1 / 2
双子のあたし達。
しおりを挟む
あたしが亜美(あみ)で、
妹が采弥(あや)。
あたし達は、双子なんだ。
これは、あたし達が小学六年生のころの物語。
聞いてくれる?
……
「亜美ちゃんと采弥ちゃんは双子なのに
全然違うわねー!」
それがママの口癖。
妹の采弥は、テストでいっつも100点ばっかり。絵が上手で、県で賞をとったこともあるし、字も綺麗、ピアノもできるし、習い事のチアではいつも注目されてる。
5年生の時、2組の大原くんから告白されたんだって。
友達もたくさんいて、いつもニコニコして楽しそう。
対して、姉のあたし、亜美は、
テストは60点くらいがふつう。
絵は好きだけど采弥の足下にも及ばない。
字も、ピアノも、チアもそこそこ。
なんでもかんでも「ふつう、そこそこ」
って感じなの。
告白なんて、されたことないし。
友達は二、三人。
そんなあたし達二人を、ママはいつも「違う」って言う。
「采弥は偉いわね。」
「亜美はもうちょっとね。」
って。
あたしのほうが少しだけ早く産まれたのに、
妹の采弥が才能をひとりじめしてる。
正直、あたしは采弥が嫌いだった。
だって何でもできるんだもん。
あたしが頑張っても、采弥はあたしより前にいる。追い越せない。
双子って、同じなんじゃじゃないの?
なんでこんなに違うの?
采弥が羨ましい。
生れつき才能のある、采弥が。
妹が采弥(あや)。
あたし達は、双子なんだ。
これは、あたし達が小学六年生のころの物語。
聞いてくれる?
……
「亜美ちゃんと采弥ちゃんは双子なのに
全然違うわねー!」
それがママの口癖。
妹の采弥は、テストでいっつも100点ばっかり。絵が上手で、県で賞をとったこともあるし、字も綺麗、ピアノもできるし、習い事のチアではいつも注目されてる。
5年生の時、2組の大原くんから告白されたんだって。
友達もたくさんいて、いつもニコニコして楽しそう。
対して、姉のあたし、亜美は、
テストは60点くらいがふつう。
絵は好きだけど采弥の足下にも及ばない。
字も、ピアノも、チアもそこそこ。
なんでもかんでも「ふつう、そこそこ」
って感じなの。
告白なんて、されたことないし。
友達は二、三人。
そんなあたし達二人を、ママはいつも「違う」って言う。
「采弥は偉いわね。」
「亜美はもうちょっとね。」
って。
あたしのほうが少しだけ早く産まれたのに、
妹の采弥が才能をひとりじめしてる。
正直、あたしは采弥が嫌いだった。
だって何でもできるんだもん。
あたしが頑張っても、采弥はあたしより前にいる。追い越せない。
双子って、同じなんじゃじゃないの?
なんでこんなに違うの?
采弥が羨ましい。
生れつき才能のある、采弥が。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
0
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる