異世界現代、ダンジョンがある世界に転生した

夜刀神一輝

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一輝対七翼天

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 干支十二神が守護聖人と戦っている中、六条家本堂には七翼天が一輝に向っていた。 
 
 奥の堂ではセバスと狂が天照と月詠を守っている状態だった。 
 
 寛容 慈愛 分別 忠義 節制 純潔 勤勉 七つの美徳を背負う、彼らもまた聖女マリアンヌの守護聖人、自分達の教義と合わない異教徒は殲滅する修正をもっている。 
 
 だが昔とは違い、時は現代、持ちつ持たれつヴァチカンの教皇アレフ、聖王国の女王マリアンヌ、神医アスクレピオスそして聖堂教会があのお方といって信仰するよっつの教会にわかれた。 
 
 そして日本に現れた一輝は、5人目の聖人、インドの仏教を源流にもつ神道と融合している日本の聖人として扱うはずだった。 
 
 だが一輝は一匹の修羅として、これを拒否、日本を癒し、日本に害する者は、これ悉くをもって粉砕する事を決めた。 
  
 もし聖人として扱われていたら、彼を通して日本に不利益だが世界の均衡を保つ為と不条理な契約や条件を飲まされるかもしれなかった。 
 
 ダンジョン発生時より、世界的に後手に回りすぎて、色々な整備、設備、資金、法がおくれて、先進国からも外されモンスターパレード、スタンピード、など野良の魔物による被害の深刻化にインスタトダンジョン発生から、制限時間を超えて放たれる凶悪なボス、レイド級モンスターの対処の遅れ、天照家や月詠家が復活するまえは街や人に結界が張られる事もなく人的被害、拳畜産物の被害などは甚大だった。 
  
 今では天照家が結界を張ってるが故に、気軽に大魔法で敵を殲滅できるが、昔はその一体のボスを駆逐するにもかなりの制限があった。 
 
 そして今なお指一つ、腕一つ、足の一本くらいならと四肢がなくなっても立ち上がる魂をもった冒険者、戦士、侍の血を引く者達の多くがいまだに最前線で戦っている。 
 
 本来ならただの農民だったのかもしれない、でも時流は農民を侍に、そしてさらに魂を武士の魂まで引き上げた。 
 
 俺達の血は下級所か農民の血しかひいてないのかもしれない、それでも魂は一人一人が研ぎ澄まされた理不尽を絶つ刀剣である事、平和ボケしてさび付いていただけで、魂は黄金に輝いていたのである。 
 
 一輝はその魂にもう一度、命ある炎をもたらす為に、彼らを治癒しそして肉体の本来の使い方を教えて回っていたのである。 
 
 強国日本を復活させる為に。 
 
 -七翼よ、何をしにここにきたー 
 
 「決まっている、世界の序列を崩そうとしている、六条一輝貴様を討つためだ!」 
 
 「なぜいたずらに世界の均衡を崩そうとするのか!?」 
 
 「聖人として我らと共に歩む道もあったというのに!?」 
 
 「世界は我ら聖人達によって統治されるべきである。貴様のすぎた治癒はその均衡を破る」 
 
 -日本以外にも、大陸天魔神教、光の御子がいるアイルランド、これから英雄を輩出するイギリス、聖女ジャンヌのフランス、聖人としてかえってくるかもしれないし、もしかしたら人類史に飽きた、魔王として顕現するかもしれない、それが恐ろしいか・・・・・- 
 
 「わかっているなら、何故我らの邪魔をする!二代目英雄などもてはやしてるが、そいつらの力が正しく振るわれるかはわからない!貴様の配下にも両面宿儺と融合した二代目魔王がいるだろう!?今は貴様の配下にいるが、野に放たれればどれだけの人的被害が出るかわかるか!?現に貴様はルシフェルとは敵対しているではないか!」 
 
 -ルシフェル・・・・あれはただの幼子の焼きもちよ、たまには思いっきり暴れたいのだろう、泣き叫びたいのだろう、可愛い子程、好きにさせたいという私の親心だー 
 
 「やはり貴様は聖人などではなく、修羅だな。野に放たれた天界の一神聖!それが貴様なのだな!」 
 
 -その通り、わが正体は修羅、飽くなき憤怒と憎悪と闘争の塊である。だが、仏に地上に堕とされ私にも以前とは変わった事柄が出来た。慈悲の心だ。貴様らが今私に対面して会話しているのは外ならぬ慈悲の心故、今は修羅としての側面が前面に出ているが、何天武館の学生に戻る頃には、また一人間の心根に変化している事だろう。我を起こした守護聖人共、何故貴様らはそんなにも急ぎ、世界を牛耳ろうとしているー 
 
 「貴様が世界のバランスを崩すからだ!これは断罪であり、粛清である!」 
 
 -そうまでして、自分達が世界の中心でなければ心休まらぬか?- 
 
 「世界は聖人、聖女であるマリアンヌ様たちを頂点に回るべきだ!人間にまかせてある国をみてみろ!!ろくな国はなく利権に、金に!権力になく人間ばかりではないか!」 
 
 -確かに人間は愚かだ。だから滅んだところでなんだというのだ?人が滅んでも太陽はまた昇り、他の生物たちはまた一日を生き抜くだろうー 
 
 「人間が滅んでもいいというのか!?人間だけが神を崇めると言うのに!!」 
 
 -それもまた節理の一つである。人だけが特別なわけではない、人が汚染を気にしようとも、他の動物に便宜を図ろうとも、所詮は一惑星の中の小さな小さな出来事、そしてこの星が砕けようとも、それもまたただ一つのできごとでしかないのだー 
 
 「ふざけるな!人間の信仰心を糧にいきている貴様ら神が、人間を捨てるだと!?そんな、そんな事は天地が覆ってもあってはならぬこと!!滅びよ悪神よ!!!」 
 
 -ふむ、これ以上貴様らの不浄な土足でこの地を汚す事、まかりならんー 
 
 「消えろ!雑魚共!!!生々流転!四門!開門!!!」 
 
 生門!!! 
 
 病門!!! 
 
 老門!!! 
 
 死門!!! 
 
 「「「「「「「ぐああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」」」」」」」 
 
 -死が恐ろしいか・・・・・・・・?ー 
 
 「ぐごはあああああ、わ、我ら守護聖人が、し、死を恐れるとでも!?我らは永遠の命と共にある!」 
 
 ーこの一輝、地獄より這い出た修羅であるが、神仏より永遠の命をもらったものなど聞いた事もない。それは神仏と対話しているわたしが知らぬだけあのか?それとも・・・」 
 
 「ば・・・ばかな!我が!守護聖人の命は、本来は永遠!、死、死など・・・・・・・・・」 
 
 「事切れたか、愚かな」 
 
 事が終わったとおもったら、狂が瀕死の状態で本堂にはいってきた。 
 
 「主よ!すなない!天照様が!あこ様が!攫われた。俺とセバスがいて・・・・・情けねぇ・・・・・」 
 
 六条一輝、リバースバベル最深部で待つ、ルシフェル。 
 
 一輝の顔に笑顔はなく、口端からは血が流れていた。
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