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連載
350 好奇心に殺されかける
「---さて、グラウクス。何から聞きたい?」
そう言ってギギがニヤリと笑う。
ルルは甘味に気を取られていてグラウクスの事は放置するようだ。
アークとノアはグラウクスの相手をギギに任せた。
気心が知れている方が話しやすいだろうという配慮もあるが、実は面倒臭いというのが大半だった。
「・・・えっと、じゃあ『箱庭の迷宮』の調査のところから聞いても良いか? あっ、話しちゃマズいところは言わなくて良いぞ。さすがに俺もヤバい事には首を突っ込みたくない」
「・・・すでにヤバい事に首どころか片足ツッコんでると思うなー」
「ルル?」
「・・・へいへい、スミマセン」
グラウクスの言葉に知らんぷりだったルルがぼそっとツッコみ、ギギに名を呼ばれて肩をすくめた。
ソレを訝しげに見ているグラウクスに、ギギはニカッと笑った。
「じゃあ、手始めに調査で潜ったところからだな!」
「お、おう。頼む」
「最初に潜ったときにな、ノアが攫われてな」
「ああ、小耳に挟んだな。凄く大変だったって?」
「そりゃあもう、何が大変って、アークを抑えるのが大変だった」
ソレからの話はだいぶ端折ったが、再び迷宮に潜ったときのアークの荒業ッぷりに言葉が出ない様子のグラウクス。
迷宮がいっそ憐れなほど破壊されて元凶が慌てて姿を現したり、操られていたノアとアークの全力の対戦。
迷宮内で無かったら魔人国は消えていただろう。
「ソレも凄かったが、精霊王も凄かったよな」
「ああ、うん。あんなに凄い魔法をちょちょいと消しちゃうもんね。・・・あー、ケーキ美味っ」
ギギの問いかけに、ホールケーキを頬張っていたルルが応えた。
ノアはというと、アークに給餌されながらジュースを飲んでいた。
「精霊王、なんかちょくちょく現れるって聞いたんだが、そんなに現れるモン?」
「うん。喚べば来るよ。喚ばなくても来るけど」
ノアがサラッとそう言うと、アーク達はあーあ、という顔になった。
ソレに疑問を持つ前に、目の前にきらきらしい黄金色の魔力が散って、瞬きのうちに人外の美貌が現れた。
《やっほー! 喚んだ? 喚んでない? でもいいや。来ちゃったー!》
「---は?」
《おや、新顔だね? ノアの養父母?の精霊王でーす。よろしく!》
「・・・・・・最近軽くないか? 威厳は何処に忘れてきた?」
《良いじゃないか、威厳は古の森に置いてきたよ。今時の時勢に合わせてみただけ》
「精霊王、この間振り」
《この間振りだね。ノアは今日も可愛いねえ》
突如現れた精霊王にポカンとしたままのグラウクス。
アークとノアが精霊王に声をかけて普通に話しているのを見て頭の中が疑問符だらけになっている。
「・・・あー、ノアは精霊王の養い子で愛し子なんだよ。で、アークは義息子扱い。最近はコレが日常だから、俺達といるときは慣れた方が良いぜ。急に現れるからな」
「・・・・・・マージー?!」
迂闊に好奇心でもって聞いたせいで、死にそうになっているグラウクスだった。
※ちょっと短くてすみません。
精霊王、暇なんですか?とツッコんでやって下さい。
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