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渾身のでき
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王城の僕の部屋とキッチンを確認して、その他に生活に必要な場所の確認、出入り口などをみて王城から城下町を見る。
風を浴びながら思った事は、はっきりといって田舎の牛舎の匂いがするだった。
王城にいても軽く異臭を感じる事と、王城から城壁側のいわば端っこに当たる部分が、どうみても治安の悪いのが様子見れる。
これが噂のスラムって奴かと妙に納得した。
孤児もそれなりにいるが、孤児院が存在しているのに孤児院に入る事を拒む子供達もいるのだと聞く。
この後、王様と王妃様と合う事になった。
謁見の間には騎士もいなく、王様と王妃様、それに男の子だから王子様かな?の三人が待ち構えていた。
僕が跪こうとしたら、王様が勢いよく立って僕の事を止めた。
「使徒様!いけません!使徒様が一国の王である私達に跪く事はないのです。」
そうなの!?とどきどきしていると、王様がお辞儀をして頭を下げた。
「国民全員にも降誕された事を伝えているのですが、祭りなどはしない方がいいかもしれないと女神様の命で通常の日と変わらない様国民も過ごしています。私はこのダンジョン国家グランディルの王、ミノス・グランディアです。こちらが妻の」
「クラウディア・グランディルでございます」
「レオナルド・グランディアです」
物凄い美形の一家に挨拶されて、挙動不審になりながらもなんとか自分の自己紹介をする。
「使徒様にはシルフィの他に、執事のセバス・バルバドスとメイドのリリア・ユーティスの二人を付けますので、何かあれば彼らにお申し付けください。彼ら我が国でももっとも優秀な執事とメイドであり、また戦闘などのスペシャリストでもあります。使徒様をお守りするのに申し分ないかと思われます」
「セバスとお呼びください」
「リリアでございます」
白髪のオールバックに片目メガネ、超有能ナイスミドルって感じの見た目がセバスさん、おっとりした感じの優し気な女性がリリアさん。
シルフィさんは王女だから、いつまでも僕にくっついているわけにもいかないもんなぁ。
そのままの流れで、王宮の調理場と作業内容を見せてもらえる事になった。
見た事のない野菜なんかも数種類ある、肉なんかはみてもあまりわからない?牛、豚、鶏、くらいはわかるが。
見る限り調味料は、塩、胡椒、果実の汁、酢、ニンニク、ショウガ、クミン、カルダモン、砂糖、はちみつ、ワイン。ハーブ、セージ、ローズマリー、フェンネル、ラベンダー、カモミール、などなど特に問題もなさそうだった。
スープは塩と豆なんかの野菜を入れたスープ、トマトを潰しながらいれてるから、トマトのスープなのかな?コース料理の様に前菜から順に出していくのかと思ったら、全部を並べるみたいで、スープにパン、肉料理のステーキにサラダと言った感じだ。
研究したいからと、食事は一人でとる事にした。
まずはスープ、塩スープかと思えば野菜からもしっかり味はでてる。
けどこれが毎日は正直あきるかな?って思う。
パンは白く、少し硬い、フランスパンや硬めの現代パンを思い出すけど、そんなものより硬い、ふやかして食べるけど、小麦がぎゅって詰まったかのような?こう握って固めたかのようなパン。
肉は程よく弾力があり、肉の味わいがしっかりして美味しい!肉自体がいいのもあるし、焼きがシンプルなのも強みの一つだと思う。
う~ん、それなりに満足できた食事だったけど、ここからテコ入れが必要なのかな?現代人の僕が物足りないってのは当たり前だと思う。
話に聞く中世なんかを想像すると、中世よりはいいんじゃないかな?って思う。
技術を伝えようとか、新たな調理法を!なんて考えはもう捨てて、単純に僕が好きで食べたいとか、そういった感じの料理を提供した方がいい気がする。
王様達に食べさせてあげたい料理。
凡人の僕が思いついた料理、それは某チェーン店のハンバーグディッシュだった。
ハンバーグってある意味では技術、手の込んだ料理だと思う。
それと子供の頃に感じた。
あの店に行くって言うワクワク感、あの店に食べに行くってだけで大喜びだった幼少の自分、食事って楽しいんだ!美味しいんだ!っていうのが詰まった家族の時間。
あの温かさを王様達家族にプレゼントしたい。
ここは合いびき肉ではなく、牛100パーでいこう。
王宮でよく使われている、オーソドックスな牛の魔物の肉、数種類あるうちから一つ、王牛と言う牛の肉を選んだ。
何が凄いって、まるで和牛の様な脂のさしの入り方をしているのだが、驚くのは焼いて脂がとろけた後だ。
脂身って美味い!ってよく言う、某ラーメンでも脂マジマシで野菜と一緒に食べるとたまらなく美味いもんだ。
だけどどんなに美味くても物には限度ってものがある。
むしろ脂なんかは、若い人でも気持ち悪くって無理!って言う人も多い、脂たっぷりのカルビが大好きでも年齢的に胃が受け付けないなんて事も少なくない。
下手に大量に脂だけとると、お腹が痛くなることだってある。
でもこの王牛の上品な脂分は胃や腸を活性化させ、老廃物を積極的に外に排出させまた肉体に適度に脂を行きわたらせ、肉体を保湿する効果もある。
しかもその脂は胸焼けする事なく、飲めるほど軽やかであるって説明文にも書いてある。
ちょっと試してみたが、うぇって気持ち悪くなることがなく、どことなくスープにもつかえるんじゃないか?と思わせる脂だ!!
これだ!これでハンバーグを作ろう!玉ねぎには最高峰の王玉たまねぎをパン粉は普通の物。
米はイベントリから出した、日本産の新潟県は魚沼産の高級米に塩と昆布をいれて炊く。
サラダには白雪大根、月光人参などを細切りにして鳳凰の卵を使った、マヨネーズ、ここはウフソースって言った方がいいかな?マヨネーズよりも少し軽い味わいの味だ。
スープはコーンポタージュを、エンペラーコーンで作る!芯まで切って出汁を取るので、濃厚も濃厚!自分でも恐ろしく美味しく癖になる最高のポタージュが出来た!!!
料理人スキルのおかげか、色々な調理が非常に手際よく無駄なく出来る!味も予想していたもの以上の仕上がりに思わずガッツポーズする!
夢にまで見た最高に美味しいコーンポタージュ!まさか自分で作る事になるなんて!子供の頃、コーンポタージュが飲みたくて、ジャガイモのポタージュが出された時は味の違いに酷く泣き叫んだ記憶がある。
大人は白くて見た目もにているからと誤魔化せると思ったのだろう。
子供でも味覚は馬鹿に出来ないのである。
お好みでチェダーチーズを乗せてもいいし、目玉焼きなんかもありだ。
王道のデミグラスソースもいいが、ハンバーグ自体に味がして美味いので最初はソースなしでもいいかもしれない。
鳳凰の卵の黄身を使って卵黄のソースを使っても美味しいかもしれない。
こうやって色々考えると楽しくなってくる、どんな料理にすれば相手は喜んでくれるだろうか?どうすれば相手から驚きと感動を引き出す事ができるだろうか?美味いだろ?ってうえから押さえつけたり、突きつける味ではなく、食べた相手が本心から美味しいと感動する様な、そんな味、そこに向かってただただ調整をする。
焼いては食べ、焼いては食べ、腹も膨れて来るも、ゲームの得点の様に上があるなら上を目指したい。
数値化されなかった物が全部数値がわかるようになったら?みんな高得点を狙うんじゃないかな?もちろん作った料理に数字なんて見えない。
でもどこかこれ以上が、これ以上の感動があるんじゃないかと模索する。
そうして到達する最高の火入れの瞬間、噛んだ瞬間に溢れ出る肉汁!その快感!舌ざわり!口に広がる味わいに風味!
僕の初めて人に出す渾身の料理の完成だった。
風を浴びながら思った事は、はっきりといって田舎の牛舎の匂いがするだった。
王城にいても軽く異臭を感じる事と、王城から城壁側のいわば端っこに当たる部分が、どうみても治安の悪いのが様子見れる。
これが噂のスラムって奴かと妙に納得した。
孤児もそれなりにいるが、孤児院が存在しているのに孤児院に入る事を拒む子供達もいるのだと聞く。
この後、王様と王妃様と合う事になった。
謁見の間には騎士もいなく、王様と王妃様、それに男の子だから王子様かな?の三人が待ち構えていた。
僕が跪こうとしたら、王様が勢いよく立って僕の事を止めた。
「使徒様!いけません!使徒様が一国の王である私達に跪く事はないのです。」
そうなの!?とどきどきしていると、王様がお辞儀をして頭を下げた。
「国民全員にも降誕された事を伝えているのですが、祭りなどはしない方がいいかもしれないと女神様の命で通常の日と変わらない様国民も過ごしています。私はこのダンジョン国家グランディルの王、ミノス・グランディアです。こちらが妻の」
「クラウディア・グランディルでございます」
「レオナルド・グランディアです」
物凄い美形の一家に挨拶されて、挙動不審になりながらもなんとか自分の自己紹介をする。
「使徒様にはシルフィの他に、執事のセバス・バルバドスとメイドのリリア・ユーティスの二人を付けますので、何かあれば彼らにお申し付けください。彼ら我が国でももっとも優秀な執事とメイドであり、また戦闘などのスペシャリストでもあります。使徒様をお守りするのに申し分ないかと思われます」
「セバスとお呼びください」
「リリアでございます」
白髪のオールバックに片目メガネ、超有能ナイスミドルって感じの見た目がセバスさん、おっとりした感じの優し気な女性がリリアさん。
シルフィさんは王女だから、いつまでも僕にくっついているわけにもいかないもんなぁ。
そのままの流れで、王宮の調理場と作業内容を見せてもらえる事になった。
見た事のない野菜なんかも数種類ある、肉なんかはみてもあまりわからない?牛、豚、鶏、くらいはわかるが。
見る限り調味料は、塩、胡椒、果実の汁、酢、ニンニク、ショウガ、クミン、カルダモン、砂糖、はちみつ、ワイン。ハーブ、セージ、ローズマリー、フェンネル、ラベンダー、カモミール、などなど特に問題もなさそうだった。
スープは塩と豆なんかの野菜を入れたスープ、トマトを潰しながらいれてるから、トマトのスープなのかな?コース料理の様に前菜から順に出していくのかと思ったら、全部を並べるみたいで、スープにパン、肉料理のステーキにサラダと言った感じだ。
研究したいからと、食事は一人でとる事にした。
まずはスープ、塩スープかと思えば野菜からもしっかり味はでてる。
けどこれが毎日は正直あきるかな?って思う。
パンは白く、少し硬い、フランスパンや硬めの現代パンを思い出すけど、そんなものより硬い、ふやかして食べるけど、小麦がぎゅって詰まったかのような?こう握って固めたかのようなパン。
肉は程よく弾力があり、肉の味わいがしっかりして美味しい!肉自体がいいのもあるし、焼きがシンプルなのも強みの一つだと思う。
う~ん、それなりに満足できた食事だったけど、ここからテコ入れが必要なのかな?現代人の僕が物足りないってのは当たり前だと思う。
話に聞く中世なんかを想像すると、中世よりはいいんじゃないかな?って思う。
技術を伝えようとか、新たな調理法を!なんて考えはもう捨てて、単純に僕が好きで食べたいとか、そういった感じの料理を提供した方がいい気がする。
王様達に食べさせてあげたい料理。
凡人の僕が思いついた料理、それは某チェーン店のハンバーグディッシュだった。
ハンバーグってある意味では技術、手の込んだ料理だと思う。
それと子供の頃に感じた。
あの店に行くって言うワクワク感、あの店に食べに行くってだけで大喜びだった幼少の自分、食事って楽しいんだ!美味しいんだ!っていうのが詰まった家族の時間。
あの温かさを王様達家族にプレゼントしたい。
ここは合いびき肉ではなく、牛100パーでいこう。
王宮でよく使われている、オーソドックスな牛の魔物の肉、数種類あるうちから一つ、王牛と言う牛の肉を選んだ。
何が凄いって、まるで和牛の様な脂のさしの入り方をしているのだが、驚くのは焼いて脂がとろけた後だ。
脂身って美味い!ってよく言う、某ラーメンでも脂マジマシで野菜と一緒に食べるとたまらなく美味いもんだ。
だけどどんなに美味くても物には限度ってものがある。
むしろ脂なんかは、若い人でも気持ち悪くって無理!って言う人も多い、脂たっぷりのカルビが大好きでも年齢的に胃が受け付けないなんて事も少なくない。
下手に大量に脂だけとると、お腹が痛くなることだってある。
でもこの王牛の上品な脂分は胃や腸を活性化させ、老廃物を積極的に外に排出させまた肉体に適度に脂を行きわたらせ、肉体を保湿する効果もある。
しかもその脂は胸焼けする事なく、飲めるほど軽やかであるって説明文にも書いてある。
ちょっと試してみたが、うぇって気持ち悪くなることがなく、どことなくスープにもつかえるんじゃないか?と思わせる脂だ!!
これだ!これでハンバーグを作ろう!玉ねぎには最高峰の王玉たまねぎをパン粉は普通の物。
米はイベントリから出した、日本産の新潟県は魚沼産の高級米に塩と昆布をいれて炊く。
サラダには白雪大根、月光人参などを細切りにして鳳凰の卵を使った、マヨネーズ、ここはウフソースって言った方がいいかな?マヨネーズよりも少し軽い味わいの味だ。
スープはコーンポタージュを、エンペラーコーンで作る!芯まで切って出汁を取るので、濃厚も濃厚!自分でも恐ろしく美味しく癖になる最高のポタージュが出来た!!!
料理人スキルのおかげか、色々な調理が非常に手際よく無駄なく出来る!味も予想していたもの以上の仕上がりに思わずガッツポーズする!
夢にまで見た最高に美味しいコーンポタージュ!まさか自分で作る事になるなんて!子供の頃、コーンポタージュが飲みたくて、ジャガイモのポタージュが出された時は味の違いに酷く泣き叫んだ記憶がある。
大人は白くて見た目もにているからと誤魔化せると思ったのだろう。
子供でも味覚は馬鹿に出来ないのである。
お好みでチェダーチーズを乗せてもいいし、目玉焼きなんかもありだ。
王道のデミグラスソースもいいが、ハンバーグ自体に味がして美味いので最初はソースなしでもいいかもしれない。
鳳凰の卵の黄身を使って卵黄のソースを使っても美味しいかもしれない。
こうやって色々考えると楽しくなってくる、どんな料理にすれば相手は喜んでくれるだろうか?どうすれば相手から驚きと感動を引き出す事ができるだろうか?美味いだろ?ってうえから押さえつけたり、突きつける味ではなく、食べた相手が本心から美味しいと感動する様な、そんな味、そこに向かってただただ調整をする。
焼いては食べ、焼いては食べ、腹も膨れて来るも、ゲームの得点の様に上があるなら上を目指したい。
数値化されなかった物が全部数値がわかるようになったら?みんな高得点を狙うんじゃないかな?もちろん作った料理に数字なんて見えない。
でもどこかこれ以上が、これ以上の感動があるんじゃないかと模索する。
そうして到達する最高の火入れの瞬間、噛んだ瞬間に溢れ出る肉汁!その快感!舌ざわり!口に広がる味わいに風味!
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