７人と暮らす

第二章

仕事探し

なかなか寝付けなかったのと、
疲れていたのもあって次の日の朝は、
目を覚ましたら10時だった。

「うわ。もう10時だ。

今日は仕事探さないといけないのに！」

急いで着替えと身支度を整える。

今日も歩き回る予定だから、

スキニーのジーンズに

上はシフォン素材のシャツブラウスを襟を大きめ開けてゆるく着る

シンプルスタイルなので、ピアスは少し大きめの物をつける。

ショルダーバッグに必要なものをいれて、準備ができた。


リビングに行くと誰もいる気配はなかった。


みんな、仕事かな？


ダイニングテーブルにメモが置いてある。



『ひまりちゃんおはよう。
よく眠れたかな？
ご飯とお味噌汁あるから食べてね。』

ジン


「ジンさん朝ごはんも作ってくれたのか。」

キッチンに行くと小鍋に味噌汁があった。

味付け海苔も発見したので、

それも一緒に食べた。


私も朝ごはんの用意できるように、

早起きしないとなー。

遅めの朝食、というか昼食を済ませて家をでる。

鍵は、昨日ホソクさんにスペアキーのある場所を教えてもらっていたのでそれを使った。

とりあえず、自転車がほしい！

地図アプリで近くの自転車屋さんを探して歩いていく。

自転車屋さんについてからは、
いろいろ迷った末、深藍色のクラシックなミニベロという形の自転車にした。

少しだけタイヤが小さくて可愛らしい形で気に入っている。

さぁ、仕事探しだ！

ネットで下調べをしてみたけど、

この辺りで気になっているのは、

カフェが数軒あるのと、

フラワーショップが1軒。

このフラワーショップはちょっと変わっていて結構人気なお店のようだった。

「お花屋さんに行ってみるか…。」

自転車で15分くらい漕いだところでたどり着いた。

【floBar】(フラバー)

お店の看板にはそう書いてあった。

4枚の大きなガラス張りの向こうに、
お洒落な鉢に入った樹きや沢山の花に囲まれて、カウンターようなものが見える。

扉は木製で少し重みのある扉だった。


おしゃれだなぁー。

ちょっと緊張するけど、人募集してるか聞いてみよう！！

一呼吸して扉を開ける、


チリンチリーン


扉についた鐘がなる。

ひまり「こんにちはー…」

男性「いらっしゃいませ。」

そこには、
肩までありそうな髪を１つ結びにした、
顔つきは玉○宏似のイケおじがいた。

ひまり「あ、あのここ人を募集してたりしますか？急にすみません。」

イケおじ「え。仕事探してるの？」

ひまり「はい」

イケおじ「ちょっと待っててくれる？」

そういって、どこかに電話をかけ始めた。

イケおじ「…あ、今いい？…うん。
今、うちで働きたいって人がきてて、うん、そう。夕方までの時間で提案して、うん。わかった。相談してみるありがとう。はーい」

電話が終わった。

イケおじ「えっと、じゃあちょっとお話しさせてもらってもいいですか？そこの椅子にどうぞ。」

ひまり「はい！」

イケおじ「えっと、まずこのお店はフラワーショップ兼夜はバーとして開いてます。

2ヵ月ほど前に僕の嫁と一緒に経営を始めたんだけど、夜もやってるし、
最近はお陰様で、皆さんに僕らのお店を知っていただけ始めているようで人手は不足してたんです。

求人はまだ出せていない状態だったんだけど、今こうしてお声がけをいただいたという現状です。

1つ気になることがあって、
基本的には夕方18時くらいまでの時間で考えているんだけど、
たまにお客さんの予約が多くて、夜に人手が足りないときは出ることはできそう？
もちろんお給料は夜は25%アップで出すよ」

ひまり「毎回は厳しいですけど、月に1～2回なら出れると思います。」

イケおじ「そっか！それなら大丈夫そう！
よければうちで働いてください！」

ひまり「本当ですか！！？？
ありがとうございます！(*ﾟ▽ﾟ*)」

「僕はマサトです。よろしくお願いします」

「ひまりです！こちらこそよろしくお願いします！」

やったぁーーー！！！！(*ﾟ▽ﾟ*)
さっそく働き場所決まっちゃったよー！！

そのあと、詳しい話しをして
制服の用意などもあり、明後日から働くことになった。
基本的に昼間は奥さんのヒロコさんがお店に立たれるようになるらしい。


家から自転車で10分くらいだし、
お花に囲まれて働けるのは素敵だと思った。

ピンクの綺麗なチューリップがあったので
ダイニングテーブルに飾ろうと買ってお店を出た。


ルンルンで自転車を漕ぎ、スーパーで買い物をして帰ることにした。


私もみんなの役に立ちたいし、
ジンさんに言って朝ごはんは私の担当にお願いしてみよう。



そんなことを考えて、
必要そうな食材を買って家に着いた。