たい瞳で見下げて言った。
「あのような見苦しい挨拶を二度も見たくもありませんので」
「うわぁ、嫌な感じ」
俯いてしまった真那の隣でシャルが言うと、アルメリアがそれを睨んで、先ほどと同じ事が繰り返された。
「こういうドレスとかって苦手だなぁ」
「お茶会にあのような服装でいくなど、とんでもない事です」
「マナとご飯食べてる時は何も言わなかったのにぃ」
「それは、マナ様がお楽しみの様子でしたので、水を差さないようにしていました。今度は他にお客様もあるのです。友人同士の食事会とはわけが違います」
昼食の後に、午後に中庭でお茶会を開くと王妃付きの侍女から伝言があったのだ。
「王妃様から招待されたお茶会かぁ、大丈夫かなぁ」
シャルが何やら心配している。シャルは真那と目が合うと、えへへと誤魔化すように笑う。
「王妃様って優秀な人なんだけど、ちょっと変わってるんだよね。国民からも信頼されているし、薬師としての腕も一流なんだけど、どこか抜けてるところがあるっていうか」
「王妃様が薬師? 薬を作る人?」
「そうだよ。知らならなかったんだね。王妃様は元は薬師だったんだよ」
王妃に薬というのが、真那は不思議な組み合わせだなと思う。真那の知る限りでは、そんな組み合わせはゲームや小説にはない。
そんな真那の気持ちを汲み取るように、ユリカが言った。
「ロディスでは薬学が発展しているのです。この国には多くの薬師がいます。そして、特に優秀な薬師には、貴族に匹敵する権限が与えられています」
「そのせいで、大変な事もあったみたいだけどね」
真那は何となく、シャルの言う大変な事が気になった。けれど、何でもかんでも質問するのが悪いような気になってしまう。聞いてみようかと迷っているうちに、通路から中庭に入り、誰かの話し声が聞こえてきた。
「アルメリア様、また侍女をお取替えになったのですか?」
「ええ、そうですわ、役に立たない者ばかりで困っていますの」
その声を聞き、池の中心の東屋にいる令嬢の姿を遠くから見た真那は足が止まっていた。真那の内を一気に言いようのない恐れが染め上げる。顔も見ていないというのに、遠くからの立ち居振る舞いと声色が、どうにも受け付けられずに、嫌な蟠りを胸に抱え込んだ。何でそんな気持ちになるのか、自分でも良くわからなかった。
「マナ様、どうかなさいましたか?」
「な、何でもないよ」
池に掛かる橋に差し掛かると、東屋のテーブルの周りに二人の女性と一人の男性の姿があった。それを見たシャルが苦笑いを浮かべる。
「うわぁ、まずいっしょ、この面子は……」
シャルが思わず小声で呟いていた。
東屋の外に数人の侍女が控えていて、テーブルの周りには長いブロンドをサイドアップにした赤いドレスの令嬢と、漆黒のロングヘアで青いドレスの令嬢がいて、彼女らの間に挟まれる位置に、真那が先程この場所で見た美丈夫の姿があった。
彼は立ち上がると、颯爽と真那の前まで歩いてくる。真那からすれば、物語の世界から飛び出してきたような王子様が、いきなり目の前に立って、思考がショートした。
「やはり、君が五人目の妃候補なんだね。さっき見た時に、すぐに分かったよ」
真那が棒のように立ち尽くしていると、彼がじっと見つめてきて、恥ずかしくなって目をそらしてしまう。
「綺麗だ、君の瞳」
彼が急に真那の前に片膝を付いて右手を差し出す。そんな状況に、真那は混乱するばかりで声も出なかった。
「お手を拝借してもよろしいか?」
「は、はい」
真那が左手を出すと、右腕だけで抱かれる状態となったメラメラが、手足を脱力した可愛らしい姿で、眉目秀麗な青年をじっと見つめていた。彼が真那の左手に口づけをすると、周囲で見ていた令嬢たちの間から無言の驚嘆が広がった。それが侍女たちの間に、肌で感じるくらい強く伝わった。
「あ、ああ、あの、その、ええっ!?」
混乱と驚愕に強い恋慕が混じり、心臓がどうにかなってしまいそうな程に鼓動が早くなる。そんな彼女の背後で、シャルが青ざめていた。その視線は二人の令嬢の方に向いている。
「僕は、アルカード・ミク・ロディス、この国の王太子だよ」
「殿下、何もそこまで礼を尽くさなくとも」
「彼女の目を見ていたら、どうしてもこうしたくなったんだ」
殿下に苦言を呈した黒髪の令嬢が、エメラルド色の瞳を細めた。その鋭い視線は真那に突き刺さっていた。真那は彼女と目が合うと、言い知れぬ怖さを覚えて緊張する。
「何をしているのですか! あなたも殿下にご挨拶なさい!」
「ひっ」
黒髪の令嬢の声が、真那に直接殴るような衝撃を与える。思わず背筋を正した真那は体を折り曲げて頭を下げた。
「み、己ノ瀬真那と申します。よ、よよ、よろしくお願いします!」
「何という事でしょう、挨拶もまともにできないなんて」
「ごめんなさい……」
真那は王太子の前で恥をさらして、もう逃げてしまいたいと思った。
顔をしかめた黒髪の令嬢が、さらに畳みかけるように言った。
「それに何ですかその人形は! 殿下の前にそのような私物を持って現れるなど」
「あ、あの、これは人形じゃありません!」
「あう?」
真那に抱かれているメラメラが怒っている令嬢を見つめる。人形だと思っていたものが動いて、黒髪の令嬢は絶句した。
「あー、この子はメラメラって言ってね、フェアリーなんだよ」
シャルが真那をフォローしようとして言うと、メラメラが真那の懐から飛び上がって黒い翼を開いた。全員の視線が小さな黒天使に集まった。するとメラメラは、急降下してアルカードの頭の上に腹から乗った。
「なあっ!?」
「ひえぇ!?」
黒髪の令嬢と真那の悲鳴に近い声が重なった。当の王太子は満更でもなさそうに微笑している。
「だだだ、駄目だよっ、メラメラ!!」
真那が慌ててアルカードの頭からメラメラを抱き取ると、その様子を黒髪の令嬢が、汚らしいものでもあるような目で見ていた。
「殿下の頭に乗るなんて、なんて野蛮な生き物なの……」
「いいよ別に、気にしてないから」
メラメラのとんでもない行動で混乱の極みにあった真那だったが、アルカードの優しい言葉で少し落ち着くことができた。
「本当に、申し訳ありません」
「もうしわけ、ありません~」
メラメラが真那の口真似をすると、金髪で赤いドレスの令嬢が可憐に笑った。
「本当に可愛らしい子ですね」
「見た目がどうあれ、殿下に対する不敬は何人たりとも許されません」
「何人って言っても、メラメラは人間じゃないしねぇ」
そう言うシャルを黒髪の令嬢が睨む、対してシャルはわざとらしく目を逸らした。
「アルメリア、もう許してあげようよ」
「殿下がそう言われるのであれば……」
アルメリアと呼ばれた黒髪の令嬢は、まだ不満がありそうだった。
メラメラが許されて真那がほっとしたのもつかの間、アルメリアが真那の目の前に来て、宝石でも目利きするように見つめてきた。真那はまた背筋の伸ばしてしまった。すると令嬢がドレスのスカートを摘んで美麗に挨拶する。
「アルメリア・ミク・ロディスと申します、どうぞよろしく」
真那が面食らって、また頭を下げようとすると、
「挨拶は結構ですわ、先ほどお名前は伺っていることですし、それに」
真那よりもだいぶ背の高いアルメリアは冷たい瞳で見下げて言った。
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