女怪盗アクア 電子の監獄

司条西

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25:記憶と凌辱②

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「うぅ、ん……」

目覚めた弥生は檻の中に戻されていた。
鞭打たれた肌はまだヒリヒリしていて、ほんのりと熱を持っている。
汗を吸ったレオタードは体にピッタリと張り付いていて、あられもない姿だ。
電気ショックの余韻が残っているのだろう、全身が気怠くて立ち上がることができない。
あの悪魔のような首輪は、嵌められたままになっている。
電撃による凄まじい苦痛を思い出し、奥歯がカチカチと鳴った。

「ふふふ、お目覚めかい、怪盗アクア」

檻の前に葉月が現れる。
弥生は気力を振り絞って立ち上がると、相手を睨みつけた。

「また来たの? 今度は私をどうする気」

心底嫌そうな顔をして睨み続ける弥生。
だが葉月がポケットから取り出したリモコンを見た瞬間、ビクッと身体を震わせた。
その反応を見た葉月が嘲笑する。

「ははは、さすがの君もこいつには参ったようだね」

怯える女怪盗に見せつけるように、右手でリモコンを弄ぶ葉月。
指がボタンに触れる度に、弥生は身体を強張らせた。

「自分の立場を理解したら、いう事を聞くんだ。まずは檻から出て、両膝を床に付けて、両腕を背中の後ろに回しなさい」

鉄格子が2本せりあがって、檻に出口ができる。
そこから外に出た弥生は、葉月の前に歩み出ると、ゆっくりと膝を折り、そして両腕を背中の後ろで組んだ。

「うんうん、君もやればできるじゃないか。そうやって素直にしていれば、可愛がってあげるよ」

電磁石の枷により両手が縛められたことを確認すると、葉月は女怪盗の前で屈んだ。
そしてアクアマリンの宝石が光る首輪に、短い鎖をつける。

「さあ、取り調べを再開するよ、アクアちゃん」

「くうっ!」

首輪の鎖が引っ張られて、弥生は息を詰まらせた。
両手を背中で拘束されているため、バランスがうまく取れずよろめいてしまう。

「いったい、どこへ連れて行く気?」

「それを答える必要があるのかね?」

「ひっ!」

尻を平手で叩かれた弥生から、小さな悲鳴が漏れる。

「君はもう私のモノだ、命令に従う以外に無いのだよ」

レオタードに浮き出る乳首を、葉月の指が布の上からツンツンと弄り回す。
だがいくら恥辱を受けても、女怪盗に逆らう術はない。
葉月の言う通り、犬のように首輪を引かれた惨めな姿で歩くことしかできないのだ。

「そうそう、お楽しみの前に一度、やっておきたかった事があるんだ」

葉月は首輪の鎖を短く掴むと、女怪盗に顔を近づけた。
そして逃げられない柔らかな唇に、強引に接吻する。

「んんっ! むうっ!」

葉月の舌は強引に弥生の唇を割り、そのまま口内へと侵入してきた。
さらに手で無防備な乳房まで愛撫される。

「む、むぅん、うぅん、んんっ!」

突然のことに激しく拒絶していた弥生だが、葉月にリモコンを見せられると逆らう気が失せた。
口の中を這いまわる下に、無抵抗でされるがままになっている。
次々と送り込まれてくる唾液もこくっこくっと嚥下して、甘い鼻息を漏らした。

「んんっ!」

くぐもった声が漏れる。
美乳を激しく揉みしだかれ、尖った乳首をきつく摘ままれたせいだ。
その度にビクビクと反応して葉月を楽しませている事実に、弥生は猛烈な屈辱を感じていた。

(こんな事は、もう沢山なのに……)

後ろ手に拘束された弥生の手がギュッと握られる。
赤いマニュキアが塗られた爪を肌に食い込ませ、その痛みで快楽を振り払おうと懸命に抵抗する。
それに気づかずディープキスを堪能していた葉月は、ようやく唇を離した。
解放された女怪盗は、ハアハアと荒い呼吸を繰り返している。

「私のキスの味は、どうだったかい?」

首輪の鎖を掴まれながらの質問に、弥生は答えない。
ただその目は決して怯まず、静かに葉月を見据えている。

「ふむふむ、まだ心は折れていないようだね。だがそれがいつまで続くかな?」

葉月は気丈な女怪盗の明るい茶髪を優しくかき上げると、頬や首筋にキスを繰り返した。
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