どうやら私は異世界トリップに巻き込まれてしまったようです。

玲藍

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本編

39 2つのダガー

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「えっと、とりあえず、状況整理していいかな?2匹の狐ちゃん達はこの剣の中にいたってことなの?」

『いいえ、この剣の中で生まれました。ちなみにボク達は双子です。2つで1つの剣という事です!』

『気付いたらもう剣の中で過ごしてました。何人かの人達が僕達を扱おうとしましたけど剣の降り方が雑だったり、その人がタイプじゃなかったので僕達は抵抗してただけです。』

『でもやっとボク達のご主人様となる方がいらっしゃって下さったので感謝です!』

「おい、狐らよ、俺が剣をふる時にはどうしてたんだ?」

『えっと、僕達を作ってくれた方ですよね。えーと、簡単に言うと』

『仕方なく?』

『まあ、作ってくれた時の気持ちは伝わってきたので。』

『『まあ、しゃーないかな。』』

『ってくらいです。』

この狐ちゃん達、ご主人様以外はどうでもいい扱いしてるね。なんか、これはこれで鍛冶師さんが可哀想だな。

「ガハハハハ!そういう事か。でもお前さん達がちゃんと人の手に渡ってくれて良かったよ。ちゃんとお嬢ちゃんの役に立ってやれよ。」

『当たり前です!』

『当然です!』

2匹は何故かエッヘンとしてドヤ顔してました。何だかんだ言っても子狐九尾ちゃん達です。

「さて、お嬢ちゃん。この双剣受け取ってくれるかい?」

「はい。白狐、黒狐、これからよろしくね。」

『『はいです!!』』

元気よく狐ちゃん達が頷き私の周りをクルクルとまわっています。癒される。っとその前に……。

「鍛冶師さん、この双剣はいくらですか。」

「ん?ああ、そういやお代か。………いらねぇよ。」

「……へ?で、でも……」

「今お嬢ちゃんにしか扱えねぇ剣なら金つけて売っても商売とは言えねぇからな。双剣以外にも欲しくなったらまたこの店に来てくれよ。その時は金を出して買ってもらうことにする。」

この世界に来てから、この世界の人たちのサービス精神がありすぎな気がします。それは恵まれてると言っていいのか分からないけれど。

「それならお言葉に甘えて。ありがとうございます。大切にします。」

「なに、別に大したことじゃねぇよ。酒場のマスターもまた時間ある時に手合わせしような。」

「いえいえ、こんな老いぼれすぐに負けてしまいますよ。」

「んなわけねぇだろーが。一度も負けてねぇ癖によ。」

鍛冶師さんとマスターの他愛のない話を聞き、それから酒場へと戻ったのでした。
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