元外科医の俺が異世界で何が出来るだろうか?~現代医療の技術で異世界チート無双~

冒険者ギルド酒場 チューイ

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【旅立ちの準備】

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 翌日、侯爵のお屋敷に呼ばれたので向かった。パーキンさんに出迎えてもらい、侯爵の下へ行く。

「おお!タカミ、よく来てくれた。君には世話になりっぱなしだ。」

「いえ、当然の事をしたまでですよ。シルビアと話で来ましたか?」

「ああ、あの子にも相当寂しい思いをさせていたみたいだ。反省しているよ。これからは、もっとシルビアやジュークにもっと目をかけたいと思う。それはそうと、今回の盗賊の討伐及び誘拐事件解決の報奨金を出そうと思っている。受け取ってくれ。」

「ありがとうございます。これから何かと物入りな感じがするので助かります。」

俺は、侯爵から報奨金を受け取った。中を確認すると・・・

 え!!大金貨50枚!!約5000万円位の価値かな・・・

「ちょ、ちょっと、侯爵様・・・」

「ん?少なかったか?」

「いえいえ、これ、多すぎませんか?」

「何を言っている。誘拐された子供の中には貴族の子供も含まれていた。当然の報酬だよ。」

「そ、そうなんですね。平民の僕には想像が出来ない世界です。」

「それとだ、ここの所ずっと考えていたのだけど、魔術学園を卒業したら、私の専属回復師をやってもらえないだろうか?」

うーん、もの凄く魅力的な提案だけど、卒業後はこの世界を旅してみたい。

「侯爵様、僕は卒業後、この世界を旅して周りたいと思っています。とても魅力的なご提案ではありますが、お断りさせてください。ただ、僕は大切な人達は守りたいと思っています。勿論、その大切な人の中には侯爵様やシルビア、奥方様、このお屋敷の人々も含みます。何か、僕の力が必要な時はいつでも力を貸しますのでそれで勘弁してください。

「うむ、まぁ、そう言われると思っていたよ。私もタカミの味方だ。君には恩がありすぎる。私にできる事なら力になるからその時は、何でも言ってくれ。」

 侯爵が握手を求める。俺はそれに応じ両手で固く握手をする。大貴族の後ろ盾は嬉しい。

「ありがとうございます。とても助かります。」

「で、いつ中央に行くのかな?」

「はい、明日辺りには出ようと思っております。」

「そうか、寂しくなるな。私は、君のことが気に入っているからね。多分、シルビアも同じ気持ちだと思う。」

「そのお気持ち、大変うれしく思います。侯爵様の名を汚さぬよう努力してまいります。」

「うむ。頑張ってきてくれ。」

 俺は挨拶をして侯爵の部屋を後にする。そして、シルビアの部屋に向かう。

「お嬢様、こんにちわ。少し落ち着きましたか?」

「あ!タカミ。来ていたのね。昨日はありがとう。タカミならきっと助けに来てくれると思ってた。」

 なんか、シルビアの顔が少し赤い気がする。

「シルビア、調子悪いのか?」

「え、そんな事無いけど。」

「だって、ちょっと顔が赤いよ。熱あるのかな?」

 俺は、自分の額をシルビアの額にくっ付ける。なんか、シルビアが興奮しているような気がする。

「だ、大丈夫だから。もう、タカミ、心配しすぎ。」

「そりゃ、僕の大事なシルビアだからね。昨日もあんなことがあったし、心配もするよ。」

「昨日・・・」

 また、シルビアが赤くなる。あー、なるほど。盗賊に真っ裸にされていたもんな。ちょっと、からかっちゃおうかな。

「シルビアが裸で吊るされている時は心臓が飛び出るかと思ったよ。」

「やっぱり、見たんだ・・・」

「ん?何を?」

「やっぱり、私の裸見たんだ!もう、タカミのエッチ。」

「えーー、エッチって・・・。あれは不可抗力だと思う。でも、安心してください。とても奇麗でした。」

「何が安心だ!もう、まぁ、確かに昨日の事は私が悪いんだけど・・・でも、責任取ってよね」

「へ?なんの責任?」

「もう!私の裸を見た責任に決まっているでしょ!」

「うーん、責任って・・・、じゃあ、僕も脱げばいいの?」

「そういうこと言ってるんじゃなーい!」

「だから、えっとね・・・もういい!!」

ちょっと虐めすぎたかな(笑)でも、今の俺では君の気持に答えられそうに無いから気付かない振りをするよ。

「冗談はさておき、シルビア。僕は明日、出発する。暫く会えないけど、魔力の鍛錬はしっかりやってね。」

「え!明日!ちょっと、急じゃないの!」

「そうかな。前から決めていたからこんな感じだと思うけど。」

「本当に行っちゃうの?」

やはり、ちょっと寂しそうだ。

「うん。でも、また帰ってきたらよろしくお願いします。マイマスター」

 俺達は、握手を・・・と思ったらシルビアに抱き付かれた。そして、耳元で何かつぶやかれた。シルビアはそのまま抱き付いている。そして、

「うん・・・、わかった!私も頑張るから、タカミも頑張るんだぞ!」

 シルビアはくるっと振り返り、そう言ってくれた。分かっている。分かっているよ。俺は、そのままシルビアの部屋を後にした。
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