ある独りの侯爵令嬢は精霊に愛される。

玲藍

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第二章 王宮編

12

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声のする方に身体を向けるとのとそこには上質な服を着ている、とても威厳のある男性がいらっしゃいました。




………………………この人…国王様、ですよね…?
突然現れた国のトップに驚いて茫然としてしまいます。

「おい、娘、黙っていないで名を名乗らんか。」

「ご挨拶が遅れ、大変失礼を致しました。私、レミリア・キャンベントと申します。こちらに来ましたのは王妃様にお会いするためでございます。」

深くレディの礼をしながら名を名乗ります。

「キャンベント……、キャンベント侯爵家の令嬢か……。そうか、そなたがシャーリィの娘か。」

「はい。母をご存知なのですか?」

「ああ、私の従妹でもあるからな。まだ彼女が公爵令嬢だった頃、いろいろ世話になったものだ。今は元気にしているのか?」

「はい、陛下。とても元気に過ごさせて頂いております。」

「彼女は、王妃とも仲が良いのでな、王妃はいつも彼女の話ばかりするから少し妬いてしまうのだ。最近はお茶会の話を何回も聞いている。」

一国の王様がお母様にヤキモチを妬いている…。なかなかシュールですわね。

「どうだレミリア嬢よ、我もわが妃のところへと向かうところだったのだ。ともに行かぬか?」

「えっ…。」

陛下からの突然の申し出に驚いて固まってしまいました。ど、どうするのが正しいのでしょうか?

「ハッハッハッ。そんなに緊張するでない、我もそなたと話をしてみたいのだ。王妃がいた方が話やすかろう?」

豪快に笑う陛下にまたまた驚いた私ですが、陛下は私のことに興味がおありなのでしょうか?

「そういうことでしたら、有難くご一緒させていただきますわ。」

「ああ、では行こうか。王妃が驚く顔が楽しみであるな。」

そう言ってまた笑っている陛下は実に楽しそうな横顔をされていました。
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