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エプロン(2)
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しばらくはぷりぷり怒っていたダリスだったが、きちんと謝罪し一人で調理を進めているとこちらに寄ってきた。
「……手伝うよ」
「?、いいのか」
「……気乗りしないけど。いちおー三時間いっしょって約束だし、何もしないのもあれかな、みたいな」
何を考えてるのかまるでわからないが、とにかく機嫌が治ったようで安心した。
「そうか。それは助かる」
「ん。……なにやればいい?」
「そうだな、これ細切りにできるか?」
大葉を手渡し、まな板と包丁を置いたスペースを空ける。わかった、と引き受けたダリスだが、ぷるぷる震える手や細切りとは程遠い分厚い葉から手間取っていることに違いなかった。キッチンのない家に住んでいることから薄々察してはいたものの、予想以上に料理ができないのだと分かり申し訳なくなる。簡単なものだけ任せるべきだったなと思いつつも、裸エプロンの姿で調理する彼の姿は愛おしい。
炒めたシーフードミックスに茹でたてのパスタを入れて、最後に切ってもらった大葉を混ぜただけの簡単な調理は比較的すぐ終わった。ダリスの包丁づかいに終始ヒヤヒヤしていたが、特に怪我をすることもなく済んで胸を撫で下ろす。
空腹だったのか、配膳が整ってすぐダリスは食べ始めた。
「……おいしい」
「おお。それはよかった」
特に味見もしないで作ってしまったため不安であったが、特に問題はないらしい。どんなものかと彼に倣い、パスタを頬張る。弾力のある麺に絡みついたバターと醤油のほどよい塩味とまろやかさが口に広がる。豪快に海鮮を使い、ニンニクを効かせたパスタは思っていたより良い味だった。
「ふー。ごちそうさま。おいしかった」
満足そうに背もたれに寄りかかって、ダリスが笑む。ちいさな胃袋がいっぱいになるまで食べたのか、下腹がうっすらと膨らんでいるのがエプロンの下から見えた。
今日彼と一緒にいられるのは、あと二時間弱。今日はセックスしない約束なのに股間が熱を持ちはじめて困る。残りをどう過ごすか、と悩みながら食卓を片付けた。
始末を終えてダリスの元へ戻ると、ベッドの上に寝転がってだらだらしていた。
「何しているんだ?お前のことだから物色やら脱走やら何かしでかすだろうと思ってたのだが、珍しく大人しかったな」
「おれのことバカにしてる?どーせもうすぐ帰るしこのかっこで外出れるわけないじゃん」
「それはそうだな」
「でしょ」
寝そべったまま勝ち誇ったような笑みを向けられる。何の勝負だと笑いそうになる。
「てゆーかさ、アインってなんかネット配信みたいなの登録してる?」
「急にどうした」
「テレビバカでかいじゃん。映画見たい」
そういうことかと納得し、登録済みのストリーミングサービスを表示させた。二回目に上がる恋人の家とは思えないほどの寛ぎようが可笑しい。
飲み物とストックの菓子を用意して、100分ほどの映画を見始めた彼の隣で胡座をかく。裸エプロンに順応し恥ずかしがりすらしなくなった彼は、何の気なしに寝そべって無防備な背中を晒していた。
映画そっちのけで生尻鑑賞に浸っていると、視線に気がついたダリスがこちらを見た。
「……アインってほんとおれのおしり好きだよね」
「ふふ。ここで孕むんだからな」
「ばかじゃないの」
ぺし、と尻の上から生えた長い尾が叩きつけられる。そんな姿につい意地悪がしたくなってぺち、と軽く尻を叩く。
「ひゃ!?」
ばっと振り返った彼に睨まれ、慌てて軽く叩いた箇所をさする。さらさらして温かい肌は、衝撃で薄い桃色を帯びていた。
「……」
ダリスが体勢を変え、正座を崩すようにぺたんと座る。尻を撫でられない姿勢に悲しみを覚えるが、綺麗な背中や細い首もまた美しい。
つつ、と指で背骨をなぞるとびく、と体を震わせてまた彼は振り向いた。
「しつこいよ。……えっちはしないからね」
「わかってる」
ぎゅーっと抱きしめると、それ以上は何も言わなくなって、また彼は映画の世界に戻っていった。
怒られなかったのを良いことにして、エプロンの下から手を入れてその胸に触れる。ちらりと覗く乳首を摘むと、くぐもった声が漏れる。
「……っ♡ねー、さ。話聞いてた?アイン」
「触っているだけだ」
「ちょっかい出さないでよ」
「セックスしないって話は守っているだろう」
「しつこ……おれ映画見るからね」
わざとらしく咳払いをして姿勢を正すダリスに構わず胸を揉む。たくさん食べてふっくらとしたお腹と細くてまるい太ももを交互に撫でると、ゆるゆると白いフリルのついた布の前に膨らみが現れた。
「ぁ、ん……♡」
つん♡と勃った乳首に触れた時か、下腹をさすったときか。じんわり溢れ出した先走りが純白の裾に染みて、エプロンにピンク色の亀頭が透けた。
「っ……♡ぁ、……ぅ……♡」
気がつけば彼は、映画そっちのけでゆるゆると腰を動かし、肉竿をエプロンの布地に擦り付けだした。バレないと思っているのか無理して平然とした顔を取り繕っているのがかわいい。
「ぁ、あ、は、♡……ふッ……♡♡」
内腿に手を添えると、ゆるく開いていた脚がきゅっと閉じられる。手首あたりにその屹立のぷにっとした触感と、ふわふわの陰毛が当たる。
腰をへこへこさせてオナニーする彼は、高まる快感に歯をがちがちと震わせた。
「、ぁ、♡♡♡っふ♡んん……♡♡♡」
ダリスは下唇を噛み、喘ぎ声を殺すようにしながら陰茎をエプロンに擦り続ける。滴り落ちる汗を吸った股間部分はぴったりと貼り付いて、とぷとぷ溢れる我慢汁で変色している。くねくねと身を動かし快楽を拾う彼の息は次第に荒くなる。
「ん……♡……ぁ♡、あぁ…………♡♡」
ぴゅる……♡ぴゅー……♡
前屈みになってぷるぷると体を震わせ、彼の動きが止んだ。精液の独特の臭いと、汗と精子に濡れたエプロンは、彼の腰振りですっかり紐が緩んで、胸元が丸見えの状態になっていた。
「……手伝うよ」
「?、いいのか」
「……気乗りしないけど。いちおー三時間いっしょって約束だし、何もしないのもあれかな、みたいな」
何を考えてるのかまるでわからないが、とにかく機嫌が治ったようで安心した。
「そうか。それは助かる」
「ん。……なにやればいい?」
「そうだな、これ細切りにできるか?」
大葉を手渡し、まな板と包丁を置いたスペースを空ける。わかった、と引き受けたダリスだが、ぷるぷる震える手や細切りとは程遠い分厚い葉から手間取っていることに違いなかった。キッチンのない家に住んでいることから薄々察してはいたものの、予想以上に料理ができないのだと分かり申し訳なくなる。簡単なものだけ任せるべきだったなと思いつつも、裸エプロンの姿で調理する彼の姿は愛おしい。
炒めたシーフードミックスに茹でたてのパスタを入れて、最後に切ってもらった大葉を混ぜただけの簡単な調理は比較的すぐ終わった。ダリスの包丁づかいに終始ヒヤヒヤしていたが、特に怪我をすることもなく済んで胸を撫で下ろす。
空腹だったのか、配膳が整ってすぐダリスは食べ始めた。
「……おいしい」
「おお。それはよかった」
特に味見もしないで作ってしまったため不安であったが、特に問題はないらしい。どんなものかと彼に倣い、パスタを頬張る。弾力のある麺に絡みついたバターと醤油のほどよい塩味とまろやかさが口に広がる。豪快に海鮮を使い、ニンニクを効かせたパスタは思っていたより良い味だった。
「ふー。ごちそうさま。おいしかった」
満足そうに背もたれに寄りかかって、ダリスが笑む。ちいさな胃袋がいっぱいになるまで食べたのか、下腹がうっすらと膨らんでいるのがエプロンの下から見えた。
今日彼と一緒にいられるのは、あと二時間弱。今日はセックスしない約束なのに股間が熱を持ちはじめて困る。残りをどう過ごすか、と悩みながら食卓を片付けた。
始末を終えてダリスの元へ戻ると、ベッドの上に寝転がってだらだらしていた。
「何しているんだ?お前のことだから物色やら脱走やら何かしでかすだろうと思ってたのだが、珍しく大人しかったな」
「おれのことバカにしてる?どーせもうすぐ帰るしこのかっこで外出れるわけないじゃん」
「それはそうだな」
「でしょ」
寝そべったまま勝ち誇ったような笑みを向けられる。何の勝負だと笑いそうになる。
「てゆーかさ、アインってなんかネット配信みたいなの登録してる?」
「急にどうした」
「テレビバカでかいじゃん。映画見たい」
そういうことかと納得し、登録済みのストリーミングサービスを表示させた。二回目に上がる恋人の家とは思えないほどの寛ぎようが可笑しい。
飲み物とストックの菓子を用意して、100分ほどの映画を見始めた彼の隣で胡座をかく。裸エプロンに順応し恥ずかしがりすらしなくなった彼は、何の気なしに寝そべって無防備な背中を晒していた。
映画そっちのけで生尻鑑賞に浸っていると、視線に気がついたダリスがこちらを見た。
「……アインってほんとおれのおしり好きだよね」
「ふふ。ここで孕むんだからな」
「ばかじゃないの」
ぺし、と尻の上から生えた長い尾が叩きつけられる。そんな姿につい意地悪がしたくなってぺち、と軽く尻を叩く。
「ひゃ!?」
ばっと振り返った彼に睨まれ、慌てて軽く叩いた箇所をさする。さらさらして温かい肌は、衝撃で薄い桃色を帯びていた。
「……」
ダリスが体勢を変え、正座を崩すようにぺたんと座る。尻を撫でられない姿勢に悲しみを覚えるが、綺麗な背中や細い首もまた美しい。
つつ、と指で背骨をなぞるとびく、と体を震わせてまた彼は振り向いた。
「しつこいよ。……えっちはしないからね」
「わかってる」
ぎゅーっと抱きしめると、それ以上は何も言わなくなって、また彼は映画の世界に戻っていった。
怒られなかったのを良いことにして、エプロンの下から手を入れてその胸に触れる。ちらりと覗く乳首を摘むと、くぐもった声が漏れる。
「……っ♡ねー、さ。話聞いてた?アイン」
「触っているだけだ」
「ちょっかい出さないでよ」
「セックスしないって話は守っているだろう」
「しつこ……おれ映画見るからね」
わざとらしく咳払いをして姿勢を正すダリスに構わず胸を揉む。たくさん食べてふっくらとしたお腹と細くてまるい太ももを交互に撫でると、ゆるゆると白いフリルのついた布の前に膨らみが現れた。
「ぁ、ん……♡」
つん♡と勃った乳首に触れた時か、下腹をさすったときか。じんわり溢れ出した先走りが純白の裾に染みて、エプロンにピンク色の亀頭が透けた。
「っ……♡ぁ、……ぅ……♡」
気がつけば彼は、映画そっちのけでゆるゆると腰を動かし、肉竿をエプロンの布地に擦り付けだした。バレないと思っているのか無理して平然とした顔を取り繕っているのがかわいい。
「ぁ、あ、は、♡……ふッ……♡♡」
内腿に手を添えると、ゆるく開いていた脚がきゅっと閉じられる。手首あたりにその屹立のぷにっとした触感と、ふわふわの陰毛が当たる。
腰をへこへこさせてオナニーする彼は、高まる快感に歯をがちがちと震わせた。
「、ぁ、♡♡♡っふ♡んん……♡♡♡」
ダリスは下唇を噛み、喘ぎ声を殺すようにしながら陰茎をエプロンに擦り続ける。滴り落ちる汗を吸った股間部分はぴったりと貼り付いて、とぷとぷ溢れる我慢汁で変色している。くねくねと身を動かし快楽を拾う彼の息は次第に荒くなる。
「ん……♡……ぁ♡、あぁ…………♡♡」
ぴゅる……♡ぴゅー……♡
前屈みになってぷるぷると体を震わせ、彼の動きが止んだ。精液の独特の臭いと、汗と精子に濡れたエプロンは、彼の腰振りですっかり紐が緩んで、胸元が丸見えの状態になっていた。
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