拾われた俺、最強のスパダリ閣下に全力で溺愛されてます 迷い子の月下美人

エウラ

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238 初めての指名依頼 2


ギギ達と待ち合わせをしていた時間にレオン達に続きアーク達も冒険者ギルドに入ると、胡散臭い良い笑顔で窓口で待ち構えていたカロンが見えた。

それに苦笑しながら先にギルド内の酒場にいたギギ達と合流する。

「おはよう、ギギにルル」
「よう、おはよう。案の定・・・か?」
「おはよう、アーク、ノア。言わずもがなだな。俺達が来る前からいるらしいぞ」
「うんうん、ギルドの情報網凄いよね・・・・・・いや、『見守り隊』の、かな?」

ルルが後半コソッとアークに告げた。
ソレに苦笑いのアーク。
実際そうなのだろう。

---頼もしい限りだが、こういうのはなあ・・・。

ノアは『見守り隊』の存在に気付いてもいないのでキョトンとするだけだ。

冒険者ギルドの中の酒場の空いたスペースに腰掛けていると、痺れを切らしたカロンの方からズカズカとやって来た。

「---おう、お前らを待ってたんだよ! 何ですぐに来ないんだよ。ずっとそこにいただろう、分かってて放置してたよなあ?!」
「イヤだって、ウザいし」
「ねー」
『うむ。その通り』

ギルマスの扱いが酷すぎる。
ノアも思わず苦笑した。

さすがに酷すぎたのか、しおしおと項垂れてしまったカロンをフォローすべく、サブギルマスのクーロンが上の階から顔を出してきたが・・・。

「何やってんですか、ギルマス。いい加減連れて来てくれないと困ります!」
「・・・・・・酷え。俺の扱いが酷すぎる・・・・・・」

違った。
フォローじゃなくて追い討ちだった。

あんまりな扱いに憐れになって、一同無言でギルマスの執務室へと向かった。


「スマンが適当に座ってくれ。・・・ああ、椅子が足りんな」

ギルマスが、声をかけてから気付いたように呟いたのをノアが聞いていて、なんてことないようにマジックバッグから椅子を取り出して並べた。

「・・・おおう、凄えな」

カロンが思わずといった風に感心した。

「もしかしてノアお手製か?」
「うん、そう。錬成したヤツ。練習でたくさん作ったから置いていこうか?」
「・・・ぇ、良いのか? 助かるけど、めっちゃくちゃ価値があったりとかしないか?」
「全然。間伐した要らない材木で作った物だからその辺の家具とそう変わらないよ」
「・・・・・・じゃあ、遠慮なく」

内心、本当かな?と心配になったが、ひとまず置いといて・・・。

「それじゃあ本題と行こうか」
「・・・・・・そもそも、俺達がなんできたのか知ってる風だよね?」

黙って聞いていたレオニードが不意に話した。
いくらなんでも昨日の今日で話が筒抜けなのはいただけない。

「---すみません、レオニード様。実は竜王陛下から話がありました。もともと指名依頼の話が来ていたので、渡りに舟でした」

カロンが頭を下げる。
確かに竜王陛下からなら話は分かるし、指名依頼があるならば納得だが・・・。

「俺達が言い出すのを待っていたのか?」

渋い顔でそう言うレオニード。
シェイラも同じような顔をしている。

「・・・そうです。そもそもレオニード様方はしょっちゅう行方知れずになるので指名依頼し辛いのですよ。今回、言いだしてくれて本当に助かりました」

クーロンが爽やかな笑顔でそう言ったので、アーク達は色々と察した。

おそらく今回の件はもともとレオニード達に指名依頼していた、仕組まれたモノだったのだろう。

そこにアーク達は巻き込まれた形なのだ。

---だがまあ、これもある意味必然だったのだろう。

Sランク冒険者に指名依頼、そこに更にSランク冒険者二名とAランク冒険者の魔人族二名が加わって・・・。


ある意味、最強のチームがここに生まれた。










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