上 下
9 / 39
2章・性逆復讐篇

9話・1人目のターゲット(Act4)

しおりを挟む
講義終了後に黒夜は自習室で待つ陽菜のもとに向かった。

「先生、遅い時間にすいません」
「俺はいいけど、親御さんが心配するんじゃないのか?」
「大丈夫です。あの、先生が宜しければ1時間、いや30分で良いので居残りで補修させてもらえませんか?」
「補修?」
「先生の授業は分かりやすいんですけど、うち結構成績がやばくて、親にもよく怒られてるんです。次の試験はマジでいい点とらないと……」

目をクリクリさせての下から除きこむような目線、女を使ってきているのが良く分かる。
だが、これは逆に心に付け入るチャンスだと黒夜は確信した。

「分かった。本当は時間外労働だけど倉田さんの頑張りたいって気持ちに先生も答えるよ」
「マジ? ありがとう先生」

その後、週3で陽菜は予備校に休まず来るようになった。
最初の内は小テストも2.3問解ければ良い方でこんなに馬鹿なのかと内心は呆れて教えるのも黒夜は苦労した。
でも、復讐のためと思うと一つの試練だと思い自然と我慢できた。
次第に陽菜は通常授業の小テストでも高得点を取れるようになっていった。そして、次第に黒夜との距離も近くなり、生徒と講師の垣根を超える手前まで来ていた。

ある日の出来事、彼女は定期試験が今までにない出来だったことを予備校の無い日にわざわざ言いに来た。

「先生、先生、うち今回の英語と数学結構自信あるだよ。先生がヤマ張った場所もほとんど当たってた」
「いえいえ、お役に立てて何より」
「先生、今度お礼させて」
「いいよ。先生はみんなにいい点数を取らせるのが仕事なんだから」
「嫌だ。先生は私だけの先生でいてほしい」
「無茶言うなよ」

女ってなんでこうも勝手なんだろうと黒夜は段々とめんどくさくなっていた。
その時…

「じゃあ、今日はこれだけしちゃう。 チュ♡」

不意に黒夜の頬に陽菜の柔らかい唇が触れる。
ニコニコしながら陽菜は帰宅した。
その後、黒夜は不意に頬を手で触った。初めての感覚に動揺したのだ。

夜は通常通り、ブラックハートの店長として店長室のPCに睨めっこしていた。
その時、当然不意に吐息を感じた。
ビクッと振り向くとそこには神楽一美の姿があった。

「一美さんか。脅かさないでくださいよ」
「隙を見せてるクロ君が悪いのよ。まるで恋人でも追いかけるようにボーっとしちゃって。悩みがあるなら」
「お姉さんがお話を聞いてあげますよ」
「あの~一つ失礼なこと聞いていいですか?」
「あら?何かしら?」
「一美さんってここでチーママですけど、おいくつなんですか?」
「女に年齢を聞くなんて本当に失礼だぞ~」

笑いながら、一美さんに黒夜は鼻をつままれた。

「いてぇいてぇ。ごめんなさい。もう聞きませんから」
「まあ、今の質問でなんとなく察しっちゃったけどね。経験について聞きたいでしょHの」
(ギク! この人も相当鋭い)

「しょうがないな。仕事終わりに今日は私の自宅でお話しましょ」
「あ、はい。よろしくお願いします」

仕事終わり、黒夜は一美さんの家に上がった。
女性の部屋ということで良い匂いがする。

「クロ君は昔から彼女とかはいないの?」
「昔?」
「小宮山さんが連れてきた人だから何かあるのは察してたわ」
「そうですか。彼女はいたんですが、そこまでの関係には……」
「ずぶの素人って訳ね。で、女の子に誘惑されて、万が一に童貞がバレるのは心配だと」
「おっしゃる通りです」

一美さんの大人の色気と貫禄に黒夜は何も言えずに下を向くだけだった。
そんな黒夜に対して一美さんは微笑んだ。

「いいわ。お姉さんが調教してあげる」

立ち上がった一美さんは来ていた服のボタンを外しだした。
そしてすべてのボタンが外れたと同時に豊満な胸の谷間が顔出し、瞬く間にブラ姿になった。
そして、ブラのホックを外して豊満な胸と綺麗な乳首が顔を出した。

「私があのキャバクラでママになれたのは私がかつてキャバクラ会の伝説にもなったからよ。可愛い野良犬くん、私が可愛がってあげる」

そういうと彼女は胸を黒夜の顔に押し付けた。
そして勢いに飲まれる形で黒夜も乳首にしゃぶりつく。
そこから長い夜を黒夜は一美と過ごした。

朝を迎えた時には汗だくで体力がバテバテだった対する一美はピンピンした状態でシャワーから出てきた。
バスタオル一枚の彼女も相当エロかった。

「はじめてにしては頑張ったんじゃない?」
「一美さんハードっすね」
「夜を生き抜く女はこれぐらい出来ないとやっていけないわ。はい」

彼女は水の入ったグラスを黒夜に手渡した。

「Hに必要なテクニックは一通り教えたわ。あなた筋がいいわよ」
「本当ですか?」
「後は場慣れと体力さえ付けば、そこらの子猫ちゃんぐらいなら余裕よ」

一美は美脚を覗かせるように足を組み、水を飲む。

「一美さんって美人だなって思ってましたけど、接するとより魅力的ですね」
「うふ! 何、私に惚れっちゃった?」
「あ~いえ」
「ごめんね。私はもう恋愛はしないって決めてるの」
「そうなんですか?」
「まあ、また相手してほしくなったらいつでも来なさい。もう来ることもないと思うけど」

その背中には子離れする母親の姿のようにも映った。
恋愛をしない理由について知りたかったが黒夜はそこに踏み込むことが出来なかった。
その背中からは寂しさや悲しさを感じられたからだ。

一美さんの家から帰宅すると一本の着信が入る。
陽菜からのLINEだった。
自宅学習の時も教えてほしいということでアドレスをこっそり交換していたのだ。

(メッセージ)

先生、今度の土曜日空いてますか。テストの点数が良かったので約束の俺をさせてください。
夕方6時・六本木駅で待ち合わせしませんか?
一緒に食事でもしたいです。

「高校生の誘うデート内容かよ。さ~て、始めるか」


■土曜日のPM6:00

待ち合わせの駅に向かうと陽菜が先に待っていた。
いつものギャルっぽい服から少し大人っぽいコーデだったので少し意外に感じた。
俺も一美さんや萌花さんなどのアドバイスで硬過ぎず、緩すぎないカッコをしていった。

「先生、今日は来てくれてありがとう。コート似合ってます」
「そうかい? 今日はヤケに大人っぽいね」
「先生、こっちの方がタイプかと思ってがんばっちゃいました」

目的の場所まで陽菜は黒夜の腕にくっついて歩いた。
19歳と18歳だから年齢的に違和感はない。仮に大人に見えてもせいぜい大学生程度、何の問題もない外から見る普通のカップルだ。
唯一、普通じゃないとするとその目的地だった。
そこは都内有数の高級ホテルだった。
明らかに高3が来るには部不相応な場所だ。

まず最初に連れて怒られたのはホテル最上階のレストランだった。
そこではステーキを始めたとした高級フレンチを陽菜のおごりでご馳走になった。
前に何度かゼクロと来てはいたが、やはり味はなれなかった。(美味しすぎて)
佇まいは一美さんにみっちりしごかれ背筋に常に力を入れた。

食べているときの陽菜は笑顔を絶やさずニコニコしていた。
でも、この顔を絶望に変えれると思うと心の続々が止まらなかった。

夕食を食べ終わると彼女に誘われるままに部屋に入った。

「ここは?」
「スイートルームです。今日は夜まで先生とお話したくて」
「おいおい高校生がそんなのまずいんじゃないのか?」
「普通ならね。でも、私、芸能活動でホテルとか使うから今日もお仕事ってことにしてほしいってホテルの人に協力してもらっちゃった」
「笑いごとじゃないよ」
「だーめ。今日は帰しませーん」

言葉では正論を言っている黒夜だが、流れとしては待ち望んでいた展開だ。

「そんな悪い娘にはお仕置きだな。チュ」

不意に黒夜は陽菜の唇を奪った。
すると、しばらく陽菜は凍り付いたように止まったがすぐに反撃の如く、キスし返してきた。

「先生。好きです」
「君は僕に何を望む?」
「先生に私を無茶苦茶にしてほしい。先生のものにしてほしい」

陽菜は着ていた服の背中のチャックを降ろす、自然と服が緩み肩口から落ちる。
青と黒のブラジャーと彼女綺麗なFカップが露わになる。

まずは黒夜はブラの上から彼女の胸を鷲掴みにし、優しく優しく揉み解す。

「あん。あ~ん、気持ちいい」
「綺麗な胸だね」
「先生、私のグラビアとか見たことないの?」
「芸能活動しているって知ったのも最近だからね」
「じゃあ、今日は思う存分に私の身体を見て」

彼女はブラのホックを外してベットの下に落とした。
そんな彼女を黒夜は近づける。そしてまずは正面からFカップとピンク色の乳首を丸ごと鷲掴みにする。
柔らかい胸に指が食い込む。
左右上下に胸を揉み動かす。時より乳首をこすったり潰したりもした。
そのたびに彼女は「あん」と喘ぎ声をあげる。

途中からはバックからも胸をひたすら揉みまくった。
マシュマロに触れているみたいに柔らかく手に張り付くような心地よい肌触りだった。

「気持ちいいかい?」
「先生、すごく上手だね」
「じゃあ、これはチュパ・チュチュ・ジュっルル」

黒夜は乳首にしゃぶり付き舐めたり転がしたりして遊んだ。
陽菜は快感のあまりに喘ぎが止まらない。
勢いを強めても彼女は嫌がる素振りすら見せない。

「先生、上だけじゃなくて下も」
「下も? 避妊はちゃんとするよ」
「分かってる」

一美さんの教えだった。

「下をやるときは絶対に避妊すること、国家権力となれば話は別だけどアンタは違う。今の役者では子供が出来るのは仇になる」

ゴムを付けて黒夜は準備した。
そして、陽菜がまたの上にくる。

「先生が脱がして」

黒夜は残りの下着のパンツをゆっくりズリ降ろした。
そして、陽菜は黒夜のギンギンの棒の上に股を入れた。
入った瞬間快感を感じた。

一美さんに習ったことを実践した。上下の動きを強弱を付けながら……
彼女は快感のあまりどんどん喘ぎ声だけになっていく。
その瞬間は黒夜自身も無我夢中になっていた。

恐らく陽菜はこの瞬間を幸せに感じているだろうだけど、すでに地獄までのカウントダウンは始まっているのだった。


(作者より)

女子高生と予備校講師のセックス、日常であればとんでもない犯罪レベルの行為を想像という形で出せるのが小説の魅力でもありますね。
陽菜への復讐も徐々に進みます。
結論まだかよと思うかもしれませんが、それがこの作品の醍醐味だと理解いただけると幸いです。


(次回)

陽菜×黒夜×親父接近?

敵は親父?

黒夜(優夜)の関係者登場
しおりを挟む

処理中です...