独身男の一人旅 青森へ行ってみた

司条西

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2日目 大鰐線と弘前城

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午前9時50分、石川駅で電車に乗り損ねて頭を抱える。

時刻表を見ると次の電車は10時40分。
何もない所で50分も待つのも苦痛なので、歩いて次の駅まで行くことに決定。



大鰐線に沿って西へ進む。
進む方向に岩木山があるので、方角を間違えることは無いだろう。

果樹園と奥羽本線の間にある未舗装道を歩いていると、大鰐線が頭上を通る面白い場所を発見。
ちょうど大鰐駅方面へ行く列車が通ったのでパシャリ。



このような自分だけの景色を見つけるのも、旅の醍醐味。
電車に乗り遅れた幸運に感謝。



10時5分、義塾高校前駅に到着。



次の電車は38分後。
駅舎の周りは本当に何もなく、ここで時間を潰すのもしんどいと判断。
徒歩でさらに次の駅を目指すことに。

途中、岩木山を背にした大鰐線と果樹園の景色を発見したのでまた1枚。



この頃になると周りに民家が見えなくなってきたため、だんだん心細くなる。

(もし熊と出くわしたらどうしよう)

そう考えると背中に嫌な汗が出た。
歩くスピードが自然と早くなる。



10時25分、津軽大沢駅に到着。
ここで10時47分発の中央弘前駅行を待つことに決定。。



津軽大沢駅は無人駅だが、構内には車両基地があって大鰐線の車輛が並んでいる。
ホームからの見学するのはよい時間潰しだ。





10時47分、津軽大沢出発。
りんご園の間を走って、大鰐線で弘前市の中心街へと向かう。



大鰐線は1952年の開業以来赤字が続いており、利用者も右肩下がり。
設備も老朽化し所々で改修を必要としており、弘南鉄道も一度は廃止の意志を示している。
沿線自治体の支援と黒石線の黒字による補填でどうにか存続してきたものの、2025年で廃線の可能性も示唆されている状況だ。

車両は弘南線に比べるとくたびれた感じ。
平日昼間というのもあるのだろうが、車内にはボツボツとしか人がいない。
沿線には学校も多く、通学時間帯はそれなりに利用客もいるのだろうが、これでは経営も厳しくなるだろう。



11時5分、中央弘前駅に到着。



名前のとおり弘前市の中心街へ近く、弘前駅よりも最寄りになる。
駅舎はいかにも昭和の終着駅といった味のある佇まいだが、ロータリーが造られるなど駅前は整備されている。
弘前市のこういった姿勢を見ると、まだ大鰐線にも希望はあるのかなと思う。



土渕川沿いの整備された歩道を歩き大通りへ。



大きな建物が並ぶ中心街を抜けて、弘前市民中央広場を左手に見ながら進むと、弘前城が見えて来る。
そこからお堀沿いに進むと追手門に。
中央弘前駅から20分ほどで到着した。



弘前公園は弘前城だけではなく、植物園や博物館、市民会館など他の施設も多く設置されている。
そのため公園内は観光客と地元の人が半々くらいの印象。



弘前城本丸・北の郭は、本来は有料区間。
しかし冬季のみは入園無料。
石垣は修復工事中で、期間中は天守を別の場所に移すという珍しいことをやっている。



なんでも移動には3か月もかけたとか。
東北唯一の現存天守を守るための弘前市の努力に、城ファンとしては頭が下がる。

そして本丸に来たら、何といってもこの西側の展望台。
蓮池を下にして岩木山を最も鮮やかに拝めるビュースポット。



展望台から見る岩木山は周りに障害物も少なく、裾野まで綺麗に見える。

(今日は岩木山に魅入られた日だったな)

そんなことを考えながら、いくら見ても飽きない景色をしばらく眺めていた。
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