20 / 35
第20話 さよならの意味
しおりを挟む
レーヴェンの後を追って応接室を出た俺は、窓の外に目を向けて足を止めた。彼女が庭先に立ち尽くしている姿が目に入ったのだ。その背中は非常に寂しげだった。
「よっと」
俺は玄関に向かうことなく、窓から庭に飛び出した。
「風が心地いいな」
「……ああ」
静かに背後から近づき、声をかけた。レーヴェンはこちらを振り返ることなく、短く返事をする。その声には力がなかった。
「先程はつまらないものを見せてしまったな。帝国はずっと、皇位継承問題で……」と、最後まで言う力もなく、彼女は溜息を吐いた。
いつも頼もしいレーヴェンだが、今の彼女はどこか頼りなく、少し弱々しさを感じてしまう。元々小さな彼女の背中が、さらに一回りほど小さく見えた。
「少し、分かる気がするよ」
「……」
彼女の横に立つと、彼女の柘榴色の瞳が静かに俺に向けられる。
「うちも王位継承問題で似たような感じだったからさ。あっ、もちろんうちは小国だったから、帝国ほど大規模な争いには発展しなかったんだけど……。というか、俺が早々に脱落しただけか」
そう言って、俺は空笑いを浮かべた。しかし、その笑いに対して、レーヴェンの真剣な視線が突き刺さる。
「王になりたい、そう思ったことは?」
彼女の単刀直入な質問に、俺は空に視線を向けた。蒼い空を眺めながら、少し思案する。
「ある、かな」
息を吐き出すように、真実を告げた。
「幼い頃、俺は玉座に深く腰掛ける王に憧れていた。父のような立派な王になることを夢見ていた。しかし、いつからか俺の関心は玉座から別の場所に移っていた。俺は王として小さな世界を統べるよりも、自由になって大きな世界に飛び出したいと思うようになっていたんだ」
レーヴェンは微笑みながら小さな声で言った。「そんな風に思えるランスが羨ましい」と。そして、彼女も胸の中に秘めた思いを少しだけ明かしてくれた。
「私の中には幼い頃から、弟たちへの嫉妬があった。父は女の私よりも弟たちを可愛がり、周りの人々も同様だった。子供の頃から『なぜだろう?』『どうしてだろう?』という感情があったのだ。しかし、ある時、たまたま剣を手にする機会があり、私は弟たちのように剣を振ってみた」
すると、彼女の見事な突きを目にした者たちは、弟たちよりもレーヴェンの方が武の才能があるのではないかと噂し始めた。その声は次第に彼女の父である皇帝にまで届くようになった。元々、彼女の父は剛王と謳われ、武勇の数々を誇っていた。世界を統べるには力が必要だと豪語する人物だった。そのため、皇帝が彼女の剣の才能に魅入られるのは、必然だった。
「父は、私に言った」
真の皇帝になるために性別は関係ない。皇帝となるべきは力ある者だ。
「そうでなければ、民衆は弱い皇帝をやがて見限る。そうなれば、帝国は必ず崩壊する」
だからこそ、レーヴェンは力を求め、父である皇帝に認めてもらおうと戦場に身を投じたのだ。最初は父親に愛されたいという願望も、いつしか戦場は彼女を、戦場の死神と呼ばれるほどの存在に変えてしまった。
話を聞いた俺は、ふと疑問が湧いた。
「今の話の流れだと、皇帝陛下は次の皇帝にレーヴェンを指名するんじゃないのか?」
俺が純粋な疑問を投げかけると、彼女は口を引き締め、遠くを見つめた。
「父が健在だったなら、あるいはそんな未来もあったかもしれんな」
「皇帝陛下は、そんなに悪いのか?」
「………」
その問いに対しては黙っていた。当然のことだ。
皇帝陛下の体調が優れないという噂は、数年前から囁かれていた。事実、現皇帝陛下はじきに亡くなるのだ。そのことを知っているのは、人生101回目の俺だけだ。
「たとえ父が健在だったとしても、争いは避けられなかっただろう」
クーデターか……。
仮に皇帝陛下が健在で、次期皇帝に皇女を指名したとなれば、保守派の貴族たちが黙っていない。皇子たちを祭り上げ、女帝の誕生を阻止しようと必死になったことだろう。あるいは、現在帝国の支配下にある国々が反乱を企てる可能性も十二分に考えられる。それはまさに帝国の崩壊を意味している。
それを防ぐためには、帝国内の有力貴族たちの支持が不可欠となる。彼らの支援なしでは、彼女の野望は実現しないのだ。
「それはそうと、ランスのおかげでポセル村の者たちはすっかり回復したようだな」
先ほどまでの険しい表情から一変、彼女は突然笑顔に変わった。不自然なまでの話題転換に、胸がざわめく。
ちなみに、ポセル村とは石化病に苦しんでいたルーナたちの村のことである。
「うん、もう村人たち全員完治している。万が一また石化病が発症したとしても、ポセル村の人たちは薬の調合方法を知っているから問題ないだろう」
「そうか。ランスには本当に世話になったな」
「……?」
彼女が俺に向き直り、右手を差し出してきた。俺はその手を見つめ、彼女の宝石のような瞳に疑問符を浮かべる。
この握手は一体、何を意味するのだろうか?
「別れの握手だ」
「え……」
「賢いランスならば分かるだろ? ここは直に危険になる。巻き込まれる前に、すぐにここを離れるんだ」
彼女の言葉に、俺は戸惑った。俺はレーヴェンの騎士になることを誓った。彼女を置いて逃げるわけにはいかない。
「俺は……」
「ランスと会えて良かった。私の弟たちも、ランスのように可愛げがあれば良かったのだがな」
「弟……」
ショックで言葉に詰まり、自分を責めた。彼女にとって、俺は弟のような存在だったのかと思うと、悔しさがこみ上げてきた。
「広い世界をたくさん見てこい。そして、いつかまた会うことがあれば、その時は、お前が見た世界の話を聞かせてくれ。私はその日を楽しみに、待っている」
俺は分かっていた。
そんな日が来ないことを。
いや、彼女もきっと分かっていた。
再び会うことはないことを。
たとえ戦場の死神として恐れられていた彼女でも、多勢に無勢では勝ち目はない。
「レーヴェン、俺は――――」
君がここに残れと言うなら、私のために戦えと言うなら、俺は喜んで戦う覚悟だ。
だから、お願いだ。言って欲しいんだ。
一緒に戦ってくれと。
ロレッタやハーネスたちと同じように、俺も君とずっと一緒にいたいんだ。
なのに、それなのに……。
「さよならだ、ランス」
彼女は俺の気持ちを、言葉を遮った。
突き放すように、言葉の矢が正確に俺の心臓を突き刺した。
「……っ」
見上げた空はこんなに蒼いのに、世界はこんなに明るいのに、俺の未来は暗闇に閉ざされてしまったかのようだった。
無理やり握った彼女の手は、まるで嘘みたいに冷たくて、かすかに震えていた。
「よっと」
俺は玄関に向かうことなく、窓から庭に飛び出した。
「風が心地いいな」
「……ああ」
静かに背後から近づき、声をかけた。レーヴェンはこちらを振り返ることなく、短く返事をする。その声には力がなかった。
「先程はつまらないものを見せてしまったな。帝国はずっと、皇位継承問題で……」と、最後まで言う力もなく、彼女は溜息を吐いた。
いつも頼もしいレーヴェンだが、今の彼女はどこか頼りなく、少し弱々しさを感じてしまう。元々小さな彼女の背中が、さらに一回りほど小さく見えた。
「少し、分かる気がするよ」
「……」
彼女の横に立つと、彼女の柘榴色の瞳が静かに俺に向けられる。
「うちも王位継承問題で似たような感じだったからさ。あっ、もちろんうちは小国だったから、帝国ほど大規模な争いには発展しなかったんだけど……。というか、俺が早々に脱落しただけか」
そう言って、俺は空笑いを浮かべた。しかし、その笑いに対して、レーヴェンの真剣な視線が突き刺さる。
「王になりたい、そう思ったことは?」
彼女の単刀直入な質問に、俺は空に視線を向けた。蒼い空を眺めながら、少し思案する。
「ある、かな」
息を吐き出すように、真実を告げた。
「幼い頃、俺は玉座に深く腰掛ける王に憧れていた。父のような立派な王になることを夢見ていた。しかし、いつからか俺の関心は玉座から別の場所に移っていた。俺は王として小さな世界を統べるよりも、自由になって大きな世界に飛び出したいと思うようになっていたんだ」
レーヴェンは微笑みながら小さな声で言った。「そんな風に思えるランスが羨ましい」と。そして、彼女も胸の中に秘めた思いを少しだけ明かしてくれた。
「私の中には幼い頃から、弟たちへの嫉妬があった。父は女の私よりも弟たちを可愛がり、周りの人々も同様だった。子供の頃から『なぜだろう?』『どうしてだろう?』という感情があったのだ。しかし、ある時、たまたま剣を手にする機会があり、私は弟たちのように剣を振ってみた」
すると、彼女の見事な突きを目にした者たちは、弟たちよりもレーヴェンの方が武の才能があるのではないかと噂し始めた。その声は次第に彼女の父である皇帝にまで届くようになった。元々、彼女の父は剛王と謳われ、武勇の数々を誇っていた。世界を統べるには力が必要だと豪語する人物だった。そのため、皇帝が彼女の剣の才能に魅入られるのは、必然だった。
「父は、私に言った」
真の皇帝になるために性別は関係ない。皇帝となるべきは力ある者だ。
「そうでなければ、民衆は弱い皇帝をやがて見限る。そうなれば、帝国は必ず崩壊する」
だからこそ、レーヴェンは力を求め、父である皇帝に認めてもらおうと戦場に身を投じたのだ。最初は父親に愛されたいという願望も、いつしか戦場は彼女を、戦場の死神と呼ばれるほどの存在に変えてしまった。
話を聞いた俺は、ふと疑問が湧いた。
「今の話の流れだと、皇帝陛下は次の皇帝にレーヴェンを指名するんじゃないのか?」
俺が純粋な疑問を投げかけると、彼女は口を引き締め、遠くを見つめた。
「父が健在だったなら、あるいはそんな未来もあったかもしれんな」
「皇帝陛下は、そんなに悪いのか?」
「………」
その問いに対しては黙っていた。当然のことだ。
皇帝陛下の体調が優れないという噂は、数年前から囁かれていた。事実、現皇帝陛下はじきに亡くなるのだ。そのことを知っているのは、人生101回目の俺だけだ。
「たとえ父が健在だったとしても、争いは避けられなかっただろう」
クーデターか……。
仮に皇帝陛下が健在で、次期皇帝に皇女を指名したとなれば、保守派の貴族たちが黙っていない。皇子たちを祭り上げ、女帝の誕生を阻止しようと必死になったことだろう。あるいは、現在帝国の支配下にある国々が反乱を企てる可能性も十二分に考えられる。それはまさに帝国の崩壊を意味している。
それを防ぐためには、帝国内の有力貴族たちの支持が不可欠となる。彼らの支援なしでは、彼女の野望は実現しないのだ。
「それはそうと、ランスのおかげでポセル村の者たちはすっかり回復したようだな」
先ほどまでの険しい表情から一変、彼女は突然笑顔に変わった。不自然なまでの話題転換に、胸がざわめく。
ちなみに、ポセル村とは石化病に苦しんでいたルーナたちの村のことである。
「うん、もう村人たち全員完治している。万が一また石化病が発症したとしても、ポセル村の人たちは薬の調合方法を知っているから問題ないだろう」
「そうか。ランスには本当に世話になったな」
「……?」
彼女が俺に向き直り、右手を差し出してきた。俺はその手を見つめ、彼女の宝石のような瞳に疑問符を浮かべる。
この握手は一体、何を意味するのだろうか?
「別れの握手だ」
「え……」
「賢いランスならば分かるだろ? ここは直に危険になる。巻き込まれる前に、すぐにここを離れるんだ」
彼女の言葉に、俺は戸惑った。俺はレーヴェンの騎士になることを誓った。彼女を置いて逃げるわけにはいかない。
「俺は……」
「ランスと会えて良かった。私の弟たちも、ランスのように可愛げがあれば良かったのだがな」
「弟……」
ショックで言葉に詰まり、自分を責めた。彼女にとって、俺は弟のような存在だったのかと思うと、悔しさがこみ上げてきた。
「広い世界をたくさん見てこい。そして、いつかまた会うことがあれば、その時は、お前が見た世界の話を聞かせてくれ。私はその日を楽しみに、待っている」
俺は分かっていた。
そんな日が来ないことを。
いや、彼女もきっと分かっていた。
再び会うことはないことを。
たとえ戦場の死神として恐れられていた彼女でも、多勢に無勢では勝ち目はない。
「レーヴェン、俺は――――」
君がここに残れと言うなら、私のために戦えと言うなら、俺は喜んで戦う覚悟だ。
だから、お願いだ。言って欲しいんだ。
一緒に戦ってくれと。
ロレッタやハーネスたちと同じように、俺も君とずっと一緒にいたいんだ。
なのに、それなのに……。
「さよならだ、ランス」
彼女は俺の気持ちを、言葉を遮った。
突き放すように、言葉の矢が正確に俺の心臓を突き刺した。
「……っ」
見上げた空はこんなに蒼いのに、世界はこんなに明るいのに、俺の未来は暗闇に閉ざされてしまったかのようだった。
無理やり握った彼女の手は、まるで嘘みたいに冷たくて、かすかに震えていた。
0
あなたにおすすめの小説
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
追放された悪役令嬢、前世のスマホ知識で通信革命を起こしたら、王国に必須の存在になっていました
黒崎隼人
ファンタジー
公爵令嬢エリザは、婚約者の第二王子アルフォンスに身に覚えのない罪を着せられ、満座の中で婚約破棄と勘当を言い渡される。全てを奪われ、たった一人で追放されたのは、魔物が跋扈する寂れた辺境の地。
絶望の淵で、彼女の脳裏に蘇ったのは、現代日本で生きていた前世の記憶――人々がガラスの板で遠くの誰かと話す、魔法のような光景だった。
「これなら、私にも作れるかもしれない」
それは、この世界にはまだ存在しない「通信」という概念。魔石と魔術理論を応用し、彼女はたった一人で世界のあり方を変える事業を興すことを決意する。
頑固なドワーフ、陽気な情報屋、そして彼女の可能性を信じた若き辺境伯。新たな仲間と共に、エリザが作り上げた魔導通信端末『エル・ネット』は、辺境の地に革命をもたらし、やがてその評判は王都を、そして国全体を揺るがしていく。
一方、エリザを捨てた王子と異母妹は、彼女の輝かしい成功を耳にし、嫉妬と焦燥に駆られるが……時すでに遅し。
これは、偽りの断罪によって全てを失った令嬢が、その類まれなる知性と不屈の魂で自らの運命を切り拓き、やがて国を救う英雄、そして新時代の女王へと駆け上がっていく、痛快にして感動の逆転譚。
悪霊令嬢~死した聖女憎悪に染まりて呪いを成す~
女譜香あいす
ファンタジー
数え切れない人々をその身に宿す奇跡の力で救ってきた少女、サヤ・パメラ・カグラバ。
聖女と称えられた彼女であったが陰謀の末に愛した者から婚約破棄を言い渡され、友人達からも裏切られ、最後には命を奪われてしまう。
だがそのとき感じた怒りと悲しみ、そして絶望によって彼女の心は黒く歪み、果てにサヤは悪霊として蘇った。
そして、そんな彼女と世を憎みながらもただ生きる事しかできていなかった一人の少女が巡り合う事で、世界に呪いが拡がり始める事となる。
これは誰よりも清らかだった乙女が、憎悪の化身となりすべての人間に復讐を果たす物語。
※この作品は小説家になろうにも掲載しています。
精霊に愛される(呪いにもにた愛)少女~全属性の加護を貰う~
如月花恋
ファンタジー
今この世界にはたくさんの精霊がいる
その精霊達から生まれた瞬間に加護を貰う
稀に2つ以上の属性の2体の精霊から加護を貰うことがある
まぁ大体は親の属性を受け継ぐのだが…
だが…全属性の加護を貰うなど不可能とされてきた…
そんな時に生まれたシャルロッテ
全属性の加護を持つ少女
いったいこれからどうなるのか…
転生したおばあちゃんはチートが欲しい ~この世界が乙女ゲームなのは誰も知らない~
ピエール
ファンタジー
おばあちゃん。
異世界転生しちゃいました。
そういえば、孫が「転生するとチートが貰えるんだよ!」と言ってたけど
チート無いみたいだけど?
おばあちゃんよく分かんないわぁ。
頭は老人 体は子供
乙女ゲームの世界に紛れ込んだ おばあちゃん。
当然、おばあちゃんはここが乙女ゲームの世界だなんて知りません。
訳が分からないながら、一生懸命歩んで行きます。
おばあちゃん奮闘記です。
果たして、おばあちゃんは断罪イベントを回避できるか?
[第1章おばあちゃん編]は文章が拙い為読みづらいかもしれません。
第二章 学園編 始まりました。
いよいよゲームスタートです!
[1章]はおばあちゃんの語りと生い立ちが多く、あまり話に動きがありません。
話が動き出す[2章]から読んでも意味が分かると思います。
おばあちゃんの転生後の生活に興味が出てきたら一章を読んでみて下さい。(伏線がありますので)
初投稿です
不慣れですが宜しくお願いします。
最初の頃、不慣れで長文が書けませんでした。
申し訳ございません。
少しづつ修正して纏めていこうと思います。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
辺境追放された「植物魔導師」の領地開拓 ~枯れ果てた死の大地は、俺の魔力で聖域(楽園)へと変貌する~
リーフレット
ファンタジー
「植物魔法? ああ、農作業にしか使えないあの地味な魔法か」
帝国騎士団の専属魔導師だったアルトは、無能な二世皇太子レオンによって、一方的に追放を言い渡された。
アルトがどれほど魔導植物を駆使し、帝国の食糧難を裏から支えていたかを知らぬまま、彼は「戦闘に役立たない役立たず」という烙印を押されたのだ。
帝国を出て行き着いた先は、魔物が跋扈し、草一本生えないと言われる最果ての荒野。
死を待つだけの地。しかし、アルトは絶望するどころか、晴れやかな顔で笑っていた。
「やっと、気兼ねなく『植物』を愛でられる。……よし、ここを世界一の庭(楽園)にしよう」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる