拾われた俺、最強のスパダリ閣下に全力で溺愛されてます 迷い子の月下美人

エウラ

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307 『箱庭の迷宮』の解かれた封印(笑)2


翌朝9時、『箱庭の迷宮』の前にヴェルザンティを除くメンバーが勢揃いした。

精霊王?
あの人は今日は喚ばないよ?
まあ・・・・・・勝手に来るかもしれないけど。

「さて、準備は出来てるな?」
「はーい」
「・・・代表してルドヴィカが返事で良いのかな?」

アークの問いにルドヴィカが軽い返事を返し、ノアがしょうが無いなぁって顔でそう聞いた。
それに苦笑して皆が頷く。

「オッケー。じゃあ、今日はカフカに『箱庭の迷宮』を一日貸切にして貰ったから、思う存分暴れて良いぞ」
「やった!」
「「マジ?!」」

思わずというふうにノアが叫んで、ギギルル兄弟も喜色満面の笑みで叫んだ。

『うむ。良きかな!』
「前回は楽しむ要素が無かったからな、依頼だったし」
「のんびり出来そう」

ヴァンやレオニード達も楽しそうだ。

「そういうわけでクリリン達も危険のない程度に戦闘も良いって。今日は他所の冒険者は一切入れないから・・・・・・だよな?」
「ハイ! アリの子一匹通しません!」

アークがギルド職員に確認を取ると、そう言われた。

「というわけで、行くぞ」
「「「「おー!!」」」」

こうしておよそ2週間振りに『箱庭の迷宮』に潜るのだった。



「ほお・・・・・・コレが『箱庭の迷宮』か」
「なるほど、箱庭とは言い得て妙だな、クリリン」
「・・・・・・その設定、今ココで必要か?」
「クリリンの時は無礼講だろう?」
「・・・・・・諦めなさい、クリリン」
「そうそう、クリリン!」
「・・・あーもー!! クリリンクリリン煩いわ!」
『自業自得だな』
「「言えてる!」」

リュウギを始め、ウラノスやルドヴィカ、ヴァン達にも弄られて苛ついているクリカラに苦笑しながら先に進む。

「ここはそんなに強い魔物も出ないが、たまに幻影を見たりするらしいから油断はするな」
「精神耐性や状態異常耐性、そういう魔導具とか身に着けていればレジスト出来るレベルだよ」
「それならココにいるメンバーは全員大丈夫だろうな」
「今回は邪魔が入らないからな・・・っと」

話しながらツッコんでくる魔物を倒したり採取をするアーク達。

「前回は主にアークとノアが迷宮内を破壊しまくったが、すっかり元通りになってるな」
「アレはさすがに迷宮が可哀想過ぎたな・・・」

レオニードとシェイラが思い出したように呟く。

「そんなにか?」

惨状を知らない護衛の近衛騎士達が気になってギギルル兄弟に声をかけた。

「いやだって、目に見える範囲全部更地だもんね。そこにデッカイクレーターを幾つも作って、インフェルノで溶けてドロドロ。アブソリュート・ゼロでカッチカチ。いやあ、地獄ってこういう所なんだろうなって思ったね」
「・・・・・・へえ・・・・・・」
「・・・想像出来ん」
「見たいならやったげるよ?」
「「「「・・・・・・は?」」」」

不意に割って入ったノアの台詞にポカンとするランスロット達。

アーク達も思わず動きが止まった。

「あの時はアークと戦わされて、腹が立ってたんだよね。迷宮に怨みは無いけど、思いっきり動き回りたいんだよ。良いよね、アーク?」

怨みの対象は精霊王に預けちゃったから、捌け口を失って実はノアの怒りは溜まりまくっていたようだ。

竜王国の時のように完全にSランク冒険者の顔になってそう言ったノアに否やを告げられる者はもはやいなかった。

アークでさえもコクコクと頷くに留めたのだった。



その後のノアの笑みは恐ろしいものだったらしい。










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