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妥協点
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翌日から、ダリスの態度は激変した。誰にでも愛想の良かった彼は俺にだけやたら冷淡になってしまった。しかし、金銭面で頼れる相手は俺以外いないらしく、縁を切りたいが金づるは押さえておきたい……という葛藤が見てとれた。変態財布としての扱いを受けるのは遺憾ではあったが、ただの仕事仲間から昇格し、俺を個と認識してくれたことは嬉しかった。
「……あのさ」
終業後。異常な空気を割り、先に口を開いたのはダリスの方だった。
「結局、その、お金の件」
「約束と違うし貸さないが」
「……あは、だよねぇ…………。」
「というわけで、一度最後までセックスしたら貸す。これでどうだ?」
ダリスは分かりやすく眉をひそめる。
「どういうこと?昨日のじゃダメなわけ?」
「ちゃんと挿入した状態で、お互い中で一回イく。これが妥協点だ。」
「なに……え、きも、え、え、うわ……きっも……ごめ、え無理ほんとにキモい」
「昨日はダリスが勝手に気持ち良くなって逃げただけだろ?あれは流石に……こう、消化不良というか……」
「気持ちよくなんてなってないからめちゃくちゃ痛かったし。急に被害者ぶらないでもらえます?キモい、ほんとキモい」
「あれだけ喘いでおいて?」
「痛いと気持ちいいは両立す……じゃなくて!……ねぇ、マジで言ってる?正気?」
「何でもするって言ったのはそっちだし、金貸す貸さない決められるのは俺の側なんだが」
唸りながらダリスは黙った。何か物申したいが言い返す言葉もないのか、貸されなくなったら困るのか。
「……わかった。いいよ。どうせこの後暇でしょ?今日やったげるから。来て」
頼む側の態度ではないだろうと呆れるが、この後を想像して顔を赤くしながら言うダリスは可愛かった。
昨日と同じダリスの部屋。昨日と同様に準備をしていたところだったが、ダリスは変わっていた。
「指、入りやすいな。あの後練習したのか?」
「はぁ?きっしょ、んな訳ないでしょ。ほんとにキモい」
「あれだけ苦戦したのに、もう奥まですんなり入る」
「っあ、♡……急に動かすな、ばか」
「やっぱり練習しただろ。正直に言ってくれ」
「あんたにガバマンにされたってだけでしょ、ほんと最悪」
ダリスは引き気味に俺を見つめる。
本当にそうなのかと疑いながらも、中に挿れる指を増やした。
「ッ、っく……♡」
中を圧迫されたダリスが身を震わせる。
そのまま奥に指を這わせる。やさしく揉みほぐすように指を曲げると、悲鳴の混じらない可愛らしい声で鳴く。
「ぁうッ♡♡ ぁ、あ」
擦るように、中を指で撫で続ける。ダリスの細い息と、高い喘ぎと、くちゅくちゅと跳ねるローションの音が不規則に鳴る。ベッドに預けていたはずのダリスの背はいつの間にか浮いていて、小刻みに腰を揺らしている。調子に乗るなと諌めるように俺の腕を挟んでいたはずの細い脚はだらしなく開いていた。ダリスの脚に挟まれる幸福を味わっていたゆえ残念ではあったが、惜しげもなく恥部を見せつけ喘ぐさまを見るのも悪くない。
「……ね、もっと、おくがい……ぃ……っ♡」
「ここか?」
「あ♡♡ しゅきぃ♡ それッ♡♡ しゅきッ♡♡」
乗り気になったのかもはや自ら進んで腰を振っているダリスに、指がより深くへと呑まれていく。
「んっ♡ ふっ♡♡♡ ここ♡♡ ここもっとほじって♡♡♡」
「ふふ、可愛いやつ」
「ぁ♡♡♡ あ♡」
ダリスはよがりながらも自分自身のモノまで弄り出した。愛するダリスの痴態を見せつけられ続け、いよいよ自分のいきり立ったモノが押さえきれなくなってきた。
「っふ♡ ぅ……♡♡」
「その、そろそろ挿れていいか」
「ん♡ きてッ♡♡」
ダリスの中に入れたままの指を止める。会いた片手でベルトを外し、衣服をくつろげる。その間もダリスは勝手にじゅぶじゅぶ指を出し入れしては締め、高い声で喘ぎ続けている。
「指、抜くぞ」
「っ♡ ん……ぁ♡ ぁあ♡♡」
ダリスの中が名残惜しそうに抜かれていく指に纏わりつく。
「まって、ぁ、……あー…………♡♡♡」
指を抜くと同時にダリスの竿が精液を吐く。力の抜けた表情で、ダリスははぁはぁと息を吸う。指が抜けた穴はすぐには閉まらないで、物欲しそうに収縮している。
「じゃあ、挿れるな」
ぴとりと肉で塞がる前の穴に自分のモノを付ける。
「え、」
「?」
「…………いやさぁ、普通に嫌なんだけど」
スンとした表情でダリスは言う。
「てか入るわけなくない?どう考えても。勃ってない段階ですら無理あるのに、それ、無茶振りすぎでしょ」
「いや昨日入ってたが」
「全然痛かったし多分裂けてた。あのさ、今日はもう帰ってくんない?」
ダリスの困ったような表情に根負けし、俺はまた痛いほどに勃起したままの物を収めて帰るほかなかった。
「……あのさ」
終業後。異常な空気を割り、先に口を開いたのはダリスの方だった。
「結局、その、お金の件」
「約束と違うし貸さないが」
「……あは、だよねぇ…………。」
「というわけで、一度最後までセックスしたら貸す。これでどうだ?」
ダリスは分かりやすく眉をひそめる。
「どういうこと?昨日のじゃダメなわけ?」
「ちゃんと挿入した状態で、お互い中で一回イく。これが妥協点だ。」
「なに……え、きも、え、え、うわ……きっも……ごめ、え無理ほんとにキモい」
「昨日はダリスが勝手に気持ち良くなって逃げただけだろ?あれは流石に……こう、消化不良というか……」
「気持ちよくなんてなってないからめちゃくちゃ痛かったし。急に被害者ぶらないでもらえます?キモい、ほんとキモい」
「あれだけ喘いでおいて?」
「痛いと気持ちいいは両立す……じゃなくて!……ねぇ、マジで言ってる?正気?」
「何でもするって言ったのはそっちだし、金貸す貸さない決められるのは俺の側なんだが」
唸りながらダリスは黙った。何か物申したいが言い返す言葉もないのか、貸されなくなったら困るのか。
「……わかった。いいよ。どうせこの後暇でしょ?今日やったげるから。来て」
頼む側の態度ではないだろうと呆れるが、この後を想像して顔を赤くしながら言うダリスは可愛かった。
昨日と同じダリスの部屋。昨日と同様に準備をしていたところだったが、ダリスは変わっていた。
「指、入りやすいな。あの後練習したのか?」
「はぁ?きっしょ、んな訳ないでしょ。ほんとにキモい」
「あれだけ苦戦したのに、もう奥まですんなり入る」
「っあ、♡……急に動かすな、ばか」
「やっぱり練習しただろ。正直に言ってくれ」
「あんたにガバマンにされたってだけでしょ、ほんと最悪」
ダリスは引き気味に俺を見つめる。
本当にそうなのかと疑いながらも、中に挿れる指を増やした。
「ッ、っく……♡」
中を圧迫されたダリスが身を震わせる。
そのまま奥に指を這わせる。やさしく揉みほぐすように指を曲げると、悲鳴の混じらない可愛らしい声で鳴く。
「ぁうッ♡♡ ぁ、あ」
擦るように、中を指で撫で続ける。ダリスの細い息と、高い喘ぎと、くちゅくちゅと跳ねるローションの音が不規則に鳴る。ベッドに預けていたはずのダリスの背はいつの間にか浮いていて、小刻みに腰を揺らしている。調子に乗るなと諌めるように俺の腕を挟んでいたはずの細い脚はだらしなく開いていた。ダリスの脚に挟まれる幸福を味わっていたゆえ残念ではあったが、惜しげもなく恥部を見せつけ喘ぐさまを見るのも悪くない。
「……ね、もっと、おくがい……ぃ……っ♡」
「ここか?」
「あ♡♡ しゅきぃ♡ それッ♡♡ しゅきッ♡♡」
乗り気になったのかもはや自ら進んで腰を振っているダリスに、指がより深くへと呑まれていく。
「んっ♡ ふっ♡♡♡ ここ♡♡ ここもっとほじって♡♡♡」
「ふふ、可愛いやつ」
「ぁ♡♡♡ あ♡」
ダリスはよがりながらも自分自身のモノまで弄り出した。愛するダリスの痴態を見せつけられ続け、いよいよ自分のいきり立ったモノが押さえきれなくなってきた。
「っふ♡ ぅ……♡♡」
「その、そろそろ挿れていいか」
「ん♡ きてッ♡♡」
ダリスの中に入れたままの指を止める。会いた片手でベルトを外し、衣服をくつろげる。その間もダリスは勝手にじゅぶじゅぶ指を出し入れしては締め、高い声で喘ぎ続けている。
「指、抜くぞ」
「っ♡ ん……ぁ♡ ぁあ♡♡」
ダリスの中が名残惜しそうに抜かれていく指に纏わりつく。
「まって、ぁ、……あー…………♡♡♡」
指を抜くと同時にダリスの竿が精液を吐く。力の抜けた表情で、ダリスははぁはぁと息を吸う。指が抜けた穴はすぐには閉まらないで、物欲しそうに収縮している。
「じゃあ、挿れるな」
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「え、」
「?」
「…………いやさぁ、普通に嫌なんだけど」
スンとした表情でダリスは言う。
「てか入るわけなくない?どう考えても。勃ってない段階ですら無理あるのに、それ、無茶振りすぎでしょ」
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