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香織の対策(運動)
熱との向き合い方
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「あと2周半よーペースあげてー」
「はぁはぁ、はぁ、はぁ」
最後の力を振り絞って足を動かす。あともう少しだから
「はぁ、はぁ、はぁ「2時間46分29秒ね」はぁ、はぁ、はぁ」
「聞いてないわね、まぁいいわ。芽衣ちゃん、この子が落ち着いたらお風呂入れて事務室に連れてきてくれる?」
「承知いたしました。」
それから10分ほどたったあと私は芽衣さんに連れられてお風呂と事務室へと歩いていった。
自己紹介がまだだったよね
私はマラソン選手。自己ベストは2:23:30っていう日本だと結構早いんだ。ベストはね。実は、本当に暑さが苦手なの。さっきのテストでもわかったみたいに私向いてない。
例年だったら冬にしかマラソンないから全然大丈夫なんだけど来年はオリンピックの選考会があるから夏に予選会通らないと出れない。だからここで1年半くらい鍛えてもらうつもり。
今日のテストはデータ取り。
35℃湿度80%で400メートルのトラックを105周半つまりマラソンとほぼ同じ
距離を走った。
辛くないかって?死ぬほど辛いわよだからこんなタイム落ちてるの!
あ、明里さんがきた。
「まずわ、テストお疲れさま。あなたのデータは芽衣ちゃんがまとめてくれるからできたらまた呼ぶわ」
「あ、はい、ありがとうございます。冷たい飲み物があれば欲しいです。」
「そうね、次の子がもうすぐ来るからその後になるかもだけど呼びに行くわ。」
「忠告しとくわ」
明里さんの顔がいきなり真剣になったからびっくりした。
「プログラムが始まったら水も管理するからあまり欲しいものがもらえるとは思わない方がいいわ」
「は、はいっ、気をつけます。」
何に気をつけるのか自分でわからなくなってきた。
「部屋で待ってればいいわよ、解散」
「あ、あのー、次の子のテスト私見ちゃだめですか?」
「あら、みたいの?いいわよ一緒に来なさい」
そういうとすぐ立ち上がってもう一度トレーニング室に向かって行った。
私びっくりしたの。このトレーニング室びっくりするくらい大きいんだよ。400メートルトラックが室内にあるんだよ。
「じゃ、あなたはこっちの部屋で見てて頂戴」
案内された部屋は確かトレーニング室からは鏡に見えてたところの裏。
「え、直接は会えないですか?」
「流石に、テストを見られてるのわかると向こうもやりにくいはずだわ」
「確かにそうですね。失礼しました。」
そう言って明里さんはまたどこかに行ってしまった。机の上には一枚の紙とノートパソコンがあった。
プログラム計画
目標 1 気温30℃湿度80%でプログラム開始時のベストを更新。
目標2 気温32℃湿度90%でベストを更新。
最大目標 気温35℃湿度90%でベストを更新。
プログラムの基礎
1 高い気温、湿度に慣れさせる。
2 メンタルトレーニングで積極的なレースを展開できるようにする。
3 室内の酸素濃度の変化も積極的に使う。
読んでいくうちに血の気が引いてきた。明里さんはこんなこと考えてたのか。私は練習のメニューを今までとは変えるだけだと思ってたけど全然違った。
そんなことしてる間に次の子が走ってた。
よく見たらよく知ってるきい子ちゃんだった。
きい子ちゃんのことは自分よりベストタイムは遅いからあまり気にしてなかった。
だけどきい子ちゃんは2時間30分で走った。
おかしい。私のほうが早いはずだから。私調子悪かっただけ。
「はぁはぁ、はぁ、はぁ」
最後の力を振り絞って足を動かす。あともう少しだから
「はぁ、はぁ、はぁ「2時間46分29秒ね」はぁ、はぁ、はぁ」
「聞いてないわね、まぁいいわ。芽衣ちゃん、この子が落ち着いたらお風呂入れて事務室に連れてきてくれる?」
「承知いたしました。」
それから10分ほどたったあと私は芽衣さんに連れられてお風呂と事務室へと歩いていった。
自己紹介がまだだったよね
私はマラソン選手。自己ベストは2:23:30っていう日本だと結構早いんだ。ベストはね。実は、本当に暑さが苦手なの。さっきのテストでもわかったみたいに私向いてない。
例年だったら冬にしかマラソンないから全然大丈夫なんだけど来年はオリンピックの選考会があるから夏に予選会通らないと出れない。だからここで1年半くらい鍛えてもらうつもり。
今日のテストはデータ取り。
35℃湿度80%で400メートルのトラックを105周半つまりマラソンとほぼ同じ
距離を走った。
辛くないかって?死ぬほど辛いわよだからこんなタイム落ちてるの!
あ、明里さんがきた。
「まずわ、テストお疲れさま。あなたのデータは芽衣ちゃんがまとめてくれるからできたらまた呼ぶわ」
「あ、はい、ありがとうございます。冷たい飲み物があれば欲しいです。」
「そうね、次の子がもうすぐ来るからその後になるかもだけど呼びに行くわ。」
「忠告しとくわ」
明里さんの顔がいきなり真剣になったからびっくりした。
「プログラムが始まったら水も管理するからあまり欲しいものがもらえるとは思わない方がいいわ」
「は、はいっ、気をつけます。」
何に気をつけるのか自分でわからなくなってきた。
「部屋で待ってればいいわよ、解散」
「あ、あのー、次の子のテスト私見ちゃだめですか?」
「あら、みたいの?いいわよ一緒に来なさい」
そういうとすぐ立ち上がってもう一度トレーニング室に向かって行った。
私びっくりしたの。このトレーニング室びっくりするくらい大きいんだよ。400メートルトラックが室内にあるんだよ。
「じゃ、あなたはこっちの部屋で見てて頂戴」
案内された部屋は確かトレーニング室からは鏡に見えてたところの裏。
「え、直接は会えないですか?」
「流石に、テストを見られてるのわかると向こうもやりにくいはずだわ」
「確かにそうですね。失礼しました。」
そう言って明里さんはまたどこかに行ってしまった。机の上には一枚の紙とノートパソコンがあった。
プログラム計画
目標 1 気温30℃湿度80%でプログラム開始時のベストを更新。
目標2 気温32℃湿度90%でベストを更新。
最大目標 気温35℃湿度90%でベストを更新。
プログラムの基礎
1 高い気温、湿度に慣れさせる。
2 メンタルトレーニングで積極的なレースを展開できるようにする。
3 室内の酸素濃度の変化も積極的に使う。
読んでいくうちに血の気が引いてきた。明里さんはこんなこと考えてたのか。私は練習のメニューを今までとは変えるだけだと思ってたけど全然違った。
そんなことしてる間に次の子が走ってた。
よく見たらよく知ってるきい子ちゃんだった。
きい子ちゃんのことは自分よりベストタイムは遅いからあまり気にしてなかった。
だけどきい子ちゃんは2時間30分で走った。
おかしい。私のほうが早いはずだから。私調子悪かっただけ。
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