堕ちろ!激かわ猫男子

芋谷

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説明会(1)

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翌朝。ちょうど良い時間に目覚めた俺たちは、共に朝食を摂っていた。まるでカップルかのように__いや事実カップルなのだが__、ともかく昨日に引き続き今日まで恋人らしい時間を過ごせることが嬉しい。
食器を洗っているときのこと。突然思い出したかのようにダリスがこちらに訴えてきた。

「あのさー!アインっておれがイったときも平気でついてくるじゃん!あれほんとにきついんだからね!」

目尻をきゅっと吊り上げて怒る。さっきまでご機嫌にココアを飲んでいたのに何があったんだと不思議に思うが、とりあえず話題に乗る。

「そんなはずはない。俺はなるべくお前がイった時は待つようにしているのだが。」
「嘘だ!!潮きちゃった時もちんちんでイった時も止めてくんないじゃん!!!自覚ないわけ?!」

言われてみればそんな気もする。しかしそんな大声で言うことじゃないだろう。そう言いかけて、ふと違和感を抱いた。

「待て」
「なに」
「それ以外があるのか?」
「え?」
「その……あの。し、しお、とか……射精以外で、イ……気持ち良くなる、みたいな」
「なんでアインが恥ずかしがってんの。あるよ、てか最近はナカメインだし」
「それは何というか……は?」

思考が停止する。

「だーかーらっ、何も出ないでイくときもあるの!なーんでわかんないかな。おれいつもイくときしっかり自己申告してるよ?!」
「そんな。中だけでイくなんてこと、あるのか?嘘だろう?気のせいなんじゃないか?」
「違うもん!説明は、できないけど……。自分で調べろ!ばーか!」

ふん!と顔を逸らし、ダリスはベッドに潜り込んでしまった。もうすぐ出社の時間だろ、と声をかけるが、拗ねているのか返事はなかった。



その日の帰り。ここ最近習慣となっているように、彼と共に自宅に帰り先に風呂に入って、それから風呂でセックスの支度をするダリスを待っていた。彼が風呂から上がってきて、さっそくとその体に手を伸ばしたとき、謎の紙を持っていることに気がつく。

「何だそれ」
「ふふん。今から説明するから。しっかり聞いててね」

ダリスが四つ折りの紙をぱらりと開く。下半身の臓器が簡単に描かれた図だった。

「よく作ったな」
「マーセさんに頼んだ。ほら、マーセさんうちの自警団団長以外にも、なんか頭いーことやってるでしょ?ささーっと書いてくれたよ」
「なるほどな。」
「んで本題。今からおれ、というかまあアインもだけど。とにかく、おれたちの体のしくみについて説明します。」

自信満々の表情とやたら格式ばった口調でダリスが仕切る。よくわからないがかわいい。

「えっとね。ここがおしりの穴で、ここがちんちんでしょ。いつも入れてるのがこの入り口をぐーって上がったとこで、直腸って言うの。で、おなか側にあるのまるいやつが前立腺?っていう……えっと、とにかくきもちいいとこがあんのね。で、こことかえぐってるとなかぎゅ~ってなるでしょ。それが……その、中イキとかメスイキとか言うやつで、出さなくてもイってるってこと。」
「メス……イキ……」
「変なとこだけ復唱しないでよきもちわるい」

怒涛の説明に混乱しつつも脳内で整理する。理屈はわからないが、とにかく男でも前立腺とやらを刺激すれば中だけで気持ち良くなれるらしい。

「つまりここがダリスの弱いところ、ということか?」
「……。ま、まあ、そうなるね」

照れたように目を逸らしながら肯定したダリスは、声を張り上げてまた続ける。

「てゆーのはどうでもよくて!ここから重要だよ。この図のN字みたいになってるでしょ?さっき言ったとおり、入り口から上に上がってるとこが直腸で、そのあと斜めになってる部分あるじゃん」
「ああ。あるな」
「そこ入っちゃいけないとこね。奥ついてるとき壁みたいになってるだろうから分かってると思うけど」
「えっ?そうなのか?」
「そーなの。前挿れられたとき、翌朝すっごいお尻痛かったんだからね。血も出たし。ほんとにやめてね」

自分とのセックスで彼に痛い思いをさせていたと知り、衝撃を受ける。

「知らなかった。本当に、本当にすまない」
「……。まあ、反省してくれればいいよ」
「しかし、その、本当に気持ちよくはなかったのか?」
「あのさ反省しろって言ってるでしょ?それ以上余計なこと言ったらぶっ叩くからね」

淡々とした口調でダリスが言うので、もう黙るしかなかった。
しかし、まさか血が出るほどとは思っていなかった。申し訳ないことをしたなと猛省する。挿れられている側の痛みやしんどさは体感できないが、同じ男である以上尻に太い棒を入れられ出し入れされる苦しさは想像できる。140cmほどしかない小さな体躯でよく自分のものを受け入れてくれているなと思うと、申し訳なさやらありがたさやらの複雑な感情が湧いてくる。
そこで、ふと一つの疑問点が現れた。

「待てよ。一つ質問していいか」
「……、何。」
「その。最近ダリスが前でイかないのは何故だ?これまでは割とすぐイってただろう?やはり痛かったからなのか?」
「それは、その……」

ダリスがそっぽを向いて黙る。横顔から見える頬が淡く色づいている。

「実は、その……アインとする前、準備のとき、いつもいっかいだけ、抜いて、て……」

思いもよらない返答に、彼の顔を凝視する。

「~~だ、だって持つわけないじゃん!!黙ってればズコバコズコバコしてさ!!!先イったらなんかあれだし、ねぇおれの身にもなってよ!!」
「すると、今日も抜いてきたんだな?」
「言わせんなバカ。きもちわるい」
「ああ嬉しいな……。じゃあ、今日もい~っぱい気持ちよくなろう?♡」
「……っほんとさぁ」

忌々しそうに睨む彼だがその尾は期待に揺れている。触れるだけのキスは、抵抗ひとつなく受け入れられた。

「ん……」

何も言わずともこの後を理解しているダリスは、腰掛けていたベッドに横たわる。細く白い首をなぞると切なげな声が漏れる。
胸、腹、太腿と、ゆっくり手を這わせていく。あたたかな肌も、骨っぽい腰回りも、甘い熱に蒸れた陰毛も。手に触れるひとつひとつが愛おしい。

「ぁ♡、ん…………♡」

窄まりに指を挿し込むと、待ち焦がれていた刺激に喜ぶような声が漏れた。つぷ♡と肉の割れ目を開いて、優しく中をさする。

「……っ、ね♡ はやく、うごかしてよ」
「いや。まだだ」
「……ッ」

じれったそうに体をくねらせるダリスを無視して愛撫を続ける。彼に体の負担をかけているのだからたまには労わらなくてはという気持ちが半分、胸の中で喘ぐダリスが愛しくてずっとこうしていたい気持ちが半分。

ぢゅぷ……♡ぢゅぷ……♡

「ッ♡ぅ~~~……♡」
「手前じゃ物足りない?」
「きっしょ…………、っ……、ぅう……♡♡」

ダリスはそう言いつつもぐりぐりと下半身を押し付け、そのナカでもっととねだってくる。第二関節までぐっぽりと呑みこんだそこに周囲とは違った触感を感じる。これが前立腺か、と揉み込むと、ぐっとナカに力が入った。

「は……ぅぅううう!?♡♡♡♡ やっ♡♡♡ な、♡!!!!!」
「ここが前立腺か。なるほど」
「そういうのいいから!!!!!!!ッッ♡♡♡♡」
「気持ちいいんだな。さっきより締まってる」
「ッ♡♡♡♡♡♡♡♡ いぃ♡♡♡ 指もういいッ♡!!!!!はや゛ぐい゛れでぇ゛♡!!ねぇ゛!!!!!ア゛イ゛ン゛ン゛ッッッ♡♡♡♡♡♡」
「もう少しほぐそう。我慢だ、ダリス」
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