ある独りの侯爵令嬢は精霊に愛される。

玲藍

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第四章 学園編

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 レミィ様を医務室に運んでベッドに寝かせる。

「どこから話せばいいかしら…。」

「ローゼ様の知っている事、全て教えてくださいな。でないと分かりませんわ。」

キャル様は、今にも泣き出しそうに訴えて来て、レミィ様のことをとても心配している。

「皆様、ここでの話は内密にできると約束出来ますか?」

「レグニールの名に誓って、約束致します。」

「俺達もだ。約束する。」

強く頷く3人を見て、私は1度ふぅと深呼吸をした。

「レミリア様は全ての精霊様に愛されているお方です。わたくしの比では無いほどの魔力とその力をお持ちの方です。だからこそ、その力は秘匿とされています。」

「精霊様に愛されているお方…能力者ということですか。納得致しました。ですが隣国にいらっしゃったローゼ様がなぜ、それをご存知なのですの?」

「わたくしは水精霊の加護を持つ者、レミリア様には及びませんが、似たような者だからです。水精霊シオンからレミリア様の事は小さい頃から聞いていましたの。」

『ローゼ、ここからは私達からこの者達へ話そう。』

『まず、私はレミリアの守護を任されている四大精霊が一人、アクアよ。』

『俺はシオン。ローゼリアに加護を与えし水精霊だ。よろしく頼む。』

『レミリアは、精霊がとても好む魔力を持って生まれてきた貴重な人間なの。精霊が常に味方にいる。
 それが人間にとっては良いことでも、悪いことでもあるの。良い点から言うと、その国に加護持ち、そして愛し子が居ることで国が豊かに繁栄すると言うことや、災害も減る。だけれどそれとは逆に敵に回しては行けないと言うこと。加護持ちや愛し子を敵に回すことになれば最悪その国が滅ぶわ。能力者が、大切にされる分、怖がられるのはこのせいよ。』

『精霊や妖精達は気分屋ではあるが、その者が望めばそれを叶えようとする。だから危険と隣り合わせという事だ。』

「そういうことだったのですか…。」

納得したような、理解が追いつかないのか複雑な表情で話を受け止める三人。突然の出来事でついていけていないのだと分かる。

『愛し子やローゼが怖いか?』

「いいえ、知り合ってまだたった数日ですがレミィ様やローゼ様はとてもお優しい方だと分かっております。怖いなんて思っておりませんわ!
ですが、あまりにも酷ではありませんか…。レミィ様はその能力者が故に婚約者候補だなんて…。」

キャルは、涙を堪えて精霊達の問いに答えてくれました。その言葉を噛み締めて心が暖かくなるのを感じた。

『貴女は優しいのね。』

「いえ、そんな、優しくなんて、ありませんわ…。」

「キャル様…わたくし嬉しいですわ。泣かないでくださいませ。レミィ様が、起きたら驚いてしまいますわ。」

「そうですね。驚かせてはいけませんわね。」

「俺達もなにかできることはないか?」

「オレも、なにか手伝うよ。助けになりたいんだ。」

『ふふっ、レミリアは良いクラスメイトに恵まれたわね。それなら私からひとつだけ。それは…』

アクアからのお願いにもちろんだと三人は笑顔で答えてくれた。わたくしにも同じようにローゼ様もですわよ!と。
それに私も笑顔で返しました。







と友として仲良くして欲しい。それが私達精霊が願う事よ。

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