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違和感の先にあるもの
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だが、そのうち満面の笑顔を向けると言った。
「でも、幼馴染みで高校まで一緒なんてスゴイねっ♪本当に仲良しなんだねっ」
「んー…まぁ、ずっと一緒だったって訳じゃなく、高校が一緒だったのは本当に偶然だったんだけどね」
その言葉に「?」を飛ばしている唯花に、冬樹が引っ越した後、再び高校で再会したことを簡単に説明する。
「へぇーそんな偶然もあるんだね。スゴイねー。…でも、凄いと言えば、野崎くんってホントに凄い人じゃない?」
「凄い…?」
「うん。しつこく絡んできた男の人達を一人で追っ払っちゃったんだよー。あー、でも…追っ払ったっていうよりは、諭しちゃった感じ?」
そこまで聞いて、実際何があったのかずっと気になっていた雅耶は詳しく唯花に話を聞いてみることにした。
「ふーん…。そうか…」
唯花の話を聞く限りでは、多分…。
(その上級生達は、冬樹のファンか何か…だな…)
何にしても、止めに入ったのが冬樹だったからこそ素直に引いてくれたんだろう。
「あいつ、ある意味有名人だからなー…」
家の机の引き出しに、こっそりと仕舞ってある冬樹の写真を思い出して雅耶は苦笑した。
「そうなの…?でも、すごく優しくて勇気のある人…だよね。あの時…見てた人沢山いたけど、他の人達は誰も助けてくれなかったもの…」
「あいつは、昔からそうなんだ。困っている人がいると後先考えず動いちゃうタイプでさ。逆にそれであいつの方が危ない目に遭ったりして、いつも俺達が――…」
そこまで言い掛けて、雅耶はハッ…とした。
(違う…)
困っている人を見て後先考えず行動してしまうのは、冬樹じゃない。
(それは…夏樹の方だ…)
雅耶は己の内で愕然としていた。
夏樹は、いつだって危なっかしくて、放っておけない存在で。
でも、正義感が人一倍強く、自分の気持ちに素直で。
明るくて、思いやりがあって、優しい人物。
そんな夏樹を誰よりも理解していて、いつだって傍で見守っていたのが冬樹だった筈だ。
「久賀くん…?どうしたの?」
唯花に声を掛けられ、我に返る。
「あ…ああ、ゴメン。…何でもない…」
(何で、俺…冬樹と夏樹がごっちゃになってるんだろ…?)
その後は別の話題に切り替え、唯花と何気ない話をしながら帰ったが、自分の中ではどこか冬樹のことがずっと引っ掛かったままだった。
「でも、幼馴染みで高校まで一緒なんてスゴイねっ♪本当に仲良しなんだねっ」
「んー…まぁ、ずっと一緒だったって訳じゃなく、高校が一緒だったのは本当に偶然だったんだけどね」
その言葉に「?」を飛ばしている唯花に、冬樹が引っ越した後、再び高校で再会したことを簡単に説明する。
「へぇーそんな偶然もあるんだね。スゴイねー。…でも、凄いと言えば、野崎くんってホントに凄い人じゃない?」
「凄い…?」
「うん。しつこく絡んできた男の人達を一人で追っ払っちゃったんだよー。あー、でも…追っ払ったっていうよりは、諭しちゃった感じ?」
そこまで聞いて、実際何があったのかずっと気になっていた雅耶は詳しく唯花に話を聞いてみることにした。
「ふーん…。そうか…」
唯花の話を聞く限りでは、多分…。
(その上級生達は、冬樹のファンか何か…だな…)
何にしても、止めに入ったのが冬樹だったからこそ素直に引いてくれたんだろう。
「あいつ、ある意味有名人だからなー…」
家の机の引き出しに、こっそりと仕舞ってある冬樹の写真を思い出して雅耶は苦笑した。
「そうなの…?でも、すごく優しくて勇気のある人…だよね。あの時…見てた人沢山いたけど、他の人達は誰も助けてくれなかったもの…」
「あいつは、昔からそうなんだ。困っている人がいると後先考えず動いちゃうタイプでさ。逆にそれであいつの方が危ない目に遭ったりして、いつも俺達が――…」
そこまで言い掛けて、雅耶はハッ…とした。
(違う…)
困っている人を見て後先考えず行動してしまうのは、冬樹じゃない。
(それは…夏樹の方だ…)
雅耶は己の内で愕然としていた。
夏樹は、いつだって危なっかしくて、放っておけない存在で。
でも、正義感が人一倍強く、自分の気持ちに素直で。
明るくて、思いやりがあって、優しい人物。
そんな夏樹を誰よりも理解していて、いつだって傍で見守っていたのが冬樹だった筈だ。
「久賀くん…?どうしたの?」
唯花に声を掛けられ、我に返る。
「あ…ああ、ゴメン。…何でもない…」
(何で、俺…冬樹と夏樹がごっちゃになってるんだろ…?)
その後は別の話題に切り替え、唯花と何気ない話をしながら帰ったが、自分の中ではどこか冬樹のことがずっと引っ掛かったままだった。
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