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異世界に放り込まれた。

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 マップを念じてみれば、大樹海に佇む、大草原地帯、そこにぽつんと一人座っていた。 
 
 年老いて死んだ割には、体が軽い、体力にも溢れていて力も溢れる。 
 
 出来ない事の方が少ないと言われるチート能力を脳に突っ込まれたが、念じればいいのか? 

 まずは家だろ、とおもって念じると、家のカタログや自由に弄れるモデリングが出て来た。 
 
 小さい部屋で最後を迎えた自分にとって、ちょっとわくわくするな家の設定。 
 
 一階は片側を体育館の様に広く、なんの為かもしらんが臨時で人を受け入れる事が出来るような広さ、と高級ホテルの様なデカく広いトイレ、大浴場にサウナ、もう片側を巨大キッチンに受付みたいなバーカウンターにテーブル席が何隻か、おお~まるで冒険者ギルドみたいじゃんみたいな作りだ。 
 
 二階と三階には豪華な部屋が何部屋か、その内の一つを俺が使う、二階にも風呂、シャワーだけなど色々取り付け、三階はゲームや映画が楽しめ酒(飲めない)なども楽しめる部屋も作った。 
 
 チート様様と思って、こんな大豪邸作ったが、何も消費しないのか?と思っていると金や善行ポイントの様なものが減っている事に気が付いた。 
 
 だがまぁこんな大豪邸作れたのでいいとしよう。 
 
 でも現代の飯や物を注文するにはやっぱり金が消費されるみたいだ。 
 
 でもこの世界の金も結構あるっぽい、流石やる気ない事を見越して多めに振り込みましたってな感じだ。 
 
 それもそう、死んで人生全うしたばかりで、生き返って異世界いけなんていわれても、それなりに満足のいく人生だったので第二の人生与えられても目標がない。 
 
 商売でもしないと、金や善行ポイント?なるものは溜まらないみたいだが当分?数年?もしかして十年は何もしなくてもやっていける。 
 
 本当に何を目的にこの地に落とされたのか、使命も理由もわからない。 
 
 いざとなれば十年でも引きこもれるぞ。 
 
 ピンポーン 
 
 呼び鈴の音にびっくりする。 
 
 呼び鈴?家建てたばかりなのに?こんな所に誰が来るって? 
 
 とりあえずのぞき穴を見ると、青いもっさりした何かがいる・・・・・・。 
 
 怖い・・・・・。 
 
 確認の為にドアを開けると、そこには??? 
 
 巨大な猫!ライオン?ヒョウ?いやこれは猫だろ!?黒と青が混ざったゴージャスな毛並みの猫!!! 
 
 「うなん」 
 
 そう鳴くと、頭からグリグリ入ってこようとする。 
 
 「ちょいちょいちょい!無理!無理なサイズやって!もうちょい小さくなれない?」 
 
 「うなあ~ん」 
  
 光ったと思ったら、小さくなった。 
 
 するりと入ってくると、頭を擦り付けて来るし、何か友好的な?親愛的な空気?を勝手に感じる。 
 
 鑑定でざっとみると。 
 
 幻想女王種 キャスパリーグ 名前をつけてください。 

 名前を付けてくださいとは?飼われたいって事かな? 
 
 「君、うちの子になりたいのかい?ずいぶん美人さんだけど」 
 
 「うなん!うなぁ~~ん」 
 
 かわゆい、サイズも変えれるっぽいし、幻想種って所にレア感を感じる。 
 
 「そらって名前でどうです?」 
 
 「うにゃ~ん、にゃん」 
 
 どうやら気に入ってもらえた様だ。 
 
 さて、新たな仲間が手に入ったが、もうやることもない。 
 
 部屋にこもって「つべ」でもみるか?料理も現代の物が買えるし、素材も買える、畑は専門外だ。 
 
 一応能力に魔道畑とかいう項目があって、魔力で野菜を栽培できるらしいが、今の所出番はない。 
 
 さて、今度こそやる事がない。 
 
 体育館広場の方にはバスケゴールがついてるから、そらのジャレながらシュートを何本か打つが、簡単に入る。 
 
 おれってこんな運動神経よかったっけ?それにしても樹海のど真ん中に、まさかこんな大草原と現代的家があるなんて誰もおもわないよな。 
 
 魔物とか出たらどうしよう・・・・・・。 

 そらは戦えそうだけど、俺は?武器は?銃なんか売ってるか?作り方なんか知らんぞ? 
 
 頭で鍛治を念じれば、鍛治が扱える。 
 
 場所と道具、素材を用意して武器を作る事に、レシピなるものが頭にあるが、流石に銃はでてこなかった。 
 
 武器にも等級があるらしいが、そこらへんは俺にもわからない。 
 
 作るのは日本刀と槍、考え付く等級は三等品から特級、レア、ユニーク、スペシャル、ウルトラ、レジェンド、ゴッズ、ジェネシス、ファンタズマとかそんな感じなのを小説で読んだことがある。 
 
 俺は個人的にゲームでレベル1の主人公にファンタズマを持たせてプレイするのが好きだ。 
 
 昔ながらのそんな強くてニューゲームが大好きだったなぁと思いつつ、善行ポイントを使って過程を省略の高速化!10本作って三等が7、特級が1レア1ユニークが1。 
 
 いきなりユニークが引けた、しかも見た目がカッコいい!槍もシンプルながら手に吸い付くように馴染む、すごいぞ!?なにがどうあがってるかわからんが、ステータスアップの効果もある。 
 
 外でちょっと振り回すと、これが演武みたいにぐるぐる回せる回せる!楽しいし、結構見た目いいんじゃない?使いこなせてる感あんじゃない?思い切っておらぁ!!と投げると物凄い飛んだ!?しかも空中で無数に分裂して各槍が獲物を探しているかのようにレーザービームの様に飛んで行った!!!???なんじゃありゃあ!そして何かを撃破したのか爆発の様な物が起こり、俺に向かって槍が帰ってきた。 
 
 え???兵器??? 
 
 最後爆発したぞ?分裂もするし、ユニークだよなこれ?簡単には売れんし、安くもないぞこれ。 

 武器ばとりあえずこれでいいな、刀は試してないけど。 
 
 色々遊んでたら夜になってた、そらとご飯を食べよう。 
 
 今日はサーモンを生でと半身を焼いたもの、サラダに煮物に漬物、味噌汁、そして米。 
 
 換気扇もでかいが若干うるせぇとおもいながら、外に料理の匂いを振りまかせていく。 
 
 魔物が集まってきたらどうしようなんておもいながら、きっと結界くらいの機能はあるだろうなんて楽観視しながら飯を作って、そらと一緒に食った。 
 
 すると、ピンポーンピンポーンと連打するかのような音、誰だよ、こえぇよ、ここ森だぞと思いながら、インターホンで見てみると、小柄の獣人?の女の子と鎧やら剣をもった人間が何人か、息を切らしながらドアの前にいる。 
 
 「あのどちら様ですか?」 
 
 「ふぁぇ!?声!?すいません!ミレーユ商会のミリアと申します!魔物に襲われ仕方なく森に入ったのですが、出来たら一晩部屋をお借りできないでしょうか!?」 
 
 早口で簡潔に、しかも礼儀正しい、ふむ。 
 
 「どうぞ、中にお入りください」 
 
 「ありがとうございます!あの荷馬車どうすれば!?」 
 
 家の前に止めといてもきっと魔物は出ないと思うので」 
 
 今度からは荷馬車置き場も作らねば。 
 
 ミリアさん達は商隊の後方にいたのだが、襲われて森に入り込んで、只管ここまできたらしい。 
 
 泥だらけだ、とりあえず風呂にはいってもらうか。
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