56 / 64
56:私のイヴ
準備を終えてあとは馬車に乗り込み……、となったところで、プリシラはイヴを呼んだ。
「イヴ……。突然こんな事を言って申し訳ないと思っているけど、貴女とはここでお別れをしたいの」
「……え? プリシラ様、それはどういう……」
「これから先、とても恐ろしいことが起こるわ。それに大事なイヴを巻き込みたくないの」
消した七時間でイヴがどうなったのか、その後ダレンが彼女をどうするかは分からない。
あの七時間は消えてしまった、否、プリシラが六人の魔女と共に消したのだ。
だがイヴが良い目には逢えないだろう事は分かる。プリシラを手に掛け、それどころかセリーヌさえも手に掛けようとしていたダレンがイヴを見逃すとは思えない。
下手したら物盗りの信憑性を高めるために共犯者扱いするかもしれない。あるいは、プリシラとオリバーが殺される以前にイヴは既に……。
大事なイヴをそんな目に遇わせるわけにはいかない。だからこそと自分に言い聞かせ、プリシラは彼女の両手を強く握った。
イヴは困惑を露わに、それどころか泣きそうな顔をしている。
「急な用事が出来て故郷に帰らなくてはならなくなった。そういう事にしておくわ。荷物は後から故郷に送るから」
「そ、そんな、急用なんて……。恐ろしいことが起こるって、私、プリシラ様が何を仰っているのか……」
「分からないのも仕方ないわ。でも詳しく説明することは出来ないの」
仮に詳しく説明してしまえば、イヴを時戻しに巻き込んでしまう。
イヴは巻き込ませない。故郷に大事なひとがいる彼女は連れて行けない。
だからこそ説明出来ないのだが、それが酷くもどかしい。
そんなジレンマを感じるプリシラに対して、困惑を浮かべていたイヴはプリシラをじっと見つめた後、握られていた手をぎゅっと握り返してきた。
プリシラが彼女の顔を見れば、困惑の色が薄まり強い意志を宿した表情をしている。
「私はプリシラ様のお役に立てていると自信を持っています。何かあればプリシラ様は私を頼ってくださる、そうですよね?」
「えぇ、そうよ。いつだってイヴは私の味方で、イヴが居てくれたからフィンスター家でもやってこれたのよ」
「それなら、プリシラ様が今ここで私に故郷に帰るよう言うのは、私のためでもあり、プリシラ様のためでもある。そう信じて、故郷に戻らせて頂きます」
「イヴ……。ありがとう。なにも説明出来なくてごめんなさい」
「大丈夫です。説明が無くても、プリシラ様が私を想い、私がプリシラ様を想っていることを理解してくださっていると分かっていますから」
事態を理解できずとも、イヴの言葉にははっきりとした決意と覚悟がある。
その言葉にプリシラは自分の視界が滲むのを感じていた。目尻を拭いたいが、今はイヴの手を放したくない。
「プリシラ様が仰る通りに私は故郷に戻らせて頂きます。ジュノ様のことは私にお任せください」
「さすがイヴだわ、頼まなくても分かってくれるのね」
「私はプリシラ様の侍女ですから、当然ですよ」
「ジュノをお願いね。あの子にはきっと辛い出来事になるから支えてあげて。それと、出来ればお父様とお母様への言伝を預かってほしいの。私は無事だと、幸せだと伝えて。たとえどんな噂が流布しようと、誰が何を言おうと、心配する必要も嘆く必要も無いから」
「かしこまりました。必ずやお伝えいたします」
プリシラの言伝は的を射ていない。きっと伝えたところでプリシラの両親には何一つ分からず、もしかしたらイヴは質問責めにあうかもしれない。
それでも言及はせず、言伝を頼まれてくれた。それがプリシラのためになると判断してくれたのだ。
そうして最後に、プリシラはイヴを引き寄せて強く抱きしめた。イヴもまたプリシラの背中に腕を回して強く抱きしめ返してくれる。
「今までありがとう。すべてが落ち着いたら必ず連絡するわ」
「プリシラ様にお仕えできて幸せでした。どうかお元気で、ご無理のないように」
「大好きよ、私のイヴ。オリバーのお兄さんと幸せになってね」
「私もプリシラ様が大好きです。プリシラ様もどうかお幸せに」
互いの幸せを願い、そっと離れる。
次いでプリシラが身に着けていたネックレスとイヤリングを取って渡すのは、イヴを思ってとはいえ突然解雇を告げた詫びと、故郷までの旅費、それと当面の生活費のためだ。
渡した装飾品は元々プリシラが生家から持ってきたものである。生家の家紋も彫られていないし当然フィンスター家も関わっていないので、売っても問題にはならない。
もっとも、売るように告げてもイヴは「大事にします」と返してきた。傷付かないようハンカチで包み胸元で抱きしめるように持つ彼女を見るに、資金には換えなさそうだ。こうなる事は薄々分かっていたのでこれにはプリシラも苦笑してしまう。
ならばと持ってきていた金の残りも渡す。こちらに関してはイヴは遠慮して受け取ろうとしなかったが、プリシラが「そのネックレスとイヤリングを売るって約束するならお金は引っ込めるわ」と条件付けたところ渋々受け取ってくれた。
そうして去っていくイヴを見届ける。
辻馬車の乗り場まで向かう彼女は何度も何度もプリシラ達を振り返り、近い時は頭を下げ、遠くなると手を振り、互いが見えなくなる最後の一瞬まで別れを惜しんでくれた。
「……行ってしまいましたね」
とは、プリシラの隣に立ち共にイヴを見送ったオリバー。
彼の声に別れの寂しさが漂っているのを感じながら、プリシラは静かに「そうね」とだけ返した。
自分の声にも寂しさはある。……それと、少しの申し訳なさも。
今後起こることにイヴを巻き込みたくないと考えての別れだが、結果的にイヴを振り回してしまった。
説明出来なくとも、もっとうまく進める事が出来たのではないか。なにか、イヴにとってもっと良い方法が……。それこそ、もっと早く彼女を故郷に返すような手段が……。
「突然言い渡されての別れでしたが、イヴは分かってくれていると思いますよ」
「オリバー?」
「突然になってしまったのは、プリシラ様がそれだけイヴを側に置いておきたいと思ったから。直前まで共に居たいと思っていたから。イヴならその気持ちを理解してくれるはずです」
イヴが去っていった先を見つめながらオリバーが話す。
プリシラは彼の横顔を見つめた後、自分もまた道の先へと視線をやった。
既にそこにイヴの姿は無いが、思い出そうと思えばいつだって鮮明に彼女の姿を思い出せる。「プリシラ様」と呼んでくれる声も、優しい微笑みも。
「ありがとう、オリバー。もう大丈夫よ」
「では参りましょう。どこかへ寄りますか? それとも」
「フィンスター家に戻るわ」
プリシラが答えれば、オリバーが恭しく頭を下げた。
次いでプリシラの手を取り客車の中へと案内する。プリシラはそれに促されて客車に乗り込み。椅子に座ると小さく息を吐いた。
向かいに座るイヴはもういない。
窓の外を見れば空は相変わらず薄墨色の雲に覆われており、今すぐにでも雨が降り出しそうだ。
(イヴに傘を渡せばよかった)
そう惜しむのとほぼ同時に、客車の窓から生温い風が吹き抜け、プリシラの髪を軽く揺らした。
「イヴ……。突然こんな事を言って申し訳ないと思っているけど、貴女とはここでお別れをしたいの」
「……え? プリシラ様、それはどういう……」
「これから先、とても恐ろしいことが起こるわ。それに大事なイヴを巻き込みたくないの」
消した七時間でイヴがどうなったのか、その後ダレンが彼女をどうするかは分からない。
あの七時間は消えてしまった、否、プリシラが六人の魔女と共に消したのだ。
だがイヴが良い目には逢えないだろう事は分かる。プリシラを手に掛け、それどころかセリーヌさえも手に掛けようとしていたダレンがイヴを見逃すとは思えない。
下手したら物盗りの信憑性を高めるために共犯者扱いするかもしれない。あるいは、プリシラとオリバーが殺される以前にイヴは既に……。
大事なイヴをそんな目に遇わせるわけにはいかない。だからこそと自分に言い聞かせ、プリシラは彼女の両手を強く握った。
イヴは困惑を露わに、それどころか泣きそうな顔をしている。
「急な用事が出来て故郷に帰らなくてはならなくなった。そういう事にしておくわ。荷物は後から故郷に送るから」
「そ、そんな、急用なんて……。恐ろしいことが起こるって、私、プリシラ様が何を仰っているのか……」
「分からないのも仕方ないわ。でも詳しく説明することは出来ないの」
仮に詳しく説明してしまえば、イヴを時戻しに巻き込んでしまう。
イヴは巻き込ませない。故郷に大事なひとがいる彼女は連れて行けない。
だからこそ説明出来ないのだが、それが酷くもどかしい。
そんなジレンマを感じるプリシラに対して、困惑を浮かべていたイヴはプリシラをじっと見つめた後、握られていた手をぎゅっと握り返してきた。
プリシラが彼女の顔を見れば、困惑の色が薄まり強い意志を宿した表情をしている。
「私はプリシラ様のお役に立てていると自信を持っています。何かあればプリシラ様は私を頼ってくださる、そうですよね?」
「えぇ、そうよ。いつだってイヴは私の味方で、イヴが居てくれたからフィンスター家でもやってこれたのよ」
「それなら、プリシラ様が今ここで私に故郷に帰るよう言うのは、私のためでもあり、プリシラ様のためでもある。そう信じて、故郷に戻らせて頂きます」
「イヴ……。ありがとう。なにも説明出来なくてごめんなさい」
「大丈夫です。説明が無くても、プリシラ様が私を想い、私がプリシラ様を想っていることを理解してくださっていると分かっていますから」
事態を理解できずとも、イヴの言葉にははっきりとした決意と覚悟がある。
その言葉にプリシラは自分の視界が滲むのを感じていた。目尻を拭いたいが、今はイヴの手を放したくない。
「プリシラ様が仰る通りに私は故郷に戻らせて頂きます。ジュノ様のことは私にお任せください」
「さすがイヴだわ、頼まなくても分かってくれるのね」
「私はプリシラ様の侍女ですから、当然ですよ」
「ジュノをお願いね。あの子にはきっと辛い出来事になるから支えてあげて。それと、出来ればお父様とお母様への言伝を預かってほしいの。私は無事だと、幸せだと伝えて。たとえどんな噂が流布しようと、誰が何を言おうと、心配する必要も嘆く必要も無いから」
「かしこまりました。必ずやお伝えいたします」
プリシラの言伝は的を射ていない。きっと伝えたところでプリシラの両親には何一つ分からず、もしかしたらイヴは質問責めにあうかもしれない。
それでも言及はせず、言伝を頼まれてくれた。それがプリシラのためになると判断してくれたのだ。
そうして最後に、プリシラはイヴを引き寄せて強く抱きしめた。イヴもまたプリシラの背中に腕を回して強く抱きしめ返してくれる。
「今までありがとう。すべてが落ち着いたら必ず連絡するわ」
「プリシラ様にお仕えできて幸せでした。どうかお元気で、ご無理のないように」
「大好きよ、私のイヴ。オリバーのお兄さんと幸せになってね」
「私もプリシラ様が大好きです。プリシラ様もどうかお幸せに」
互いの幸せを願い、そっと離れる。
次いでプリシラが身に着けていたネックレスとイヤリングを取って渡すのは、イヴを思ってとはいえ突然解雇を告げた詫びと、故郷までの旅費、それと当面の生活費のためだ。
渡した装飾品は元々プリシラが生家から持ってきたものである。生家の家紋も彫られていないし当然フィンスター家も関わっていないので、売っても問題にはならない。
もっとも、売るように告げてもイヴは「大事にします」と返してきた。傷付かないようハンカチで包み胸元で抱きしめるように持つ彼女を見るに、資金には換えなさそうだ。こうなる事は薄々分かっていたのでこれにはプリシラも苦笑してしまう。
ならばと持ってきていた金の残りも渡す。こちらに関してはイヴは遠慮して受け取ろうとしなかったが、プリシラが「そのネックレスとイヤリングを売るって約束するならお金は引っ込めるわ」と条件付けたところ渋々受け取ってくれた。
そうして去っていくイヴを見届ける。
辻馬車の乗り場まで向かう彼女は何度も何度もプリシラ達を振り返り、近い時は頭を下げ、遠くなると手を振り、互いが見えなくなる最後の一瞬まで別れを惜しんでくれた。
「……行ってしまいましたね」
とは、プリシラの隣に立ち共にイヴを見送ったオリバー。
彼の声に別れの寂しさが漂っているのを感じながら、プリシラは静かに「そうね」とだけ返した。
自分の声にも寂しさはある。……それと、少しの申し訳なさも。
今後起こることにイヴを巻き込みたくないと考えての別れだが、結果的にイヴを振り回してしまった。
説明出来なくとも、もっとうまく進める事が出来たのではないか。なにか、イヴにとってもっと良い方法が……。それこそ、もっと早く彼女を故郷に返すような手段が……。
「突然言い渡されての別れでしたが、イヴは分かってくれていると思いますよ」
「オリバー?」
「突然になってしまったのは、プリシラ様がそれだけイヴを側に置いておきたいと思ったから。直前まで共に居たいと思っていたから。イヴならその気持ちを理解してくれるはずです」
イヴが去っていった先を見つめながらオリバーが話す。
プリシラは彼の横顔を見つめた後、自分もまた道の先へと視線をやった。
既にそこにイヴの姿は無いが、思い出そうと思えばいつだって鮮明に彼女の姿を思い出せる。「プリシラ様」と呼んでくれる声も、優しい微笑みも。
「ありがとう、オリバー。もう大丈夫よ」
「では参りましょう。どこかへ寄りますか? それとも」
「フィンスター家に戻るわ」
プリシラが答えれば、オリバーが恭しく頭を下げた。
次いでプリシラの手を取り客車の中へと案内する。プリシラはそれに促されて客車に乗り込み。椅子に座ると小さく息を吐いた。
向かいに座るイヴはもういない。
窓の外を見れば空は相変わらず薄墨色の雲に覆われており、今すぐにでも雨が降り出しそうだ。
(イヴに傘を渡せばよかった)
そう惜しむのとほぼ同時に、客車の窓から生温い風が吹き抜け、プリシラの髪を軽く揺らした。
あなたにおすすめの小説
復讐のための五つの方法
炭田おと
恋愛
皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。
それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。
グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。
72話で完結です。
【本編完結】初恋のその先で、私は母になる
妄夢【ピッコマノベルズ連載中】
恋愛
第19回恋愛小説大賞にて、奨励賞を受賞いたしました。読者の皆様のおかげです!本当ありがとうございます。
王宮で12年働き、気づけば28歳。
恋も結婚も遠いものだと思っていたオリビアの人生は、憧れの年下公爵と一夜を共にしたことで大きく動き出す。
優しく守ろうとする彼。
けれどオリビアは、誰かに選ばれるだけの人生を終わらせたいと思っていた。
揺れる想いの中で、彼女が選んだのは――
自分の足で立ち、自分の未来を選ぶこと。
これは、一人の女性が恋を通して自分を取り戻し、母として、そして一人の人間として強くなっていく物語。
※表紙画像はAI生成イラストをつかっています。
処刑台の皇妃、回帰して復讐を誓う ~冷酷公爵と偽りの婚約者~ おまえたちは許さない!
秦江湖
ファンタジー
皇妃エリアーナは、夫である皇帝アランと、たった一人の親友イザベラの策略により、無実の罪で処刑される。
民衆に罵られ、アランの冷酷な目とイザベラの嘲笑を「始まりの景色」として目に焼き付けながら絶命した彼女は、しかし、処刑の記憶を持ったまま三年前の過去に回帰する。
「おまえたちは許さない」
二度目の人生。
エリアーナの目的はただ一つ、自分を陥れた二人への完璧な復讐。
彼女はまず、アラン(皇太子)からの婚約内示を拒絶。そして、アラン最大の政敵である「北の冷血公爵」ルシアン・ヴァレリウスに接触する。
1周目で得た「未来の知識」を対価に、エリアーナはルシアンに持ちかける。
「貴方様には帝国の覇権を。わたくしには復讐の舞台を。そのための『契約婚約』を――」
憎悪を糧に生きる皇妃と、氷の瞳を持つ公爵。
二人の偽りの婚約の行く末は……
悪役令嬢ですが、二度目は無能で通します……なので執事は黙っててください
放浪人
恋愛
社交界で“悪女”と呼ばれ、無実の罪で断罪された公爵令嬢リディア。
処刑の刃が落ちた瞬間、彼女は断罪される半年前の朝に時を遡っていた。
「二度目も殺されるなんて御免だわ。私は、何もできない無能な令嬢になって生き延びる!」
有能さが仇になったと悟ったリディアは、プライドも実績も捨てて「無能」を装い、北の辺境・白夜領へ引きこもる計画を立てる。
これで平和なスローライフが送れる……はずだった。
けれど、幼い頃から仕える専属執事・レージだけは誤魔化せない。
彼はリディアの嘘を最初から見抜いているくせに、涼しい顔で「無能な主人」を完璧に演じさせてくれないのだ。
「黙っててと言いましたよね?」
「ええ。ですから黙って、あなたが快適に過ごせるよう裏ですべて処理しておきました」
過保護すぎる執事に管理され、逃げ道を塞がれながらも、リディアは持ち前の正義感で領地の危機を次々と救ってしまう。
隠したいのに、有能さがダダ漏れ。
そうこうするうちに王都からは聖女と王太子の魔の手が迫り――?
「守られるだけはもう終わり。……レージ、私に力を貸しなさい」
これは、一度死んだ令嬢が「言葉」と「誇り」を取り戻し、過保護な執事の手を振りほどいて、対等なパートナーとして共に幸せを掴み取るまでの物語。
【完結】男装して会いに行ったら婚約破棄されていたので、近衛として地味に復讐したいと思います。
銀杏鹿
恋愛
次期皇后のアイリスは、婚約者である王に会うついでに驚かせようと、男に変装し近衛として近づく。
しかし、王が自分以外の者と結婚しようとしていると知り、怒りに震えた彼女は、男装を解かないまま、復讐しようと考える。
しかし、男装が完璧過ぎたのか、王の意中の相手やら、王弟殿下やら、その従者に目をつけられてしまい……
◆◆◆◆◆◆◆◆
作品の転載(スクショ含む)を禁止します。
無断の利用は商用、非営利目的を含め利用を禁止します。
作品の加工・再配布・二次創作を禁止します
問い合わせはプロフィールからTwitterのアカウントにDMをお願いします
◆◆◆◆◆◆◆◆
婚約破棄を申し入れたのは、父です ― 王子様、あなたの企みはお見通しです!
みかぼう。
恋愛
公爵令嬢クラリッサ・エインズワースは、王太子ルーファスの婚約者。
幼い日に「共に国を守ろう」と誓い合ったはずの彼は、
いま、別の令嬢マリアンヌに微笑んでいた。
そして――年末の舞踏会の夜。
「――この婚約、我らエインズワース家の名において、破棄させていただきます!」
エインズワース公爵が力強く宣言した瞬間、
王国の均衡は揺らぎ始める。
誇りを捨てず、誠実を貫く娘。
政の闇に挑む父。
陰謀を暴かんと手を伸ばす宰相の子。
そして――再び立ち上がる若き王女。
――沈黙は逃げではなく、力の証。
公爵令嬢の誇りが、王国の未来を変える。
――荘厳で静謐な政略ロマンス。
(本作品は小説家になろう、カクヨムにも掲載中です)
氷の貴婦人
羊
恋愛
ソフィは幸せな結婚を目の前に控えていた。弾んでいた心を打ち砕かれたのは、結婚相手のアトレーと姉がベッドに居る姿を見た時だった。
呆然としたまま結婚式の日を迎え、その日から彼女の心は壊れていく。
感情が麻痺してしまい、すべてがかすみ越しの出来事に思える。そして、あんなに好きだったアトレーを見ると吐き気をもよおすようになった。
毒の強めなお話で、大人向けテイストです。
結婚式の翌朝、夫に「皇太子の愛人だろう」と捨てられました――ですが私は、亡き国王の娘です
柴田はつみ
恋愛
母の遺した薬草店を守りながら、慎ましく暮らしていたアンリ。
そんな彼女に求婚してきたのは、国内でも名高い騎士にして公爵家当主、アルファだった。
真っすぐな想いを向けられ、彼を信じて結婚したアンリ。
けれど幸せなはずの結婚式の翌朝、夫は冷たく言い放つ。
「君を愛していると本気で思っていたのかい? 」
彼はアンリが第一皇太子と深い仲にあり、自分との結婚は身を隠すための偽装だと誤解していたのだ。
アンリは実は、亡き国王の婚外子。
皇太子にとっては、隠して守らなければならない妹だったのである。