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第5話『ドアの向こう』
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自然と目が覚めた瞬間に、鳶川大空は遅刻したと直感して慌てて飛び起きる。けれどその瞬間に今度は有休を取っていたことを思い出し、ホッと胸を撫で下ろした。
「あれ? あっちゃん?」
いつもなら大空を優しく包んでくれている温もりが、今日はなかった。ベッドの隣は空っぽになっていて、どこか薄寒いような感覚を覚えながら、その主を捜そうとリビングに向かう。
立ち上がった瞬間に尻と股の痛みを自覚した。同時に昨夜の情事を思い出し、一人身体を熱くさせる。
飛鳥は淡白そうに見えるのに、セックスは意外と情熱的だった。優しさと激しさの両方を兼ね備えたそれは、大空を虜にして離さなかった。大空のほうが経験豊富なはずなのに、身体のすべてをいとも簡単に飛鳥に暴かれ、そして快楽の渦に引き込まれたのである。
実に幸せな時間だった。心と身体の両方が繋がることの素晴らしさを久しぶりに味わった夜だった。またすぐにでも行為に溺れてしまいたいと思いながら、ドアを開ける。
リビングに飛鳥の姿はなかった。物言わぬ家具たちが静かに佇んでいるだけで、いつもの飛鳥の定位置でもあるソファーの上も空だ。
大空は一抹の不安を覚えた。朝起きて飛鳥がいなかったことなんて、彼と出逢ってから一度もない。いつもベッドで大空の隣にいてくれて、優しい声でおはようと言ってくれた。それなのに今日はどうして――
(まさか成仏しちゃったって言うのか?)
箏を作り上げ、弟の翼にそれを手渡したことで飛鳥の未練はなくなった。未練がなくなれば成仏するかもしれないと本人が言っていたから、本当にそうなってしまったのかもしれない。
(だからってこんなに早く……)
成仏するのだとしても、もう少し一緒にいられると思っていたから大空は何の覚悟もしていなかった。心の準備は全然整っていない。せめてもう一日だけでも一緒にいさせろよと誰とも知らず愚痴を零しながら、本当にいなくなったのか確かめるために廊下に出る。
ドアを開けると正面に人の姿があって、一瞬飛び上がりそうになった。靴を履きかけていた彼はこちらを振り返り、まるでドッキリの仕掛け現場を目撃されてしまった人みたいに気まずそうな顔をする。
「あっちゃん……どこ行くんだよ?」
安堵が胸に広がるのと同時に怒りにも似た感情が溢れ出そうになるのを堪えながら、大空は静かに問いかけた。
「どこって……俺にもわかんねえよ」
「わかんねえって、なんだよそれ? ただの散歩なのか? それとも……もう帰って来ねえつもりなの?」
なんとなく答えはわかっている。けれどひょっとしたら否定してくれるかもしれないと、一縷の望みを懸けて訊ねていた。
「……帰りたくてももう帰れねえよ。もうここでお別れだ」
「お別れならっ……ちゃんと家主に挨拶くらいして行けよっ。黙って出て行くってどんだけ常識ないんだよっ」
「だってお前の声聴いたらっ、泣いちまって収集つかなくなるからっ……」
言うか言い終わらないかのうちに、飛鳥の目尻からポロっと涙が零れ落ちた。
「俺だってどこにも行きたくねえよっ……大のそばを離れたくないっ」
「じゃあ行かなきゃいいじゃんか。前にも俺言ったけど、あっちゃんがいるの全然迷惑とか思ってないし、むしろいてくれたほうが嬉しいよ。だってあっちゃんのことすげえ好きだもん」
まず間違いなく、今まで愛した誰よりも飛鳥のことを愛している。自分の持っているものすべてを無償で差し出してもいいと思えるくらい、この男を愛していた。
「俺だって好きだよっ……こんなに人を好きになったの、お前が初めてで、けどっ……もう駄目なんだ。もうここに留まることはできねえ」
泣きながらも、飛鳥は覚悟を決めたという顔をしている。本当に行ってしまうつもりなんだ。大事な思い出だけを残して、この男はどこか遠いところへ行ってしまう。
どうしたら引き止められるだろうか? そんなことばかり考えていた。大空も覚悟を決めなければならないのに、二人の時間を終わらせたくなくて悪足掻きしてしまう。
「……あっちゃんがどっか行っちゃうって言うなら、俺翼くんのこと本気で狙うよ?」
飛鳥は極度のブラコンだ。弟に恋人ができるなんて絶対に許せないだろう。
「大ならいいよ」
けれど予想に反して、飛鳥は優しい表情をして了承する言葉を返してくる。
「お前はいいやつだから、翼のことも安心して任せられる。たぶん幸せにしてくれるんだろうな」
絶対に駄目だと言って怒ると思っていた。そんなの認めないと言って大空の頬をつねりに戻って来ると思っていたのに、望んだとおりの展開にはならなかった。
もう駄目だ。これ以上彼を引き止める言葉を大空は持たない。彼を引き止める方法がわからない。――いや、きっとそんな方法は最初からなかったんだろう。だって彼は生きている人間じゃない。二週間と少し前に山で滑落して命を落としたのだ。本当なら自分たちは出逢うこともなかったのだろう。
急に足に力が入らなくなって、大空はその場にぺたんと座り込んだ。ギュッと胸を締め付けられるような感覚に襲われると同時に、目頭が一気に熱くなって涙が溢れ出た。
「嫌だよっ……こんなの嫌だっ……あっちゃんっ……」
まだ二人でやりたいことがたくさんある。行きたい場所がたくさんある。だけどそのどれもを諦めなければいけないのか。この辛すぎる別れを、受け入れたくなくても受け入れなければならないというのか。
「大」
優しい声が大空を呼んだ。涙を拭うといつの間にか飛鳥がすぐそばまで来ていて、逞しい腕がそっと大空を抱き締めてくれる。
「ごめんなっ……」
謝る声に、大空は首を横に振って答えた。謝る必要なんかない。飛鳥が悪いわけじゃなくて、これはもう誰にもどうしようもないことなのだ。それに飛鳥はここにいたいと――大空のそばにいたいと言ってくれた。大空のことを好きだと言ってくれた。むしろ大空のほうがありがとうと言いたかったけれど、それは涙で言葉にならなかった。
触れ合った部分から飛鳥の体温を感じる。鼻を触れさせた首筋からは彼の匂いがする。まるで生きている人間のように。死んでいるのが嘘だと言っているかのように。
「どうか、俺の分まで生きてくれ。そんで幸せになるんだ。世界中の誰もがお前を羨むくらいに」
「あっちゃん……」
ずっとこうしていたい。飛鳥を離したくない。けれどしばらくすると大空を包んでくれていた腕の力が緩み、大空の腕をすり抜けて飛鳥の身体が離れていってしまう。
「本当にありがとな、大。すげえ楽しかった」
飛鳥は昨日そうしたみたいに深く頭を下げた。最後に泣き腫らした顔に少し笑顔を浮かべ、玄関のほうへ――大空のいるほうとは反対のほうへ歩き出す。
「あっちゃん!」
大空は慌てて呼び止めた。自分もちゃんと言いたいことを言っておかなければならない。もう何かを伝えられるのはこれが最後なのだ。あとになって言っておけばよかったと後悔したくない。
「俺のほうこそありがとう。俺のこと好きになってくれて、本当にっ……」
飛鳥はゲイじゃない。それなのに性別の壁を越えて大空のことを愛してくれた。出逢えたことも含めてすべては奇跡のようなことだったんだと改めて実感しながら、感謝の言葉を最後に送る。
「結構積極的だったからな、お前。俺もすっかり絆されちまったよ。でもそれでよかったって思う。だって大のこと好きになってから、すげえ幸せだったもん、俺」
飛鳥も同じように幸せを感じてくれていたことに、安堵と切なさの両方を覚えた。本当はその幸せがずっと続いてほしかったけれど、少しの時間だけでも共有できたのなら、それでよかったのかもしれない。
「じゃあ行く。もう振り返らないからな。元気で生きて、そんで来世でまた逢おうぜ」
「うん……」
靴を履いた飛鳥は、宣言したとおりもうこちらを振り返らなかった。そのままドアをすり抜けて――大空の部屋からいなくなった。
その瞬間に飛鳥への深い愛情が、熱い想いが、胸の奥から溢れ出して喉元を切なく突き上げる。駄目だ、やっぱりもう一度だけ触れ合いたい。もう少しだけでいいから、飛鳥の体温を感じていたい。
「あっちゃんっ……!」
グッと足に力を入れると、立ち上がりかけた態勢のまま駆け出した。そして素早く鍵を開錠し、ドアを開け放って勢いよく外に出る。だが――まだ十秒も経っていないはずなのに、そこに大空が愛した男の姿は、どこにもなかった。
「あれ? あっちゃん?」
いつもなら大空を優しく包んでくれている温もりが、今日はなかった。ベッドの隣は空っぽになっていて、どこか薄寒いような感覚を覚えながら、その主を捜そうとリビングに向かう。
立ち上がった瞬間に尻と股の痛みを自覚した。同時に昨夜の情事を思い出し、一人身体を熱くさせる。
飛鳥は淡白そうに見えるのに、セックスは意外と情熱的だった。優しさと激しさの両方を兼ね備えたそれは、大空を虜にして離さなかった。大空のほうが経験豊富なはずなのに、身体のすべてをいとも簡単に飛鳥に暴かれ、そして快楽の渦に引き込まれたのである。
実に幸せな時間だった。心と身体の両方が繋がることの素晴らしさを久しぶりに味わった夜だった。またすぐにでも行為に溺れてしまいたいと思いながら、ドアを開ける。
リビングに飛鳥の姿はなかった。物言わぬ家具たちが静かに佇んでいるだけで、いつもの飛鳥の定位置でもあるソファーの上も空だ。
大空は一抹の不安を覚えた。朝起きて飛鳥がいなかったことなんて、彼と出逢ってから一度もない。いつもベッドで大空の隣にいてくれて、優しい声でおはようと言ってくれた。それなのに今日はどうして――
(まさか成仏しちゃったって言うのか?)
箏を作り上げ、弟の翼にそれを手渡したことで飛鳥の未練はなくなった。未練がなくなれば成仏するかもしれないと本人が言っていたから、本当にそうなってしまったのかもしれない。
(だからってこんなに早く……)
成仏するのだとしても、もう少し一緒にいられると思っていたから大空は何の覚悟もしていなかった。心の準備は全然整っていない。せめてもう一日だけでも一緒にいさせろよと誰とも知らず愚痴を零しながら、本当にいなくなったのか確かめるために廊下に出る。
ドアを開けると正面に人の姿があって、一瞬飛び上がりそうになった。靴を履きかけていた彼はこちらを振り返り、まるでドッキリの仕掛け現場を目撃されてしまった人みたいに気まずそうな顔をする。
「あっちゃん……どこ行くんだよ?」
安堵が胸に広がるのと同時に怒りにも似た感情が溢れ出そうになるのを堪えながら、大空は静かに問いかけた。
「どこって……俺にもわかんねえよ」
「わかんねえって、なんだよそれ? ただの散歩なのか? それとも……もう帰って来ねえつもりなの?」
なんとなく答えはわかっている。けれどひょっとしたら否定してくれるかもしれないと、一縷の望みを懸けて訊ねていた。
「……帰りたくてももう帰れねえよ。もうここでお別れだ」
「お別れならっ……ちゃんと家主に挨拶くらいして行けよっ。黙って出て行くってどんだけ常識ないんだよっ」
「だってお前の声聴いたらっ、泣いちまって収集つかなくなるからっ……」
言うか言い終わらないかのうちに、飛鳥の目尻からポロっと涙が零れ落ちた。
「俺だってどこにも行きたくねえよっ……大のそばを離れたくないっ」
「じゃあ行かなきゃいいじゃんか。前にも俺言ったけど、あっちゃんがいるの全然迷惑とか思ってないし、むしろいてくれたほうが嬉しいよ。だってあっちゃんのことすげえ好きだもん」
まず間違いなく、今まで愛した誰よりも飛鳥のことを愛している。自分の持っているものすべてを無償で差し出してもいいと思えるくらい、この男を愛していた。
「俺だって好きだよっ……こんなに人を好きになったの、お前が初めてで、けどっ……もう駄目なんだ。もうここに留まることはできねえ」
泣きながらも、飛鳥は覚悟を決めたという顔をしている。本当に行ってしまうつもりなんだ。大事な思い出だけを残して、この男はどこか遠いところへ行ってしまう。
どうしたら引き止められるだろうか? そんなことばかり考えていた。大空も覚悟を決めなければならないのに、二人の時間を終わらせたくなくて悪足掻きしてしまう。
「……あっちゃんがどっか行っちゃうって言うなら、俺翼くんのこと本気で狙うよ?」
飛鳥は極度のブラコンだ。弟に恋人ができるなんて絶対に許せないだろう。
「大ならいいよ」
けれど予想に反して、飛鳥は優しい表情をして了承する言葉を返してくる。
「お前はいいやつだから、翼のことも安心して任せられる。たぶん幸せにしてくれるんだろうな」
絶対に駄目だと言って怒ると思っていた。そんなの認めないと言って大空の頬をつねりに戻って来ると思っていたのに、望んだとおりの展開にはならなかった。
もう駄目だ。これ以上彼を引き止める言葉を大空は持たない。彼を引き止める方法がわからない。――いや、きっとそんな方法は最初からなかったんだろう。だって彼は生きている人間じゃない。二週間と少し前に山で滑落して命を落としたのだ。本当なら自分たちは出逢うこともなかったのだろう。
急に足に力が入らなくなって、大空はその場にぺたんと座り込んだ。ギュッと胸を締め付けられるような感覚に襲われると同時に、目頭が一気に熱くなって涙が溢れ出た。
「嫌だよっ……こんなの嫌だっ……あっちゃんっ……」
まだ二人でやりたいことがたくさんある。行きたい場所がたくさんある。だけどそのどれもを諦めなければいけないのか。この辛すぎる別れを、受け入れたくなくても受け入れなければならないというのか。
「大」
優しい声が大空を呼んだ。涙を拭うといつの間にか飛鳥がすぐそばまで来ていて、逞しい腕がそっと大空を抱き締めてくれる。
「ごめんなっ……」
謝る声に、大空は首を横に振って答えた。謝る必要なんかない。飛鳥が悪いわけじゃなくて、これはもう誰にもどうしようもないことなのだ。それに飛鳥はここにいたいと――大空のそばにいたいと言ってくれた。大空のことを好きだと言ってくれた。むしろ大空のほうがありがとうと言いたかったけれど、それは涙で言葉にならなかった。
触れ合った部分から飛鳥の体温を感じる。鼻を触れさせた首筋からは彼の匂いがする。まるで生きている人間のように。死んでいるのが嘘だと言っているかのように。
「どうか、俺の分まで生きてくれ。そんで幸せになるんだ。世界中の誰もがお前を羨むくらいに」
「あっちゃん……」
ずっとこうしていたい。飛鳥を離したくない。けれどしばらくすると大空を包んでくれていた腕の力が緩み、大空の腕をすり抜けて飛鳥の身体が離れていってしまう。
「本当にありがとな、大。すげえ楽しかった」
飛鳥は昨日そうしたみたいに深く頭を下げた。最後に泣き腫らした顔に少し笑顔を浮かべ、玄関のほうへ――大空のいるほうとは反対のほうへ歩き出す。
「あっちゃん!」
大空は慌てて呼び止めた。自分もちゃんと言いたいことを言っておかなければならない。もう何かを伝えられるのはこれが最後なのだ。あとになって言っておけばよかったと後悔したくない。
「俺のほうこそありがとう。俺のこと好きになってくれて、本当にっ……」
飛鳥はゲイじゃない。それなのに性別の壁を越えて大空のことを愛してくれた。出逢えたことも含めてすべては奇跡のようなことだったんだと改めて実感しながら、感謝の言葉を最後に送る。
「結構積極的だったからな、お前。俺もすっかり絆されちまったよ。でもそれでよかったって思う。だって大のこと好きになってから、すげえ幸せだったもん、俺」
飛鳥も同じように幸せを感じてくれていたことに、安堵と切なさの両方を覚えた。本当はその幸せがずっと続いてほしかったけれど、少しの時間だけでも共有できたのなら、それでよかったのかもしれない。
「じゃあ行く。もう振り返らないからな。元気で生きて、そんで来世でまた逢おうぜ」
「うん……」
靴を履いた飛鳥は、宣言したとおりもうこちらを振り返らなかった。そのままドアをすり抜けて――大空の部屋からいなくなった。
その瞬間に飛鳥への深い愛情が、熱い想いが、胸の奥から溢れ出して喉元を切なく突き上げる。駄目だ、やっぱりもう一度だけ触れ合いたい。もう少しだけでいいから、飛鳥の体温を感じていたい。
「あっちゃんっ……!」
グッと足に力を入れると、立ち上がりかけた態勢のまま駆け出した。そして素早く鍵を開錠し、ドアを開け放って勢いよく外に出る。だが――まだ十秒も経っていないはずなのに、そこに大空が愛した男の姿は、どこにもなかった。
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