26 / 189
雫牛のすき焼き定食
しおりを挟む
-それなりに美味い物を食べて来た冒険者ー
昨日から冒険者の中で噂になっている飯屋、そうたかが飯屋でこんなに盛り上がってるなんて、どんだけ話題がないんだっつー話だ。
王都も比較的に近い大きな町、海辺の街もダンジョンも近くて、王都より住みやすく税金も安い、領主である公爵は人柄も良く、もしかしたら王家より人気があるかもしれない、公爵様が治めてくれる街だからと王都から越してくる奴らも多い位だ。
大物も多い、冒険者ギルドマスター暴虐のニーア、教会に所属して教皇さえ従える鮮血の聖女クリスタ、計算高くそれでいて公平に物事を見る、商業ギルドマスター、天秤の異名をもつライブラのギムレッド、ダンジョンから入ってくる肉を統括している肉屋のフィガロ、一撃で魔物を仕留め綺麗に獲物を仕留める事で有名な、一撃のフィガロ、海上戦をもっとも得意として地上でも猛威を振るう、魚屋のルーカス、海神ルーカス、そんな大物達がこぞって集まる食堂があるとかないとか。
そんな大物達に願われて渋々飯屋を始めた店が、この街の外れにあるって話だ。
だがおかしな話だ、街の外れと言えば狐人族の冒険者夫婦のなわばり、基購入した土地だ。
獣人の冒険者にして英雄、誰もが憧れた、一緒に戦う事があればそれを誇りに思う様なそんな戦士、ナインテイル、阿修羅のガロと災害の美女アセリア、異教の神の復活を阻止して一時的に復活した悪神を討伐したが、神の呪いにより帰らぬ人となってしまった。
残された娘達に遺産が相続されたと聞いたが、両親念願の宿を作るのにあと少し足りないとかマスター達がやたらと気にしていたな。
公爵様否国王様ですら、残された英雄の子達を心配している。
そんな中最近急に飯屋が出来たって?しかも噂じゃ食いに行った大半の冒険者は絶賛してたって言うじゃねーか。
なんとなしに街はずれに足が向かう。
げぇ!遠目から見てもまさかあの並んでるのが、噂の飯屋か?噂が出たのは昨日だぞ!もうこんなに並んでるのかよ。
折角来たので、なんとなく俺も並ぶ、うぉ!ここからでも美味そうな匂いが・・・・・美味そうな匂いかぁ、いつからだろうな食いもんに頓着しなくなったのは、そこいらで適当に買っても、まぁそれなりに美味い、こんなもんだろって味だ、どこもかしこもそんなもんだから、飯に拘るなんて事したことなかったな。
ダラダラと立っていると、俺の番が来た。
「一名様ですか?」
「おう、ってねね嬢ちゃんじゃないか」
「そうだよ!ねねお手伝いしてるんだ!」
「そうか・・・楽しいかい?」
「楽しいし!美味しいよ!お兄ちゃんの料理は凄く美味しんだから!」
「ねね嬢ちゃんがそう言うなら、期待しちゃうなぁ」
「今日はすき焼き定食!銀貨三枚だよ!」
銀貨三枚か、まぁ普通だな、美味いもんはどうしても値が張るもんだ、席に座って周りを見ると、熱心に味わって食べる奴もいれば、何人かで談笑しながら食ってる奴らもいる、ほとんどの人間が楽しそうな嬉しそうな顔してやがる、どいつもこいつもだらしなく顔を崩しやがって。
「うん?水美味いな」
「サービスだからね、何杯飲んでもタダだよ、それにご飯のお替りもタダだからね」
この水がタダ!?随分透き通って上等な水だが、それにご飯?米って奴か、あれもお替り自由なのか・・・大丈夫なのか?この店。
運んできたのはリリ嬢ちゃんで、火をつけるとその上に熱々の鍋を置いた、なるほど温くならない様に火をつけたのか、米にスープ、野菜の煮た物かこれ?それに塩漬けかな?。
「お肉の追加は別料金になります、最後の残ったスープで米と溶き卵を入れると締めとして最後まで楽しめますよ、スープが少なくなったら足す事もできますから、お申しつけください」
「おう、ありがとう」
目の前の鍋、小さく見えるけど一人前にしては豪華な鍋だ。
肉が別皿であるのは、入りきらなかったからか、自分で好きな火加減で食えとの事だ。
まずは肉を食う!うおおお!こりゃいい肉じゃねぇか!?とろける美味さにスープの味が絡み合って何とも言えない美味さだ!次に米を食ってみる、なるほどと言わざる得ない組み合わせだ、肉を食い、米を食う!あっという間に米を食い終わってしまった。
「すまん!お替りを頼む!」
「は~い!」
落ち着け!ゆっくりだ、ゆっくり味わって食うんだ、ぷりぷりとした姫シイタケがじゅわっと旨味を出す、鳥マイタケのサクサク感、竹しめじのコリっとした触感、なにより白雪ネギが煮込まれて、これでもかと美味くなってる!白くて四角い食べ物これも美味い!糸の様なぷるぷるした奴、まるで迷宮で次々とお宝を発見したかの様なワクワク感に楽しさ!。
「すまん!!肉追加してくれ!?」
つい大声を出してしまった。
「はい!ただいま!」
運ばれてきた肉もボリュームがある!文句なんて一つもねぇ!
最初はちょっと抵抗があった、卵につけて食べる?そんな食べ方見た事も聞いた事もなかったからだ、だがこれは正解だ!熱々の肉を卵に潜らせる、濃いタレと卵の旨味が絡み合って、複雑な美味さを再現させる、野菜達も卵に潜らせても美味いし、そのままでもまた別の美味さを味わえる!
合間に挟む漬物がなんとも言えない味わいで、野菜の煮た奴は芋か?ねっとりとしてまた違う美味さを表現する、インゲンのサクサクしたアクセントもいい!!
そして火照った体に、冷えた水がまた美味い!!!
そろそろ締めといったか?どうすればいいんだ?俺はねね嬢ちゃんを見ると。
「締めですか?残った出汁にご飯を入れて、溶き卵をいれて、おネギをちらせば完成です。どうぞ!」
「ありがとう、ねね嬢ちゃん。一人前の店員さんだな」
「ありがとうございます!」
煮込まれた野菜や肉の旨味の残った出汁が、米と混ざり合い、濃い味が溶き卵と混ざりまろやかになってやがる!もちもちとしていた米はどこかとろみを出し始め、喉を通る熱さととろけ具合がまた
俺の胃袋を喜ばせるんだ!
美味い!間違いなく美味かった!一息ついて、熱くなった体に水を入れ落ち着かせる。
昨日の今日で並んでるはずだ!こんだけ美味かったら確かに納得する。
「美味かった。また来るよ」
「ありがとうございました!」
なんとも言えない、フワフワとした心地よい感覚を体に覚えながら、俺は満足してまたギルドまでいった。
ギルド内ではまた例の飯屋の話をしている奴もいた、そんな噂話を遠くから聞きながら満足した俺は椅子に座って、一人笑うのだった
昨日から冒険者の中で噂になっている飯屋、そうたかが飯屋でこんなに盛り上がってるなんて、どんだけ話題がないんだっつー話だ。
王都も比較的に近い大きな町、海辺の街もダンジョンも近くて、王都より住みやすく税金も安い、領主である公爵は人柄も良く、もしかしたら王家より人気があるかもしれない、公爵様が治めてくれる街だからと王都から越してくる奴らも多い位だ。
大物も多い、冒険者ギルドマスター暴虐のニーア、教会に所属して教皇さえ従える鮮血の聖女クリスタ、計算高くそれでいて公平に物事を見る、商業ギルドマスター、天秤の異名をもつライブラのギムレッド、ダンジョンから入ってくる肉を統括している肉屋のフィガロ、一撃で魔物を仕留め綺麗に獲物を仕留める事で有名な、一撃のフィガロ、海上戦をもっとも得意として地上でも猛威を振るう、魚屋のルーカス、海神ルーカス、そんな大物達がこぞって集まる食堂があるとかないとか。
そんな大物達に願われて渋々飯屋を始めた店が、この街の外れにあるって話だ。
だがおかしな話だ、街の外れと言えば狐人族の冒険者夫婦のなわばり、基購入した土地だ。
獣人の冒険者にして英雄、誰もが憧れた、一緒に戦う事があればそれを誇りに思う様なそんな戦士、ナインテイル、阿修羅のガロと災害の美女アセリア、異教の神の復活を阻止して一時的に復活した悪神を討伐したが、神の呪いにより帰らぬ人となってしまった。
残された娘達に遺産が相続されたと聞いたが、両親念願の宿を作るのにあと少し足りないとかマスター達がやたらと気にしていたな。
公爵様否国王様ですら、残された英雄の子達を心配している。
そんな中最近急に飯屋が出来たって?しかも噂じゃ食いに行った大半の冒険者は絶賛してたって言うじゃねーか。
なんとなしに街はずれに足が向かう。
げぇ!遠目から見てもまさかあの並んでるのが、噂の飯屋か?噂が出たのは昨日だぞ!もうこんなに並んでるのかよ。
折角来たので、なんとなく俺も並ぶ、うぉ!ここからでも美味そうな匂いが・・・・・美味そうな匂いかぁ、いつからだろうな食いもんに頓着しなくなったのは、そこいらで適当に買っても、まぁそれなりに美味い、こんなもんだろって味だ、どこもかしこもそんなもんだから、飯に拘るなんて事したことなかったな。
ダラダラと立っていると、俺の番が来た。
「一名様ですか?」
「おう、ってねね嬢ちゃんじゃないか」
「そうだよ!ねねお手伝いしてるんだ!」
「そうか・・・楽しいかい?」
「楽しいし!美味しいよ!お兄ちゃんの料理は凄く美味しんだから!」
「ねね嬢ちゃんがそう言うなら、期待しちゃうなぁ」
「今日はすき焼き定食!銀貨三枚だよ!」
銀貨三枚か、まぁ普通だな、美味いもんはどうしても値が張るもんだ、席に座って周りを見ると、熱心に味わって食べる奴もいれば、何人かで談笑しながら食ってる奴らもいる、ほとんどの人間が楽しそうな嬉しそうな顔してやがる、どいつもこいつもだらしなく顔を崩しやがって。
「うん?水美味いな」
「サービスだからね、何杯飲んでもタダだよ、それにご飯のお替りもタダだからね」
この水がタダ!?随分透き通って上等な水だが、それにご飯?米って奴か、あれもお替り自由なのか・・・大丈夫なのか?この店。
運んできたのはリリ嬢ちゃんで、火をつけるとその上に熱々の鍋を置いた、なるほど温くならない様に火をつけたのか、米にスープ、野菜の煮た物かこれ?それに塩漬けかな?。
「お肉の追加は別料金になります、最後の残ったスープで米と溶き卵を入れると締めとして最後まで楽しめますよ、スープが少なくなったら足す事もできますから、お申しつけください」
「おう、ありがとう」
目の前の鍋、小さく見えるけど一人前にしては豪華な鍋だ。
肉が別皿であるのは、入りきらなかったからか、自分で好きな火加減で食えとの事だ。
まずは肉を食う!うおおお!こりゃいい肉じゃねぇか!?とろける美味さにスープの味が絡み合って何とも言えない美味さだ!次に米を食ってみる、なるほどと言わざる得ない組み合わせだ、肉を食い、米を食う!あっという間に米を食い終わってしまった。
「すまん!お替りを頼む!」
「は~い!」
落ち着け!ゆっくりだ、ゆっくり味わって食うんだ、ぷりぷりとした姫シイタケがじゅわっと旨味を出す、鳥マイタケのサクサク感、竹しめじのコリっとした触感、なにより白雪ネギが煮込まれて、これでもかと美味くなってる!白くて四角い食べ物これも美味い!糸の様なぷるぷるした奴、まるで迷宮で次々とお宝を発見したかの様なワクワク感に楽しさ!。
「すまん!!肉追加してくれ!?」
つい大声を出してしまった。
「はい!ただいま!」
運ばれてきた肉もボリュームがある!文句なんて一つもねぇ!
最初はちょっと抵抗があった、卵につけて食べる?そんな食べ方見た事も聞いた事もなかったからだ、だがこれは正解だ!熱々の肉を卵に潜らせる、濃いタレと卵の旨味が絡み合って、複雑な美味さを再現させる、野菜達も卵に潜らせても美味いし、そのままでもまた別の美味さを味わえる!
合間に挟む漬物がなんとも言えない味わいで、野菜の煮た奴は芋か?ねっとりとしてまた違う美味さを表現する、インゲンのサクサクしたアクセントもいい!!
そして火照った体に、冷えた水がまた美味い!!!
そろそろ締めといったか?どうすればいいんだ?俺はねね嬢ちゃんを見ると。
「締めですか?残った出汁にご飯を入れて、溶き卵をいれて、おネギをちらせば完成です。どうぞ!」
「ありがとう、ねね嬢ちゃん。一人前の店員さんだな」
「ありがとうございます!」
煮込まれた野菜や肉の旨味の残った出汁が、米と混ざり合い、濃い味が溶き卵と混ざりまろやかになってやがる!もちもちとしていた米はどこかとろみを出し始め、喉を通る熱さととろけ具合がまた
俺の胃袋を喜ばせるんだ!
美味い!間違いなく美味かった!一息ついて、熱くなった体に水を入れ落ち着かせる。
昨日の今日で並んでるはずだ!こんだけ美味かったら確かに納得する。
「美味かった。また来るよ」
「ありがとうございました!」
なんとも言えない、フワフワとした心地よい感覚を体に覚えながら、俺は満足してまたギルドまでいった。
ギルド内ではまた例の飯屋の話をしている奴もいた、そんな噂話を遠くから聞きながら満足した俺は椅子に座って、一人笑うのだった
99
あなたにおすすめの小説
無魔力の令嬢、婚約者に裏切られた瞬間、契約竜が激怒して王宮を吹き飛ばしたんですが……
タマ マコト
ファンタジー
王宮の祝賀会で、無魔力と蔑まれてきた伯爵令嬢エリーナは、王太子アレクシオンから突然「婚約破棄」を宣告される。侍女上がりの聖女セレスが“新たな妃”として選ばれ、貴族たちの嘲笑がエリーナを包む。絶望に胸が沈んだ瞬間、彼女の奥底で眠っていた“竜との契約”が目を覚まし、空から白銀竜アークヴァンが降臨。彼はエリーナの涙に激怒し、王宮を半壊させるほどの力で彼女を守る。王国は震え、エリーナは自分が竜の真の主であるという運命に巻き込まれていく。
【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。
追放された悪役令嬢、農業チートと“もふもふ”で国を救い、いつの間にか騎士団長と宰相に溺愛されていました
黒崎隼人
ファンタジー
公爵令嬢のエリナは、婚約者である第一王子から「とんでもない悪役令嬢だ!」と罵られ、婚約破棄されてしまう。しかも、見知らぬ辺境の地に追放されることに。
絶望の淵に立たされたエリナだったが、彼女には誰にも知られていない秘密のスキルがあった。それは、植物を育て、その成長を何倍にも加速させる規格外の「農業チート」!
畑を耕し、作物を育て始めたエリナの周りには、なぜか不思議な生き物たちが集まってきて……。もふもふな魔物たちに囲まれ、マイペースに農業に勤しむエリナ。
はじめは彼女を蔑んでいた辺境の人々も、彼女が作る美味しくて不思議な作物に魅了されていく。そして、彼女を追放したはずの元婚約者や、彼女の力を狙う者たちも現れて……。
これは、追放された悪役令嬢が、農業の力と少しのもふもふに助けられ、世界の常識をひっくり返していく、痛快でハートフルな成り上がりストーリー!
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
☆ほしい
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
神獣転生のはずが半神半人になれたので世界を歩き回って第二人生を楽しみます~
御峰。
ファンタジー
不遇な職場で働いていた神楽湊はリフレッシュのため山に登ったのだが、石に躓いてしまい転げ落ちて異世界転生を果たす事となった。
異世界転生を果たした神楽湊だったが…………朱雀の卵!? どうやら神獣に生まれ変わったようだ……。
前世で人だった記憶があり、新しい人生も人として行きたいと願った湊は、進化の選択肢から『半神半人(デミゴット)』を選択する。
神獣朱雀エインフェリアの息子として生まれた湊は、名前アルマを与えられ、妹クレアと弟ルークとともに育つ事となる。
朱雀との生活を楽しんでいたアルマだったが、母エインフェリアの死と「世界を見て回ってほしい」という頼みにより、妹弟と共に旅に出る事を決意する。
そうしてアルマは新しい第二の人生を歩き始めたのである。
究極スキル『道しるべ』を使い、地図を埋めつつ、色んな種族の街に行っては美味しいモノを食べたり、時には自然から採れたての素材で料理をしたりと自由を満喫しながらも、色んな事件に巻き込まれていくのであった。
莫大な遺産を相続したら異世界でスローライフを楽しむ
翔千
ファンタジー
小鳥遊 紅音は働く28歳OL
十八歳の時に両親を事故で亡くし、引き取り手がなく天涯孤独に。
高校卒業後就職し、仕事に明け暮れる日々。
そんなある日、1人の弁護士が紅音の元を訪ねて来た。
要件は、紅音の母方の曾祖叔父が亡くなったと言うものだった。
曾祖叔父は若い頃に単身外国で会社を立ち上げ生涯独身を貫いき、血縁者が紅音だけだと知り、曾祖叔父の遺産を一部を紅音に譲ると遺言を遺した。
その額なんと、50億円。
あまりの巨額に驚くがなんとか手続きを終える事が出来たが、巨額な遺産の事を何処からか聞きつけ、金の無心に来る輩が次々に紅音の元を訪れ、疲弊した紅音は、誰も知らない土地で一人暮らしをすると決意。
だが、引っ越しを決めた直後、突然、異世界に召喚されてしまった。
だが、持っていた遺産はそのまま異世界でも使えたので、遺産を使って、スローライフを楽しむことにしました。
才がないと伯爵家を追放された僕は、神様からのお詫びチートで、異世界のんびりスローライフ!!
にのまえ
ファンタジー
剣や魔法に才能がないカストール伯爵家の次男、ノエール・カストールは家族から追放され、辺境の別荘へ送られることになる。しかしノエールは追放を喜ぶ、それは彼に異世界の神様から、お詫びにとして貰ったチートスキルがあるから。
そう、ノエールは転生者だったのだ。
そのスキルを駆使して、彼の異世界のんびりスローライフが始まる。
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる