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第1章 初めから終焉
ダイノー地下墓編その2
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「ウボォァァ!」
巨大な肉の塊。そのアンデットを簡単に要約するとそのような表現が適切だろう。身長3m以上。顔は誰かの血で染まり、口からは誰かの足がぶら下がっている。
巨体に似合わず俊敏な動きで通称ブッチャーは悠叶に肉薄すると丸太のような腕を突き出した。
「ダメ!!」
受けようとした悠叶にシャルロットが叫んだ。
「お、おう!」
すんでのところで回避を試みるが、左腕に掠り、あらぬ方向へ折れてしまった。
「ユウト!?」
「大丈夫だ。このくらい慣れてる。」
「慣れてるって…」
「レイナ、ヒールの魔言ってなんて言うんだ?」
「え?えっと…えっと…」
悠叶の折れ曲がった腕を見て慌てるレイナ。ヒールの魔言があと少しのところでつっかえてしまう。
『光の精霊よ我の身を癒したまえ。『ヒール』だよ!』
『サンキュシャル』
【精霊魔法Lv.1を獲得しました。】
「『ヒール』」
精霊達が腕に群がり、傷を癒していく。ひどい傷だったが何とかなったようだ。
「ウグィヒヒ」
「ただのアンデットだと高くくってた。今ので目が覚めた。お前はしっかり殺してやる。」
ブッチャーの脅威度をワンランク上げた悠叶は鑑定眼を発動させる。
【ブッチャーLv.20
ランク5
生命力39500/39500
魔力6500/6500
・スキル
・身体強化Lv.8
・体力強化Lv.10
・聖属性耐性Lv.4
・剛拳Lv.6
・固有スキル
・無限の胃袋
・暴食の印
・自己再生】
(あっ…勝ち目ねぇ…)
地力の差…というものか…。間違いなく勝ち目なんて無かった。
(俺のステータスは…)
【カガヤ・ユウト
人族 15歳 Lv.4
生命力 5600/5600
魔力 2300/2300
・スキル
・礼儀Lv.1
・詐術 Lv.2
・アンデット耐性Lv.1
・魔力操作Lv.2
・闘技Lv.2
・土魔法Lv.1
・聖魔法Lv.1
・精霊魔法Lv.1
・固有スキル
・鑑定眼
・無限収納
・空間操作
・精霊視
・魔力自動回復】
視線が外れた瞬間に隙とふんだかブッチャーは再び拳を突き出す。
「流石に二度目は喰らわねぇよ」
悠叶は結界を斜めに生成する。すると拳は結界の上を滑るようにして地面に突き刺さった。
突き刺さった地面には大きなクレーターが出来上がる。
(さて、どうする…あれだけ俊敏に動き回られると空間を切り取る暇すら無いし。かと言って他に有効的な手段もない)
「お困りかね?ユウト。」
「その声は…」
「カール!」
「やっぱりお前か…それで!?何の用だッと」
ブッチャーの打撃をかわしつつカールの出現に内心驚愕していた。
「いやーうちの墓守がよそ様の墓場で暴れてるって聞いたもんだからお小言の一言でも言ってやろうとはるばる来てみたんだがね。ブッチャーか…悪い事は言わない。ユウト、君は勝てない。」
「それくらい分かってるよ。」
「なら、なぜ戦う?」
「…俺は約束を違えるのが嫌いだ。」
「……?ふっ」
「何がおかしい?」
「いや何、子供がいっちょ前に何を言ってんだ…と思ってね。少年!」
「…なんだよ」
「これだけは覚えておいてほしい。」
「ウボァァァァ」
「うるせぇ!今いいとこなんだからカッコつけさせろやぁぁ」
「ブベェェ」
カールは格好をつけようとした時に水を差されブッチャーに怒りをぶつける。ぶつけられたブッチャーは数十mもぶっ飛ばされ地面に顔面を突き刺していた。
「ふう。邪魔が入ったが…ユウト、命あっての物種だよ。守れないなら最初から約束なんてするな!」
「……。大丈夫だ。奴なら殺せる。」
「ほう?どうやって?」
「奥の手を使う」
「なら、倒してみせな!」
「『穴』!」
悠叶は頭が地面にぶっ刺さったブッチャーの周りに土魔法で穴を開けまくる。魔力が急激に失われくらくらするがブッチャーは突き刺さった頭を抜くと血みどろになった顔でこちらを睨む。
「ウボァー!」
「地獄へ落ちとけクソったれ…」
雄叫びを上げるブッチャー。しかし、地面に空いた穴が崩れ始め崩落に巻き込まれていく。
「ウギィァァァァ」
落ちていくブッチャーの頭部を切り取り、胴体をブロック肉へ加工する。
「ウギッ?ウグ?」
残された頭部を結界で包み込んで、悠叶はブッチャーを討伐した。
「やっ…やったァ!」
『ユウト…無事でよかった。』
「アハハ…」
討伐の疲れか緊張が解かれたかはたまたただの魔力切れか悠叶はその場に倒れ込むと肩で息をする。
「それで?そこに隠れてるのはどういうつもりだ?」
「……」
悠叶は何も無い空間に向かい言葉を投げかける。
「バニティーの隠蔽を見抜くとは…驚いたんダナ」
「バニティー?」
「まぁ今回はうまいこと邪魔されたけど、オラたちの復讐は始まったばかりなんダナ」
「いいから姿出せよ場所も分かってんだよ。 」
「失礼な奴なんダナ看破でも分からないはずなんダナ。嘘はやめるんダナ」
「ダナダナうるせぇぞグラトニー。そんなに喋ったらバレるだろうが!」
「バニティー…グラトニー…?まさかっ」
「おっと?そこの聖職者は気づいたみてぇだな。」
「うぉら!」
『『影拘束』!』
「聖なる槍よ悪しき魂を貫け!『ホーリーランス』」
「浄化の炎14番!」
悠叶が投げた石を皮切りに各仲間達が猛威を振るう。
「痛たたた…おいおい…なんてえげつない事してくれてんだ…。」
「こいつら…連携したらブッチャーなんて一瞬だったんダナ…?」
「おい、グラトニー顔に穴空いてるぜ?」
「バニティーこそ隠蔽が解けてるんダナ」
「おっとやべぇやべぇ。」
そこに居たのはブッチャーよりも2回り程太った人型の何かと漆黒の鎧を着た何かだった。
「効いてない!?」
「今日のところはただの顔合わせだ。俺たちに対抗できる人間がいるかどうかのテストでもあったんだがな」
「次は必ず殺すからお前ら覚悟しておくんダナ」
人外の2人は瞬く間に姿を消し、どこかへ消え去った。
『あっはは君は本当に面白い!』
目を覚ますと銀髪に赤い瞳の少女がいた。雰囲気はシャルロットに似ているが全くの別物だ。
『あれ?お前…俺はまた死んだのか?』
『いんやー今の君は意識を失ってぶっ倒れてるよ』
『そうか、それで何の用だ?』
『用事がなくちゃ来ちゃダメなのかい?』
『用もないのにポンポン現れる神様なんて邪神そのものだろ』
『酷いなぁ。それで?グラトニーとバニティーはどうだった?』
『どうってどういう意味だよ』
『正直な感想を言って欲しい』
『あぁ、なら正直な所戦えば今は勝てないだろうな。』
『なるほど、勝てる程強くなってみせると?』
『今はスキルに頼りきりだしなそういう意味でも俺は強くならなきゃダメだろうよ』
『ふうん。君からそんな話を聞けるとは思わなかった。』
『もう…奪われたくないからな…弱ければ弱いほど奪われちまう…。』
『なるほどね。せいぜい足掻くといいよ。』
『あぁ、もちろん。』
目が覚めるとそこは宿屋だった。
左を見れば見事な双丘が、右を見ると透き通るような白髪の美少女が。すやすやと寝息を立てていた。
悠叶は二人を起こさぬよう慎重に起き上がると宿屋を出た。
外はもう真っ暗で街灯もないこの世界では誰もが寝静まっている頃だろう。
「コソコソすんな。バレてるぞ」
「おやおや、私の尾行を見破るなんて本当にどういう索敵範囲をしてるんだい?」
「少しばかり耳と目が良くてな」
「全く…君が来てから退屈しないね」
「俺が来てからまだそんなに時間たってないだろ。」
「そうだったかもしれないね。」
「あの2人。何者だったんだ?」
「あれ?解析しなかったのかい?魔眼あるのに」
「そこまで考えてなかったし魔力も無かった」
「なるほど。彼らは七つの大罪人の2人だよ。」
「七つの大罪?バニティーは違うだろ構成員は全部で8人違うか?」
「なんだやっぱり知ってるんじゃないか。あいつらは簡単に言えば教会の…いや、人類の敵だよ。」
「ふうん。」
「いやはや、流石は#異世界の民_・__#だね。」
「なっ!?」
「そんなに警戒するなよ。私は知っていて当然なんだ。私が君を呼んだのだから」
風が頬をなで、月が顔を出す。
月明かりに照らされたカールの顔は硬い決意に満ち溢れていた。
巨大な肉の塊。そのアンデットを簡単に要約するとそのような表現が適切だろう。身長3m以上。顔は誰かの血で染まり、口からは誰かの足がぶら下がっている。
巨体に似合わず俊敏な動きで通称ブッチャーは悠叶に肉薄すると丸太のような腕を突き出した。
「ダメ!!」
受けようとした悠叶にシャルロットが叫んだ。
「お、おう!」
すんでのところで回避を試みるが、左腕に掠り、あらぬ方向へ折れてしまった。
「ユウト!?」
「大丈夫だ。このくらい慣れてる。」
「慣れてるって…」
「レイナ、ヒールの魔言ってなんて言うんだ?」
「え?えっと…えっと…」
悠叶の折れ曲がった腕を見て慌てるレイナ。ヒールの魔言があと少しのところでつっかえてしまう。
『光の精霊よ我の身を癒したまえ。『ヒール』だよ!』
『サンキュシャル』
【精霊魔法Lv.1を獲得しました。】
「『ヒール』」
精霊達が腕に群がり、傷を癒していく。ひどい傷だったが何とかなったようだ。
「ウグィヒヒ」
「ただのアンデットだと高くくってた。今ので目が覚めた。お前はしっかり殺してやる。」
ブッチャーの脅威度をワンランク上げた悠叶は鑑定眼を発動させる。
【ブッチャーLv.20
ランク5
生命力39500/39500
魔力6500/6500
・スキル
・身体強化Lv.8
・体力強化Lv.10
・聖属性耐性Lv.4
・剛拳Lv.6
・固有スキル
・無限の胃袋
・暴食の印
・自己再生】
(あっ…勝ち目ねぇ…)
地力の差…というものか…。間違いなく勝ち目なんて無かった。
(俺のステータスは…)
【カガヤ・ユウト
人族 15歳 Lv.4
生命力 5600/5600
魔力 2300/2300
・スキル
・礼儀Lv.1
・詐術 Lv.2
・アンデット耐性Lv.1
・魔力操作Lv.2
・闘技Lv.2
・土魔法Lv.1
・聖魔法Lv.1
・精霊魔法Lv.1
・固有スキル
・鑑定眼
・無限収納
・空間操作
・精霊視
・魔力自動回復】
視線が外れた瞬間に隙とふんだかブッチャーは再び拳を突き出す。
「流石に二度目は喰らわねぇよ」
悠叶は結界を斜めに生成する。すると拳は結界の上を滑るようにして地面に突き刺さった。
突き刺さった地面には大きなクレーターが出来上がる。
(さて、どうする…あれだけ俊敏に動き回られると空間を切り取る暇すら無いし。かと言って他に有効的な手段もない)
「お困りかね?ユウト。」
「その声は…」
「カール!」
「やっぱりお前か…それで!?何の用だッと」
ブッチャーの打撃をかわしつつカールの出現に内心驚愕していた。
「いやーうちの墓守がよそ様の墓場で暴れてるって聞いたもんだからお小言の一言でも言ってやろうとはるばる来てみたんだがね。ブッチャーか…悪い事は言わない。ユウト、君は勝てない。」
「それくらい分かってるよ。」
「なら、なぜ戦う?」
「…俺は約束を違えるのが嫌いだ。」
「……?ふっ」
「何がおかしい?」
「いや何、子供がいっちょ前に何を言ってんだ…と思ってね。少年!」
「…なんだよ」
「これだけは覚えておいてほしい。」
「ウボァァァァ」
「うるせぇ!今いいとこなんだからカッコつけさせろやぁぁ」
「ブベェェ」
カールは格好をつけようとした時に水を差されブッチャーに怒りをぶつける。ぶつけられたブッチャーは数十mもぶっ飛ばされ地面に顔面を突き刺していた。
「ふう。邪魔が入ったが…ユウト、命あっての物種だよ。守れないなら最初から約束なんてするな!」
「……。大丈夫だ。奴なら殺せる。」
「ほう?どうやって?」
「奥の手を使う」
「なら、倒してみせな!」
「『穴』!」
悠叶は頭が地面にぶっ刺さったブッチャーの周りに土魔法で穴を開けまくる。魔力が急激に失われくらくらするがブッチャーは突き刺さった頭を抜くと血みどろになった顔でこちらを睨む。
「ウボァー!」
「地獄へ落ちとけクソったれ…」
雄叫びを上げるブッチャー。しかし、地面に空いた穴が崩れ始め崩落に巻き込まれていく。
「ウギィァァァァ」
落ちていくブッチャーの頭部を切り取り、胴体をブロック肉へ加工する。
「ウギッ?ウグ?」
残された頭部を結界で包み込んで、悠叶はブッチャーを討伐した。
「やっ…やったァ!」
『ユウト…無事でよかった。』
「アハハ…」
討伐の疲れか緊張が解かれたかはたまたただの魔力切れか悠叶はその場に倒れ込むと肩で息をする。
「それで?そこに隠れてるのはどういうつもりだ?」
「……」
悠叶は何も無い空間に向かい言葉を投げかける。
「バニティーの隠蔽を見抜くとは…驚いたんダナ」
「バニティー?」
「まぁ今回はうまいこと邪魔されたけど、オラたちの復讐は始まったばかりなんダナ」
「いいから姿出せよ場所も分かってんだよ。 」
「失礼な奴なんダナ看破でも分からないはずなんダナ。嘘はやめるんダナ」
「ダナダナうるせぇぞグラトニー。そんなに喋ったらバレるだろうが!」
「バニティー…グラトニー…?まさかっ」
「おっと?そこの聖職者は気づいたみてぇだな。」
「うぉら!」
『『影拘束』!』
「聖なる槍よ悪しき魂を貫け!『ホーリーランス』」
「浄化の炎14番!」
悠叶が投げた石を皮切りに各仲間達が猛威を振るう。
「痛たたた…おいおい…なんてえげつない事してくれてんだ…。」
「こいつら…連携したらブッチャーなんて一瞬だったんダナ…?」
「おい、グラトニー顔に穴空いてるぜ?」
「バニティーこそ隠蔽が解けてるんダナ」
「おっとやべぇやべぇ。」
そこに居たのはブッチャーよりも2回り程太った人型の何かと漆黒の鎧を着た何かだった。
「効いてない!?」
「今日のところはただの顔合わせだ。俺たちに対抗できる人間がいるかどうかのテストでもあったんだがな」
「次は必ず殺すからお前ら覚悟しておくんダナ」
人外の2人は瞬く間に姿を消し、どこかへ消え去った。
『あっはは君は本当に面白い!』
目を覚ますと銀髪に赤い瞳の少女がいた。雰囲気はシャルロットに似ているが全くの別物だ。
『あれ?お前…俺はまた死んだのか?』
『いんやー今の君は意識を失ってぶっ倒れてるよ』
『そうか、それで何の用だ?』
『用事がなくちゃ来ちゃダメなのかい?』
『用もないのにポンポン現れる神様なんて邪神そのものだろ』
『酷いなぁ。それで?グラトニーとバニティーはどうだった?』
『どうってどういう意味だよ』
『正直な感想を言って欲しい』
『あぁ、なら正直な所戦えば今は勝てないだろうな。』
『なるほど、勝てる程強くなってみせると?』
『今はスキルに頼りきりだしなそういう意味でも俺は強くならなきゃダメだろうよ』
『ふうん。君からそんな話を聞けるとは思わなかった。』
『もう…奪われたくないからな…弱ければ弱いほど奪われちまう…。』
『なるほどね。せいぜい足掻くといいよ。』
『あぁ、もちろん。』
目が覚めるとそこは宿屋だった。
左を見れば見事な双丘が、右を見ると透き通るような白髪の美少女が。すやすやと寝息を立てていた。
悠叶は二人を起こさぬよう慎重に起き上がると宿屋を出た。
外はもう真っ暗で街灯もないこの世界では誰もが寝静まっている頃だろう。
「コソコソすんな。バレてるぞ」
「おやおや、私の尾行を見破るなんて本当にどういう索敵範囲をしてるんだい?」
「少しばかり耳と目が良くてな」
「全く…君が来てから退屈しないね」
「俺が来てからまだそんなに時間たってないだろ。」
「そうだったかもしれないね。」
「あの2人。何者だったんだ?」
「あれ?解析しなかったのかい?魔眼あるのに」
「そこまで考えてなかったし魔力も無かった」
「なるほど。彼らは七つの大罪人の2人だよ。」
「七つの大罪?バニティーは違うだろ構成員は全部で8人違うか?」
「なんだやっぱり知ってるんじゃないか。あいつらは簡単に言えば教会の…いや、人類の敵だよ。」
「ふうん。」
「いやはや、流石は#異世界の民_・__#だね。」
「なっ!?」
「そんなに警戒するなよ。私は知っていて当然なんだ。私が君を呼んだのだから」
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