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1.始まりの地
じゅうご、飲み物ではありません
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水信玄餅もどきの動きを飽きることなく眺めていると、気がついたことがある。
「あなた、なんだか汚れが下の方に溜まってきているわね」
水信玄餅もどきの色は、地面の方が濃いグラデーションになってきている。
「動いて汚れを下にしているのかしら。その汚れをどこにやるのかも気になるわ!そうだ、せっかくだし動画を撮っておきましょう」
鞄からスマホを取り出し、倒れないようにス固定して、タイムラプス動画を撮ることにする。
「タイムラプス懐かしいわ。子どもの離乳食の様子やリビングで遊んでいる様子をよく撮ったわね」
水信玄餅もどきがスマホにちゃんと写っているのかを確認しつつ、じっくりと観察をする。
「そうね、本当にこうみていると水信玄餅みたいだわね。きなこと黒蜜かけたら美味しそうだわ。この世界にも和菓子はあるのかしら、食べたくなってきちゃったわ」
和菓子に想いを馳せていると目に光るものが飛び込んできた。
「うわ、びっくりした。ケサランとパサランね?おはよ、よく眠れたかしら」
チカチカしつつ、近くに擦り寄ってきてくれる。この環境において癒やしの存在ね。
「どこで休んでたのかしら。お仲間さんたちは、あっ、お花の裏や葉っぱからでてくるのね、あなた達もそこにいたの?」
ケサランとパサランは首を振る。どうやら、違うところにいたみたいだ。他の子たちもちらほらと出てきたようで、花畑が一気に華やかに輝き出す。
「あら、違うところにいたのね。どこにいたのかしら。にしても、こうみてみるととても不思議な光景なのよね。綺麗な世界ね」
着いた当初よりも余裕があるのか花畑を楽しむことができている。私も2日目にしてだいぶ慣れたんじゃないかしら。
「あ、そうそう。聞いてくれる?」
ケサランとパサランがいない間に起こった朝の出来事を話す。
「…という訳なのよ。で、今ここに水信玄餅もどきがいるの。これ、なんだか知ってるかな」
考えても分からないことは何でも聞くこと!聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥っていうものね。
ケサランとパサランは水信玄餅の近くにいき、何やらみんなで話し合ってるみたい。私には分からないやり取りがあるのよね、どうやって話しているのかしら。
「何か分かったかしら、といっても言葉は通じないのよね。えーっと、水信玄餅もどきは私が触れたりしても大丈夫なものなのかしら」
一問一答のYesとNoの動作しかできないので、細かいやり取りをしなければならない。私の言葉が相手に伝わってるのが凄いのよね、うん、気を取り直してやり取りしましょ。
・・・・・
何度となくやった聞き取りでこの謎のものの正体が少しわかってきた。
信玄餅もどきは、毒性などはなく触れても平気。西にある川も毒とかそういう害になるものではないってこと。高揚する理由は説明をしてくれているのだけれどもイマイチよく分からなかったわ。そして、濾過しても煮沸してもお水は飲まないほうがいいらしい。
「どうしましょう。せっかくの水源だと思ったのに。これは本当に脱水で死んでしまうのでは…いやよ、まだやりたいことたくさんあるのよ」
水信玄餅もどきをみてみると透明になっている。撮影していたスマホをカバンに戻す。
「スマホで撮影していたしあとでみてみましょ。悩んでいても仕方ないわ、お昼にしましょ!ご飯のこともそろそろ考えないといけないわね」
ケサランとパサランが興味深く鞄の中を覗いてくる。
「何が入ってるのか気になるの?だしてみる?」
荷物をシートの上に並べてみると、ケサランとパサランは珍しいのは点滅しつつ楽しそうにしている。
「興奮してるのかしら。あら、懐中時計こっちの袋にいれてたのね。あとこっちにはこんなものも!」
防災用としていれていたポーチはあまり見ることがなかったから入れておいたのにすっかり忘れていたわ。車通勤だからって結構色んなものをいれてたのね。
並べてみると結構な荷物になった。
「ケサランはお財布が気になるの?ふふ、目の付け所がいいわね。私がいた国のお金よ。はい、どうぞ、5円玉。ぴかぴかよ!ケサランとのいいご縁に感謝ね!あら、そんな喜んでくれるの?こちらこそありがとね。黒リボンに結んであげるわ。よし」
ケサランにつけていた黒リボンをほどき、5円玉の穴にリボンを通し、斜めがけのバックのようにしてかけてあげた。
「ちょっと5円玉が大きいわねえ。ケサランたちは成長するのかな。それ、重くない?」
ケサランは5円玉を肩からかけながら、くるくると飛び回って仲間のところに向かっていった。
「…気に入ってくれたなら良かったわ。パサランもなにか気になるのあったの?」
パサランがみていたのはキラキラしたシールだった。
「ああ、これね。下の子の友達が泣いてたらあげると泣き止んだりするのよ、キラキラシール。沢山持ってるの。パサランも気になる?どれが…ああ、これがよいね。はい、どうぞ。貼り付けるものなんだけど、なにか貼り付けたいところとかあるかしら。そのままでももちろん持ってて構わないわよ」
パサランはクマのキラキラシールが気に入ったようだったのでそれをプレゼントしてみた。
ここに貼りたいというのでお腹にみえる場所に貼ってみる。綿毛のようなものなので貼れるか心配だったけど無事に貼れたようね。
「2人ともとっても可愛いわね。和むわ。さ、荷物を片付けてお昼に…ってうひゃぁ」
首筋にひんやりとしたものが貼り付いてきた。
「…心臓が止まるかと思ったわ。水信玄餅もどきね、動くことができたのね。あなたも欲しいの?」
ゆったりとぷるぷる動いている。
どうしよう、とっても可愛いわ。
「あなた、なんだか汚れが下の方に溜まってきているわね」
水信玄餅もどきの色は、地面の方が濃いグラデーションになってきている。
「動いて汚れを下にしているのかしら。その汚れをどこにやるのかも気になるわ!そうだ、せっかくだし動画を撮っておきましょう」
鞄からスマホを取り出し、倒れないようにス固定して、タイムラプス動画を撮ることにする。
「タイムラプス懐かしいわ。子どもの離乳食の様子やリビングで遊んでいる様子をよく撮ったわね」
水信玄餅もどきがスマホにちゃんと写っているのかを確認しつつ、じっくりと観察をする。
「そうね、本当にこうみていると水信玄餅みたいだわね。きなこと黒蜜かけたら美味しそうだわ。この世界にも和菓子はあるのかしら、食べたくなってきちゃったわ」
和菓子に想いを馳せていると目に光るものが飛び込んできた。
「うわ、びっくりした。ケサランとパサランね?おはよ、よく眠れたかしら」
チカチカしつつ、近くに擦り寄ってきてくれる。この環境において癒やしの存在ね。
「どこで休んでたのかしら。お仲間さんたちは、あっ、お花の裏や葉っぱからでてくるのね、あなた達もそこにいたの?」
ケサランとパサランは首を振る。どうやら、違うところにいたみたいだ。他の子たちもちらほらと出てきたようで、花畑が一気に華やかに輝き出す。
「あら、違うところにいたのね。どこにいたのかしら。にしても、こうみてみるととても不思議な光景なのよね。綺麗な世界ね」
着いた当初よりも余裕があるのか花畑を楽しむことができている。私も2日目にしてだいぶ慣れたんじゃないかしら。
「あ、そうそう。聞いてくれる?」
ケサランとパサランがいない間に起こった朝の出来事を話す。
「…という訳なのよ。で、今ここに水信玄餅もどきがいるの。これ、なんだか知ってるかな」
考えても分からないことは何でも聞くこと!聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥っていうものね。
ケサランとパサランは水信玄餅の近くにいき、何やらみんなで話し合ってるみたい。私には分からないやり取りがあるのよね、どうやって話しているのかしら。
「何か分かったかしら、といっても言葉は通じないのよね。えーっと、水信玄餅もどきは私が触れたりしても大丈夫なものなのかしら」
一問一答のYesとNoの動作しかできないので、細かいやり取りをしなければならない。私の言葉が相手に伝わってるのが凄いのよね、うん、気を取り直してやり取りしましょ。
・・・・・
何度となくやった聞き取りでこの謎のものの正体が少しわかってきた。
信玄餅もどきは、毒性などはなく触れても平気。西にある川も毒とかそういう害になるものではないってこと。高揚する理由は説明をしてくれているのだけれどもイマイチよく分からなかったわ。そして、濾過しても煮沸してもお水は飲まないほうがいいらしい。
「どうしましょう。せっかくの水源だと思ったのに。これは本当に脱水で死んでしまうのでは…いやよ、まだやりたいことたくさんあるのよ」
水信玄餅もどきをみてみると透明になっている。撮影していたスマホをカバンに戻す。
「スマホで撮影していたしあとでみてみましょ。悩んでいても仕方ないわ、お昼にしましょ!ご飯のこともそろそろ考えないといけないわね」
ケサランとパサランが興味深く鞄の中を覗いてくる。
「何が入ってるのか気になるの?だしてみる?」
荷物をシートの上に並べてみると、ケサランとパサランは珍しいのは点滅しつつ楽しそうにしている。
「興奮してるのかしら。あら、懐中時計こっちの袋にいれてたのね。あとこっちにはこんなものも!」
防災用としていれていたポーチはあまり見ることがなかったから入れておいたのにすっかり忘れていたわ。車通勤だからって結構色んなものをいれてたのね。
並べてみると結構な荷物になった。
「ケサランはお財布が気になるの?ふふ、目の付け所がいいわね。私がいた国のお金よ。はい、どうぞ、5円玉。ぴかぴかよ!ケサランとのいいご縁に感謝ね!あら、そんな喜んでくれるの?こちらこそありがとね。黒リボンに結んであげるわ。よし」
ケサランにつけていた黒リボンをほどき、5円玉の穴にリボンを通し、斜めがけのバックのようにしてかけてあげた。
「ちょっと5円玉が大きいわねえ。ケサランたちは成長するのかな。それ、重くない?」
ケサランは5円玉を肩からかけながら、くるくると飛び回って仲間のところに向かっていった。
「…気に入ってくれたなら良かったわ。パサランもなにか気になるのあったの?」
パサランがみていたのはキラキラしたシールだった。
「ああ、これね。下の子の友達が泣いてたらあげると泣き止んだりするのよ、キラキラシール。沢山持ってるの。パサランも気になる?どれが…ああ、これがよいね。はい、どうぞ。貼り付けるものなんだけど、なにか貼り付けたいところとかあるかしら。そのままでももちろん持ってて構わないわよ」
パサランはクマのキラキラシールが気に入ったようだったのでそれをプレゼントしてみた。
ここに貼りたいというのでお腹にみえる場所に貼ってみる。綿毛のようなものなので貼れるか心配だったけど無事に貼れたようね。
「2人ともとっても可愛いわね。和むわ。さ、荷物を片付けてお昼に…ってうひゃぁ」
首筋にひんやりとしたものが貼り付いてきた。
「…心臓が止まるかと思ったわ。水信玄餅もどきね、動くことができたのね。あなたも欲しいの?」
ゆったりとぷるぷる動いている。
どうしよう、とっても可愛いわ。
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