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三章
四節
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翌日休みのリュウを手伝いに残し、クチバシ医者とユウはアイアイエ島を後にした。ユウは明日午前から式場で打ち合わせをするので帰宅しなければならない。
「仕事が無ければもう少しキルケーの顔見ていられたのにな」夕暮れの街へ続く道を歩くユウはクチバシ医者の袖を掴む。
「またお見舞いに行けば良いさ」子猫のように小柄なユウに合わせクチバシ医者はゆっくり歩く。
「リュウだけお手伝いなんてずるい! 私もお手伝いしたかった!」
「よっぽどキルケーの側に居たかったんだね」
「だってキルケーはとっても優しいのよ。私を気にかけてくれたり抱きつかせてくれたり、相談に乗ってくれたり可愛い小物をくれたり、ママってこんな感じなんだろうなって」
「ママ?」
「……私とリュウはね、あまりママの記憶が無いの。物心ついた時はリュウと二人だけだったの。ママは帰って来なかった。パパは知らない」
「それは……悪い事を聞いた」クチバシ医者は俯く。
「全然。今はキルケーが居るもの。幸せよ。お仕事も楽しいしリュウは馬鹿だけど優しいし、ニエねーちゃんや人魚と友達になれたし。それにトリカブトもいるし」ユウはクチバシ医者を見上げて微笑む。
「そうか。それは良かった」
「でもねトリカブトはね、この間私を怒らせたの」
「なんでさ?」
「お洒落したのに欲しい言葉を誰よりも先にくれなかったから」ユウは頬を膨らませた。
「え。何? 一体何? 言う。今言うから!」
「今じゃ意味無いの! 馬鹿!」
「え……じゃ、じゃあ夕飯奢るよ!」
「……じゃあ許してあげてもいいよ」ユウは微笑んだ。
街に着く頃には日は沈み店先のランプに火が灯り、看板を照らす。歩道脇には白銀と青いオーナメントのツリーが並び、祝いの日を待ち詫びてるようだ。店のドアには卸したリースが飾られていたのでクチバシ医者は嬉しくなった。
バンシーのタマネギ料理屋の前でユウの足が止まる。
「ここにしよう」
「え……いや、いつも僕が食事している所だからさ、もうちょっといい所行こうよ」
「トリカブトの懐具合なんか予想してるわよ。フォスフォロさんから聞いたの。差し入れいっぱい買ったからお財布が賑やかじゃないでしょ?」
「え。あ、うん。そうです。ごめんなさい」
「じゃあ今日はここにしましょ。その代わりクリスマスはトリカブトの家でリュウと三人でパーティーしましょ」微笑んだユウはクチバシ医者を見上げる。
「あー……うん。じゃあそれで勘弁して下さい」
「いいよ。許してあげる」満面の笑みを浮かべたユウは食堂のドアを開いた。
食事を終えコーヒーを飲む頃、クチバシ医者は夢の相談をした。ユウは元所属者なので聞いても問題無い。しかし夢は残酷な内容が多いので詳細は伏せた。
カップを置いたクチバシ医者は問う。
「他の所属者の夢を見る事ってあるかなぁ?」
「どうだろう? 私は見なかったけど」ユウはコーヒーにミルクと砂糖を多めに入れる。
「全部、現世の記憶だって事?」
ユウは頷く。
クチバシ医者は瞳を閉じた。やはり自分は殺人鬼かもしれない。瞼を上げると包帯を巻いた右手を見つめた。島に来た時から素手で人に触れるのが恐ろしかった。この爛れた右手は死を与える手なのかもしれない。
「あ。夢で思い出した。私とリュウの夢に知らない男性が出て来たの」
「君達の父さんじゃないのかい?」心ここに在らずのクチバシ医者は適当に問う。
「そう思ったの。でも違う。巧く言えないけど直感でパパじゃないって。その人は天使様みたいに優しいの。かっこよくてお伽話の騎士様みたいだった。お腹ペコペコの私とリュウにマカロンをくれたの。それが美味しくってまた食べたいから島でケーキ屋をやったの。そしたら大繁盛。その人が居なければ今の私達はここにはいないわ」
頬杖を突いたクチバシ医者は窓の外のツリーを眺め、自分の正体について考えていた。
「ちょっと! トリカブト、聞いてるの!?」ユウはテーブルを人差し指で忙しなく叩く。
「えっ。あ、はい、聞いてます」クチバシ医者は頬杖を崩し、姿勢を正した。
「もう。それでね、記憶を取り戻してからリュウとその男性について話し合ったの。でもお互いに心当たりが無いの。一体誰だったんだろうねって」
「うーん……誰なんだろうねぇ」
二人はコーヒーを飲み干すと食堂を後にした。
クチバシ医者はユウをケーキ屋まで送った。しかしユウは話し足りないようで店舗と反対側の住居に招いた。クチバシ医者は首を横に振る。夜、女性の家に男が上がる訳にいかない。眉を下げたユウは代替案を出した。近くのベンチでもう少し話してもいいかと問う。思案した末、クチバシ医者は頷くと白いタータンチェックのマフラーを外して、白い息を吐くユウに巻いた。頬を染めたユウとクチバシ医者はベンチに座す。
ユウは他愛も無い話をした。ショップで雪の結晶を象った素敵なチョーカーを見つけた事、従業員のバステトに恋人が出来た事、ミルクティーにラム酒を入れたら美味しくて何杯も飲んで酔った事。先程おざなりに話を聞いたクチバシ医者は頭を傾け真摯に聞いた。
「……それにしても会えるならお礼を言いたいな。私の初恋の人だもん。お菓子の騎士様」ユウは白い息を吐くと頬に両手を当てる。
「その人は君の王子様なんだね。お菓子の妖精みたいな君にはきっとお似合いの人だよ」
「……もう騎士様には会えないと思う。でも私、好きな人が居るの」
「へぇ」クチバシ医者は星の見えない暗い夜空を仰ぐ。
ユウは頬を染めて俯き、瞳を潤ませる。赤いチェックのスカートから覗く黒いレギンスに包まれた脚をすり合わせる。唇を引き結び、顔を上げると意を決する。
「私、あなたが好き。トリカブトが好き」
クチバシ医者は顎を引いた。
「初めて会った時から好き。臆病だけど勇気があって、自分の事よりも皆の事を考えて……あなたの全部が好き。キルケーが大変な時に不謹慎だけどいつも皆と一緒に居て気持ちを伝えるチャンスが無いから……今日はあなたを引き止めたの。嫌な女でごめん」
「うん。ありがとう。とても嬉しいよ」クチバシ医者はユウの頭に軽く片手を置く。
ユウは胸を両手で押さえる。クチバシ医者は片手を離した。
「……真剣に想ってくれるなら僕もおじさん振らない。話を聞いてくれるかな?」
瞳から涙を頬に伝わらせユウは頷いた。クチバシ医者はハンカチをユウに渡すと口を割った。
「こんなに素敵で可愛らしい女性に好かれて嬉しいよ。だけど気持ちに応えられない」
「……知ってる。現世に帰らなければならないんでしょ?」ユウはハンカチで涙を拭う。
「うん。島に残る事を選んだ君を置いて行かなければならない。……それに僕は君に見合う男じゃない。最近気付いたけど僕は……人殺しだ。優しい君に絶対に見合うものか」
「人殺しでもいい。傷ついたって構わない。私はあなたが好き。あなたじゃなきゃダメなの。現世へ帰るまで隣に居させて。私はあなたを愛してる!」
クチバシ医者は首を横に振る。
「ダメだよ。君の言う通り僕は臆病だ。傷ついた君を置いて現世に帰ったらきっと狂う。君を愛して島に残ってもきっと狂うだろう。帰らなければならないとずっと魂が叫び続けている。帰って犯した罪を償わなければならない」
ユウは口をつぐむ。
「だから君が期待する返事は出来ない。……いつかまた恋をするよ。初恋の魔法が解けたようにこの恋からも解き放たれるさ」
クチバシ医者は立ち上がった。
「クリスマスに食事をするのはやめよう。君が辛くなるだけだ」静かに泣き続けるユウをベンチに残してクチバシ医者は闇に消えた。
星の見えない夜空から小雪が舞い落ちる。涙を流すユウを小雪は優しく包んだ。
自宅に戻ったクチバシ医者はマスクを乱暴に脱ぎ、床に叩き付けた。唇を噛み締め血が滲む。両の拳を握ると切り揃えた爪が皮膚に食い込み、血が流れる。
──僕はお前の何でも隠し通そうとする所が大嫌いだ。
ランゲルハンスに投げつけた言葉が甦る。
僕だって奴と同じじゃないか。……いや、それ以下だ。最低だ。ユウが傷つく事を盾にして自分が傷つく事を恐れる臆病者だ。嘘吐きで臆病で人殺しで綺麗事を並べるクズだ。
気が収まるどころか感情が高ぶる。クチバシ医者は壁掛けの楕円の鏡を殴り付けた。包帯を巻いた右手の関節から血が滲む。ひび割れた鏡の中では深い隈を作り青白く光る瞳を嵌めた死神が獰猛な目つきで睨んでいた。
「仕事が無ければもう少しキルケーの顔見ていられたのにな」夕暮れの街へ続く道を歩くユウはクチバシ医者の袖を掴む。
「またお見舞いに行けば良いさ」子猫のように小柄なユウに合わせクチバシ医者はゆっくり歩く。
「リュウだけお手伝いなんてずるい! 私もお手伝いしたかった!」
「よっぽどキルケーの側に居たかったんだね」
「だってキルケーはとっても優しいのよ。私を気にかけてくれたり抱きつかせてくれたり、相談に乗ってくれたり可愛い小物をくれたり、ママってこんな感じなんだろうなって」
「ママ?」
「……私とリュウはね、あまりママの記憶が無いの。物心ついた時はリュウと二人だけだったの。ママは帰って来なかった。パパは知らない」
「それは……悪い事を聞いた」クチバシ医者は俯く。
「全然。今はキルケーが居るもの。幸せよ。お仕事も楽しいしリュウは馬鹿だけど優しいし、ニエねーちゃんや人魚と友達になれたし。それにトリカブトもいるし」ユウはクチバシ医者を見上げて微笑む。
「そうか。それは良かった」
「でもねトリカブトはね、この間私を怒らせたの」
「なんでさ?」
「お洒落したのに欲しい言葉を誰よりも先にくれなかったから」ユウは頬を膨らませた。
「え。何? 一体何? 言う。今言うから!」
「今じゃ意味無いの! 馬鹿!」
「え……じゃ、じゃあ夕飯奢るよ!」
「……じゃあ許してあげてもいいよ」ユウは微笑んだ。
街に着く頃には日は沈み店先のランプに火が灯り、看板を照らす。歩道脇には白銀と青いオーナメントのツリーが並び、祝いの日を待ち詫びてるようだ。店のドアには卸したリースが飾られていたのでクチバシ医者は嬉しくなった。
バンシーのタマネギ料理屋の前でユウの足が止まる。
「ここにしよう」
「え……いや、いつも僕が食事している所だからさ、もうちょっといい所行こうよ」
「トリカブトの懐具合なんか予想してるわよ。フォスフォロさんから聞いたの。差し入れいっぱい買ったからお財布が賑やかじゃないでしょ?」
「え。あ、うん。そうです。ごめんなさい」
「じゃあ今日はここにしましょ。その代わりクリスマスはトリカブトの家でリュウと三人でパーティーしましょ」微笑んだユウはクチバシ医者を見上げる。
「あー……うん。じゃあそれで勘弁して下さい」
「いいよ。許してあげる」満面の笑みを浮かべたユウは食堂のドアを開いた。
食事を終えコーヒーを飲む頃、クチバシ医者は夢の相談をした。ユウは元所属者なので聞いても問題無い。しかし夢は残酷な内容が多いので詳細は伏せた。
カップを置いたクチバシ医者は問う。
「他の所属者の夢を見る事ってあるかなぁ?」
「どうだろう? 私は見なかったけど」ユウはコーヒーにミルクと砂糖を多めに入れる。
「全部、現世の記憶だって事?」
ユウは頷く。
クチバシ医者は瞳を閉じた。やはり自分は殺人鬼かもしれない。瞼を上げると包帯を巻いた右手を見つめた。島に来た時から素手で人に触れるのが恐ろしかった。この爛れた右手は死を与える手なのかもしれない。
「あ。夢で思い出した。私とリュウの夢に知らない男性が出て来たの」
「君達の父さんじゃないのかい?」心ここに在らずのクチバシ医者は適当に問う。
「そう思ったの。でも違う。巧く言えないけど直感でパパじゃないって。その人は天使様みたいに優しいの。かっこよくてお伽話の騎士様みたいだった。お腹ペコペコの私とリュウにマカロンをくれたの。それが美味しくってまた食べたいから島でケーキ屋をやったの。そしたら大繁盛。その人が居なければ今の私達はここにはいないわ」
頬杖を突いたクチバシ医者は窓の外のツリーを眺め、自分の正体について考えていた。
「ちょっと! トリカブト、聞いてるの!?」ユウはテーブルを人差し指で忙しなく叩く。
「えっ。あ、はい、聞いてます」クチバシ医者は頬杖を崩し、姿勢を正した。
「もう。それでね、記憶を取り戻してからリュウとその男性について話し合ったの。でもお互いに心当たりが無いの。一体誰だったんだろうねって」
「うーん……誰なんだろうねぇ」
二人はコーヒーを飲み干すと食堂を後にした。
クチバシ医者はユウをケーキ屋まで送った。しかしユウは話し足りないようで店舗と反対側の住居に招いた。クチバシ医者は首を横に振る。夜、女性の家に男が上がる訳にいかない。眉を下げたユウは代替案を出した。近くのベンチでもう少し話してもいいかと問う。思案した末、クチバシ医者は頷くと白いタータンチェックのマフラーを外して、白い息を吐くユウに巻いた。頬を染めたユウとクチバシ医者はベンチに座す。
ユウは他愛も無い話をした。ショップで雪の結晶を象った素敵なチョーカーを見つけた事、従業員のバステトに恋人が出来た事、ミルクティーにラム酒を入れたら美味しくて何杯も飲んで酔った事。先程おざなりに話を聞いたクチバシ医者は頭を傾け真摯に聞いた。
「……それにしても会えるならお礼を言いたいな。私の初恋の人だもん。お菓子の騎士様」ユウは白い息を吐くと頬に両手を当てる。
「その人は君の王子様なんだね。お菓子の妖精みたいな君にはきっとお似合いの人だよ」
「……もう騎士様には会えないと思う。でも私、好きな人が居るの」
「へぇ」クチバシ医者は星の見えない暗い夜空を仰ぐ。
ユウは頬を染めて俯き、瞳を潤ませる。赤いチェックのスカートから覗く黒いレギンスに包まれた脚をすり合わせる。唇を引き結び、顔を上げると意を決する。
「私、あなたが好き。トリカブトが好き」
クチバシ医者は顎を引いた。
「初めて会った時から好き。臆病だけど勇気があって、自分の事よりも皆の事を考えて……あなたの全部が好き。キルケーが大変な時に不謹慎だけどいつも皆と一緒に居て気持ちを伝えるチャンスが無いから……今日はあなたを引き止めたの。嫌な女でごめん」
「うん。ありがとう。とても嬉しいよ」クチバシ医者はユウの頭に軽く片手を置く。
ユウは胸を両手で押さえる。クチバシ医者は片手を離した。
「……真剣に想ってくれるなら僕もおじさん振らない。話を聞いてくれるかな?」
瞳から涙を頬に伝わらせユウは頷いた。クチバシ医者はハンカチをユウに渡すと口を割った。
「こんなに素敵で可愛らしい女性に好かれて嬉しいよ。だけど気持ちに応えられない」
「……知ってる。現世に帰らなければならないんでしょ?」ユウはハンカチで涙を拭う。
「うん。島に残る事を選んだ君を置いて行かなければならない。……それに僕は君に見合う男じゃない。最近気付いたけど僕は……人殺しだ。優しい君に絶対に見合うものか」
「人殺しでもいい。傷ついたって構わない。私はあなたが好き。あなたじゃなきゃダメなの。現世へ帰るまで隣に居させて。私はあなたを愛してる!」
クチバシ医者は首を横に振る。
「ダメだよ。君の言う通り僕は臆病だ。傷ついた君を置いて現世に帰ったらきっと狂う。君を愛して島に残ってもきっと狂うだろう。帰らなければならないとずっと魂が叫び続けている。帰って犯した罪を償わなければならない」
ユウは口をつぐむ。
「だから君が期待する返事は出来ない。……いつかまた恋をするよ。初恋の魔法が解けたようにこの恋からも解き放たれるさ」
クチバシ医者は立ち上がった。
「クリスマスに食事をするのはやめよう。君が辛くなるだけだ」静かに泣き続けるユウをベンチに残してクチバシ医者は闇に消えた。
星の見えない夜空から小雪が舞い落ちる。涙を流すユウを小雪は優しく包んだ。
自宅に戻ったクチバシ医者はマスクを乱暴に脱ぎ、床に叩き付けた。唇を噛み締め血が滲む。両の拳を握ると切り揃えた爪が皮膚に食い込み、血が流れる。
──僕はお前の何でも隠し通そうとする所が大嫌いだ。
ランゲルハンスに投げつけた言葉が甦る。
僕だって奴と同じじゃないか。……いや、それ以下だ。最低だ。ユウが傷つく事を盾にして自分が傷つく事を恐れる臆病者だ。嘘吐きで臆病で人殺しで綺麗事を並べるクズだ。
気が収まるどころか感情が高ぶる。クチバシ医者は壁掛けの楕円の鏡を殴り付けた。包帯を巻いた右手の関節から血が滲む。ひび割れた鏡の中では深い隈を作り青白く光る瞳を嵌めた死神が獰猛な目つきで睨んでいた。
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