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~第2章・おまけ(会話のみ)
+@3話 手入れの鬼
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~水王家大浴場・午後7時~
「今日宇宙港に仕入れ行ったんだけど、輸送船の人の髪がものすごく綺麗で艶があってさぁ……」
「いいなぁ……羨ましい……」
「そのとき芯楼が『他星の人ってなんか綺麗だ』って言ってて……」
「芯楼って幼馴染の侍衆の?」
「うん………」
「あの人、肌もこんなにガサガサじゃなくて、すごいハリがあって……きっといい手入れ品使ってるんだろうなぁ。」
「いいなぁ……」
「おい、その手入れ品とは戦星では手に入らないのか?」
「る、涙流華様!!いつからいらしたんですか!?」
「“今日宇宙港に仕入れに行ったんだけど”のところからだ。」
「最初からですね……」
「で、どうなんだ?この星で手に入るのか?」
「手に入りません……うちの輸入品に手入れ品は入っていませんから……」
「では、輸入するよう父上に掛け合おう。」
「よ、よろしいのですか!?」
「なんという品だ?」
「えっと……洗顔料、化粧水、美容液、乳液……あとは“しゃんぷぅ”と“りんす”です……」
「日焼け止め液も……」
「ちょっと、欲張りすぎでしょう!?すみません、大丈夫で……」
「それも入れよう。もっとないのか?全部言ってくれ。人数分取り寄せる。」
「では“りっぷくりーむ”なるものを……」
「“柔らかふんわりたおる”なるものと“どらいやー”なるものも……」
「どれも小さいときに聞いたことがあるな。」
▽▽▽
▽▽
▽
「なんですかこれは!軍団長!この仕入れ票を記載したのは貴女だと聞きました!」
「水王家に必要なものだ。」
「これのどこが必要なものなのです!!女性の贅沢品でしょう!?」
「贅沢品ではない。必需品だ。」
「貴様らで言う刀のようなものだ。」
「ほう……ならば涙流華殿は刀を捨てて化粧品を携えるということですな?」
「必需品だからな。どちらも携えることにしよう。」
「文句があるならかかってこい。」
「お前らに酒や春画春像があるのに、我々に化粧品がないのは不公平だろう。」
「なんですか?腕力では敵わないから色仕掛けですか?」
「貴様……!!」
▽▽▽
▽▽
▽
「大変だ!!軍団長が暴れてる!!早く来てくれ!!」
「貴様!誰が腕力で敵わないだ!!?あぁ!?」
「もうそのくらいで許してやってください!軍団長!!」
「やかましい!!」
「涙流華。もうその辺にしておきなさい。」
「父上……!」
「手入れ品くらい仕入れてやればいいではないか。」
「殿……!しかし……!」
「他星では当たり前のことだそうだ。」
「それに九代目のときにも一時期入っていたではないか。」
「殿のお墨付きをいただいた。これ以上何か言いたいのなら鍛錬場に来い。水王家は……侍は力が全て。力で納得させてみろ。」
「くっ………」
▽▽▽
▽▽
▽
~軍団長詰所~
「涙流華様!塗りたくりすぎですし、それは唇に塗る物で頬に塗る物ではありません!!」
「そうなのか?」
To be continued to Next Substories.....
「今日宇宙港に仕入れ行ったんだけど、輸送船の人の髪がものすごく綺麗で艶があってさぁ……」
「いいなぁ……羨ましい……」
「そのとき芯楼が『他星の人ってなんか綺麗だ』って言ってて……」
「芯楼って幼馴染の侍衆の?」
「うん………」
「あの人、肌もこんなにガサガサじゃなくて、すごいハリがあって……きっといい手入れ品使ってるんだろうなぁ。」
「いいなぁ……」
「おい、その手入れ品とは戦星では手に入らないのか?」
「る、涙流華様!!いつからいらしたんですか!?」
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「手に入りません……うちの輸入品に手入れ品は入っていませんから……」
「では、輸入するよう父上に掛け合おう。」
「よ、よろしいのですか!?」
「なんという品だ?」
「えっと……洗顔料、化粧水、美容液、乳液……あとは“しゃんぷぅ”と“りんす”です……」
「日焼け止め液も……」
「ちょっと、欲張りすぎでしょう!?すみません、大丈夫で……」
「それも入れよう。もっとないのか?全部言ってくれ。人数分取り寄せる。」
「では“りっぷくりーむ”なるものを……」
「“柔らかふんわりたおる”なるものと“どらいやー”なるものも……」
「どれも小さいときに聞いたことがあるな。」
▽▽▽
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「なんですかこれは!軍団長!この仕入れ票を記載したのは貴女だと聞きました!」
「水王家に必要なものだ。」
「これのどこが必要なものなのです!!女性の贅沢品でしょう!?」
「贅沢品ではない。必需品だ。」
「貴様らで言う刀のようなものだ。」
「ほう……ならば涙流華殿は刀を捨てて化粧品を携えるということですな?」
「必需品だからな。どちらも携えることにしよう。」
「文句があるならかかってこい。」
「お前らに酒や春画春像があるのに、我々に化粧品がないのは不公平だろう。」
「なんですか?腕力では敵わないから色仕掛けですか?」
「貴様……!!」
▽▽▽
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「大変だ!!軍団長が暴れてる!!早く来てくれ!!」
「貴様!誰が腕力で敵わないだ!!?あぁ!?」
「もうそのくらいで許してやってください!軍団長!!」
「やかましい!!」
「涙流華。もうその辺にしておきなさい。」
「父上……!」
「手入れ品くらい仕入れてやればいいではないか。」
「殿……!しかし……!」
「他星では当たり前のことだそうだ。」
「それに九代目のときにも一時期入っていたではないか。」
「殿のお墨付きをいただいた。これ以上何か言いたいのなら鍛錬場に来い。水王家は……侍は力が全て。力で納得させてみろ。」
「くっ………」
▽▽▽
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~軍団長詰所~
「涙流華様!塗りたくりすぎですし、それは唇に塗る物で頬に塗る物ではありません!!」
「そうなのか?」
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