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第四章 学園編
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「おはようございますわ、レミィ様。」
「おはようございます、ローゼ様。」
次の日、学園に行くともう既に4人は登校していて、自由に過ごしていた。
「レミィ様、ローゼ様、今日は魔力計測の授業があるんですの!」
「おはようございます、キャル様。魔力計測ですか?」
「ええ、そうですわ。武術が得意でなくても魔力があれば自分の身くらいは覚えられますでしょう?ですから楽しみだったのです。
そういえばローゼ様は魔力量がとても多いと聞きましたわ。」
「ええ、わたくしは水の上位精霊と契約しているの。それもあってか水魔法とは相性が良いんですのよ。」
精霊と言う言葉に身体が驚く。ローゼ様は、水の上位精霊の契約者…。もちろん初めてあった精霊と契約している人だった。
私はアクアと契約しているわけではないから、特に得意な魔法とかは無い。
ただアクアには、私が見えているからレミリアの魔力は普通の人よりはあると言われている。タリーシャ先生からも魔法は少しは教えてもらったし、家にいた間は、精霊たちがどこからと持ってきた大量の本を読んでいたから知識だけはある。
「レミィ様も魔力計測は初めてですのよね?」
「え、ええ。初めてだわ。」
「魔力があると良いですね!魔法が使えるなんてとても素敵ですし!」
「俺達も魔力があったら魔法剣使えるからある事を願ってるよ。」
「魔力が高いと来年になると普通科から魔法科へ編入を薦められたりするよ。お高くとまってる貴族様たちはなかなか編入しないけどね。」
「なぜ、編入しないの?」
「魔法科には平民も混ざってるから。だそうだ。」
「まあ、酷い話ですわ。民がいなくては私達のいる意味は無いのに。」
Sクラスにいるこの5人は、貴族の在り方をちゃんと理解し、行動している者達だった。
「それに平民と普通に話ができるんだぜ?貴族社会よりよっぽど気楽だと思わないか?」
「色々なしがらみを全部無しにしたらそうなりますわね。」
そんな話をしていると講師の方が呼びに来て魔力計測に向かうのだった。
魔力計測は水晶玉のような計測器に、自分の手をただ置くだけの単純な事だった。計測する為の部屋は聖域のような作りで結界が施されていた。
「ローゼリア・フィール・フォン・エルダバーツ・アインシュート様、魔力計測でございます。」
職員に言われ計測器に手を置くと、計測器は青い光を強く放った。
「これは素晴らしい。水魔法の能力が高い。ローゼリア様はぜひ来年から魔法科に移って頂きたい方でございます。」
「あら、ありがとう。」
次にキャロル、ダグ、ニックと順に呼ばれ、皆魔力が高いと結果が出た。
残るは私だけ。
「レミリア・キャンベント様、ご計測お願い致します。」
そう言われ計測器に手を置いた。
『レミリアだ。嬉しい』
『愛し子だ。会えた、会えた』
『姫さまだ。久しぶりだ。』
『姫さま、姫さま。』
この声は…妖精達?
「なっ、なんと、レミリア様、今すぐ計測器から手を離して下さいませ!これ以上の魔力は結界が持ちこたえられません。」
職員ななにか叫んでいるがあまりよく聞こえない。それ以上に妖精達が騒ぎ出していて、計測器からは手が離れない。
『姫さま、姫さま、遊ぼう!遊ぼう!』
『ボクたち愛し子について行く。』
『もうここに居たくない。』
「レミィ様!!シオン、シオンっ!お願い来て!」
どんどん身体から力が抜けていく感じがする。今まで感じたことが無い感覚で目がまわる。
「ア、クア…助け…て。」
最後の力を振り絞るような小さな声で呟いて、意識は暗闇に落ちていった。
「おはようございます、ローゼ様。」
次の日、学園に行くともう既に4人は登校していて、自由に過ごしていた。
「レミィ様、ローゼ様、今日は魔力計測の授業があるんですの!」
「おはようございます、キャル様。魔力計測ですか?」
「ええ、そうですわ。武術が得意でなくても魔力があれば自分の身くらいは覚えられますでしょう?ですから楽しみだったのです。
そういえばローゼ様は魔力量がとても多いと聞きましたわ。」
「ええ、わたくしは水の上位精霊と契約しているの。それもあってか水魔法とは相性が良いんですのよ。」
精霊と言う言葉に身体が驚く。ローゼ様は、水の上位精霊の契約者…。もちろん初めてあった精霊と契約している人だった。
私はアクアと契約しているわけではないから、特に得意な魔法とかは無い。
ただアクアには、私が見えているからレミリアの魔力は普通の人よりはあると言われている。タリーシャ先生からも魔法は少しは教えてもらったし、家にいた間は、精霊たちがどこからと持ってきた大量の本を読んでいたから知識だけはある。
「レミィ様も魔力計測は初めてですのよね?」
「え、ええ。初めてだわ。」
「魔力があると良いですね!魔法が使えるなんてとても素敵ですし!」
「俺達も魔力があったら魔法剣使えるからある事を願ってるよ。」
「魔力が高いと来年になると普通科から魔法科へ編入を薦められたりするよ。お高くとまってる貴族様たちはなかなか編入しないけどね。」
「なぜ、編入しないの?」
「魔法科には平民も混ざってるから。だそうだ。」
「まあ、酷い話ですわ。民がいなくては私達のいる意味は無いのに。」
Sクラスにいるこの5人は、貴族の在り方をちゃんと理解し、行動している者達だった。
「それに平民と普通に話ができるんだぜ?貴族社会よりよっぽど気楽だと思わないか?」
「色々なしがらみを全部無しにしたらそうなりますわね。」
そんな話をしていると講師の方が呼びに来て魔力計測に向かうのだった。
魔力計測は水晶玉のような計測器に、自分の手をただ置くだけの単純な事だった。計測する為の部屋は聖域のような作りで結界が施されていた。
「ローゼリア・フィール・フォン・エルダバーツ・アインシュート様、魔力計測でございます。」
職員に言われ計測器に手を置くと、計測器は青い光を強く放った。
「これは素晴らしい。水魔法の能力が高い。ローゼリア様はぜひ来年から魔法科に移って頂きたい方でございます。」
「あら、ありがとう。」
次にキャロル、ダグ、ニックと順に呼ばれ、皆魔力が高いと結果が出た。
残るは私だけ。
「レミリア・キャンベント様、ご計測お願い致します。」
そう言われ計測器に手を置いた。
『レミリアだ。嬉しい』
『愛し子だ。会えた、会えた』
『姫さまだ。久しぶりだ。』
『姫さま、姫さま。』
この声は…妖精達?
「なっ、なんと、レミリア様、今すぐ計測器から手を離して下さいませ!これ以上の魔力は結界が持ちこたえられません。」
職員ななにか叫んでいるがあまりよく聞こえない。それ以上に妖精達が騒ぎ出していて、計測器からは手が離れない。
『姫さま、姫さま、遊ぼう!遊ぼう!』
『ボクたち愛し子について行く。』
『もうここに居たくない。』
「レミィ様!!シオン、シオンっ!お願い来て!」
どんどん身体から力が抜けていく感じがする。今まで感じたことが無い感覚で目がまわる。
「ア、クア…助け…て。」
最後の力を振り絞るような小さな声で呟いて、意識は暗闇に落ちていった。
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