どうやら私は異世界トリップに巻き込まれてしまったようです。

玲藍

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本編

20 教会での日々

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カーテン越しから日差しが差し込み、眩しさで目を覚ます。もう朝なのかぁ。ベッドもふもふだから起きたくない……。あと5分…ぐぅ…ぐぅ……。

コンコンコン。

「カンナ様、失礼致します。」

 誰かが部屋に入って来ました。まだ眠いから起こさなくて良いです。

「カンナ様、起きてください。朝ですよ。主神様もお待ちですから。」

 しゅしんさま?あーえーっと神様の事か、あんな奴ほっといてもへーきだよ。この世界の神様はろくでもない奴ばっかりなんだから少しくらい待たせたってケロッとしてるよ。ケロッと。

「カンナ様?起きてください。朝食の準備も出来ているのですから。」

ご飯?ご飯は食べなきゃ死んじゃう…。食べるご飯…。

「んぅー、むにゃ……んー?んきゅーっ!おは、よう、ございます、マリーさん。」

きゅーっと伸びをして目をやっとこさ開けて、起こしに来てくれたマリーさんに挨拶をします。

「カンナ様、おはようございます。まだお眠いでしょうから目覚めのシャワーでも浴びてきて下さい。それまでにお着替えをご用意致します。」

「分かりました…シャワー浴びて、きます。」

 のっそりとベッドから出てバスルームに向かい、服をポイッと適当に脱ぎ捨ててシャワーの近くにある赤い魔石にお湯が出るように念じると程よい温度のお湯が出てきました。
暖かくて気持ちいい…。久しぶりなお風呂をゆっくりと堪能して魔石に止めるように念じ、近くにあったバスタオルで身体を拭いてバスルームを出る。

「マリーさん気持ちよかったです。疲れが飛んでいくような感じがしました。」

「それは良かったです。服はこちらにご用意させて頂きました。」

そこに用意してあったのは白のワンピースでした。シンプルで下に少しワンポイントがある感じ可愛いデザインです。それに黒の上着。即席シスターみたい。
 とりあえずご飯っ!私はご飯のためにちゃっちゃと着替えてマリーさんと部屋を出る。
朝食を食べるのは奥の間ではなく、少し大きめの広間で横長にズラーっと並べられている席にシスター以外にも小さな子供達がいてキャッキャと騒いでいます。
私は空いている横の端の席に座ると、マリーさんは一番先頭、つまり私の斜め前に座りました。

「皆様おはようございます。こちらは昨夜いらした主神様の大切なお客様です。失礼の無いよう、お願い致しますね。」

あわててぺこりとお辞儀をします。

「それでは挨拶も済みましたし、頂きましょうか。素敵な日に感謝して、いただきます。」

「「素敵な日に感謝して、いただきます。」」

 息の合った挨拶で皆一斉に食べ始めました。今日のご飯は野菜がたっぷり入ったコンソメスープに小さめのパンが2つ、そしてベーコンの入ったオムレツです。どれも美味しいです。幸せ…っ!







 食べ終わり、片付けが終わったあと、2人の女の子がとてとてと駆け寄ってきました。グハッッ!!可愛すぎるっ!

「ねぇ、お姉ちゃん、お名前なんて言うの?」

「どこから来たのー?」

子供の目線に合わせてしゃがむとぎゅーと抱きついてきます。やばい、これお持ち帰りしたい。

「私の名前は神無よ。少し遠い所から来たの。貴女達のお名前を教えて欲しいな。」

女の子達はぱぁと笑顔になってきゃっきゃしながら答えてくれる。

「私はララ!将来は立派なお医者様になってみんなの病気を治してあげるのっ!」

藍色の髪を持った長髪の女の子が元気よく自己紹介してくれた。んにゃぁ、可愛い、可愛すぎる。

「私はリリルって言うの!将来はまだ決まってないけど、これからちゃんと見つけるのっ!」

 金髪でショートカットの女の子が私のワンピースをぎゅっと握りながら不安げに挨拶してくれた。天国だわ。可愛すぎる。天使ちゃん。でも、将来の夢かぁ。私の場合将来も何も今もなんも見えないけどな。

「ララちゃんとリリルちゃんね。挨拶してくれてありがとうね。ララちゃんの夢はお医者さんなんだね。それならたくさん勉強しないとね。」

ララちゃんはうん!と元気よく返事をしてくれた。

「リリルちゃんは焦らなくて良いんだよ。ゆっくりと自分の夢を見つければいいの。大丈夫、もっと元気出して?」

そう言うとリリルちゃんはどこか安心したように微笑んで更にワンピースをぎゅっと握る。

「カンナお姉ちゃん、一緒遊ぼう!」

 ララは私の腕を掴んで引っ張り、リリルは遊ぶという言葉にぱぁと笑顔になる。なんというか、無邪気だなぁ。どの世界に行っても小さい子は変わらなく元気で無邪気なものなのだとそう思った。

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