ある独りの侯爵令嬢は精霊に愛される。

玲藍

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第二章 王宮編

9 精霊

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一応テッラ視点です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ただいま。」

「ただ今戻りました。」

精霊の森に戻ってきた僕達は、精霊王がいる霊樹の元へ行く。
ウェントゥスは自分の仕事があるからとそそくさと逃げた。僕を置いて。逃げた。

「テッラ、お前達一体どこへ行っていたのだ?」

「レミリア。元気だった。」

「なっ、テッラ…お前達レミリアに会いに行っていたのか?!」

精霊王は驚いて、少し怒ってた。僕相手だからあまり強くは怒ってないみたい。
僕は四大精霊の中で1番年下で若い。人間で言うと親と子供くらい離れてる。だからみんな僕に甘かったりする。

「うん。大きくなってた。綺麗。レミリア。」

「我に秘密で行くとは…テッラ、ずるいぞ。」

「イグニス。レミリア。会った。僕。レミリア。会いたかった。ごめんなさい。」

「いや、いい。会いたい気持ちは我も理解している。ひとりが行けば皆が行くのは予想はしていたのだ。レミリアはどうしていた?」

「笑顔だった。魔法。勉強してた。精霊王のこと。聞いてきた。精霊王。レミリア好き。伝えた。レミリア。笑ってた。」

「今レミリアは魔法を勉強しているのか。我に興味を示してくれただけでも嬉しい。それに笑っていたか。そうか、そうか。」

精霊王は懐かしい思い出に浸るように微笑んでどこか悲しそうで嬉しそうだった。
悲しくて嬉しい。何となく分かる。レミリアが僕達のこと忘れてた事は悲しかったけれど、また会えて嬉しかった。その気持ちは精霊王と同じなんだ。

「精霊王。レミリア。会わない?」

「会ってしまったら歯止めが効かなくなる。だから水鏡でたまに様子を見るだけで今は十分だ。
しかしレミリアがここに来たいと言うのならば我は歓迎し、助けを求めるならば我の命にかえてもレミリアを助けよう。」

「……精霊王、レミリア。きっと会える。」

「ああ。感謝するぞ、テッラ。」

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