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突然の雅耶の登場に冬樹が呆然としていると。
雅耶は傍まで駆け寄って来ると、真剣な表情で冬樹の顔を覗き込んで言った。
「大丈夫だったかっ!?怪我はっ!?」
冬樹の無事を確認するように眺めてくる。
その雅耶の勢いに押されながらも、
「だ…大丈夫だよ。特に怪我はないよ…」
そう言って、冬樹は安心させるように僅かに明るい表情を見せた。
だがそれは端から見れば、かなり消耗しているのが見て判るもので…。
縛られた痕がくっきりと残る両腕を目にした雅耶は、その片方の冬樹の腕を咄嗟に手に取ると、本人以上に痛々しい表情を浮かべた。その手首は、真っ赤に擦れて腫れ上がっていた。
「…手当…しないと…」
「これ位、大丈夫だよ」
腕を掴まれたままに、冬樹は小さく笑うと「雅耶は心配性だな…」と呟いた。
「…とにかく、無事で良かった…」
「うん…サンキュ…」
そんな風に、うっかりすると手を取り合って無事を喜び合っているように見える二人の様子を、後ろで微笑ましそうに眺めていた直純は、会話が落ち着いたようなのでゆっくりと二人に近付いて行った。
「大丈夫か?冬樹…」
「……っ。直純先生っ?」
直純の登場にも驚いた様子を見せる冬樹に。
「ホント…お前が無事で良かったよ…」
直純は優しい微笑みを浮かべた。
無事を喜び合っている冬樹達から少し離れた建物の陰に。
その様子をそっと伺っている二つの影があった。
「良かったのか?あの子に会っていかなくて…」
警備員の制服に身を包んだ男は、名残惜しそうに冬樹達の方を眺めている少年の後ろ姿に、そっと声を掛けた。
「うん…。今はまだ…いいんだ…」
少年は僅かに俯くと、
「今、会っても混乱させるだけだし…。流石に、合わせる顔がないしね…」
そう、小さく呟いた。
「…そうか」
その、何処か寂しそうな少年の背中に。
警備員の服の男は、ポンッ…と、軽く少年の肩に手を乗せると、
「あと、もう一息。もう少しの辛抱だ…。頑張ろうなっ」
そう、元気付けるように言った。
少年は顔を上げると「ああ…」…と、微笑んで頷いて見せた。
そうして、二人はそっとその場を後にしたのだが、去り際…少年は、もう一度だけ冬樹達の方を振り返ると。
誰に言うでもなく、ぽつり…と呟いた。
「…ごめんね…」
雅耶は傍まで駆け寄って来ると、真剣な表情で冬樹の顔を覗き込んで言った。
「大丈夫だったかっ!?怪我はっ!?」
冬樹の無事を確認するように眺めてくる。
その雅耶の勢いに押されながらも、
「だ…大丈夫だよ。特に怪我はないよ…」
そう言って、冬樹は安心させるように僅かに明るい表情を見せた。
だがそれは端から見れば、かなり消耗しているのが見て判るもので…。
縛られた痕がくっきりと残る両腕を目にした雅耶は、その片方の冬樹の腕を咄嗟に手に取ると、本人以上に痛々しい表情を浮かべた。その手首は、真っ赤に擦れて腫れ上がっていた。
「…手当…しないと…」
「これ位、大丈夫だよ」
腕を掴まれたままに、冬樹は小さく笑うと「雅耶は心配性だな…」と呟いた。
「…とにかく、無事で良かった…」
「うん…サンキュ…」
そんな風に、うっかりすると手を取り合って無事を喜び合っているように見える二人の様子を、後ろで微笑ましそうに眺めていた直純は、会話が落ち着いたようなのでゆっくりと二人に近付いて行った。
「大丈夫か?冬樹…」
「……っ。直純先生っ?」
直純の登場にも驚いた様子を見せる冬樹に。
「ホント…お前が無事で良かったよ…」
直純は優しい微笑みを浮かべた。
無事を喜び合っている冬樹達から少し離れた建物の陰に。
その様子をそっと伺っている二つの影があった。
「良かったのか?あの子に会っていかなくて…」
警備員の制服に身を包んだ男は、名残惜しそうに冬樹達の方を眺めている少年の後ろ姿に、そっと声を掛けた。
「うん…。今はまだ…いいんだ…」
少年は僅かに俯くと、
「今、会っても混乱させるだけだし…。流石に、合わせる顔がないしね…」
そう、小さく呟いた。
「…そうか」
その、何処か寂しそうな少年の背中に。
警備員の服の男は、ポンッ…と、軽く少年の肩に手を乗せると、
「あと、もう一息。もう少しの辛抱だ…。頑張ろうなっ」
そう、元気付けるように言った。
少年は顔を上げると「ああ…」…と、微笑んで頷いて見せた。
そうして、二人はそっとその場を後にしたのだが、去り際…少年は、もう一度だけ冬樹達の方を振り返ると。
誰に言うでもなく、ぽつり…と呟いた。
「…ごめんね…」
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