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天敵襲来!
16-11
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翌朝。
校門の傍に横付けされた車から降りてきた力は、前方に冬樹の姿を見つけた。
「冬樹っ!おはようっ」
追い駆けて横から声を掛けると、冬樹はチラリ…と視線を流しながら「おはよ」と、無愛想に返事をした。
「相変わらず派手な登校だな…。お前、何処から通って来てるんだ?」
歩いている足は止めずに、それでもとりあえず話し掛けてくる冬樹に、力は笑顔で横について歩いた。
「そんなに遠くから来ている訳じゃないんだが、電車では乗り換えも多いし車の方が早いんだよ。都内のマンションだが…今度遊びに来るか?」
さり気なく誘ってみるが、予想通りの冷たい返事が返ってくる。
「…遠慮しておく」
「相変わらず冷たいお言葉だな…」
おどけたように肩をすくめて言うと、冬樹がまたこちらをチラリと見て、少しだけ眉を下げると申し訳なさそうに言った。
「オレ、殆ど毎日バイトなんだ。だからなかなか予定立てられなくてさ…」
珍しく「だから、ごめん」…だなんて、しおらしい言葉が返ってきた。
(なんか、コイツ可愛いな…。男ながらにも、結構ツボかも…)
力は、外見では分からない程度に頬を染めた。
再会してからの冬樹は、何だかツンツンしているイメージばかりだったのだが、仲良くなってくると少しづつ素直な面を見せて来て、それが何だか新鮮で面白くて仕方がなかった。
何より俺はその顔に弱い。
(夏樹も生きていたら、今のコイツみたいに麗しく育ったんだろうな…)
そう思うと、今更ながらに悔やまれて仕方がない。
冬樹には違う目的で、上手く近付こうと思っていたのだが。
(普通に、興味をかきたてられる逸材だな…。面白い…)
力は心の中でほくそ笑んだ。
(それにしても…)
隣を歩く冬樹を横目でこっそり盗み見る。
(これだけ警戒心の強い冬樹をどうやって手駒にするか。…結構な難題だな…)
何にしても、もっと仲良くなって友人の一人として認められなければならないだろう。
(または…逆に弱みを握ってそこにつけ込むか…だな)
力がそんなことを考えている内に、二人は昇降口へと辿り着き、そこで一緒になったクラスメイト達と冬樹は目の前で笑顔で挨拶を交わしていた。
自分と二人でいた時とは明らかに違うその笑顔に、力は自分でも分からないモヤモヤとした気持ちが生まれて来るのだった。
校門の傍に横付けされた車から降りてきた力は、前方に冬樹の姿を見つけた。
「冬樹っ!おはようっ」
追い駆けて横から声を掛けると、冬樹はチラリ…と視線を流しながら「おはよ」と、無愛想に返事をした。
「相変わらず派手な登校だな…。お前、何処から通って来てるんだ?」
歩いている足は止めずに、それでもとりあえず話し掛けてくる冬樹に、力は笑顔で横について歩いた。
「そんなに遠くから来ている訳じゃないんだが、電車では乗り換えも多いし車の方が早いんだよ。都内のマンションだが…今度遊びに来るか?」
さり気なく誘ってみるが、予想通りの冷たい返事が返ってくる。
「…遠慮しておく」
「相変わらず冷たいお言葉だな…」
おどけたように肩をすくめて言うと、冬樹がまたこちらをチラリと見て、少しだけ眉を下げると申し訳なさそうに言った。
「オレ、殆ど毎日バイトなんだ。だからなかなか予定立てられなくてさ…」
珍しく「だから、ごめん」…だなんて、しおらしい言葉が返ってきた。
(なんか、コイツ可愛いな…。男ながらにも、結構ツボかも…)
力は、外見では分からない程度に頬を染めた。
再会してからの冬樹は、何だかツンツンしているイメージばかりだったのだが、仲良くなってくると少しづつ素直な面を見せて来て、それが何だか新鮮で面白くて仕方がなかった。
何より俺はその顔に弱い。
(夏樹も生きていたら、今のコイツみたいに麗しく育ったんだろうな…)
そう思うと、今更ながらに悔やまれて仕方がない。
冬樹には違う目的で、上手く近付こうと思っていたのだが。
(普通に、興味をかきたてられる逸材だな…。面白い…)
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(それにしても…)
隣を歩く冬樹を横目でこっそり盗み見る。
(これだけ警戒心の強い冬樹をどうやって手駒にするか。…結構な難題だな…)
何にしても、もっと仲良くなって友人の一人として認められなければならないだろう。
(または…逆に弱みを握ってそこにつけ込むか…だな)
力がそんなことを考えている内に、二人は昇降口へと辿り着き、そこで一緒になったクラスメイト達と冬樹は目の前で笑顔で挨拶を交わしていた。
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