どうやら私は異世界トリップに巻き込まれてしまったようです。

玲藍

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本編

19 この世界のこと

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「こちらが主神様のいらっしゃる奥の間でございます。主神様は既にお待ちですのでお入りください。」

マリーさんは大きな扉の前で止まり、私に道を譲るように横に移動しました。ここからは1人で、という事らしいです。

「案内してくれてありがとうございました。」

「いえいえ。ゆっくりと主神様とお話してきて下さいね。」

はいと頷き、扉を開ける。重いよこの扉。こんなに大きくしなくても良かったんじゃないの?何人通れるの?ってくらいデカいんだけど。

『カンナさん!お待ちしてましたよっ!早く話しましょうっ!って、カンナさん前は黒髪でしたよね……?』

「元々の髪の色は銀髪なの。訳あって黒に染めてただけ。必要無くなったから色を戻しただけよ。」

『そうだったんですね。銀髪も良くお似合いですよ。さて、紅茶とお茶菓子用意してますから自由に食べて下さいね。』

 そう言って豪華なソファに案内されました。もふもふだけれどもしっかりしていて1人で使うような大きさではないソファです。向かいには神様が座っています。お菓子、美味しそう……。じゅるり


『さてカンナさん。何から聞きたいですか?』

「この世界には、ナダルシアとルヴィエーラの他にいくつ国が存在しているの?」

『そうですね、今は8つの国が存在しています。ナダルシア、ルヴィエーラ、イルヴァス、カンファディーテ、オウカ、リーフェル、ミュラティナ、フェンデュダートの8ヶ国です。それぞれの国に管轄している神がいます。』

なんかダラダラと長い名前が多いな。覚えづらい。神様はどこからか地図を取り出してきて机に広げて細かく説明してくれる。

『それで8つの国の中心、これがカンファディーテです。
そしてカンナさんから向かって右側が私たちのいるナダルシア。その上がルヴィエーラ。ルヴィエーラの隣でカンファディーテの上がオウカ。オウカとカンファディーテの左側にあるのがイルヴァスで、イルヴァスの下がミュラティナ、カンファディーテとナダルシアの下で、ミュラティナの右にあるのがフェンデュダート。そしてフェンデュダートの下でミュラティナの右にあるのがリーフェルです。』

うん。とりあえず分かった。うん。後で復習しよう。クッキーパクリ……。

「この世界は8つしか国が無いし一つ一つの国自体が大きいね。」

日本の都道府県より覚えやすい。異世界トリップするんだったら47も覚える必要無かったんじゃないの?

『カンナさんの居た世界はいくつ国があったのですか?』

「私の居た国では193か、6だったかな。」

……神様が驚き過ぎて固まっています。おーい、戻ってこーい。

『そんなに沢山ある世界があるんですね……。ビックリです。とりあえず国の説明は終わりにしましょうか。他に質問ありますか?』

「この世界でのお金の仕組みについて教えて。」

『はい。いたって単純です。カンナさんが今持っている硬貨を出してもらって良いですか?』

そういえばルヴィエーラの兵さんに何故か貰った硬貨がありました。ポケットの中に入れてありますよー。よいしょっと。袋をポケットから取り出して、袋の中の硬貨を取り出します。

『この金貨は1枚1リビで、カンナさんの所持金は13リビですね。ちなみに5リビくらいで普通のコーヒーが飲めます。3~4リビがリンゴ一個くらいですかね。そして金貨より一回り大きいのが大金貨です。これが20リビ。そしてそのさらに上が紙幣になって100リビ、1000リビとなってます。これはどの国に行ってもレートは変わりません。』

へぇ、変わったシステムだなぁ。元の世界だと金が高価だったのに。この世界では価値が低い。マカロンむしゃむしゃ……

「大体仕組みは分かった。ありがとう。」

『いえいえ。あと他に聞きたいことありますか?』

「うーんと、あ。この世界に住んでいる種族って人間だけなの?」

ふと気になった。魔法があるならほかの種族もいるんじゃないのかな?

『いえ、人間以外にも、長寿のエルフ族、獣人族、あとは、魔族もいます。あと一応精霊も種族に入るのなら一つの種族でしょうか。あと今は少なくなってしまいましたが鬼人族もいますね。』

エルフ…、獣人……魔族……。ファンタジー要素要素いっぱいだぁぁぁぁあ!!!楽しそうだなー。良いなぁ。国巡りとかしてみたくなっちゃった。スコーンもぐもぐ……。

「いろんな種族が居るんだね。私のいた世界では人間しか居なかったから面白い。」

『そうなんですね。……あ、もう日が暗くなってきましたね。今日はお開きにしましょうか。続きはまた明日。カンナさんおやすみなさい。』

いつの間にか深夜になったいたらしく、神様が休んだ方がいいと扉の前まで付き添ってくれた。なんか神様が紳士っぽい。この世界の神様ってってろくでもない奴ばっかりだと思ってたけど違ったみたい。

『マリー、カンナさんを部屋に案内して上げてください。』

 マリーさんは扉の向こうでずっと待機していてくれたらしい。

「かしこまりました。さ、カンナ様お部屋にご案内致します。足元暗いので気をつけて下さいね。」

 こくりと頷き、マリーさんについて行く。2、3分で着いた部屋には、天蓋付きの余裕で3人寝れそうなベッドに
広いスペースにはローテーブルとソファがあって隣の部屋には広々としたバスルームとどこかの高級ホテル並の豪華さだった。

「ここがカンナ様のお泊まりになるお部屋です。明かりや、お湯などは壁などに魔石が埋め込まれていますのでそこに念じていただければ何でもできるようになっておりますのでご自由にお過ごしくださいね。」

「分かりました。ありがとうございます。」

「いえ、おやすみなさいませ。カンナ様。」

「おやすみなさい。マリーさん。」

そう言ってマリーさんは部屋を後にした。







『おかえり、マリー。いや、もう鞠子マリコと呼んでもいいのかな?久しぶりにカンナと再開できた感想は?』

「鞠子は前世の私の名前ですよ。今はマリーです。ちゃんとマリーと呼んでください。……でも、また会えたことは素直に嬉しいですよ。あの時、まだ小さいあの子をおいて死んでしまったことだけが心残りでしたから。元気そうで、良かった。」

『そっか。でもなんでマリーは記憶が残ったまま転生出来たんでしょうか…。』

「さぁ、分かりません。、ですよ。」

『ねぇマリー?私も一応神様なんだよ?その言葉は合ってないと思う。』

「ふふっ。そんな事気にしてるんですか?」

『そりゃ気にするよ。だってマリーは私のモノだからね。』

「まだ私はそちらには行きませんよ。あの子が本当の幸せを掴むその時まで見守りたいのです。」

『分かってるよ。だから今はまだ僕の側に置いておくだけ。ちゃんと近くにいないとダメなんですからね。』

「ふふっ。シアはなんでそういつも不安そうにしているのよ。ちゃんと私はここに居るわ。そう約束したでしょう?」

『絶対離れないで下さいね。私の大切な人なんですから。』

「ええ、離れないわ。大好きよ。シア。」

『はい。私もマリーを愛しています。』





…………カンナはそんな関係もつゆ知らず、ふかふかベッドで爆睡するのでした。
    
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