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25話
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忍くんと仲直り(?)して、2人仲良く手を繋いで作業場に戻る途中。
中庭の奥、茂みの方が揺れている。
ガサゴソ、ガサゴソ
なんかめっちゃ怪しい。
足を止めて忍くんと顔を見合わせる。
暫くして、茂みから頭や身体に葉っぱをつけながら出て来たのは。
ゴージャスなドレスの女の人と。
ゴッツイ身体の騎士さんだった。
本当に、偶然、バッタリという感じで鉢合わせた!(わたしたちは立ち止まって見てたけど!)
女の人と騎士さんが立ち止まって、無言でわたし達を見てる。
気まずい!
「わ、わ、わ、すみません!もしかしてお取り込み中でしたか?」
頭に広がるのは、禁断のラブロマンス!
もしかして許されない恋?
1人頭の中でラブハプニングを展開させてると。忍くんが冷静に言い放った。
「そちらの騎士の方は僕たちを置き去りにした護衛ですね?この中庭は僕ら異世界人にしか開放されて無い筈。ココで何をしてたんですか?」
忍くん!きっとそれは口には出来ない、あんな事やこんな事だよ!わたし達にはまだ早いよ!
わたしが1人慌てふためいていると。
何故か忍くんがわたしの前に出て、わたしを背に庇った。
その手には何かのアイテムが握られている。
何だか臨戦態勢みたいだ。どうしてー?
ゴージャスお姉さんも騎士さんも返答は無い。ジッとこちらを観察してる様に見ている。
それが無表情で、何だか怖い。
「答えてください。この建物一帯は僕ら異世界人しか入れない様に四方を結界で囲んでるですよ。だから僕ら以外が入ろうとすれば…それは上空からしかあり得ないー」
忍くんの言葉に、ドクリと心臓が嫌な音を立てた。
そうだ。確かにココはクラスメイトしか入れないってー。しかも、この中庭自体も周囲は高い壁で覆われている。普通は入れない筈だ。
なら何でこの人達はココにいるのー?
急に怖くなって忍くんの背中にしがみつく。
女性と騎士の口の端が、ニィ~とありえない位に避け、パカっと割れた。
尖った歯を見ながら、ゲハハハ!と笑い出す。
「バレたら仕方ナイ!」
「王族ツカッテ邪魔してヤロウと思っタノニ!」
「内側からコワシテヤル、ゲハハハ!」
女性と騎士だったモノの背中にコウモリみたいな羽が現れた。いつの間にか目も爬虫類みたいにギョロリとしている。
魔物。言われなくてもコレがわたし達と敵対してる存在だと直感的に分かった。
「あかりちゃん!クラスのみんなに知らせて!」
忍くんが叫んで、手にしていたアイテムを空に向けて放った。
ピューン、ピューン、と昔見たロケット花火みたいな物が上空に飛んでー。
パーン!と大きな花火みたいに弾けた。
デカイデカイ花火みたいな光。
突然の光に、魔物が怯む!
「あかりちゃん、早く!」
「でも忍くんは…」
「僕はアイテム持ってるから大丈夫。すぐ向かうから、早くみんなに知らせてあげて!」
「わかった!」
わたしは震える足を懸命に動かして、夢中で非戦闘組の部屋に向けて走った。
背後から、ゲハハハ!と笑い声がして、ドンドン!と大きな音がした。
忍くん。
忍くん。
忍くん。
忍くんの事が心配で、振り返りたくなる。
でも、わかる。わたしがいたらきっと足手まといだ。
だって忍くんは最強アイテムをバンバン作れる位に凄いんだから!だから…きっと、きっと大丈夫。
そう自分に言い聞かせて、わたしは半泣きになりながら、みんなの元へ走った。
中庭の奥、茂みの方が揺れている。
ガサゴソ、ガサゴソ
なんかめっちゃ怪しい。
足を止めて忍くんと顔を見合わせる。
暫くして、茂みから頭や身体に葉っぱをつけながら出て来たのは。
ゴージャスなドレスの女の人と。
ゴッツイ身体の騎士さんだった。
本当に、偶然、バッタリという感じで鉢合わせた!(わたしたちは立ち止まって見てたけど!)
女の人と騎士さんが立ち止まって、無言でわたし達を見てる。
気まずい!
「わ、わ、わ、すみません!もしかしてお取り込み中でしたか?」
頭に広がるのは、禁断のラブロマンス!
もしかして許されない恋?
1人頭の中でラブハプニングを展開させてると。忍くんが冷静に言い放った。
「そちらの騎士の方は僕たちを置き去りにした護衛ですね?この中庭は僕ら異世界人にしか開放されて無い筈。ココで何をしてたんですか?」
忍くん!きっとそれは口には出来ない、あんな事やこんな事だよ!わたし達にはまだ早いよ!
わたしが1人慌てふためいていると。
何故か忍くんがわたしの前に出て、わたしを背に庇った。
その手には何かのアイテムが握られている。
何だか臨戦態勢みたいだ。どうしてー?
ゴージャスお姉さんも騎士さんも返答は無い。ジッとこちらを観察してる様に見ている。
それが無表情で、何だか怖い。
「答えてください。この建物一帯は僕ら異世界人しか入れない様に四方を結界で囲んでるですよ。だから僕ら以外が入ろうとすれば…それは上空からしかあり得ないー」
忍くんの言葉に、ドクリと心臓が嫌な音を立てた。
そうだ。確かにココはクラスメイトしか入れないってー。しかも、この中庭自体も周囲は高い壁で覆われている。普通は入れない筈だ。
なら何でこの人達はココにいるのー?
急に怖くなって忍くんの背中にしがみつく。
女性と騎士の口の端が、ニィ~とありえない位に避け、パカっと割れた。
尖った歯を見ながら、ゲハハハ!と笑い出す。
「バレたら仕方ナイ!」
「王族ツカッテ邪魔してヤロウと思っタノニ!」
「内側からコワシテヤル、ゲハハハ!」
女性と騎士だったモノの背中にコウモリみたいな羽が現れた。いつの間にか目も爬虫類みたいにギョロリとしている。
魔物。言われなくてもコレがわたし達と敵対してる存在だと直感的に分かった。
「あかりちゃん!クラスのみんなに知らせて!」
忍くんが叫んで、手にしていたアイテムを空に向けて放った。
ピューン、ピューン、と昔見たロケット花火みたいな物が上空に飛んでー。
パーン!と大きな花火みたいに弾けた。
デカイデカイ花火みたいな光。
突然の光に、魔物が怯む!
「あかりちゃん、早く!」
「でも忍くんは…」
「僕はアイテム持ってるから大丈夫。すぐ向かうから、早くみんなに知らせてあげて!」
「わかった!」
わたしは震える足を懸命に動かして、夢中で非戦闘組の部屋に向けて走った。
背後から、ゲハハハ!と笑い声がして、ドンドン!と大きな音がした。
忍くん。
忍くん。
忍くん。
忍くんの事が心配で、振り返りたくなる。
でも、わかる。わたしがいたらきっと足手まといだ。
だって忍くんは最強アイテムをバンバン作れる位に凄いんだから!だから…きっと、きっと大丈夫。
そう自分に言い聞かせて、わたしは半泣きになりながら、みんなの元へ走った。
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