王子様な彼

nonnbirihimawari

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隆太郎サイド STORY.4 胸の痛み

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「どーう?」
 くるりと一回転。
 セーラー服のスカートがふわりと風に乗って揺れた。
 中学のブレザーとは違い、真新しい学ランに身を包んだ俺は、初めて見る美緒のセーラー服姿に軽く眩暈を覚えた。
 ものすごく可愛かった。中学の時、セーラー服は男のロマンだと言った友人の心理が初めて理解できた。
「……変?」
 あまりの衝撃に言葉を失っていた俺は、美緒を凝視したまま固まっていた。どうやらそんな俺を見て美緒は変だと勘違いしたらしく、俺は慌てて首を振った。
「すっげー、すっげー似合ってる、うん」
「ほんとー?」
「マジマジ」
「なんか嘘っぽい……」
 何度も同じ言葉を繰り返す俺に、美緒は不審げな瞳を向けてくる。俺はやっぱりほんとほんとと繰り返すことしかできなかった。

 高校は自転車で通える範囲の場所にあった。電車通学でも十分良かったが、高校が街の方にあるために朝の電車は通勤ラッシュに見舞われるのが常だった。
 そんなものに美緒を乗せられるわけがない。足のことがあるというのも理由だったが、俺以外の奴が美緒に触れるなんて考えただけでも嫌だった。
「ほんとに大丈夫かなあ……」
 自転車の後ろに腰掛けながら、美緒は心配そうに言葉を漏らした。美緒は結構心配性なところがある。いや、もしかしたら俺の方が楽観的すぎるのかもしれないんだけど。
「大丈夫だって。絶対ばれない隠し場所もあるし、余裕余裕」
「なら、いいんだけど……」
 わたしのせいで隆太郎が怒られたりしたら嫌だもん。
 そんなことを口にする美緒はやっぱり何度でも俺の心を鷲掴みにした。

*    *    *

 クラス名簿を受け取ったとき、美緒は即座に自分の名前と俺の名前を見つけた。1年A組。同じクラスだね、と嬉しそうな笑顔を向けられたときには人目なんか気にせずに抱きしめたくなった。
 名簿を見ると他にも見慣れた名前が2人いた。孝明は隣のクラス、B組で、中学時代の友人、雄介はこれまた同じクラスだった。

「おっす、隆太郎」
 2日目の部活見学で、高校に入ってから初めて孝明と顔を合わせた。相変わらず人の良い笑顔を浮かべ、のんびりとした雰囲気を纏っていた。
「やっぱバスケ部入んの?」
「ああ。孝明は?」
「聞かなくても分かるだろ」
 そう言って、孝明はにかっと笑った。
「お前と試合するの楽しみだな」
「そ? 俺のが強いと思うぜ」
「ばーか」
 おどけて言った俺に、孝明は笑って返してきた。
「隆太郎ー!」
 そのとき少し遠くから美緒の声が聞こえた。声の出所を探せばこちらに向かって手を振っている美緒の姿があった。
 隣にはショートの髪の女子の姿。友達になったんだろう。まだ2日目だというのにもう仲が良さそうだった。
「……あれ?」
 でも、その女子の姿に見覚えがあった。どこかで見たことがある気がした。
「あいつ、志筑じゃん」
「志筑?」
「塾、というかクラスも一緒だっただろ。覚えてないのかよ」
 覚えてない。
 はっきり言って、塾の女子なんて顔さえ思い出せない奴なんてざらにいる。名前は教師が指名するときに聞いたりしていたから少しは覚えていたが、なにせ結構大人数なクラス編成だったし、顔までいちいち見ていなかった。
「……ほんと、お前ってミオちゃん馬鹿だな……」
 首を傾げる俺に、孝明はとうとう呆れ果てたように言った。
「……でも、まあ、ミオちゃんなら分かるかも」
 体育館を去っていく美緒の後ろ姿を見つめながら、孝明はそんなことをぽつりとつぶやいた。
 このときから、もう嫌な予感はしていたんだ。
 でも、俺はそれを認めたくなくて、孝明の言葉を聞かなかったふりをした。

*    *    *

 美緒は相変わらず高校に入っても優秀だった。一方俺はといえば、授業にはついていけるものの、宿題で応用問題を出されたときにはもうちんぷんかんぷんで頭を抱えたくなるほどだった。
 それでも高校で過ごす毎日は楽しく、充実していた。勉強はいまいち分からなくても良い先生ばかりで授業は面白かったし、部活動も盛んで、放課後バスケで汗を流すのはとても気持ちよかった。
 そして何より、この高校に合格してから親の監視が緩くなった。もともと大した規則があったわけじゃなかったけれど、中学の頃は夜遅く帰ったときなど小言を言われたし、何かとうるさいこともあった。
 それが高校に入ってからはほとんど、いや、まったく何も言われなくなった。それは美緒の方も同じだったようで、俺たちはよく帰りに寄り道をするようになった。
「ここー、ここだよ、アヒルがいるっていう池!」
 その大体が、美緒がどこからか仕入れた話題の出所だった。どちらかというと美緒はショッピングなどよりも自然がたくさんある静かなところに行くのを好んだ。
「見て、この池すっごい水きれいだよ。あ、冷たーい。気持ちー……」
「……ほんとだ」
 そして俺は感動する。世界には、こんなすばらしいものがあるんだと。何気ない日常のことでも、少し視点を変えてみればこんなに美しいものに変わるんだと。
 美緒といれば俺は永遠に退屈することなく毎日を過ごせるだろう。他の人間が気付かないような些細なことも、美緒はそれがまるで大切な宝物であるかのように見つめる。
「うーん、やっぱちょっと暗くて探しづらいね」
「そうだな……」
 部活が終わってからの寄り道はちょうど日が沈む時間帯だった。街のライトが点灯し始め、薄暗くなっていく道を照らしていた。
「あ、いた! ほら、あそこあそこ。2匹いるよ。うわあ、ほんとにいたんだね、アヒル。野生かな?」
「違うだろ」
 即座の答えると美緒はちょっと呆れたようすで俺を見た。
「隆太郎、夢ない……」
「…………」
 思わずむすっとした表情を作った。すると何がおかしいのか美緒はぷっと吹き出して、くすくすと笑い始めた。
「うーそ。隆太郎って以外にロマンチストだもんね。やっぱりゆりちゃんみたいなお姉さんがいると自然とそうなるのかな」
 どうしてそこで姉が出てくるのか分からない。美緒はやたらと姉と仲が良くて、俺のことなんて抜きでうちに泊まりに来ることがあった。
「姉弟っていいよね。わたしもほしかったな……」
 月明かりに照らされる美緒の横顔を見つめた。
 俺だって、美緒が姉弟にほしい。それだったら理由もなくずっと一緒にいることができる。起きぬけの寝惚け姿だって、パジャマ姿だって、いつでも見たいときに見れる。
 そこまで考えたとき俺は慌てて今の考えを否定した。
 だめだ。姉弟だったら絶対に美緒と結ばれることなんてできない。うん。やっぱりこっちの方が断然良い。姉弟なんて死んでも嫌だ。
「今からでも美紀さんに頼めば?」
 ふざけて問いかけてみた。美紀さんとは美緒の母親のことだ。初めて美紀さんと会ったとき、おばさんなんて呼ぶにはあまりに失礼な気が起きるほど若くてきれいで、本人の方も『おばさん』と呼ばれるのは嫌らしく俺はそう呼んでいた。
「ええっ、無理だよ、うちのお母さんもう体力ないもん」
 そういう問題なのか。
「それにわたしお兄ちゃんがほしいの。うーんと歳の離れたお兄ちゃんで、すっごーく優しくて、休みの日にはドライブに連れていってくれたりするの」
「そりゃ無理だな」
 物理的に。
 そう言うと美緒は口を尖らせてひどい、とつぶやいた。
 でも、本当に美紀さんには感謝する。もし美緒に兄貴なんかがいたらきっと相手は相当シスコンだろう。こんなに可愛い妹がいたら、俺だったらどんな男でも絶対に認めない。
 ……いや、ちょっと待てよ。
 弟でもだめだ。もし美緒みたいな姉貴がいたら、やっぱり相手がどんな男であろうと認めないだろう。
「……やっぱ、美紀さんに頼むのやめろ」
 思わず低い声になりそう言うと、美緒は目をぱちくりとさせた。しかめ面をしている俺を見ておかしそうにくすくすと笑い出す。
「やーだ、隆太郎。そんなこと言われなくても本当に頼んだりしないよ」
「あ、そう」
「そう。……あ、そういえば隆太郎の友達の日詰くん、委員会同じだったよ」
「え」
 突然話題を変えた美緒に、俺は一瞬顔を固まらせた。慌てて平静を取り繕った。孝明の名前が美緒の口から出ただけで、何故こんなに動揺しなくてはいけないのか自分でもよく分からなかった。
「図書委員、だろ? あいつそんな柄じゃないんだけどな」
 微かに引きつる口元に無理矢理笑みを浮かべた。
「うん、なんかクラスで立候補が誰もいなくてジャンケンで負けたーって言ってたよ? でも仕事はすごく真面目にやってくれるし、親切な人。隆太郎いい友達持ったね」
「まあ……な」
 素直に頷くことができなかった。
 孝明が良い奴だってことは俺だってよく知っている。真面目で、人が良くて、責任感があって、引き受けたことは最後まできちんとやり抜く信用できる奴だ。
「あいつ……いい奴だから」
 そう言うのが精一杯だった。
 うん、と頷く美緒の笑顔に、胸の奥がキリッと痛んだ。

*    *    *

 火曜日の4時間目は俺が一番苦手な教科、音楽の時間だった。中学の頃はリコーダーを吹いたり、合唱曲を練習したり、音楽鑑賞をしたりとまだ良かったが高校は最悪だった。
 まったくもってさっぱり意味不明だ。楽典、というらしいが、本当にちんぷんかんぷんで、授業にさえついていけるかも危うかった。あれが音楽の基礎というのだからますます頭が痛くなる。
「隆太郎ー?」
 顔の前で手を振られて、ちらりと視線を上げた。そこには苦笑を浮かべている美緒と、笑いを堪えている志筑の姿があった。
「ぼーっとしすぎ。あと1小節でしょ。ほら、頑張って」
「成瀬くん、死相でてるよ」
 美緒の後ろで志筑がおかしそうに笑った。塾が一緒だったというこいつは何かあるたび俺に意味深な笑みを向けてきた。いまいち何が言いたいのかは分かっていないがおそらく美緒のことなんだろうと思う。
「あ、チャイム鳴っちゃった。早く行かなきゃ」
「おい」
 助けてくれないのか。今日の授業は今やっているプリントを提出しなければ教室に帰れないというものだった。これじゃあ一生帰れないかもしれない。
「美緒~」
「だって今日学食なんだもん。混んじゃうでしょ」
 必死の思いで助けを乞うと、美緒は無情にもそう切り返してきた。志筑は何がおかしいのかその後ろで声を殺して笑っていた。
「……もーだめ」
「あ、ちょっと隆太郎」
 机にうつ伏した。考えすぎて頭痛さえする。頭の中では意味もなく音符たちが踊っていた。
 美緒が大きく息をはきだした。
「あー、もう、しょうがないなあ。優花、ごめん。先行って席取りしといてくれる? わたし、隆太郎のこれ教えてから行くから……」
「おっけー」
「ごめんね」
 美緒は顔の前で両手を合わせると、にこやかに去っていく志筑を見送った。その瞬間俺には美緒が天使に見えた。


 10分後。美緒に解き方を誘導され、無事プリントを終えた俺は嬉々とした表情で廊下を歩いていた。美緒はもうすでに学食へ行ってしまっていない。お礼はアイスでいいと言っていたから今日の帰りはアイスショップに直行だろう。
 と、そのとき前方に孝明の姿を見つけた。どこかをじっと見つめている――その先を追えば、たくさんの生徒たちで賑わっている学食の中だった。
 嫌な予感がした。それならやめればいいのに、俺の足はどんどん孝明に近付いていった。
 孝明の視線を辿っていった。優しく、切なげに細められた瞳の先――予想はできていたのかもしれない。
 楽しそうに笑っている美緒の姿。俺の愛しい人がそこにはいた。

 心臓がどくんと波打った。息も付けないくらいに心は暴れ狂い、頭ががんがんと痛んだ。
 不意に孝明がこちらを見た。俺の姿を見つけて、はっと驚いたように目を見開いた。

 俺は、いったいどんな顔をしていたんだろう。

 孝明は唇を噛みしめると、小さくうつむいた。
「……ごめん」
 苦しげにつぶやいたその声が、俺の耳には泣いているように聞こえた。
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