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第1章 片思い編
第1話 運命の出会い/亮二
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平成14年8月12日の月曜日……
俺と彼女が初めて会った日……
「お嬢ちゃん、どうしたの? 迷子になったのかな?」
この日は部活の仲間達と夏休みということで近くの遊園地に遊びに来ていたのだが絶叫系アトラクションの前で一人の女の子が自分よりも大きいんじゃないかと思えるような遊園地のマスコットキャラのぬいぐるみを抱き抱えながらシクシクと泣いていた。
友人達は面倒だし遊園地のスタッフに任せておけばいいじゃないかと言っていたけど、元々、正義感の強い俺は目の前で泣いている子を放ってはおけなかった。
「俺、この子を案内所まで連れて行ってくるよ」
俺の言葉に友人達からはブーイングの嵐だったが一人だけ、幼馴染でもある五十鈴広美だけは優しい笑顔で「私も一緒に行こうか?」と言ってくれた。
広美は同学年男子から大人気の女の子で実を言うと俺も小さい頃からずっと広美に片思い中である。
そんな広美に俺は「ありがとう、でも俺だけで大丈夫だよ。広美達はその間、他のアトラクションにでも行ってくれ」と言って断りをいれて女の子の手を取り歩き出した。
「亮君、気を付けて行ってね? 亮君までその子と一緒に迷子になっちゃダメだよぉ? 迷子になったら私の携帯に電話するんだよ?」
「ハハハ、俺が迷子になる訳ないじゃん」
俺は本気で言っているのか冗談で言っているのかよく分からない広美の言葉に苦笑いをしながら返すと女の子と手を繋ぎながら案内所へと向かうのだった。
案内所に向かう道中、小さな女の子は泣き止んでいたがジーッと俺の顔を見ながら歩いていたので俺は女の子に尋ねてみた。
「どうしたの? お兄ちゃんのお顔に何かついているかい?」
「ううん、何もついていないよ……」
女の子は少し顔を赤くしながらそう答えると俺を見るのを止め、前を向いて歩き出すのだった。
しばらく沈黙が続きながら歩いていたが俺が何気に女の子の方を見ると抱いている大きなぬいぐるみが地面に落ちそうな感じになっていたので「ぬいぐるみ重たくないかい? お兄ちゃんが持ってあげようか?」と聞いてみた。
「ううん、大丈夫、自分で持つ……」
まぁ、そうだよな。きっとこの子にとって、このぬいぐるみはとても大切だろうし、見知らぬ人なんかに触らせたくもないよな……
それにこのキャラのぬいぐるみって意外とうちの地域では人気があるんだよなぁ……
広美も可愛くて好きだって言っていたけど、俺はあまりこのキャラは可愛いとは思えないんだけどなぁ……この犬なのか猫なのかネズミなのかよく分からん動物のどこが良いんだろうか?
そうこうしているうちに俺達は無事に案内所にたどり着いた。
そして案内所に入るや否や女の子の両親らしい人達が俺達を見て喜びの悲鳴をあげている。
「カナちゃん!!」「カナ!!」
そっか、この子の名前、カナっていうんだ?
一緒に歩いて来たのに俺はこの子に名前を聞いていなかったよな。
「君、ありがとう!!」
俺はカナちゃんの父親に両手で握手をされながらお礼を言われ少し恥ずかしかったけど、抱き合いながら泣いているカナちゃんと母親の姿を見て、本当に連れて来て良かったと実感した。
「何かお礼を……」
カナちゃんの父親にそう言われたけど俺は丁重にお断りをして案内所を出て行こうとした。すると何かが俺の太ももあたりを掴んでいる感覚がしたので立ち止まった。
そして太ももあたりを見てみると、そこには顔を真っ赤にして必死で太ももにしがみついているカナちゃんの姿があった。
「ど、どうしたんだい、カナちゃん?」
俺が優しく問いかけるとカナちゃんは再び泣きそうな顔をしながら小さい口を開く。
「お兄ちゃんのお名前を教えて?」
「え? お兄ちゃんの名前?」
俺はカナちゃんと会うのはどうせ今日が最初で最後だろうと思っていたので、名前を名乗らずに道中は『お兄ちゃん』で通していたし、それで良いもんだと思っていたけど、カナちゃんはそうはいかないみたいだ。
「ハハハ、お兄ちゃんのお名前はねぇ、鎌田亮二っていうんだ」
「かまた りょうじ……?」
「うん、そうだよ。でも、もう会う事は無いと思うからお兄ちゃんの名前は忘れてくれてもいいからねぇ?」
「やだ……」
「へ?」
「絶対に忘れたくない!!」
カナちゃんは目に大粒の涙を溜めながら俺の顔をジッと見つめている。
そんなカナちゃんに困惑している俺のフォローをする為に母親が話かけてきた。
「ゴメンなさいね? カナがこんなにも私達以外になつくのは珍しいのよ」
「そうなんですね。それじゃぁ……」
俺は背負っていたリュックにつけていた小さなペンギンのぬいぐるみを外すと、しゃがみ込み、カナちゃんの頭を撫でながら笑顔でそのペンギンのぬいぐるみを差し出した。
「はい、どうぞ」
カナちゃんはキョトンとしていたが、俺があげると言うと涙目のまま小さい手で受け取った。
そして俺はカナちゃんに付け加えてこう言う。
「このぬいぐるみの本当の名前はペンちゃんなんだけどさ、お兄ちゃんの名前を忘れたくないのなら、ペンちゃんのことをこれから『りょう君』って呼んでくれないかな? そうすれば忘れないだろ?」
「りょう君……うん、分かった。これからこの子のことをりょう君って呼ぶね?」
「ハハハ、大事にしてね? それじゃぁお兄ちゃんはそろそろ……」
俺が再び案内所から出ようとするとまたしてもカナちゃんが俺を引き留める。
オイオイ、カナちゃんお願いだからそろそろ友達のところへ行かせてくれないかなぁ? もしかしたら俺抜きでアトラクションに行くのを遠慮してイライラしながら俺の帰りを待っているかもしれないんだからさぁ……
という思いで再びカナちゃんの方を見ると「はい」という声と同時に俺の目の前にあの訳の分からないここの遊園地のマスコットキャラクターのぬいぐるみがあった。
「これ、お兄ちゃんにあげる」
「え? でも、これはカナちゃんの大切なぬいぐるみだろ?」
「だからあげるの。それでお兄ちゃんはこのぬいぐるみの名前をカナちゃんと呼んでちょうだい?」
俺が驚いた顔をしている横でカナちゃんの両親は微笑ましそうな顔をしながら見ている。そしてカナちゃんの母親が「お願い。もらってあげてくれないかな?」と言ってきたので、俺は断る事ができず、その『カナちゃん』と命名されたぬいぐるみを受け取るのだった。
「お兄ちゃん、バイバーイ」
案内所の外でカナちゃんは俺の姿が見えなくなるまで小さな手を大きく振っていた。
俺は広美に電話し「今から戻る」と伝えてから、彼女達のいる所に行くと予想通りみんな俺の帰りを待っていたみたいで不機嫌そうにしていた。しかし俺が手に持っている『カナちゃん』を見た途端に広美以外の部活仲間達はぬいぐるみを指さして大笑いしている。
ただ、広美はとても羨ましそうな顔をしているように見えたのがおかしく感じてしまった。
部活仲間達があまりにもしつこく笑っているので俺はムッとした表情をしていると、広美が近寄って来て小声で「お疲れ様、ヒーロー君」と笑顔で言ってくれたので単純な俺は直ぐに機嫌が良くなるのだった。
中学一年の夏休み、カナちゃんはたまたま迷子になり俺はたまたま助けただけだと思っていた今日という日が実は運命の出会いの日だと気付くのにはまだ時間が必要だった。
そしてあれから約5年の月日が流れ俺、鎌田亮二は高校3年生になっていた。
――――――――――――――――――――――――
お読みいただきありがとうございました。
面白くて読みやすい作品になるように頑張りますので何卒完結まで応援宜しく願い致しますm(__)m
俺と彼女が初めて会った日……
「お嬢ちゃん、どうしたの? 迷子になったのかな?」
この日は部活の仲間達と夏休みということで近くの遊園地に遊びに来ていたのだが絶叫系アトラクションの前で一人の女の子が自分よりも大きいんじゃないかと思えるような遊園地のマスコットキャラのぬいぐるみを抱き抱えながらシクシクと泣いていた。
友人達は面倒だし遊園地のスタッフに任せておけばいいじゃないかと言っていたけど、元々、正義感の強い俺は目の前で泣いている子を放ってはおけなかった。
「俺、この子を案内所まで連れて行ってくるよ」
俺の言葉に友人達からはブーイングの嵐だったが一人だけ、幼馴染でもある五十鈴広美だけは優しい笑顔で「私も一緒に行こうか?」と言ってくれた。
広美は同学年男子から大人気の女の子で実を言うと俺も小さい頃からずっと広美に片思い中である。
そんな広美に俺は「ありがとう、でも俺だけで大丈夫だよ。広美達はその間、他のアトラクションにでも行ってくれ」と言って断りをいれて女の子の手を取り歩き出した。
「亮君、気を付けて行ってね? 亮君までその子と一緒に迷子になっちゃダメだよぉ? 迷子になったら私の携帯に電話するんだよ?」
「ハハハ、俺が迷子になる訳ないじゃん」
俺は本気で言っているのか冗談で言っているのかよく分からない広美の言葉に苦笑いをしながら返すと女の子と手を繋ぎながら案内所へと向かうのだった。
案内所に向かう道中、小さな女の子は泣き止んでいたがジーッと俺の顔を見ながら歩いていたので俺は女の子に尋ねてみた。
「どうしたの? お兄ちゃんのお顔に何かついているかい?」
「ううん、何もついていないよ……」
女の子は少し顔を赤くしながらそう答えると俺を見るのを止め、前を向いて歩き出すのだった。
しばらく沈黙が続きながら歩いていたが俺が何気に女の子の方を見ると抱いている大きなぬいぐるみが地面に落ちそうな感じになっていたので「ぬいぐるみ重たくないかい? お兄ちゃんが持ってあげようか?」と聞いてみた。
「ううん、大丈夫、自分で持つ……」
まぁ、そうだよな。きっとこの子にとって、このぬいぐるみはとても大切だろうし、見知らぬ人なんかに触らせたくもないよな……
それにこのキャラのぬいぐるみって意外とうちの地域では人気があるんだよなぁ……
広美も可愛くて好きだって言っていたけど、俺はあまりこのキャラは可愛いとは思えないんだけどなぁ……この犬なのか猫なのかネズミなのかよく分からん動物のどこが良いんだろうか?
そうこうしているうちに俺達は無事に案内所にたどり着いた。
そして案内所に入るや否や女の子の両親らしい人達が俺達を見て喜びの悲鳴をあげている。
「カナちゃん!!」「カナ!!」
そっか、この子の名前、カナっていうんだ?
一緒に歩いて来たのに俺はこの子に名前を聞いていなかったよな。
「君、ありがとう!!」
俺はカナちゃんの父親に両手で握手をされながらお礼を言われ少し恥ずかしかったけど、抱き合いながら泣いているカナちゃんと母親の姿を見て、本当に連れて来て良かったと実感した。
「何かお礼を……」
カナちゃんの父親にそう言われたけど俺は丁重にお断りをして案内所を出て行こうとした。すると何かが俺の太ももあたりを掴んでいる感覚がしたので立ち止まった。
そして太ももあたりを見てみると、そこには顔を真っ赤にして必死で太ももにしがみついているカナちゃんの姿があった。
「ど、どうしたんだい、カナちゃん?」
俺が優しく問いかけるとカナちゃんは再び泣きそうな顔をしながら小さい口を開く。
「お兄ちゃんのお名前を教えて?」
「え? お兄ちゃんの名前?」
俺はカナちゃんと会うのはどうせ今日が最初で最後だろうと思っていたので、名前を名乗らずに道中は『お兄ちゃん』で通していたし、それで良いもんだと思っていたけど、カナちゃんはそうはいかないみたいだ。
「ハハハ、お兄ちゃんのお名前はねぇ、鎌田亮二っていうんだ」
「かまた りょうじ……?」
「うん、そうだよ。でも、もう会う事は無いと思うからお兄ちゃんの名前は忘れてくれてもいいからねぇ?」
「やだ……」
「へ?」
「絶対に忘れたくない!!」
カナちゃんは目に大粒の涙を溜めながら俺の顔をジッと見つめている。
そんなカナちゃんに困惑している俺のフォローをする為に母親が話かけてきた。
「ゴメンなさいね? カナがこんなにも私達以外になつくのは珍しいのよ」
「そうなんですね。それじゃぁ……」
俺は背負っていたリュックにつけていた小さなペンギンのぬいぐるみを外すと、しゃがみ込み、カナちゃんの頭を撫でながら笑顔でそのペンギンのぬいぐるみを差し出した。
「はい、どうぞ」
カナちゃんはキョトンとしていたが、俺があげると言うと涙目のまま小さい手で受け取った。
そして俺はカナちゃんに付け加えてこう言う。
「このぬいぐるみの本当の名前はペンちゃんなんだけどさ、お兄ちゃんの名前を忘れたくないのなら、ペンちゃんのことをこれから『りょう君』って呼んでくれないかな? そうすれば忘れないだろ?」
「りょう君……うん、分かった。これからこの子のことをりょう君って呼ぶね?」
「ハハハ、大事にしてね? それじゃぁお兄ちゃんはそろそろ……」
俺が再び案内所から出ようとするとまたしてもカナちゃんが俺を引き留める。
オイオイ、カナちゃんお願いだからそろそろ友達のところへ行かせてくれないかなぁ? もしかしたら俺抜きでアトラクションに行くのを遠慮してイライラしながら俺の帰りを待っているかもしれないんだからさぁ……
という思いで再びカナちゃんの方を見ると「はい」という声と同時に俺の目の前にあの訳の分からないここの遊園地のマスコットキャラクターのぬいぐるみがあった。
「これ、お兄ちゃんにあげる」
「え? でも、これはカナちゃんの大切なぬいぐるみだろ?」
「だからあげるの。それでお兄ちゃんはこのぬいぐるみの名前をカナちゃんと呼んでちょうだい?」
俺が驚いた顔をしている横でカナちゃんの両親は微笑ましそうな顔をしながら見ている。そしてカナちゃんの母親が「お願い。もらってあげてくれないかな?」と言ってきたので、俺は断る事ができず、その『カナちゃん』と命名されたぬいぐるみを受け取るのだった。
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案内所の外でカナちゃんは俺の姿が見えなくなるまで小さな手を大きく振っていた。
俺は広美に電話し「今から戻る」と伝えてから、彼女達のいる所に行くと予想通りみんな俺の帰りを待っていたみたいで不機嫌そうにしていた。しかし俺が手に持っている『カナちゃん』を見た途端に広美以外の部活仲間達はぬいぐるみを指さして大笑いしている。
ただ、広美はとても羨ましそうな顔をしているように見えたのがおかしく感じてしまった。
部活仲間達があまりにもしつこく笑っているので俺はムッとした表情をしていると、広美が近寄って来て小声で「お疲れ様、ヒーロー君」と笑顔で言ってくれたので単純な俺は直ぐに機嫌が良くなるのだった。
中学一年の夏休み、カナちゃんはたまたま迷子になり俺はたまたま助けただけだと思っていた今日という日が実は運命の出会いの日だと気付くのにはまだ時間が必要だった。
そしてあれから約5年の月日が流れ俺、鎌田亮二は高校3年生になっていた。
――――――――――――――――――――――――
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