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第1章 初めから終焉
決戦:暴食02
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どのくらい戦闘が続いたことだろうか…。グラトニーと悠叶の周囲は森が消え、大地がめくれ上がっていた。
暴食の大罪人グラトニーは前世で戦災孤児だった。戦争で父を失い、本国に投下された爆弾で母も失った。グラトニーはひもじい思いをしながら日々靴磨きなどを行って日銭を稼ぎ、路上で寝泊まりしていた。
彼には二つ年下の妹がいた。妹は体が弱く、この生活が長く続けば何れ死んでしまう。わかりきったことだった。
ある寒い日の朝。妹がいなくなった。グラトニーは必死にその姿を探すが見つからず、途方に暮れていた。
そんなところに同じ戦災孤児で新聞売りを生業としていたジョンが話しかけてきた
「おい、グラトニー。向こうの通りで事件が起きてるみたいだぜ?」
「…。今はそんな気分じゃないんダナ」
「あれ?お前元気ねぇな。そういや妹さんは?」
「分からないんダナ。目が覚めたらもういなかったんダナ」
「ありゃ…。そいつは悪いことしたな。妹さんは朝いなくなったんだな?」
「あぁ、昨日の夜にはいつもの寝床で寝てたんダナ」
「スレイン通りのあのぼろ屋か。」
「そうなんダナ」
「分かった。ちょっと俺も探してみるわ。俺の顔意外と広いからな。」
「あ…。ありがとう!ジョン。」
「いいってことよ。俺たちは親友だろ?」
「恩に着る。」
グラトニーは涙を流し喜んだ。それから数日。ジョンとグラトニーは妹を探し回った。
妹を失って一週間がたったこ頃、ジョンは血相変えて走ってきた。
「おい、グラトニー。ビックニュースだ!妹さんはかっ攫われたらしい。」
「え?いったいどこの誰がそんなことを?」
「気になって調べてみたらなんとグランツ商会の手のものだったらしい。」
「もしかして…。奴隷にされて売り払われたりしてないか?」
「あぁ…そればかりは俺もわからなかった。今度はそのあたりを重点的に探ってみるよ。」
「ありがとう。ジョン…お前も気をつけるんダナ」
「あぁ。命は大切だからな。」
数日後。彼は再びグラトニーのもとへ訪れると妹の居場所を口にした。
「グランツ商会の人間を使って調べたんだが…悪い…。間に合わなかった。妹さんはもうグレイ伯爵のとこに売られちまってた。」
「……。妹を奪い返さなくちゃ…。いけないんダナ…。」
「おいおい、正気かよ?相手は大貴族様だぜ?」
「それでも!奪われたままなんてごめんなんダナ!」
「そうか…。でも今回ばかりは俺も参加できねぇぜ。今回の調査で俺にマークがついちまった。」
「大丈夫。ここからはオラがやるんダナ。今までありがとう…。ジョン。」
「困ったときはお互い様だぜ?」
「あぁ…。」
その日の深夜グラトニーはグレイ伯爵邸に単身で乗り込んでいった。母からは絶対に悪いことはするな。悪いことをすれば神様から嫌われてしまうんだよときつく言われていたが悪いのは貴族側で自分に非は何もないと正当化させていた。
「やぁやぁ。君がお兄さんかな?」
背後から男の声がかけられた。グラトニーは瞬間的に距離をとろうとするが男のほうが早く簡単に捕まってしまう。
「いやはや…。本当に来るとは…。馬鹿げたやつだな?」
「妹を…。返せ。」
「君の妹?あぁ…。残念だったね。ついこの間死んでしまったよ。安いと思ったら病気を持っていたとはね。おかげで損させられた。」
「は…?死んで…る?うそをつくんじゃないんダナ!」
「ウソなんてついていないさ。それより君…。このグレイ伯爵邸に土足で踏み入った罪、償ってもらおう。」
グラトニーは地下のような場所に連れていかれると樽のようなものの中にぶち込まれた。
「なぁ、君、おなかすいているかい?」
「…。盗人の施しは受け付けないんダナ」
「そいつは残念だ。まぁ…。君に拒否権はないんだがね」
どこからか伯爵は料理を持ってこさせるとグラトニーの口に放り込んだ。
「まだまだ来るからターンとおたべ?」
次々と料理が口に詰め込まれ、ろくなものを食べていなかったグラトニーの胃袋を満たす。
「あれあれ?もうおしまいかい?じゃあゆっくりお休み。」
グラトニーは訳が分からなかった。グレイは樽の中に突っ込んだだけあとは少々乱暴だが飯を与えてくれる。これが何の罪の償いなのかわからなかった。
こうして、グラトニーはとらえられて数か月。樽の中で食っては寝てを繰り返し次第にその体は肥え太っていった。
「そろそろかな?さて、どうだろうか。」
いつもの飯の時間にグレイは肉切り包丁をもって来た。
「なぁ。君はどうして捕まったのだと思う?」
「…。屋敷に忍び込んだから…?」
「いんや?君が忍び込むことは最初から分かっていたんだ。とある密告者がいてね?」
「…まさか…。」
「そう、君が今想像した人物だよ?そう。君は親友に売られてのこのこここに来ちゃったんだ。あっははは。いい顔だ。今から君を加工するわけだけど何かなりたいものはないかな…。」
「…。」
「ふぅん。無視…。か。おい、このガキを出してやれ。拘束具はつけたままでいいから洗って例の部屋まで運ぶように。」
「かしこまりました。」
「久々だなぁ楽しみだなぁ…。」
洗われたグラトニーは大きなフックにかけられると虚ろな目をグレイに向けた。端正な顔立ちは醜く歪み、手には肉をたやすく切断する肉切り包丁が握られていた。
「今から君を調理してあげる。本当は君の妹を調理するつもりだったんだけどね?」
「…。オラを…。喰う…?」
「あぁそうさ。それではまた来世で会えたらッ」
その先、グラトニーはグレイに腹を割かれ、腸を引きずり出されたあたりで意識を失った。
その後の記憶は実にあいまいなのだが、誰かと話をした後、この世界に呼び出された。この世界に来た時、グラトニーはすさまじい空腹感を覚え、呼び出した魔術師の男に食べ物を要求するとおなかのあたりに違和感を感じた。
そこにあったのは大きく裂けた口だった。ご丁寧に鋭い歯まで生え、それが食べ物を欲する。食べても食べても空腹感はまぎれず、しまいには呼び出した魔術師すらも食べてしまった。
そして、バニティーと出会い、大罪人としての今があった。
「お前ではオラには…勝てないんダナ」
「煩い。空間術式。14番『圧殺』』
悠叶がそう唱えるとグラトニーの周りの空間が収縮し始めた。グラトニーは素早く移動するが右腕を持っていかれてしまった。
「くっそ。そんな技聞いたことがないんダナ。」
「そりゃ俺のオリジナルだからな。」
「ほほうそれはいいことを聞いたんダナ。戻った時の手土産なんダナ。」
「手土産?メイドの土産の間違いだろ?」
「喰らえ大咬」
グラトニーはおなかにある大口で周りの木々を食い散らかし、腕を再生させる。
「っち。空間術式3番!『重力』」
グラトニーを中心に半径2mの重力が消失し、宙に浮かび上がる。
「とっと?重力まで操れるのか?」
「12番『圧搾』」
グラトニーの足が絞られるようにして肉がつぶれる音と骨が砕け散る音が響く。
「ぐぁ。さすがのオラでもこれはきついんダナ。大口!」
グラトニーの大口はまるで意思を持ったようにグラトニーの下半身を喰らい再び再生させる。
「埒が明かねぇな。」
切断しても、潰してもグラトニーは再生し続ける。さらに本人の痛覚はほとんどないようで、富士見の相手と戦っているような感覚だった。
「18番『アースバレット』」
「無駄なんダナ。大口で喰らってオラのエネルギーにするんダナ」
グラトニーの大口へ岩の弾丸が吸い込まれ、爆発する。
「なっなんだこれは!?」
「あぁ、中に仕込んだからな。」
悠叶はアースバレットの中に18番に設定した『爆発』を内包し、大口の中で炸裂させただけである。どうやらこの技は有効だったようで大口が力なく開け放たれている。
「自慢の口もそれじゃぁ使えねぇんじゃねぇの?」
「小賢しい真似なんダナ!」
グラトニーは左手をかざすとにやりと笑った。
「吸い込め!」
「グラトニーの左の掌がぱっくりと裂け、口が現れる。そして大きく開け放たれると何やら吸い込み始めた。そして右手を後ろに伸ばすとグラトニーが一瞬で距離を詰めた。
「なんだあれ…。俺と戦闘したら…。ユウトに負けしまうかもしれねぇな…。ったく…。恐ろしいガキだ…。」
両者の一歩も引かない攻防にクラウドは遠く離れたところで見守るしかなかった。
暴食の大罪人グラトニーは前世で戦災孤児だった。戦争で父を失い、本国に投下された爆弾で母も失った。グラトニーはひもじい思いをしながら日々靴磨きなどを行って日銭を稼ぎ、路上で寝泊まりしていた。
彼には二つ年下の妹がいた。妹は体が弱く、この生活が長く続けば何れ死んでしまう。わかりきったことだった。
ある寒い日の朝。妹がいなくなった。グラトニーは必死にその姿を探すが見つからず、途方に暮れていた。
そんなところに同じ戦災孤児で新聞売りを生業としていたジョンが話しかけてきた
「おい、グラトニー。向こうの通りで事件が起きてるみたいだぜ?」
「…。今はそんな気分じゃないんダナ」
「あれ?お前元気ねぇな。そういや妹さんは?」
「分からないんダナ。目が覚めたらもういなかったんダナ」
「ありゃ…。そいつは悪いことしたな。妹さんは朝いなくなったんだな?」
「あぁ、昨日の夜にはいつもの寝床で寝てたんダナ」
「スレイン通りのあのぼろ屋か。」
「そうなんダナ」
「分かった。ちょっと俺も探してみるわ。俺の顔意外と広いからな。」
「あ…。ありがとう!ジョン。」
「いいってことよ。俺たちは親友だろ?」
「恩に着る。」
グラトニーは涙を流し喜んだ。それから数日。ジョンとグラトニーは妹を探し回った。
妹を失って一週間がたったこ頃、ジョンは血相変えて走ってきた。
「おい、グラトニー。ビックニュースだ!妹さんはかっ攫われたらしい。」
「え?いったいどこの誰がそんなことを?」
「気になって調べてみたらなんとグランツ商会の手のものだったらしい。」
「もしかして…。奴隷にされて売り払われたりしてないか?」
「あぁ…そればかりは俺もわからなかった。今度はそのあたりを重点的に探ってみるよ。」
「ありがとう。ジョン…お前も気をつけるんダナ」
「あぁ。命は大切だからな。」
数日後。彼は再びグラトニーのもとへ訪れると妹の居場所を口にした。
「グランツ商会の人間を使って調べたんだが…悪い…。間に合わなかった。妹さんはもうグレイ伯爵のとこに売られちまってた。」
「……。妹を奪い返さなくちゃ…。いけないんダナ…。」
「おいおい、正気かよ?相手は大貴族様だぜ?」
「それでも!奪われたままなんてごめんなんダナ!」
「そうか…。でも今回ばかりは俺も参加できねぇぜ。今回の調査で俺にマークがついちまった。」
「大丈夫。ここからはオラがやるんダナ。今までありがとう…。ジョン。」
「困ったときはお互い様だぜ?」
「あぁ…。」
その日の深夜グラトニーはグレイ伯爵邸に単身で乗り込んでいった。母からは絶対に悪いことはするな。悪いことをすれば神様から嫌われてしまうんだよときつく言われていたが悪いのは貴族側で自分に非は何もないと正当化させていた。
「やぁやぁ。君がお兄さんかな?」
背後から男の声がかけられた。グラトニーは瞬間的に距離をとろうとするが男のほうが早く簡単に捕まってしまう。
「いやはや…。本当に来るとは…。馬鹿げたやつだな?」
「妹を…。返せ。」
「君の妹?あぁ…。残念だったね。ついこの間死んでしまったよ。安いと思ったら病気を持っていたとはね。おかげで損させられた。」
「は…?死んで…る?うそをつくんじゃないんダナ!」
「ウソなんてついていないさ。それより君…。このグレイ伯爵邸に土足で踏み入った罪、償ってもらおう。」
グラトニーは地下のような場所に連れていかれると樽のようなものの中にぶち込まれた。
「なぁ、君、おなかすいているかい?」
「…。盗人の施しは受け付けないんダナ」
「そいつは残念だ。まぁ…。君に拒否権はないんだがね」
どこからか伯爵は料理を持ってこさせるとグラトニーの口に放り込んだ。
「まだまだ来るからターンとおたべ?」
次々と料理が口に詰め込まれ、ろくなものを食べていなかったグラトニーの胃袋を満たす。
「あれあれ?もうおしまいかい?じゃあゆっくりお休み。」
グラトニーは訳が分からなかった。グレイは樽の中に突っ込んだだけあとは少々乱暴だが飯を与えてくれる。これが何の罪の償いなのかわからなかった。
こうして、グラトニーはとらえられて数か月。樽の中で食っては寝てを繰り返し次第にその体は肥え太っていった。
「そろそろかな?さて、どうだろうか。」
いつもの飯の時間にグレイは肉切り包丁をもって来た。
「なぁ。君はどうして捕まったのだと思う?」
「…。屋敷に忍び込んだから…?」
「いんや?君が忍び込むことは最初から分かっていたんだ。とある密告者がいてね?」
「…まさか…。」
「そう、君が今想像した人物だよ?そう。君は親友に売られてのこのこここに来ちゃったんだ。あっははは。いい顔だ。今から君を加工するわけだけど何かなりたいものはないかな…。」
「…。」
「ふぅん。無視…。か。おい、このガキを出してやれ。拘束具はつけたままでいいから洗って例の部屋まで運ぶように。」
「かしこまりました。」
「久々だなぁ楽しみだなぁ…。」
洗われたグラトニーは大きなフックにかけられると虚ろな目をグレイに向けた。端正な顔立ちは醜く歪み、手には肉をたやすく切断する肉切り包丁が握られていた。
「今から君を調理してあげる。本当は君の妹を調理するつもりだったんだけどね?」
「…。オラを…。喰う…?」
「あぁそうさ。それではまた来世で会えたらッ」
その先、グラトニーはグレイに腹を割かれ、腸を引きずり出されたあたりで意識を失った。
その後の記憶は実にあいまいなのだが、誰かと話をした後、この世界に呼び出された。この世界に来た時、グラトニーはすさまじい空腹感を覚え、呼び出した魔術師の男に食べ物を要求するとおなかのあたりに違和感を感じた。
そこにあったのは大きく裂けた口だった。ご丁寧に鋭い歯まで生え、それが食べ物を欲する。食べても食べても空腹感はまぎれず、しまいには呼び出した魔術師すらも食べてしまった。
そして、バニティーと出会い、大罪人としての今があった。
「お前ではオラには…勝てないんダナ」
「煩い。空間術式。14番『圧殺』』
悠叶がそう唱えるとグラトニーの周りの空間が収縮し始めた。グラトニーは素早く移動するが右腕を持っていかれてしまった。
「くっそ。そんな技聞いたことがないんダナ。」
「そりゃ俺のオリジナルだからな。」
「ほほうそれはいいことを聞いたんダナ。戻った時の手土産なんダナ。」
「手土産?メイドの土産の間違いだろ?」
「喰らえ大咬」
グラトニーはおなかにある大口で周りの木々を食い散らかし、腕を再生させる。
「っち。空間術式3番!『重力』」
グラトニーを中心に半径2mの重力が消失し、宙に浮かび上がる。
「とっと?重力まで操れるのか?」
「12番『圧搾』」
グラトニーの足が絞られるようにして肉がつぶれる音と骨が砕け散る音が響く。
「ぐぁ。さすがのオラでもこれはきついんダナ。大口!」
グラトニーの大口はまるで意思を持ったようにグラトニーの下半身を喰らい再び再生させる。
「埒が明かねぇな。」
切断しても、潰してもグラトニーは再生し続ける。さらに本人の痛覚はほとんどないようで、富士見の相手と戦っているような感覚だった。
「18番『アースバレット』」
「無駄なんダナ。大口で喰らってオラのエネルギーにするんダナ」
グラトニーの大口へ岩の弾丸が吸い込まれ、爆発する。
「なっなんだこれは!?」
「あぁ、中に仕込んだからな。」
悠叶はアースバレットの中に18番に設定した『爆発』を内包し、大口の中で炸裂させただけである。どうやらこの技は有効だったようで大口が力なく開け放たれている。
「自慢の口もそれじゃぁ使えねぇんじゃねぇの?」
「小賢しい真似なんダナ!」
グラトニーは左手をかざすとにやりと笑った。
「吸い込め!」
「グラトニーの左の掌がぱっくりと裂け、口が現れる。そして大きく開け放たれると何やら吸い込み始めた。そして右手を後ろに伸ばすとグラトニーが一瞬で距離を詰めた。
「なんだあれ…。俺と戦闘したら…。ユウトに負けしまうかもしれねぇな…。ったく…。恐ろしいガキだ…。」
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