短編集。心がほわほわするお話。

玲藍

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少しだけ胸がほわほわする話。

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読者の皆様こんにちは。このページを開いて頂き誠に感謝の嵐です。

今すぐ読みたいという方はすっ飛ばして読んでいただいて構いません。ちょっとした注意事項みたいなものです。

このお話ほのぼのとしてるだけの話です。色々な所端折ってます。思いっきり。皆様の心が少しだけ暖かくほわほわするようなお話を小出しにする短編集みたいなものですので、〇〇の続きが読みたい!と仰って頂ければもしかしたら?投稿するかもしれません。(ガンバル。うん、ガンバル。)

次回の話も気ままにあげるつもりですので、暖かく見守って頂けると幸いです。

それでは、本編どうぞ⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎


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「今日からこちらに配属されました、ナハト・エグリットです。よろしくお願い致します。」

「こちらこそよろしくお願いします。ナハトさん。サユ・タカツキです。」

 異世界人、そして癒しの力を持つとされる巫女様として召喚されたサユ様。この方を今この時からお守りする事になった。
 黒髪黒目の珍しい色にこの国とはどこか違う服を身にまとい、笑顔が特に可愛らしい方だった。
 
  
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

サユ様がこちらに来てからひと月が経っていた。最初はなれないご様子だったが、だんだんと話しかけて下さるようになり、少しずつだが仲も良くなっていた。

「おはようございます。サユ様、今日はなにを致しますか?」

「おはよう、ナハトさん。今日は勉強ではないの?」

「ここの所しばらく勉強ばかりだったでしょう?今日くらい休んでもバチは当たりません。」

「そう、だね。今日は晴れているし庭園に行って、お昼をそこで食べるなんてどう?」

「いいですね。騎士団の食堂担当にこっそり軽食を作ってもらいましょうか?」

「ナタリーさんの料理ね!とても美味しいから嬉しい!」

「それでは行きましょうか。」

「うん。楽しみだなぁ。」

サユ様は、こちらの世界に来てからこの世界のことや文字などを一生懸命に勉強したり、巫女としてのお祈りなどと業務までこなしていた。
 もちろん巫女にもお小遣いという名のお給料的なものも一応出る。この制度も異世界の巫女に合わせ法改正をしているらしいが、実のところ何代か前の巫女様が何かときちっとした性格だったらしく、問題点及び法改正案提案書なんて言うものを王に提出したらしく、これが通らなかったら巫女にならないと言ったらしい。
 その他にも、街にも半月に一度は外出して良いとか、巫女様用の小さめの厨房だとか、ある程度巫女の自由が尊重されていた。至れり尽くせりとはこの事だろう。

「ナタリーさん。こんにちは!」

「あら、巫女様。またお忍びかい?」

「いいえ。今日は庭園でピクニックしようと思って。軽食を作って欲しくて頼みに来たの。」

「ピクニックかい。今日は晴れていて気持ちがいいからね。よしわかった!とびきり美味しいものを作っといてあげるさ!」

「ありがとう。楽しみにしてるわ!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「んっー!気持ちいい!」

「サユ様、今の時期はあちらにあるサーシェの木の花が見頃ですよ。」

「わぁ、綺麗。サクラみたい。」

「サクラ?」

「ええ、私のいた世界にも似たような木があったの。春になると咲いてあっという間に散ってしまうんだけど、風に乗って舞い降りてる花びらはとても素敵なの。」

「そうだったんですね。このサーシェは花が散ると赤い小さな実を付けるんです。そのまま食べても美味しいのですし、ジャムも絶品ですよ。」

「それは楽しみだね。沢山取れたらジャム作ってみようかな。」

「その時はお手伝いしますよ。」

 サユ様はありがとうと微笑み、しばらく懐かしそうにサーシェの木を眺めていて、少しだけ悲しそうな表情をしていた。
 少しだけ心がキュッとなった。


「そろそろお腹空いたし、お昼にしましょう?」

「そうですね。特製ランチボックスver.1だそうですよ。」

ランチボックスの中にはサンドイッチや軽く摘めるピンチョス、そして冷たい紅茶が入っていた。

「ナハトさんも一緒に食べましょう。」

「いえ、私はサユ様の護衛役ですし…」

「そんな硬いこと言わない。それに一人で食べても味気ないじゃない。こんなに沢山も食べれないし、残したらナタリーさんに申し訳ないし…」

みるみるとしょぼん。という顔をなさるサユ様に押し負ける形でしぶしぶと承諾した。

「あーもう、分かりました。」

「やった。」

サユ様はここに座ってと自身の隣をぽんぽんと叩いた。それに応えない訳にも行かず、促されるまま座る。

「さすがナタリーさん、美味しい。この前食べたハンバーグも美味しかったけど、サンドイッチも野菜が沢山でふわふわ。幸せっ。」

美味しそうに食べているサユ様をみて笑いそうになる。

「ナハトさん?どうかしましたか?」

「口元にソースが付いてますよ。」

「えっ、」

口元のソースを指で拭き取り自分の口に含む。

「ん、このソース美味しいですね。」
 
「…………………」

「サユ様?」

「な、なんでもないっ、早く食べよ。」

サユ様の顔が真っ赤になっているけどどうしたのだろう。不思議に思いながらのんびりとランチを満喫したのだった。
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