異世界の歩き方〜慰謝料を請求したい〜

白色ひつじ

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1.始まりの地

じゅうしち、お手紙

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ケサランが水を出す耐火は目ではなく涙だったらしい。

「やだ、私の勘違いだったのね、ごめんなさい。でもよかったわ、これで少しは生き延びられそうよ!あとは食べるものね。まだ少しはあるけど腐るものでもないし、元気な今のうちに探さないとね。午前中に見つけたこれとか食べられるかしら」

2人に写真をみせても柔らかく点滅し、よく分からなそうな雰囲気を醸し出している。

「あー、2人とも飲食を必要としないんだったわよね。忘れてたわ」

頼ろうと思っていたケサランとパサランが飲食をしない生き物なため、情報が得られなかった。私は、どうしたらいいかしら。イチかバチか食べてみるしかない、いえ、怖いわね、ヒョウタンボクのようなものを食べたら一巻の終わりよ。こんなところで下痢になったら助からないわ。異世界では地球こちらの常識なんて通じないだろうし、困ったわね。
鳥とかの生き物がいたらその食べてるものをみてみるのに…東に生物がいるんだっけ。そうね、いつまでもここにいても食べられるかどうかわからないし、冒険するしかないわね。

やはり食に関しては一筋縄ではいかないようだ。

「東に生き物がいるのよね?そちらに明日行ってみようと思うんだけど、一緒についてきてくれる?」

ケサランとパサランに聞いてみると2人とも頷いてくれる。ペットボトルから水信玄餅もどきもでてきて、連れて行ってもらいたそうだ。

「君も来るの?というよりちょっと大きくなったのね?んー、君とかあなただけだと寂しいわね。あだ名つけましょ」

水信玄餅もどき、ぷにぷに、スライム、うーん…名前のセンスないのよねえ…、、もちもちしてるし、、餅とかかしら。

「モチ、というのはどうかしら。あなたの名前」

ぷるぷるしているので、喜んでくれているのでしょう、多分ね。

「モチも行こうね、明日よ、明日!今は行かないわ」

ぷるぷるとどこかに行こうとしたので、一応声をかけておく。いつの間にか動けるようになったのね。
さて、先程撮ってあったタイムラプスをみてみましょう。

・・・・・

か、かわいいわ~!ぷるぷるとしながら汚れが落ちていってるわ!すごい!え、汚れは丸くなっておちるのね、排泄されるような感じなのかしらね?想像通りだわ、とっても可愛いわ!みんなにも見せてあげたいわ。
そうだわ、もう見たかしら、あの手紙の写真!誠さんがアプリに課金をしてくれていたたら、もうあげられるわね!?子どもたち、喜ぶかしら。
あら、誠さんから新しいアルバムが共有されているわね。アルバム名『地球』ですって!ふふ、相変わらず分かりやすい題名ね。またどこかで電波が繋がったのかしら。本当は新しいアプリとかダウンロードしたいけど、どこで電波が繋がるのか分からないのよね。


-------------------------------------------
るみへ

子どもたちも含め、みな無事だ。
なんとか毎日を過ごしている。
こちらのことは心配しないで、異世界で生き延びてほしい。るみが無事で本当に良かった。
私の方でも異世界について何かわかることがあれば随時知らせる。電波が通じるということはどこかで繋がっているのだろう。摩訶不思議なこともあるものなんだな。

頼まれた件のこと、承知した。
役に立ちそうなものを一先ず共有をしておく。いつ電波が通じるかわからないが、写真や動画にしておくのでみれたら確認を。

写真、子どもたちと楽しみにしている。
こちらも子どもたちの写真や動画をアルバムにしておく。
るみの相棒たちにもよろしく伝えておくれ。

愛してるよ。


-------------------------------------------

誠さんの手紙や子どもたちの動画、サバイバルの手引きの写真が共有されていた。

「ずずっ。うう…みて、モチ、パサラン…、あ、ケサランはこの涙をあとでお水に、ううっ」

子どもたちの写真や動画をみると少し目が腫れていたりするものもある。泣いたあとだったりするのかな。

「お母さん、絶対に生きて帰るからね。早くあの子達の成長をみたいわ、なまで。にしてもうちの子達、本当に可愛くない!?これ、私の旦那さんよ!」

泣きながらみんなにスマホをみせて紹介をしておく。

「私もみんなのことを紹介するために動画を撮りたいんだけど、いいかな。もちもさっきの撮ったやつみせてもいい?」

許可をもらって写真や動画を撮る。こういうときだけはとっても楽しい。

「じゃ、あげておくわね!きっとみんなびっくりするわ」

そりゃ、異世界なんだものそうよね。私、日焼け止めもしてないのにずっと外にいてあまりにも艶がいいわね。やっぱりあの川に秘密があるのかしら。

「ねぇ、モチ、あなたのいた川はなにか秘密があるの?とってもすっきりしたのよね」

モチはぷるぷると震えるだけで返事はない。

「ま、そうよね。あー、誰か私ときちんとお話してくれる生物はここらへんにいないのかしら。みんなとのお喋りももちろん楽しいけどね!ダラダラとしていたらもう夕方になってきちゃったわ!夜の準備、しなきゃね」


動き回っているはずなのにあまりお腹が空かない。ここにいると燃費が良くなるのかしら。
歌を歌いつつ、荷物の整理をする。パサランとはぐれたとき用に自分でもいくつかの荷物を持つ。

「ねえ、契約すると位置とかも分かるのかしら。私はわからないのだけど、私がどこにいるかとかはなんとなく分かったりする?」

ケサランとパサランに聞いてみると、頷くので迷子になったら私を見つけてくれるように頼んでおく。

「よし、これで安心ね。モチは移動のときはどうする?ペットボトルに入ったままにしておく?それともどこかに乗る?手の上でもいいけど、肩とかでもいいわよ。重くないし」

みんなの今後のことを話しいつつ雑談をし、夜を待つ。そろそろ日が暮れそうだ。

「今日も楽しかったわね。迷子になったときはどうなることかと思ったけど。地球とまたつながるかしら」

スマホを握りしめてその時を待つ。
ケサランやパサランたちが光り始めた。

さて、スマホは…!!
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