64 / 189
侯爵家 システィーナ・フォン・ファウスト 七色鳥の北京ダック
しおりを挟む
-侯爵家 システィーナ・フォン・ファウストー
ファウスト家、薬や錬金術の大家で彼女の家、系列の弟子達は、日々薬や毒の研究にあけくれていた。
ファウスト系の錬金術師、薬師の目標は一つ部位欠損薬を生産できるようになる事、一つありとあらゆる病気を根絶させる事の出来るエリキシル剤の作成、全ての人間の潜在能力を覚醒、人を更なる高次元体へと進化させる事が出来ると言う賢者の石、柔らかい石を作成する事を悲願としている者達。
もちろん通常の薬の作成や、依頼された処方箋の作成などで日々の糧を得ながら研究に挑んでいる。
ファウスト家はその薬を扱うと言う側面から、一般人や民達からは非常に評判が良く、また一般人も手に入れやすい薬から高価な効能のある薬まで多彩に製造、販売して巨万の富を手に入れていた。
故に研究資金に困る事はなく、一般的な領地持ち貴族よりも圧倒的に裕福で、それを良く思わない貴族達や暗殺などの黒い事を考えている連中からは敵視されていた。
毒物を使った暗殺は悉く彼らに見抜かれてしまう、それ故邪魔に思われる事も多く、命の危険も両の手で足りない程、暗殺の危険にさらされる事も当たり前の日常だった。
だが流石はプロ、毒による暗殺などは悉くその全てを無効果させ事なきを得ていた、ある時までは。
娘のシスティーナは銀色の髪が美しいとても整った、お人形の様な見た目の子供だった。
食べる事が好きで、美味しいものが好きで、隠れて食べ歩きをするのが趣味だった彼女に次第に異変が訪れる。
体への微弱な麻痺、顔面の麻痺が出始めたのだ。
薬師、錬金術師、医師達によると、毒と言うより細菌によるものであり、麻痺は少しずつ侵攻しているらしく、このままいけば自分で動く事もできなくなり、最後には心臓の鼓動も止めてしまうことだろうとの事だった。
多くの薬師、錬金術師、医師が未だに研究しても正体が掴めないでいる。
そんな彼女がしたい事、それは美味しい物を食べたいだ、死ぬまでに出来るだけ。
それ故に彼女は街に新しく評判なレストランが出来ると、従者に車いすに乗せてもらいその店まで料理を食べにいく、出来れば笑顔で美味しいと美味しかったありがとうと伝えたいけど、彼女の顔面は麻痺してもう数年前から動いていない、それでも精一杯麻痺する声帯を振るわせて、美味しかったと店に伝えて、店を出る、それが彼女の強さだった。
麻痺が更に侵攻したら、口を動かすのも段々難しくなっていくと言う。
美味しい物が食べられなくなる、その前に少しでも美味しいお店達に、それが彼女の願い。
そんな彼女の為に、八百万亭が特別に用意した料理が。
七色鳥の北京ダック風。
薄餅を皮に、甜面醤、甘味の強い旨味を感じるタレををつけて、薬味にキュウリ、白髪ねぎ、他にもお好みで野菜がすきならそれらを乗せてもいい、七色鳥の皮をパリパリに仕上げて、薄餅で包んでいただく。
パリパリのサクサクの皮にもっちりとした皮の食感、シャキシャキの野菜の食感が混ざり合い、食感だけでも楽しい料理、七色鳥の皮はパリパリとしているのにジューシーで脂の甘味が強く、美味い!そこにタレの複雑な味も合い、なんとも言えない幸せな食感と味が口の中に広がる。
中国では食感は大切な味覚の一つで、パリパリとしたホロホロと儚く崩れる食感を脆、ツイと言う。
宿泊客である、システィーナ様に出した特別料理、執事に食べ方の説明などは大方してあるので大丈夫だろう。
「お嬢様、本日はウェールズでも最近台頭してきた八百万の七色鳥の北京ダック風をご用意いたしました。この料理は鳥の皮を味わう為の料理だとか、どうぞお楽しみください」
もぐもぐもぐ。
美味しい!!もちもちの皮、中からはサクサクの七色鳥の皮がじゅんわりと脂を放つ!甘味あるタレに薬味の野菜達が心地よく受け止める、これは美味しい!。
システィーナはいつも通りしているはずだったのだが、執事がそれを見逃さなかった。
「お嬢様!!顔が!・・・・笑顔に!」
えっ嘘!確かに美味しくてにやにやしちゃう味だけど、あれ?私の顔って麻痺して動かないんじゃ?
「お嬢様!!お顔が笑顔になられております!!」
鏡を見せられ驚く。
「あれ、本当だ。嘘!声がスムーズに出る!麻痺で喋るのが辛かったのに!全然普通に喋れる!」
「おぉ!!システィーナ様の声!!ちょっと失礼します」
執事に腕や顔をチェックされる、触られている感触が私もちゃんとする。
「ああっああああああ!おじょうぅざま、麻痺が・・・麻痺がなおっだんでずね!!ううううう!!」
「そうみたい?どうしてかしら?不思議ね?この料理を食べて・・・確か八百万の店主さんは聖堂教会が認めた聖人様なのよね?もしかしたらそれで・・・・ううん!それしか考えられないわ!八百万の店主様の加護で私の病気も治ったのよ!!」
「よがっだ!おじょうざま!治ってよがった!!」
「もぅバルテロ、そんなに泣かないで!治った!私麻痺が治っちゃったわ!!みて!立って歩けるもの!!バルテロ!宿泊は今日だけじゃないのよね!」
「もちろんです!!ゆったり楽しめる様に宿はとっております!!」
「それならよかったわ!だってこの宿楽しそうな遊びでいっぱいなんだもの!!庭園も素敵!体が治ったんだからしっかり楽しまなきゃ!もちろん料理も!!それに店主様にお礼も用意しなきゃ!急ぎお父様とお母さまにも報告して頂戴!」
「かしこまりました!私が手配している間は、メイドのメイをつけておきます!では急ぎ報告をしてきます!」
すっかり胃腸も元気を取り戻し、北京ダックの肉の炒め物とチャーハンと杏仁豆腐を食べ、いつ以来だろうかこんなに幸せなのは!お風呂!!お風呂も堪能しなきゃ!!
こうして八百万はまた貴族の常連さんをゲットするのだった。
ファウスト家、薬や錬金術の大家で彼女の家、系列の弟子達は、日々薬や毒の研究にあけくれていた。
ファウスト系の錬金術師、薬師の目標は一つ部位欠損薬を生産できるようになる事、一つありとあらゆる病気を根絶させる事の出来るエリキシル剤の作成、全ての人間の潜在能力を覚醒、人を更なる高次元体へと進化させる事が出来ると言う賢者の石、柔らかい石を作成する事を悲願としている者達。
もちろん通常の薬の作成や、依頼された処方箋の作成などで日々の糧を得ながら研究に挑んでいる。
ファウスト家はその薬を扱うと言う側面から、一般人や民達からは非常に評判が良く、また一般人も手に入れやすい薬から高価な効能のある薬まで多彩に製造、販売して巨万の富を手に入れていた。
故に研究資金に困る事はなく、一般的な領地持ち貴族よりも圧倒的に裕福で、それを良く思わない貴族達や暗殺などの黒い事を考えている連中からは敵視されていた。
毒物を使った暗殺は悉く彼らに見抜かれてしまう、それ故邪魔に思われる事も多く、命の危険も両の手で足りない程、暗殺の危険にさらされる事も当たり前の日常だった。
だが流石はプロ、毒による暗殺などは悉くその全てを無効果させ事なきを得ていた、ある時までは。
娘のシスティーナは銀色の髪が美しいとても整った、お人形の様な見た目の子供だった。
食べる事が好きで、美味しいものが好きで、隠れて食べ歩きをするのが趣味だった彼女に次第に異変が訪れる。
体への微弱な麻痺、顔面の麻痺が出始めたのだ。
薬師、錬金術師、医師達によると、毒と言うより細菌によるものであり、麻痺は少しずつ侵攻しているらしく、このままいけば自分で動く事もできなくなり、最後には心臓の鼓動も止めてしまうことだろうとの事だった。
多くの薬師、錬金術師、医師が未だに研究しても正体が掴めないでいる。
そんな彼女がしたい事、それは美味しい物を食べたいだ、死ぬまでに出来るだけ。
それ故に彼女は街に新しく評判なレストランが出来ると、従者に車いすに乗せてもらいその店まで料理を食べにいく、出来れば笑顔で美味しいと美味しかったありがとうと伝えたいけど、彼女の顔面は麻痺してもう数年前から動いていない、それでも精一杯麻痺する声帯を振るわせて、美味しかったと店に伝えて、店を出る、それが彼女の強さだった。
麻痺が更に侵攻したら、口を動かすのも段々難しくなっていくと言う。
美味しい物が食べられなくなる、その前に少しでも美味しいお店達に、それが彼女の願い。
そんな彼女の為に、八百万亭が特別に用意した料理が。
七色鳥の北京ダック風。
薄餅を皮に、甜面醤、甘味の強い旨味を感じるタレををつけて、薬味にキュウリ、白髪ねぎ、他にもお好みで野菜がすきならそれらを乗せてもいい、七色鳥の皮をパリパリに仕上げて、薄餅で包んでいただく。
パリパリのサクサクの皮にもっちりとした皮の食感、シャキシャキの野菜の食感が混ざり合い、食感だけでも楽しい料理、七色鳥の皮はパリパリとしているのにジューシーで脂の甘味が強く、美味い!そこにタレの複雑な味も合い、なんとも言えない幸せな食感と味が口の中に広がる。
中国では食感は大切な味覚の一つで、パリパリとしたホロホロと儚く崩れる食感を脆、ツイと言う。
宿泊客である、システィーナ様に出した特別料理、執事に食べ方の説明などは大方してあるので大丈夫だろう。
「お嬢様、本日はウェールズでも最近台頭してきた八百万の七色鳥の北京ダック風をご用意いたしました。この料理は鳥の皮を味わう為の料理だとか、どうぞお楽しみください」
もぐもぐもぐ。
美味しい!!もちもちの皮、中からはサクサクの七色鳥の皮がじゅんわりと脂を放つ!甘味あるタレに薬味の野菜達が心地よく受け止める、これは美味しい!。
システィーナはいつも通りしているはずだったのだが、執事がそれを見逃さなかった。
「お嬢様!!顔が!・・・・笑顔に!」
えっ嘘!確かに美味しくてにやにやしちゃう味だけど、あれ?私の顔って麻痺して動かないんじゃ?
「お嬢様!!お顔が笑顔になられております!!」
鏡を見せられ驚く。
「あれ、本当だ。嘘!声がスムーズに出る!麻痺で喋るのが辛かったのに!全然普通に喋れる!」
「おぉ!!システィーナ様の声!!ちょっと失礼します」
執事に腕や顔をチェックされる、触られている感触が私もちゃんとする。
「ああっああああああ!おじょうぅざま、麻痺が・・・麻痺がなおっだんでずね!!ううううう!!」
「そうみたい?どうしてかしら?不思議ね?この料理を食べて・・・確か八百万の店主さんは聖堂教会が認めた聖人様なのよね?もしかしたらそれで・・・・ううん!それしか考えられないわ!八百万の店主様の加護で私の病気も治ったのよ!!」
「よがっだ!おじょうざま!治ってよがった!!」
「もぅバルテロ、そんなに泣かないで!治った!私麻痺が治っちゃったわ!!みて!立って歩けるもの!!バルテロ!宿泊は今日だけじゃないのよね!」
「もちろんです!!ゆったり楽しめる様に宿はとっております!!」
「それならよかったわ!だってこの宿楽しそうな遊びでいっぱいなんだもの!!庭園も素敵!体が治ったんだからしっかり楽しまなきゃ!もちろん料理も!!それに店主様にお礼も用意しなきゃ!急ぎお父様とお母さまにも報告して頂戴!」
「かしこまりました!私が手配している間は、メイドのメイをつけておきます!では急ぎ報告をしてきます!」
すっかり胃腸も元気を取り戻し、北京ダックの肉の炒め物とチャーハンと杏仁豆腐を食べ、いつ以来だろうかこんなに幸せなのは!お風呂!!お風呂も堪能しなきゃ!!
こうして八百万はまた貴族の常連さんをゲットするのだった。
115
あなたにおすすめの小説
無魔力の令嬢、婚約者に裏切られた瞬間、契約竜が激怒して王宮を吹き飛ばしたんですが……
タマ マコト
ファンタジー
王宮の祝賀会で、無魔力と蔑まれてきた伯爵令嬢エリーナは、王太子アレクシオンから突然「婚約破棄」を宣告される。侍女上がりの聖女セレスが“新たな妃”として選ばれ、貴族たちの嘲笑がエリーナを包む。絶望に胸が沈んだ瞬間、彼女の奥底で眠っていた“竜との契約”が目を覚まし、空から白銀竜アークヴァンが降臨。彼はエリーナの涙に激怒し、王宮を半壊させるほどの力で彼女を守る。王国は震え、エリーナは自分が竜の真の主であるという運命に巻き込まれていく。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
☆ほしい
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
追放された悪役令嬢、農業チートと“もふもふ”で国を救い、いつの間にか騎士団長と宰相に溺愛されていました
黒崎隼人
ファンタジー
公爵令嬢のエリナは、婚約者である第一王子から「とんでもない悪役令嬢だ!」と罵られ、婚約破棄されてしまう。しかも、見知らぬ辺境の地に追放されることに。
絶望の淵に立たされたエリナだったが、彼女には誰にも知られていない秘密のスキルがあった。それは、植物を育て、その成長を何倍にも加速させる規格外の「農業チート」!
畑を耕し、作物を育て始めたエリナの周りには、なぜか不思議な生き物たちが集まってきて……。もふもふな魔物たちに囲まれ、マイペースに農業に勤しむエリナ。
はじめは彼女を蔑んでいた辺境の人々も、彼女が作る美味しくて不思議な作物に魅了されていく。そして、彼女を追放したはずの元婚約者や、彼女の力を狙う者たちも現れて……。
これは、追放された悪役令嬢が、農業の力と少しのもふもふに助けられ、世界の常識をひっくり返していく、痛快でハートフルな成り上がりストーリー!
【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。
神獣転生のはずが半神半人になれたので世界を歩き回って第二人生を楽しみます~
御峰。
ファンタジー
不遇な職場で働いていた神楽湊はリフレッシュのため山に登ったのだが、石に躓いてしまい転げ落ちて異世界転生を果たす事となった。
異世界転生を果たした神楽湊だったが…………朱雀の卵!? どうやら神獣に生まれ変わったようだ……。
前世で人だった記憶があり、新しい人生も人として行きたいと願った湊は、進化の選択肢から『半神半人(デミゴット)』を選択する。
神獣朱雀エインフェリアの息子として生まれた湊は、名前アルマを与えられ、妹クレアと弟ルークとともに育つ事となる。
朱雀との生活を楽しんでいたアルマだったが、母エインフェリアの死と「世界を見て回ってほしい」という頼みにより、妹弟と共に旅に出る事を決意する。
そうしてアルマは新しい第二の人生を歩き始めたのである。
究極スキル『道しるべ』を使い、地図を埋めつつ、色んな種族の街に行っては美味しいモノを食べたり、時には自然から採れたての素材で料理をしたりと自由を満喫しながらも、色んな事件に巻き込まれていくのであった。
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
莫大な遺産を相続したら異世界でスローライフを楽しむ
翔千
ファンタジー
小鳥遊 紅音は働く28歳OL
十八歳の時に両親を事故で亡くし、引き取り手がなく天涯孤独に。
高校卒業後就職し、仕事に明け暮れる日々。
そんなある日、1人の弁護士が紅音の元を訪ねて来た。
要件は、紅音の母方の曾祖叔父が亡くなったと言うものだった。
曾祖叔父は若い頃に単身外国で会社を立ち上げ生涯独身を貫いき、血縁者が紅音だけだと知り、曾祖叔父の遺産を一部を紅音に譲ると遺言を遺した。
その額なんと、50億円。
あまりの巨額に驚くがなんとか手続きを終える事が出来たが、巨額な遺産の事を何処からか聞きつけ、金の無心に来る輩が次々に紅音の元を訪れ、疲弊した紅音は、誰も知らない土地で一人暮らしをすると決意。
だが、引っ越しを決めた直後、突然、異世界に召喚されてしまった。
だが、持っていた遺産はそのまま異世界でも使えたので、遺産を使って、スローライフを楽しむことにしました。
あなた方はよく「平民のくせに」とおっしゃいますが…誰がいつ平民だと言ったのですか?
水姫
ファンタジー
頭の足りない王子とその婚約者はよく「これだから平民は…」「平民のくせに…」とおっしゃられるのですが…
私が平民だとどこで知ったのですか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる